chiyoさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.5

2021/9/11
雑居ビルの中のとあるデリヘル店。所属しているデリヘル嬢たちの殺伐とした関係が何とも居た堪れない。そして、それに振り回される伊藤沙莉演じる世話係のカノウ。正直なところ、人生とタイトル
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アグネス(2014年製作の映画)

3.5

2021/9/9
年の離れたお兄ちゃんが大好きな6歳のアグネス。お兄ちゃんのためにココアを作ったり、連れてきた彼女に素っ気なくしてみたり、構ってほしくて五月蝿くしてみたり。お兄ちゃんの気を惹きたくて、
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スリング・ブレイド(1996年製作の映画)

3.5

2021/9/8
母親の浮気現場を目撃し、母とその相手を殺害した知的障害者のカール。そんな彼が、25年間の精神病院生活を終えて出会った少年フランク。始めはカールの癖の強さが気になったものの、だんだんと
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霧の中(2012年製作の映画)

3.5

2021/9/7
ナチス占領下のソビエト、ベラルーシの森。鉄道員スシェニャと、彼の処刑人となるパルチザン闘士2人。裏切りと疑心暗鬼が描かれ、「羅生門」もとい「藪の中」を観ているかのよう。が、スシェニャ
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パリは燃えているか(1966年製作の映画)

3.5

2021/9/5
再見。1944年8月、パリ。パリ占領軍司令官コルティッツとスウェーデン領事ノルドリンク、自由フランス軍とドゴール派、ガロア少佐と連合軍。様々な国の様々な立場の人たちが、ドキュメンタリ
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パサジェルカ(1963年製作の映画)

3.5

2021/9/4
アンジェイ・ムンク監督の遺作。が、未完で亡くなったため、友人たちがスチール写真を使用して補完した作品。アウシュヴィッツ収容所の看守・リザと、政治犯として収容されていたマルタ。最初から
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夜の河(1956年製作の映画)

3.5

2021/9/4
京都、堀川の近くで京染の店「丸由」を営む舟木親子。父親演じる東野英治郎は職人役がぴったりで、娘・きわ演じる山本富士子はとにかく綺麗。様々な着物を見事に着こなし、同性から見ても見惚れる
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誰でもない女(2012年製作の映画)

4.0

2021/8/30
第二次世界大戦中、ドイツ兵とノルウェー人女性の間に生まれたカトリーネ。ナチスの人口増加計画と“生命の泉”の存在は知っていたものの、ベルリンの壁崩壊後に訴訟が行われていたことは初めて
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.5

2021/8/28
プロデューサーとして支えてきた映画監督が急死し、仕事を失ってしまったチャンシルさん。彼女にとって仕事は生きがいで、それを失った気持ちは計り知れない。が、姉のように慕ってくれる妹分の
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少年には楽しい夏休みと新鮮な空気が必要だ(2018年製作の映画)

4.0

2021/8/28
70年代前半、ドイツのルール地方。人を笑わせるのが得意な9歳の少年、ハンス=ピーター。何よりも、彼の個性に理解がある両親と兄、それぞれの祖父母がとても素敵。そして、大好きな母親を笑
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夢見通りの人々(1989年製作の映画)

5.0

2021/8/28
大阪の夢見通り商店街で暮らす春太。演じるのが小倉久寛だけあって、冴えないけれど性格はお人好し。そして、お笑い芸人が多数出演し、ノリとしては所謂こてこてなもの。が、刺青ありの元ヤクザ
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武則天(1963年製作の映画)

3.5

2021/8/25
国を傾かせた4大美女シリーズの2作目。中国3大悪女のひとりと言われているらしいけれど、本作の武則天からはそこまでの悪女っぷりは感じられず。逆に、男性社会の中で能力を発揮する、出来る
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私のプリンス・エドワード(2019年製作の映画)

3.5

2021/8/23
恋人エドワードとの結婚を間近に控えた、貸衣裳店で働くフォン。若気の至りの偽装結婚はどうかと思うけれど、なかなかにエドワードが面倒臭い。しかも彼の母親も過干渉タイプで、「こんな義母は
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ロケーション(1984年製作の映画)

3.5

2021/8/22
ピンク映画のカメラマンを務める、西田敏行演じるべーやん。「釣りバカ日誌」シリーズのイメージが強かったこともあり、若くて勢いのある西田敏行がとても新鮮。そして、笑子演じる美保純の脱ぎ
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.5

2021/8/21
様々な時代や境遇の人々を切り取った、ワンシーンワンカットで撮影した全33シーン。構図や色彩に徹底的にこだわった絵画的な作品で、試みとしてはアッバス・キアロスタミ監督の遺作「24フレ
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バーフバリ 伝説誕生<完全版>(2015年製作の映画)

4.0

2021/8/16
2部作の第1弾で、オリジナル版は未見。25年前に拾われ、村長の息子として育てられたシヴドゥ。川で赤ん坊が掲げられている冒頭のシーンを始め、印象に残るシーンが多々。そして、巨大な滝の
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誤発弾(1961年製作の映画)

3.0

2021/8/15
朝鮮戦争直後のソウル。戦争による貧困とままならない現実が、あまりに辛くてあまりに悲しい。そんな状況に追い打ちをかけるように、話が進むにつれてどんどんと落ちていくばかり。が、7人家族
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女生きてます 盛り場渡り鳥(1972年製作の映画)

3.5

2021/8/14
女シリーズの4作目で最終作。セックスしようとすると全身に蕁麻疹が現れる初子、どもりで上手く話せない善伍、色情狂な初子の母親・富子と、これまで以上に癖のあるキャラクターがてんこ盛り。
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’96(2018年製作の映画)

4.0

2021/8/10
カメラマンのラームが目にする風景がすこぶる綺麗で、冒頭からついつい見惚れてしまう。そして、生徒たちへの指導は普通にこなしているのに、20年ぶりに会った当時の彼女・ジャーナキの前では
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喜劇 女売り出します(1972年製作の映画)

3.5

2021/8/8
女シリーズの3作目。中村メイコ、左幸子が演じた金沢の妻・竜子役が、本作ではさらに市原悦子に変更。二人に比べると可愛すぎるのでは?と思ったけれど、意外に市原悦子の竜子も良い感じ。そして
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三匹の悪党(1968年製作の映画)

3.5

2021/8/8
イカサマ博徒の半次郎と三郎、流れ者で一匹狼の一本松。それぞれを演じる高橋英樹、田中邦衛、小林旭がハマリ役。特に小林旭は、何となく中村獅童みたいだなあ、と思った。そして肝心のストーリー
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ガス人間第1号(1960年製作の映画)

3.5

2021/8/7
東宝変身シリーズの3作目。そのタイトルからB級なSF映画と思ってしまうけれど、実際の内容はメロドラマ寄り。そして、藤千代演じる八千草薫がすこぶる綺麗。序盤の般若の面を外すシーンから留
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.0

2021/8/7
東宝8.15シリーズの1作目。玉音放送が流れる前日、1945年8月14日。混迷を極める政府首脳陣による会議と、終戦を受け入れられない血気盛んな若者たち。今も昔も、日本の会議は長く、や
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世にも面白い男の一生 桂春団治(1956年製作の映画)

3.5

2021/8/7
大阪・法善寺横丁の寄席で前座を務める桂春団治。とにかく酒癖と女癖が悪く、典型的などうしようもない人。が、演じるのが森繁久彌だけあって、何だかんだと憎めない。そして、そんな彼に尽くして
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アチャコ青春手帖 大阪篇(1952年製作の映画)

3.0

2021/8/7
「アチャコ青春手帖」シリーズの2作目。落第を繰り返したアチャコも7年目で無事に卒業し、就職のために大阪に。大阪駅を始めとした、当時の街並みを見られるのが嬉しい。そして本作でも、母親演
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24フレーム(2017年製作の映画)

3.5

2021/8/2
アッバス・キアロスタミ監督の遺作。固定カメラによる絵画のような映像で構成された全24章、各章4分半。異色作ではあるものの、各章の映像がすこぶる綺麗で思わず見入ってしまう。全編を通して
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版(2018年製作の映画)

4.5

2021/8/1
インターナショナル版、ダイナミック完全版は未見。冒頭でイヴシュキンがナチス戦車の攻撃を振り切るシーンから、完全に本作に魅せられた。そして、その後のナチス戦車vsソ連戦車“T-34”の
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喜劇 女生きてます(1971年製作の映画)

3.5

2021/8/1
女シリーズの2作目。女たちの喧騒をのらりくらりと躱す、森繁久彌演じる金沢が相変わらず面白い。が、竜子役は前作の中村メイコから左幸子に交代。気っ風がいい啖呵が良かったから残念だったけれ
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喜劇 女は男のふるさとヨ(1971年製作の映画)

3.5

2021/7/31
女シリーズの1作目。ストリッパーの斡旋所「新宿芸能社」を経営する金沢夫婦。夫演じる森繁久彌のとぼけた感じ、妻・竜子演じる中村メイコのパワフルさ、そのパワーバランスが絶妙。そして、訳
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リトル・ダーリング(1980年製作の映画)

3.0

2021/7/31
サマー・キャンプに参加した、15歳の不良少女エンジェルとお嬢様育ちのフェリス。「どちらが先に初体験をするか」という他愛もない話ではあるものの、予期せぬ事態に戸惑う対照的な二人がどち
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続番頭はんと丁稚どん(1960年製作の映画)

3.0

2021/7/31
「番頭はんと丁稚どん」シリーズの2作目。大阪、天神祭の当日。観ているうちに慣れてはくるものの、今回も崑松演じる大村崑の過剰な演技がちょっとしんどい。そして前作と同じく、使いに出した
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お父さんはお人好し 花嫁善哉(1958年製作の映画)

3.0

2021/7/31
「お父さんはお人好し」シリーズの7作目で最終作。2~6作目をすっ飛ばして本作を観たけれど、冒頭は1作目を彷彿とさせる結婚式。しかも、節約なのか二組まとめての挙式で、西から東へと路線
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女たちの闘い(2007年製作の映画)

3.5

2021/7/28
東ティモール映画祭で鑑賞。東ティモールの保健医療サービスを描いたドキュメンタリー。国外に東ティモールの出産の現状を知らせると同時に、国内の女性たちに病院での出産を啓蒙するような作り
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ロマンス・パパ(1960年製作の映画)

3.0

2021/7/25
保険会社に勤める父親とその妻、2男3女の子どもたち。“ロマンス・パパ”とは、ボケたことばかり言う父親に子どもたちが付けた渾名。その名の通り、父親としての威厳はほとんど感じられず、始
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ローザの旅(2008年製作の映画)

3.5

2021/7/23
東ティモール映画祭で鑑賞。インドネシア占領下で子どもを育てる未亡人のローザ。たくさんの子どもを抱えながら、現在も恋人との子どもを妊娠中。生活のために働かなければならないローザに代わ
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ベアトリスの戦争(2013年製作の映画)

4.0

2021/7/23
東ティモール映画祭で鑑賞。幼くして結婚した、ベアトリスとトマス。が、インドネシア兵の襲撃で山中での生活を余儀なくされ、ベアトリスの妊娠を機に投降。集落での生活はインドネシア兵に支配
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