AMさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.8

『ボーダーライン』が大好きな作品で、その脚本家が監督とあって映画館へ。社会の闇、善悪の境界のゆらぎなど共通点が多い。車の中での尋問もかぶってた。事の真相が明らかにするタイミングが絶妙で最高。からの突発>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

3.8

試写会にて。原作刊行の前からアニメ化が進んでいたとあって、実写版より原作に忠実でクオリティも高い。原作ファンはこちらの方が楽しめると思う。声優陣も申し分なし。「星の王子さま」は私も未読です。読みます。

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.8

実写ではないアニメーションだからこその面白さに溢れていた。「夜は短し歩けよ乙女」といい湯浅作品は声優以外の声の配役が面白い。ルーのパパが篠原信一って。日本のムラ社会の嫌な所と、困っている時は助け合う良>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.0

とにかく何でもありのハイテンションなぶっとんだ作品。星野源のはまりっぷりが良い。今年こそ古本市に行くことに決めました。観光地としてではなく、学生やそこに暮らす人にとっての京都の魅力と妖しさに溢れていた>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.7

細田監督作品で一番好きかもしれない『おおかみこどもの雨と雪』と同じく親子、兄妹を描いた作品なので、自分の好みには合った。ダイナミックな冒険活劇を期待する人が多いので評価が今ひとつなのだろう。小さな庭か>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.7

シャーリーズ・セロンは40歳とは思えぬアクションと美貌。ここまで顔がボロボロになるヒロインもそういないんじゃないか。本人は『マッドマックス怒りのデスロード』でもボロボロだったが。車の中から撮った長回し>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

すごく瑞々しくていい。今じゃ二年たっても変わらないけど、高校から大学と世界が開けた二年は全く違ったよな思い返す。ジブリにまた作品を作って欲しい。これまでのジブリ作品とはまた違う路線のものが見てみたい。

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

3.5

キリスト系の大学だったので、出エジプト記のことは多少知っていた。聖書の中に残酷な話あるんだなと思ってたけど、映像になると神やりすぎ。最後、逃げることは出来たが、前途は多難という感じで、それは現代の移民>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

4.0

川辺でただ喋っているだけなのに面白い。自分の高校時代は内海よりだったけど、あんな友達がいたら全然違うだろうなと思う。瀬戸のおかんが典型的な大阪のおばちゃんすぎ。「今日、カレー初日やで」には笑う。

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.7

美しい映画。キャストもストーリーも。原作は未読だが、脚本が良いようで継ぎはぎ感は全くない。

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.0

今さらながら初見。画家の女の子との夜の会話が良かった。もがいた先には一つステップアップした景色がある。生き生きとした感じと躍動感がすごい。同じ脚本でも下手な監督なら非常につまらないものになると思う。

ホットロード(2014年製作の映画)

3.4

能年さんが映画の質をかなり上げている。他の映画の時とはポスターの顔つきからして別人のよう。何も頼らない、信じないという内面を佇まいだけで表している。

美しい星(2017年製作の映画)

3.6

こんなぶっとんだ内容を豪華キャストで映画化してしまうとは、恐るべし吉田大八。佐々木蔵之介の主張は頷いてしまうところがあった。覚醒するシーンはなぜか鳥肌が立った。音楽がとても効果的でよかったと思う。ラス>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

3.6

最後の学校組織含めた大人たちの自分たちは関係ない、誰かのせいにしてしまえ、という展開は昨今のあれこれを連想してしまう。ロビン・ウィリアムスの最期を思うと切なくなってしまう話でもある。イーサン・ホークが>>続きを読む

ワンス・アンド・フォーエバー(2002年製作の映画)

3.8

良作。アメリカ万歳ではなく、戦場で誰のために戦い、生き抜こうかというところポイントになっている。家で待つ者の苦しみ、敵の指揮官、兵士たちも同列に描かれている点も良い。ナパーム弾を森を焼き払う迫力は「地>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

都会の片隅にうっそうとした庭に囲まれた古い平屋に暮らす家族。つながりは金と犯罪。それでも、そこにはほんの些細でも幸福があり、そこでしか幸福を感じられない人がいる。本当の家族といる方がいいというけれど、>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.1

山崎努と樹木希林が演じる夫婦をずっと見ていたくなる。ザ・沖田修一という作品だった。庭のアリの行列がずっとアップで映り、それを寝ころんで眺めるモリがいる。劇場のスクリーンに映し出されるそれを見る私。なん>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のコンビでダニエルデイルイス引退とあって劇場で鑑賞。ポールトーマスアンダーソン作品の中では理解しやすい方。仕事人間のドレス職人とマネキンとしか扱われない女性。愛されたい>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.2

原作ファンでも納得できるクオリティだった。大泉洋が「俺はいいから菜奈ちゃん撮って」と言ったのが分かるくらい、小松菜奈が良かった。世間的にも評価が高い様子。原作もおすすめします。

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.5

午前十時の映画祭にて。特別完全版よりたるみがなくて良い。キルゴア中佐のシーンがやっぱり最高。ワルキューレの騎行にのせて襲撃のシーンを劇場で観れて涙が出そうだった。キルゴア中佐のスピンオフ作品が観たいく>>続きを読む

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.6

家を失い、両親を失った清太は何とか妹と生きようとしているが、その実、妹を拠り所に現実から逃避しているようにも見える。辛い状況だが、二人で生き延びるには、百姓の男が言う通り、叔母さんのところに戻るのが正>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.5

初・ポンジュノ作品。全体的にシュールな雰囲気がある。犬を飼っているので、見てて辛いシーンが多い。コンビニの距離をトイレットペーパーで測ったり、切り干し大根のシーンが好き。

めまい(1958年製作の映画)

3.5

CGが無い時代にどう獲ったのだろうと考えてしまう。ヒッチコックの映像技術の高さにうなる。ジョンが死んだマデリンの装いをジュディに再現させようとするところが気持ち悪い。

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.6

この『アウトレイジ』より過激な映画が名探偵コナンやポケモンとスクリーンを並べてやっていることに嬉しく感じる。
スマートではないが泥くさくて脂ぎった男たちがかっこいい。きちんと笑えるシーンもある。下品な
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

時間の流れがわだかまりも流してくれることもある。辛い現実のささいな美しさがほのかにただよう。太陽とは違い、月の光の優しさを感じる作品。垣根涼介『月は怒らない』を思い出した。

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.5

アクションが最高にかっこいい。どんな虫の息でも頭を撃って必ず止めを刺す。近距離の格闘、銃器の扱いはかなり実践的でリアルなのに、町に殺し屋が多すぎたり、死体が転がってても騒ぎがあまり大きくなかったり、現>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

楽しかった。スピルバーグの名前を使って、あらゆるキャラクター、アイテム、オマージュをつぎ込んだという感じ。嵐のように一瞬映ったりするので、字幕を追っていると見落としてしまいそう。キングコングなど分かり>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.1

原作より良かった。キャストが良い。浜辺美波のややうざく感じられる序盤の明るさが、だんだん表れる闇のある表情で、それが無理にしているのものだと分かると同時に、どれだけ死を恐れているかが伝わってくる。映画>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.9

ミュージシャン出身のジョンカーニーらしく、音楽をすることの喜びが描かれていた。映画オリジナルとは思えないほど歌が良い。気に入った人は「シングストリート」も絶対おすすめ。

ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.5

スコセッシの初期作品。後のグッドフェローズなどに通じるテーマと、映画の語り口など特徴がこの頃から表れていた。

ノック・ノック(2015年製作の映画)

3.6

地獄。築き上げてきた信頼と家族を失うまいと右往左往する気持ちは分かる気がする。間違えて「いいね」を押す所と、帰って来た息子の「パパ、楽しんだんだね」には笑った。ラストの曲がファイトクラブのラスト、崩壊>>続きを読む

アリーテ姫(2000年製作の映画)

3.6

『この世界の片隅に』に通じるものがたくさん詰まっている。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.9

ドルビー・アトモスで観たのが良かった。音楽の臨場感が凄かった。歌って踊って存分に楽しませる。お金のない興行師が集客のため奇抜なアイデアを思いつく、劇場も財産も失いどん底へ、そこから建物なしでも工業を復>>続きを読む

友罪(2017年製作の映画)

3.0

人の命を奪うような罪は償うことが可能なのかというテーマなだけに重苦しく、見ていて辛くなる。泣きと大声で叫ぶ縁起が多い。瑛太の泣いているのか笑っているのか分からない演技は良かったけど。

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.4

イネスの突然涙が流れてしまうところがいい。パーティーで一緒に裸になってくれるのが、友人や恋人ではなく、上司や部下の方がイネスに応えようとするところが印象的だった。

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.8

栄光と挫折と失意を乗り越えて名曲が生まれてくるのには感動した。時の流れでわだかまりが消えた四人が歌うラストも感動。