平久保百年子さんの映画レビュー・感想・評価

平久保百年子

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ラスト・デイズ(2013年製作の映画)

3.2

Winny 1時間、グランツーリスモ 45分、TAR 12分、とんかつDJアゲ太郎 23分、劇場版TOKYO MER 10分

見始めてからリモコンをオフにするまでの時間です。
ここ一週間の私はずっと
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.3

有罪人生、明日は我が身。そのことを知っている人に届けられる魂の贈り物。

自分の罪の重さに苦しんでる人、苦しんだことがある人、そういう人たちの持つ優しさって、不器用でも何か伝わるもんなんですかね?
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連鎖(2018年製作の映画)

3.9

原題は「石ころ」。
このままのタイトルの方が良い。よっぽど伝わる。

偶然が重なり負の連鎖が止まらない…この映画のキャッチコピーですけど、私、それ、なんか違うと思います。

だって真実を知るきっかけと
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宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

3.7

ユルユルにゆるい、ゆるすぎて脱力しそうなSFホームコメディ。
大友克洋の昔のコミック「宇宙パトロールシゲマ」を思い出してしまうほどのゆるさ。シゲマは金星人と水星人と火星人だったけど、宇宙人のあいつは土
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

3.5

見ててざわざわする映画だった。

監督の信友直子氏のご両親の生活を撮り続けたドキュメンタリーなんだけど、なんというか、本当に閉じた世界で、関わる第三者は介護サービスの人だけ・・・・

個人主義万歳派の
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深呼吸の必要(2004年製作の映画)

3.6

20年前に見た時は、この映画嫌いだったんですよ。嘘ばっかりだと思ったから。

でも歳をとってくると、こういう綺麗な話がどこかで本当にあってほしいと願うようになるのかなー。もしかしたらあるんじゃないか、
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パイナップル・ツアーズ(1992年製作の映画)

1.8

「麗子おばさん」声が出なくなって歌えなくなったオペラ歌手が、島に戻って「声」を取り戻す物語。

「春子とヒデヨシ」島に来たヤマトゥーの卯年生まれの若い男が、島の巳年生まれの若い女と夫婦になる物語。
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

2.2

パッケージの画像の感じで、もう大体どんな感じの映画かわかる。誰それがおすすめしてたとかもう、余計なお世話!
変でキモいものを見て興奮しよう系の悪フザケ映画ですよ!どう見ても!
それ以外何があるというの
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裸でだっこ(1970年製作の映画)

1.0

今でいうニートの男女が「金が欲しいよ〜」とぼやき、調子のいい夢を見る。楽してがっぽり稼ぐことしか考えず、そのために仲間である女を利用して儲けようとする男と、その男にいいように使われているのにいつも嬉し>>続きを読む

大学の若大将(1961年製作の映画)

2.6

加山雄三は自分より上の世代のおじさん、おばさんのアイドルで、若大将シリーズはその加山雄三のプロモーションビデオだとずっと思っていました(見たことないのにw)。ていうか今回見終わるまでそう思ってました。>>続きを読む

海の彼方(2016年製作の映画)

3.1

戦前の時代、台湾から石垣島へ移住し、激動の戦中戦後を生き抜いた玉木家のビッグママ玉代おばあのファミリーヒストリー。

ほぼほぼ他所んちのホームビデオなんだけど、何故か途中で止めることなく最後まで一気に
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サンゴレンジャー(2012年製作の映画)

2.0

惜しい。

多分この映画を撮った 監督さんは善良な人だと思うんですよ。
それゆえに 賛成派と反対派 両方のえぐい部分まで掘り下げられなかった 掘り下げたくなかった
どっちかは分かりませんけど表面をサー
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なんくるないさぁ劇場版 生きてるかぎり死なないさぁ(2021年製作の映画)

2.2

沖縄喜劇の伝説的存在、ビッグママ仲田幸子の生前葬的な映画。
そのビッグママと孫の仲田まさえさんが「死後の仲田幸子」を演じています。
もしも仲田幸子が亡くなったら・・・・
ドリフの「もしもシリーズ」的な
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卍 まんじ(1983年製作の映画)

1.0

樋口可南子が出てるのか〜と思って見始めました。

ゲェッ!キタナィ!床に落ちたものを舐めるな!
あっ喧嘩始まった、パンツ食い込んでる!
くちゃくちゃ音立ててスペアリブ食べて、イヤっキタナィ!!
この映
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

2.2

もう散々ゾンビ作品を見てきて、自分なりの「ゾンビ攻略」が頭に入ってる状態だと、こういうの見ててただもうつらいなって感じ。

実際ゾンビに襲われるなんて想定外のことが起きたら、誰でもああなっちゃうのが普
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.3

1979年のポルノ映画「堕靡泥の星 美少女狩り」の上位互換とも言えそうな映画です。

悲惨な生い立ちの主人公が、持ち前の高い頭脳と人たらしの才能を駆使して、目をつけた標的を監禁拷問殺害する描写の凄惨さ
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空白(2021年製作の映画)

4.5

なんかすごい映画だった。
リアルな人間の姿をリアルなままで、お芝居ギリギリのところで鑑賞に十分耐えうる演技で見せる、すごい映画だった。

ドキュメンタリーに出てくる一般人のような「見ててイライラする感
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堕靡泥の星 美少女狩り(1979年製作の映画)

1.5

Amazonプライムで配信されていました(2023年5月23日)。こういうのがあると、気になって気になって、地雷だとわかっててもどうしても踏みに行きたくなっちゃう。僕の悪い癖(笑)

見ればわかる、斜
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.1

彼のことを碌に知りもせず、2時間前まで「ドーナツの食べ過ぎで死んだ人」とか思ってた自分が本当に本当に本当に恥ずかしい。
エルヴィス、そしてみなさん、すみませんでしたと謝りたい。
私はたった今からもう、
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BOLT(2019年製作の映画)

3.7

一見、寓話のような感じだけど、強いメッセージ性を感じる。

episode 1の悪魔の卵のようなタンクは、ボルトを締めても締めてもすぐどこかから漏れてしまい、作業員たちは命懸けでそれを阻止しようと文字
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.0

なんだろう、この既視感。

変な夫婦、凶暴な赤ちゃん、女の子。
漫☆画太郎先生の漫画で見たことがあるような気がする・・・・。
オチークが山田太郎に見え出したら、もうそうとしか見えない!
イャ〜ッ!!早
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アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

1.5

いわゆる1995年に制作された方のモータルコンバット系です。

関西弁の字幕って初めて見たかもしれん。当然のことながら吹き替えも関西弁でした。映画は字幕で見る派ですが、これは吹き替えの方が見やすかった
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夜をひらく 女の市場(1969年製作の映画)

1.6

キチーンと片付いた部屋とか、なんか落ち着かなかったりしませんか?
むしろ程よく散らかった部屋のほうが落ち着く、みたいなことあると思うんですよ。

それと似たようなところで、男の人って、完璧な感じの女っ
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セデック・バレ 第二部 虹の橋(2011年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

暴力は強い方が勝つ。圧倒的な力の差があると分かっていながら戦って死ぬことを選んだマヘボ社のモーナ・ルダオ。マヘボ社との確執があったとはいえ、生き延びることを選んで日本側についたトンバラ社のタイモ・ワリ>>続きを読む

セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

4.5

1930年代に日本が台湾を統治していた頃に起きた「霧社事件」の発端と顛末を、セデック族とその頭首モーナルダオの視点から描く歴史作品です。

若い頃、アジアの歴史を学ぶセミナーなどに参加した時、この「霧
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.6

元作品の「頭スパーン」は無かったです。
アマプラでも、そしてここでも、評価低いから期待しないで見たら意外と面白かった。

元作品のCUBEも面白かったから、どうしても厳しい目で見ちゃうけど、見始めたら
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モータル・コンバット(1995年製作の映画)

1.9

うわぁ〜ダサい!思わず声に出して呟きたくなる、格闘イモ映画の傑作。

1995年って、そんな昔じゃないのに60年代の特撮感に眩暈がしそう。でも音楽は90年代でカッチョエエ。エンディング飛ばさずに見た映
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スノー・モンスター(2019年製作の映画)

3.3

大雪海の大雪怪 

「メガ・シャークがスノー・モンスターに襲いかかる!氷原で繰り広げられる壮絶モンスターバトル」
アマプラの詳細テキストにはこのように書かれています。
これを書いた人、多分この作品見ず
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菊とギロチン(2016年製作の映画)

4.5

悲しみ、トゥーヤング。

男ばかりのアナキストのギロチン社の面々は、義憤を暴力によって理想に繋げようとして失敗する。それは若さゆえの生き急がざるを得ない激しい熱。

ブルジョアからカツアゲ。権力の象徴
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.9

谷口ジロー氏のコミック作品のラストシーンで受けた、一生忘れないであろう最後の三ページに匹敵する衝撃と感動は無かったにせよ、これはこれでまた別の角度からの感動を得ました。人物の表現は誰にも感情移入させな>>続きを読む

ゼイラム(1991年製作の映画)

2.6

四、五回は見ています。

面白いから見ているというより、たまにこういうのを見たくなる時があるからです。ゼイラムさんに会いたくて見てる。そのくらいゼイラムさんのデザインが良い。好き。

来たーっ!ドカ
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

1.0

死んで当然だった人2名 ←本当むかつく、歹ヒね!地獄へ堕ちろ
なんで死ななきゃならなかったのか分からない人1名 ←不憫すぎる
死んでもこれじゃ浮かばれない可哀想な人1名 ←きっと地縛霊になってると思う
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ANON アノン(2018年製作の映画)

2.8

ジョジョの「アバ茶」男、アバッキオのスタンド「ムーディー・ブルース」をみんなが使える世界。見えてるものが、現実のものと違うものに見えたりできるあたり、「電脳コイル」的な味わいなんだけどぶっ飛びすぎ。>>続きを読む

彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

4.0

原題は「キム氏漂流記」。男のキムさん、女のキムさん、二人のキムさんが石の海のような大都会ソウルで漂流生活の果てに、希望の糸を手繰って掴んで動き出す物語です。

私の住んでいる地元にも川の中洲が島状にな
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さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

5.0

この一ヶ月、昭和のイカレポンチ映画ばかり見て「何を見ても面白くない」「自分には映画を楽しむ感性が摩耗してしまったのか?」と不安になった矢先、この映画を久しぶりに見てそれまでの不安が霧散しました。

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黒木太郎の愛と冒険(1977年製作の映画)

2.8

ATGの映画ですから、中二病風味たっぷり鬼盛り。昔はこう言うのほんと多かった。荒削りで意味不明にしとけばエキセントリックなどと言われ評価されてた時代の遺物。

嫌な時代に生きる、後先考えない嫌な面々の
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