chiyoさんの映画レビュー・感想・評価

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希望の樹(1976年製作の映画)

4.0

2022/6/12
祈り三部作の2作目。20世紀初頭、ロシア革命前夜の東ジョージア、カヘティ地方の小さな村。序盤は長老ツィツィコレが村人に支持され、マイノリティな人たちにも優しい作品だと思った。が、話
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祈り(1967年製作の映画)

3.5

2022/6/12
祈り三部作の1作目。ジョージア北東部の山岳地帯、対立するキリスト教徒とイスラム教徒。そして、決闘後に決まり事を破って相手を称えた男と、そんな彼を孤立させる村人たち。本作を黒が深いモ
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井戸(2020年製作の映画)

3.5

2022/6/11
「結婚式」「傘」「音楽家たち」を撮った、ミヘイル・コバヒゼ監督にオマージュを捧げた作品。井戸を掘る工事が始まるものの、その工事内容は適当で現場責任者は怒ってばかり。が、いきなり誕生
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音楽家たち(1969年製作の映画)

4.0

2022/6/11
真っ白な世界で繰り広げられる、二人の男性のパントマイム劇。遠くに居る相手を双眼鏡で覗き合い、駆け寄ってからの抱擁とダンス、そして追いかけっこ。が、仲睦まじく見えたのも束の間、大砲や
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(1966年製作の映画)

4.0

2022/6/11
意思を持って空中に浮かぶ傘が、アルベール・ラモリス監督「赤い風船」を思い起こさせる。そして、掴もうとする青年や女性の手は擦り抜けるのに、無関心を装うと気になって付いてくる、そんな傘
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結婚(1964年製作の映画)

3.5

2022/6/11
ジョージア映画祭2022でのタイトルは「結婚式」。バスで出会った女性に一目惚れした青年。描き方が実にコミカルで、セリフはないものの状況はしっかりと掴める。そして、何度かの彼女との再
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マンタレイ(2018年製作の映画)

3.5

2022/6/10
舞台となるのは、ロヒンギャ難民の溺死体で埋め尽くされているタイ沿岸の村。が、難民についてはほとんど触れられないため、人権に重きを置いた作品という印象はなし。重傷で意識不明の男と彼を
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草の響き(2021年製作の映画)

3.5

2022/6/6
精神のバランスを崩し、妻・純子とともに故郷の函館に帰ってきた和雄。そんな二人の日常と並行して描かれるのは、広場で遊ぶ3人組の若者たち。が、3人組の若者たちが和雄の過去と思っていたため
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緑はよみがえる(2014年製作の映画)

3.5

2022/6/5
第一次世界大戦下のイタリア・アルプス、アジア―ゴ高原。戦場とは思えないほど雪景色が綺麗で、冒頭の歌声と喝采が微笑ましい。が、やっぱりそこは紛れもなく戦場で、兵士たちの塹壕での生活は過
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放浪の画家 ピロスマニ(1969年製作の映画)

4.0

2022/6/5
20世紀初頭のグルジア、孤高の天才画家ニコ・ピロスマニ。独特の雰囲気を持つピロスマニの作品も好みだけれど、シーンのひとつひとつが絵画的でとても素敵。そして、不器用な性格ながらも友人に
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ハバルダ(1931年製作の映画)

3.0

2022/6/5
鳥飼りょうさんのピアノ生演奏付きで鑑賞。老朽化した建物を壊して新たな街を創ろうとする者たちと、歴史を重んじて建物を修復して残そうとする者たち。その背景には、1928~1932年の“第
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お吟さま(1962年製作の映画)

3.5

2022/6/4
天正15年、千利休の娘・吟。彼女が慕い続けるのは、キリシタン大名・高山右近。そんな二人を有馬稲子と仲代達矢が演じるものの、表情の変化が乏しいこともあって若干地味に見える。が、最期まで
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性本能と原爆戦(1962年製作の映画)

3.0

2022/6/3
タイトルはB級感丸出しだけれど、意外にちゃんとした作品。が、戦争や原爆の脅威そのものよりも、生き延びるためのサバイバル生活がメイン。そして、非常事態に現れる人間の本性。主人公は監督も
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護送車の中で/クラッシュ(2016年製作の映画)

4.0

2022/5/31
JAIHOでのタイトルは「クラッシュ/衝突」。2011年のエジプト革命から2年後、夏のカイロ。武装した軍と対立するムスリム同胞団、軍に拘束され護送車に詰め込まれる人々。日本は安穏と
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スヴァネティの塩(1930年製作の映画)

3.5

2022/5/29
鳥飼りょうさんのピアノ生演奏付きで鑑賞。コーカサス、スヴァネティ地方。あまりにも苛酷な環境で、別の場所に暮らした方が良いのでは?と思えるくらい。そして、タイトルにも冠している通り、
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私のお祖母さん(1929年製作の映画)

3.5

2022/5/29
鳥飼りょうさんのピアノ生演奏付きで鑑賞。円卓に座る12人の役人たち、そのシーンだけで思わず目を奪われる。しかも、役人たちは仕事そっちのけで遊んでいたり寝ていたり。1枚の書類に役人た
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

2022/5/28
辻村深月の原作本は数年前に読んでいたけれど、ほぼ忘れていたので初見の感覚で鑑賞。覇権重視なところに違和感はあるものの、監督にプロデューサーにアニメーター、作品に関わる全ての人たちが
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.0

2022/5/22
判断力の衰えた身寄りのない高齢者をケアする、法定後見人のマーラ。が、それは表向きの話で、実はとんでもない悪徳後見人!そんな彼女を演じるのはロザムンド・パイク、「ゴーン・ガール」の悪
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おれの行く道(1975年製作の映画)

3.5

2022/5/22
夫と娘に先立たれ、孫たちの世話になることになったキク。が、孫たちは揃いも揃ってキクの財産目当てで、あからさまな持て成しに笑ってしまう。それはキクも薄々感じ取っていて、決定打となる孫
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太夫(こったい)さんより 女体は哀しく(1957年製作の映画)

3.5

2022/5/22
三百年の歴史を誇る、京都・島原遊郭の宝永楼。廓に所属する太夫たちは十人十色、中でもメインで描かれるのは、乙羽信子演じる玉袖、淡路恵子演じる喜美子、扇千景演じる深雪。玉袖は太夫の酸い
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茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

4.0

2022/5/21
1801年、朝鮮時代。罪人の学者と漁師、信仰する宗教も異なる若銓(ヤクチョン)と昌大(チャンデ)。相容れなさそうな二人だけれど、どちらも探求心が強く、学びを求める姿が子どもみたいで
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大河への道(2022年製作の映画)

3.5

2022/5/21
千葉県香取市、地元の偉人は伊能忠敬。初めて日本地図を完成した人として有名だけれど、完成前に亡くなっていたことを知り、軽くビックリ。そんな伊能忠敬の死が伏せられた3年間がコメディタッ
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名もなき歌(2019年製作の映画)

3.5

2022/5/20
1988年、南米ペルー。貧しい先住民の夫婦、レオと妊娠中のヘオルヒナ。我が子を一度も腕に抱けないまま、赤ん坊を奪われた夫婦の悲しみは計り知れない。特にヘオルヒナは、貧しいながらも明
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

2022/5/20
東京生まれの箱入り娘・華子と、地方出身で名門大学を中退した美紀。二人を演じた門脇麦、水原希子が見事にハマリ役。初めて二人が会うシーンで、雛祭を行わない美紀の家庭に華子が驚く。この時
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if もしも・・・(1968年製作の映画)

3.5

2022/5/16
英国で500年の伝統を誇る全寮制のパブリック・スクール。マルコム・マクダウェル演じるミックが「時計じかけのオレンジ」を彷彿させると思っていたら、スタンリー・キューブリック監督が本作
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

2022/5/15
15年後に再会した、女児誘拐事件の被害者・更紗と加害者・文。当時の二人が真相を語らなかったこともあるけれど、社会はセンセーショナルな事件であればあるほど熱狂する。その背景や個々の気
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女ばかりの夜(1961年製作の映画)

3.5

2022/5/15
昭和33年、売春防止法が施行。元娼婦の女性たちの生き辛さと社会の冷たさが描かれ、邦子演じる原知佐子から目が離せない。中でも、関係を迫る男3人組に対する啖呵が、小気味好くて格好良い。
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恋文(1953年製作の映画)

3.5

2022/5/14
田中絹代の第1回監督作品で、脚本は木下恵介。元エリート軍人の真弓と、彼のかつての想い人・道子。真弓演じる森雅之が相変わらずの鬱屈さで、モリマらしいモリマが見られる。対する道子演じる
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私が、生きる理由(2011年製作の映画)

3.5

2022/5/10
1年前の自分の誕生日に、婚約者を事故で亡くしたダヘ。遺族による加害者への赦しがテーマだけれど、反省がないと思われる加害者、赦しを強要する宗教家たちに憤りを覚えるばかり。中でも、殺人
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

2022/5/7
連続殺人犯の榛村大和と大学生の筧井雅也。榛村演じる阿部サダヲがハマリ役で、善と悪の振れ幅が本当にお見事!黒目がちの目が、余計に狂気を増幅させている感じ。そして、直視するのが辛いくらい
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.5

2022/5/5
東京での仕事を最後に引退を決めた暗殺者インナムと、彼に義兄弟を殺され怒りに燃える殺し屋レイ。暗殺者vs殺し屋という最悪の組み合わせで、演じるファン・ジョンミン、イ・ジョンジェのアクシ
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エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

3.5

2022/5/4
1928年、ロンドン。生真面目なメイドのエセルと陽気な牛乳配達のアーネスト。二人の出会いと結婚が微笑ましく、息子レイモンドの誕生は他人事ながら嬉しくなった。何よりも、アーネストの明る
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

2022/5/2
両親も兄も耳が聞こえず、家族で自分だけが健聴者のルビー。遊びたい盛りの高校生なのに、家業である漁の手伝い、家族の日常生活をサポートするルビーに、ただただ頭が下がる思い。が、彼女が自分
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a-ha THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.5

2022/5/17
Filmarksオンライン試写会で鑑賞。モートン、ポール、マグネの3人で1982年に結成されたバンド、a-ha。聴いたことがあるのはデビュー曲「テイク・オン・ミー」くらいだけれど、
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ブーベの恋人(1963年製作の映画)

3.5

2022/4/30
1944年、イタリアの田舎町で暮らすマーラ。演じるクラウディア・カルディナーレがすこぶる綺麗で、前半でブーベに食って掛かる姿、後半でブーベを叱咤激励する姿、そのどちらもが魅力的。前
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