お犬様と人間の出会いは、凍てつく二万年前のヨーロッパ。でかかわいいのは、チェコスロバキアンウルフドッグっていうらしい。立ち耳、狼のような顔だち、ふさふさした垂れ尾で、全体のフォルムはもふもふしている。>>続きを読む
強奪シーンにかける情熱が半端じゃなくて、大型車両が横並びになるハイウェイのカーアクションは、そこいらの活劇作品には望めないケレン味を感じた。はたらく車が三車線連なってるとテンション上がる。やっぱ、男の>>続きを読む
100兆点のスーパー傑作だと思って楽しみに観に行ったら、なんか65点くらいだった『レディ・プレイヤー・ワン』なんかよりも、こちらのほうがスピルバーグらしい作品だと思う。
ベトナム戦争が泥沼化した197>>続きを読む
名優 勝新太郎が監督・脚本・主演で、最後に自ら座頭市を演じたアクション時代劇シリーズの最終作。仕込み杖の居合刀を片手に、裏街道を旅から旅への放浪生活を続ける座頭市が、例によって道中で刺客に狙われる様子>>続きを読む
「マニア向け」なんていう排他的な言葉を軽々しく使いたくはないのだけれど、つとめてある程度のジャンル的な教養を持っていることが要求されるであろうオカルト系作品。
トビー・フーパーがオカルトを扱うと、わり>>続きを読む
ドライブデート中に交通事故を起こした代議士の父を持つ彼氏を庇って刑務所に収監された女性が、刑務所の地獄のリンチに耐える姿を描く。代議士は、近親者の不祥事を揉み消すために裏から手を回し、刑務所と結託して>>続きを読む
ドキュメンタリーは事実を現実通りありのままに映像で人に伝えるものだと、そんな素朴な俗論がある。いや、むしろそれが昔から今をつらぬく「記録映像」とされるものの定説であり、これもまた呪いなのだと思う。
「>>続きを読む
今日、僕はミア・ワシコウスカのベリーショートという奇跡を目撃した。素敵なロケーション。お葬式のボーイミーツガール。英語が達者なイマジナリー日本兵。乙女心をくすぐるメルヘンチックさ。でもお砂糖控えめの優>>続きを読む
「ぶりぶりざえもんも、いなくなっちゃうの?」
「ん、誰かいなくなったのか?」
「いや、何でも。」
この会話劇のセンスは、脚本に招いた高田亮の貢献が大きいのではないかと思う。別れのとき、消えていく仲間>>続きを読む
舞台は、映画業界の中心地ニャリウッド。B級映画プロデューサーのポンポさんの付き人として製作アシスタントをしている監督志望の青年が編集の腕を見出だされ、ポンポネットプロデュースらしからぬヒューマンドラマ>>続きを読む
夫との離婚調停に失業と不運続きな女性が、息子を学校に送る途中、青信号になったにもかかわらず一向に発車しない前方の車に対してクラクションを鳴らしたことを皮切りとして、恐怖の一日を過ごすこととなるアクショ>>続きを読む
とある企業のオフィスに、中途採用された元カリスマヤンキーの女性がやってきたことで、社内に存在する武闘派OL勢力が守っていた均衡が崩れて波乱を呼ぶさまを、ごく普通のOLからみた視点で描いている。オフィス>>続きを読む
ビートルズやディープ・パープルなどのロックナンバーが、70年代のロンドンの風俗とともに映画を華やかに装飾している。
見物は、エマ・ストーンのファッション!高貴なるものがより美しく着飾るための手段として>>続きを読む
これの前に『レジェンド・オブ・ウォー』をみていたので、熱い男の対決を期待したのだけど、こちらは敵が普通に悪いやつで残念だった。しかも、マルコム・マクダウェルはナチスが好きすぎてシンボルを履いちゃってる>>続きを読む
第二次大戦下、ドイツ軍の捕虜となったソ連赤軍の戦車兵たちは、虐げられる日々から抜け出すため、死ぬか生きるかの賭けに魂をベットし、大胆不敵な脱出計画を決行する!戦車アクション作品。謎多き大国ロシアの映画>>続きを読む
日本が誇る自殺スポットの青木ヶ原樹海に、マシュー・マコノヒーがやって来る。磁石が狂い携帯電話も通じない。噂通りの怪所であるが、ガス・ヴァン・サントが描く富士の樹海は、少女的なメルヘンチックさ。
自殺す>>続きを読む
映画がはじまると、微かに聴こえる程度の小さなBGMが鳴っていて、そこから少年の静かな日常に入っていく。なかなか音が聴こえない。わずかばかりの生活音、父親と何を話しているかも定かでない。遠くから耳をすま>>続きを読む
「男にとって大切なのはただひとつ、自分に何が出来て何ができないか知ってることだ。」
キャプテン・ジャック・スパロウが、船に乗り込んできた若者を適当にあしらう時、飄々とした態度をとりながら帆船のマストを>>続きを読む
「食神」と持て囃され、料理よりもビジネスに精を出していた料理人が、自分に匹敵する実力を隠していた弟子の策略により、富も名声も称号も奪われて、香港料理界から追放されてしまう。落ちぶれて、行き倒れた先で出>>続きを読む
右翼メディア総本山の見学会っぽくはじまった本作は、職業体験ツアーのカメラが内部告発の行方までついていってしまう。長年アプレンティスにセクハラかましてきた糞じじいの席は、こちらでございます。トランプも出>>続きを読む
主人公が狂言回しなのは『デッドプール』の成功を踏まえているんだろうけど、二番煎じにはちょっと遅かったし、これやっちゃうと別の映画に合流はしにくいよなって、要らぬ心配をしてしまう。
これが上手くいけばい>>続きを読む
オタクの恋物語というと、真っ先に『電車男』が思い浮かぶが、あれは嫌いだ。オタクはエルメスに選ばれるため、ちょっとした葛藤もなしに自分を変えてしまう。それが嫌だ。
この映画では、主人公たちが恋愛成就のた>>続きを読む
このギャルゲーは、親睦を深めるルート分岐で「拐う」「ぶん殴る」を繰り返し選択していると、相手は自分の意思でトランクに収納されてくれるようになる。捕まえた悪いやつを拷問しながら、そいつと育児について話し>>続きを読む
日本ではみる手段がないレア映画だが、海外では普通にDVDが出ている。バート・ヤングで甲斐性なし男の奮起を描くということは、本作が『ロッキー』の大成功の延長線上にあることは言うまでもない。
最愛の妻子の>>続きを読む
トラブルメーカーのおばあちゃんが二十歳の姿に戻って人生をやり直す。韓国でヒットしたハートフルコメディの日本版リメイク。
韓国版もみたけど、やはりもとになってるおはなしの強度を確認しながらみると、いくつ>>続きを読む
目覚めると赤の他人の戸籍と罪状によって刑務所に収監されていた女性が、刑務所内に横行するリンチや拷問に耐えながら、真実を解き明かすための復讐を誓う官能サスペンス。
国家権力への反逆かと思いきや、まさかの>>続きを読む
蛭子能収大先生の「幸せな様子を人にみせびらかしていると不幸せな人が刺しにくる」という金言は、座右の銘にしたいくらい社会の真実を的確に言い表していると思う。アマプラの『フェイク・マザー』は、あのジジイの>>続きを読む
サミュエル・L・ジャクソンが、お得意の強気しゃべりで右翼テレビ番組の司会者としてでてくるのは風刺が利いているが、アクション映画としてはテンポが損なわれるので、彼が出てくるところは全部なくていい。
さて>>続きを読む
役者は、みないい演技をしている。
亀梨くんはイケメン俳優だけど、レンズのでっかいメガネをかけて変なパーマをかけていると、冴えない文化系な風貌が違和感なくて驚いた。
相手役の奈緒は、いかにも若手芸人の追>>続きを読む
武内樹=ウソップが解釈一致だったので吹替え版がおすすめ。日本の漫画原作をそのまま日本で撮ってるのに、出てくる奴らはほとんど香港映画の面々。それを踏まえてみないと、あなたの目はあなたの体を離れ、北関東の>>続きを読む
エリシャはそこからベテルに上った。彼が道を上って行くと、町から小さい子供たちが出て来て彼を嘲り、「はげ頭、上って行け。はげ頭、上って行け」と言った。
エリシャが振り向いてにらみつけ、主の名によって彼ら>>続きを読む
若い夫婦のもとに、差出人不明の腹話術人形が届けられた。そのあと、妻が何者かによって舌を切り取られ惨殺される事件が発生。夫は人形ケースからの手がかりをもとに関連を探っていくと、その人形の持ち主と自らの家>>続きを読む
オープニングの流れるような空中撮影がいい感じ。空撮すっきゃねん。まず上から見下ろした夕暮れ時の水面を駆け抜け、海辺の高台にまで徐々に高度をあげていって岬の灯台を飛び越すと、港町の入江にかかる橋をとらえ>>続きを読む
旅を続けるルフィたちのもとに、故郷「東の海」に突如として巨大生物が現れて、いくつもの島が襲われているという衝撃的なニュースが飛び込んでくる。その事件の首謀者である金獅子のシキの陰謀を阻止するため、お馴>>続きを読む
マイケル・ベイ最高傑作!なんとなく半笑いで言ってる感はあるものの、彼の作家性が遺憾なく発揮されているという意味では、嘘偽りのない謳い文句だ。ちょっと前まではバカ映画監督の代表で嘲笑の的だったような人で>>続きを読む
ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドのコンビは他にもいいものをみせてくれたが、やはり最も有名なのは『ダーティハリー』だろう。後にシリーズが何本も作られるほど成功したイーストウッドの代名詞的な作品だ>>続きを読む