chiyoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.5

2023/5/4
江戸時代末期。思っていた以上の糞尿映画で、全編がカラー映像だったら直視できないような場面が多々。しかも、その糞尿をお金を払って買っていたことに驚いた。以前に、江戸時代は売れない物が無
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ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~(2019年製作の映画)

3.5

2023/5/2
1971年、ノースカロライナ州ダーラム。公民権運動家の黒人女性アンと、KKKの幹部を務めるC・P・エリス。絶対に相容れない二人に友情が芽生えた実話の映画化で、まさに事実は小説よりも奇
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わんぱく戦争(1961年製作の映画)

3.5

2023/4/29
フランスの片田舎、敵対している隣町同士の少年グループ。子どもとはいえ統率がそれなりに取れていて、戦争もどきな雰囲気がある。が、戦利品はボタンという可愛らしいもので、ボタンを取られる
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ヘウォンの恋愛日記(2013年製作の映画)

3.5

2023/4/29
母親がカナダに移住したことに落ち込み、不倫相手の教授に連絡を取った大学生のへウォン。いきなりの呼び出しに駆け付けてくれる優しさはあるものの、他学生を交えた飲み会でたじたじになったり
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ソニはご機嫌ななめ(2013年製作の映画)

3.5

2023/4/24
大学卒業後、どこかに姿を消していたソニ。兎にも角にも、ソニが絶妙な可愛さ。したたかではあるけれど鼻に付く感じはなく、計算は微塵もないような振る舞いを見せる。そして、自ら会いに行くの
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.5

2023/4/23
北イタリア、エミリア地方の小さな町タラ。汽車から降り立った男性そっくりな銅像があったり、町の人たちがどことなく不自然だったり、冒頭から違和感を抱かせる描写が多々。すぐに銅像は彼の父
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.0

2023/5/18
Filmarksオンライン試写会で鑑賞。アニメーションのクオリティが高く、獅子頭や風景はほぼ実写に近い。そして、冒頭の獅子舞バトルがとにかく格好良い!作中後半には獅子舞大会でのバト
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.5

2023/4/16
1789年、革命直前のフランス。料理は貴族だけのもので、土から採れる野菜が忌み嫌われていた時代。そんな状況下でじゃがいもを使った創作料理“デリシュ”を振る舞ったマンスロンも問題だけ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.5

2023/4/15
恋人アランを亡くしたショックから過食を繰り返し、極度の肥満症となったチャーリー。特殊メイクとファットスーツとはいえ、体重272kgの巨漢を演じ切ったブレンダン・フレイザーが本当にお
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天才ヴァイオリニストと消えた旋律(2019年製作の映画)

3.5

2023/4/14
1930~40年代の少年期、1950年代の青年期、1980年代の壮年期と3つの時代を行き来するけれど、やっぱり少年期が一番印象深い。ドヴィドルの小生意気な性格、マーティンとドヴィド
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.0

2023/4/11
ナニーの短期仕事をすることになった、34歳の独身女性ブリジット。初っ端からベッドが血だらけでなかなかに度肝を抜かれる。が、突然生理になったブリジットを責めることなく、笑いながら一緒
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血煙高田の馬場(1937年製作の映画)

4.0

2023/4/9
飲んだくれては喧嘩に明け暮れる、浪人の中山安兵衛(堀部安兵衛)。安兵衛演じる阪東妻三郎が普通に男前で、やたらと明るく見ているだけで楽しくなる。が、酔っ払っても剣の腕は確かで、陽気に刺
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ノーバディーズ・ヒーロー(2022年製作の映画)

4.0

2023/4/9
フランス中央部の街、クレールモン=フェラン。中年娼婦のイザドラに恋をして想いが伝わるものの、悉く彼女とセックス出来ないメデリックが切なくも可笑しい。始めようとはするものの、必ず何らか
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

2023/4/8
42人もの老人の命を奪った介護センターに勤める斯波。現実でも老人や障がい者が殺害される事件を耳にすることがあるけれど、それらの事件とは似て非なるもの。勿論、どんな理由があっても人が人
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

2023/4/1
女子高生・岬は古本屋の店主・多田に、多田は昔のバイト仲間の一花に、それぞれの“好き”の方向は一方通行。が、河合優実演じる岬がやたらと積極的で、せっせと多田にラブレターを届ける様が微笑
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10番街の殺人(1971年製作の映画)

3.5

2023/4/1
ロンドンで起きた連続猟奇殺人事件を映画化。リリントン・プレイス10番で、空き部屋に間借り人を置いている元警官のクリスティー。犯人が誰かを推測する作品ではなく、彼が間借り人の妊婦を殺害
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話の話(1979年製作の映画)

4.0

2023/3/30
10分ほどの作品が多い中、本作はユーリー・ノルシュテイン監督にしては長尺の30分。その分、込められているメッセージも濃い。特に、踊る男女で表現した戦争の残酷さが印象に残る。平和な時
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

4.0

2023/3/30
再見。友だちの子グマの家に向かう、ハリネズミのヨージック。が、辺りに濃い霧が立ち込め、一寸先も見えない状態。そんな真っ白な世界でヨージックが目にしたものは、ちょっと怖いけれど幻想的
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アオサギとツル(1974年製作の映画)

3.5

2023/3/30
互いに想い合っているのに素直になれないアオサギとツル。相手に求婚する勇気があるなら変なプライドは要らないと思うのだけれど、優しくされると意地を張ってしまう様が可笑しい。が、最後には
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キツネとウサギ(1973年製作の映画)

3.5

2023/3/30
再見。民話がモチーフになっていることもあって、絵本のような可愛らしい作り。ただ、ストーリーは王道中の王道なもの。それでも、強そうなオオカミやクマ、ウシが悉くキツネに負けてしまうのが
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ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

3.0

2023/3/30
壁画を取り込んだような感じで、デビュー作「25日・最初の日」とは趣きが異なる。色使いもグレー基調だった前作に比べると、赤が効果的でとてもカラフル。が、988年キエフ公国軍によるスラ
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25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.0

2023/3/30
ユーリー・ノルシュテイン監督のデビュー作で、1917年10月のロシア革命最初の日を描いたアニメーション。コミカルな絵柄が多いものの圧があり、当時の混乱っぷりが伝わってくるような作り
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(1961年製作の映画)

3.5

2023/3/29
愛の不毛三部作の1作。結婚して10年が経った、作家ジョヴァンニと妻リディア。二人を演じるマルチェロ・マストロヤンニとジャンヌ・モローが、仲が悪いわけではないもののドライで距離感のあ
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雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

4.0

2023/3/28
地方の町に暮らす平凡な小学生・瞬の友だちは、父親がヤクザな隆造を始め、一癖も二癖もある面子揃い。が、子どもには親の事情は関係なく、普通に仲良くしている様が微笑ましい。そして、舞台が
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

2023/3/28
ニコラス・ケイジが演じるのは、自身の人生を投影したかのようなハリウッド・スター、ニック・ケイジ。どちらかと言うと苦手で、出演作もそれほど観てきてはいないけれど、本作でニコラス・ケイ
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

2023/3/27
2002年にファイル共有ソフト“Winny”を開発し、2004年に著作権法違反幇助の容疑で逮捕された金子勇。“Winny”の存在と開発者の逮捕は何となく知っていたものの、こんなにも
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湖の見知らぬ男(2013年製作の映画)

3.5

2023/3/26
郊外の静かな湖、そこは同性愛の男性が集まるハッテン場。全裸になっている人が多く、性器も当たり前のように映し出される。始めのうちは性器だらけの環境に度肝を抜かれるものの、観ているうち
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

2023/3/26
デイヴィッド・バーンもトーキング・ヘッズも楽曲を聴いたことがなく、本作に対しても始めのうちは「あまり好きなタイプの曲じゃないかも」と思っていた。が、ショーが進むにつれてどんどん魅了
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インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

3.5

2023/3/24
2004年、インフルエンザが流行中のロシア。高熱の影響もあり、現在と過去、現実と妄想が入り乱れ、政治家を街中で銃殺したり、霊柩車の中で酒盛りを始めたりと、ペトロフと周りはカオス状態
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ダントン(1983年製作の映画)

3.5

2023/3/21
1789年7月14日から1795年8月22日にかけて起きたフランス革命中、本作で描かれるのは1793年9月から1794年4月まで。ダントンとロべスピエールの対立は既に始まっていて、
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

5.0

2023/3/19
デジタル復元・最長版を鑑賞。兎にも角にも面白く、今まで観ていなかったことが悔やまれると同時に、山中貞雄監督の現存3本の中で本作を最後に観ることが出来て本当に良かった。口は悪いけれど
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

2023/3/18
17歳の高校生・うららと75歳の老婦人・雪。年齢差57歳の二人の出会いはまさかのBL漫画。が、その世界を偏見なく受け入れ、すっかり魅了されてしまう雪がとても可愛い。そんな彼女を宮本
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

2023/3/12
「幸せなひとりぼっち」(未見)のリメイク。正直なところ、偏屈で怒りっぽく町内を自主パトロールしているオットーとは、あまりお近付きにはなりたくない。が、並行して描かれる彼の過去、LG
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東京のえくぼ(1952年製作の映画)

4.0

2023/3/11
とても可愛らしい1950年代初期のラブコメ。「最高殊勲夫人」の桃子姉さんの印象が強かった伸子演じる丹阿弥谷津子が初々しく、相手役となる社長演じる上原謙の天然なお坊ちゃまっぷりもハマ
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本日休診(1952年製作の映画)

3.5

2023/3/11
戦後の再出発から1年の記念日に「本日休診」の札を掲げた三雲医院。が、札を無視するかの如く、患者や訪問客がひっきりなし。そのひとりひとりにちゃんと対応する八春先生がとても優しい。医者
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.5

2023/3/5
離婚寸前の夫婦、漫画家の亜子と週刊誌記者の広重。互いに浮気をしているけれど、深刻さはあまりなく全体的に緩い感じ。が、浮気相手の真実子との関係も中途半端、亜子との離婚にも二の足を踏む広
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