ちゅうさんの映画レビュー・感想・評価

ちゅう

ちゅう

映画(135)
ドラマ(0)

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.6

”政治家に向いていない政治家”、衆議院議員・小川淳也の17年にも渡るドキュメンタリー。
四国にある普通の家庭に生まれ、東大、総務省官僚とエリート街道を歩んでいた彼が”政治家になりたいんじゃなく、政治家
>>続きを読む

眠る虫(2019年製作の映画)

-

この瞬間の一つ一つはこの瞬間だけのもので、そのまま流れていく...

まるで夢を見ているみたいだった。


こういう映画を観るとまだまだ映画を観る力量が足りてないなと思う。
幽霊、風、石、植物の葉、流
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.9

今僕が抱えている過去の記憶は本当に客観的な事実だったんだろうか...


TENETの公開を前にクリストファーノーランの作品を観ようと思い、先週インターステーラーで大いに感動したので引き続き鑑賞しまし
>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.5

思春期というものは名状し難いものをはらんでいて自分にもコントロールできない感情に突き動かされる。
僕はストリートで育ったタイプではないけれど、90年代を幼少期から思春期へと過ごした身としてはとてもよく
>>続きを読む

パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

4.1

"彼は歌を生きた"
"有名な歌を歌うとき、差し出せるのは自分の人生だけだ"


彼は人生を、世界を存分に楽しんで生きた。
それはもちろん周りの人たちを幸せな気分にさせたし、遠くで見ている僕たちまでも楽
>>続きを読む

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.3

やっぱりこれも法外の正義か…


最近、アニメぐらいしか観る気力がなくて「PSYCHO-PASS サイコパス」というアニメを観ていた。
このアニメは作中のセリフでも言及されている通り法外の正義を扱って
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

バカをやって恥をかいて絶望に突き落とされて、ほろ苦くてそれでも美しく甘い。
青春はどのような形であれ、人生の最高の瞬間の一つだと思わせてくれる。

行動しただけ何かを得れるという感覚は歳を重ねるほど擦
>>続きを読む

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.6

ジャーナリズムがやるべきことは、客観的で検証可能な事実を伝えることだとアグニエシュカホランド監督は言う。
どんな信念があろうと事実をねじ曲げる人はジャーナリストとは呼べない、と僕も思う。


ホロドモ
>>続きを読む

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

4.0

”本当にそれでいいのかどうかが分かんないんです”


去年、京都に旅行に行ったときに京大を見てきた。
受験生を対象にオープンキャンパスをやっていて、夏休み中にもかかわらずなかなかの人出だった。
これな
>>続きを読む

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.4

映画館から出てきたとき、僕もこことは違う世界から帰ってきたように感じた。
僕(あるいはあなた)がそういう風に感じるとき、この世界は必ず変容している。


素晴らしかった。
わりと酷評のある作品だけど僕
>>続きを読む

Curve(原題)(2016年製作の映画)

3.0

怖いというより痛かった😢

ちょっと前に話題になってて怖いという評判だったのでホラー苦手過ぎてなかなか観れなかったんですけど、時間ができたので観てみました。


セリフもなく、想像を喚起させるようなシ
>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.2

ただただしんどい体感の中で戦争を痛感する。

突然の銃声、こちらへまっすぐ向かってくる爆撃機。
"救助"という自分の力ではどうすることもできない、待つことしかできない幸運を願いながらひたすらサバイブす
>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.5

実を言うと子供の頃は図書館が苦手だった。

しーんとしていて、屹立する棚に阻まれて狭苦しくて、周りの大人たちは黙々と自分のことに集中している。
物言わぬ物体を開くとカビ臭くて、見たこともない漢字がびっ
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.6

純粋で感受性が強くて、けれど、どこに辿り着いたとしても価値を感じられないぐらい、見渡す世界は窮屈すぎる。
今をやり過ごすのにもがむしゃらで、野放図に動きまわることしかできない。
少女の醸し出す空気は、
>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.4

歌声が美しいアンニュイイケメン・ティモシーシャラメとミス破壊力のある笑顔かわいいおバカちゃん・エルファニングが織りなす小粋でちょっと笑える雨のニューヨーク。


めっちゃよかった。


ミッドナイトイ
>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

過ちと後悔と今

音楽と光を利用したとても感覚的な描き方だった。


途中で主人公が兄から妹へ変わるのだけど、主人公が変わることでテーマも過ちから後悔に変わっていく。
普通過ちを犯した人の後悔を描くと
>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.3

音楽は人生の鎮痛剤だ、とどこかで読んだ記憶がある。
僕はこの言葉に根源的に実際的にとても共感する。
殺人的にぎゅうぎゅうでしんどい通学電車の中、酷い言葉で心をずたずたにされた日の眠れずに過ごす夜更け、
>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.1

やりたいこととできること。


グレタガーウィグの自伝的な映画。


不器用だけど一生懸命であふれんばかりの想いばかりがある。
その想いは身勝手に見えるけど純粋で、微笑ましい。

不格好に、ときには転
>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

テクノロジーによる悪夢


先日おうちのテレビを4Kにアップグレードしまして、いろんな設定をしながら4K放送を見たりしてんたんですけど、それなりに綺麗になったなーとは思うものの感動したかというとそれほ
>>続きを読む

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

3.7

頭を空っぽ(注1)にしたかったんだ。
ただだだ空っぽにしたかったんだ...


頭空っぽで楽しめるはっちゃけムービー(注2)、ハングオーバー。
その続編。

今度はタイ(注3)で繰り広げるバカ騒ぎ。
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

人生の追体験。

それは思い出のように甘美であたたかくて切なくて、そして愛おしいものだった。


かなり感情が揺さぶられた。
時系列をばらばらにして関連したシーンを繋いでいるから、思い出に耽っていると
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.3

あたたかな人間味を愛していて、人の生を祝福してくれる。


グランドブダペストホテルの支配人であるグスタヴがきな臭い遺産相続に巻き込まれる悲喜劇。
ある人の話を訊いた作家が書いた小説、という形式をとっ
>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.7

隔たっているからこそ通じ合えることもある。
居場所というものは、通じ合っている感覚がもたらすものなのだろう。


僕も一時期オンラインで協力するゲームにハマっていた。
いろいろあってあまり家から外に出
>>続きを読む

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

3.6

やられた。
無防備にさせられた。


真綿で首を絞められるような苦痛は短い間なら耐えられるんだけど、長く続くと神経がすり減って耐えられなくなる。

こういう時、世界は黒く塗り潰され人は消えてなくなりた
>>続きを読む

雨が上がると(2018年製作の映画)

3.7

ほんわかして、しんみりして、クスッとして、またほんわかする。

たった9分ですごく楽しめた。

とても綺麗なグラフィックと繊細で気持ちのいいモーション。
鮮やか過ぎるほどの色彩が寓話の世界に自然と引き
>>続きを読む

シャス・ロワイヤル(2016年製作の映画)

3.4

うんざりするような日常をただやり過ごしていく。

裕福ではない大家族に育った少女。
何もかもを馬鹿馬鹿しく思っている。
映画のオーディションにスカウトされても無邪気に喜べない。
どんよりとした世界、希
>>続きを読む

ぬいぐるみ猫の冒険(2019年製作の映画)

3.2

自分の本当にダメなところと真剣に向き合ってくれる人はとても貴重で、そういう人に出会えるのはとても幸運なことだ。

そういう人を一人でも見つければ、抱えている重荷を下ろすことができる。
そうすればこの先
>>続きを読む

美味しい美女(2017年製作の映画)

3.7

コミカルだけど官能的でファンタジックな世界

色彩とフォルムが可愛くて素敵


美女をほんとに食べたいボーイ育てた野菜全て食べさせるガール

カニバリズムとベジタリアン
恋と食の駆け引き
ミ・アモーレ

カラスが多すぎる(2016年製作の映画)

2.8

いや〜な感じを味わえるアニメ。
カラスの気味の悪さがよく出ている。
ヒッチコックの鳥を思い出す。

やられる側の人間も善良な感じが一切しないのがより気持ちの悪さに拍車をかける。

すごく面白いかと言わ
>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

4.5

命を賭している者はどうしてこんなにかっこいいのだろうか。
かっこよさというのは元来、狂気にまみれたものなのかもしれない。


絶対に登れなさそうな難所だらけのロッククライミングの聖地エル・キャピタン。
>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.2

愛という形容し難いものに真摯に向き合う、とても繊細で温かみのある青春映画。


青春というのは、偽りのない自分とはなんなのかということに否応なく向き合わされるし、少しでも違和感があるとそれに苦しむこと
>>続きを読む

Doodlebug(1997年製作の映画)

3.0

際限がない、神経症的状況


クリストファーノーランのショートフィルム。
なかなかシュールな3分。



ここ一週間ほど体調を崩してまして、ようやく元に戻りました。
微熱だったんですけどそれでも僕の場
>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.9

観ました😉

全員会わずにVTRを作るっていうアイデアがよかったし、その中で起こる問題も現代的なアイデアで乗り切っていて楽しめました😊

カメラを止めるなの雰囲気そのままに物語が進んでてほのぼのするし
>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.1

天真爛漫な女の子に振り回される500日。
これを幸せと受け取るか不幸せと受け取るか。


振り回される経験をしたことがあればすごくわかる映画だと思うし、だいたいの男は女の子に振り回された経験があるだろ
>>続きを読む

ダム・キーパー(2013年製作の映画)

3.6

世界を終わらせるもの
世界を取り戻させるもの


世界が暗闇に沈み込んだとき
必要なのは
好きな人と笑いあうこと


抒情的な雰囲気
クレヨンで描かれたような柔らかい色彩

心がほんのりあたたかくなる
>>続きを読む

ケス(1969年製作の映画)

5.0

少年の見上げる視線の先にあるものは
誇り高い自由の象徴
眩しい空に舞い上がりかけめぐる
一羽のハヤブサ


ビリーは炭鉱の町で暮らしている小柄な少年。
イギリス特有のどんよりとした曇り空の中、何もかも
>>続きを読む

>|