mintさんの映画レビュー・感想・評価

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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.8

なんと大人向けの素晴らしい映画であった。女性の母子関係における抑圧と自立の話。10代の話になっているけれど、これは社会の在り方も相まって、10代のみにとどまらず何度も、繰り返し、根を張って頭を持ち上げ>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.6

キャストの変更がありつつも、やはりハリーポッターの世界観はすごく好き。作りこみや史実との絡み、扱うテーマなども深くて、はまりこんでしまう。今回は登場人物の出生や秘密に迫る回で、魔法生物の活躍はあまりな>>続きを読む

ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

3.5

静かな映画。2人の女性が若き頃からひそかに育んできた愛を、人生の終末期においてどう向き合うのか。というもの。きちんと現実のままならなさが差し込まれ、まわりの人間たちも中庸に描かれ、結果ありきを追ったス>>続きを読む

PASSION(2008年製作の映画)

3.9

これが卒業制作というのだから、すごい。
ドライブマイカーで知り、あれこれと一気に同監督作品を観て、なんとなくすべてに繋がる何か、を感じ取ってきたような。
人と人とが、他者である相手と自分が、つながると
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

3.8

3部作約5時間半。とはいえそこまで長くは感じなかった。
ドライブマイカーへ通じる道が何となく、わかる気がした。人と人とが、通じあうと思うところには一体何がおこっているのか、という事をあらゆる媒体を駆使
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.4

デルトロ監督のクリーチャー好きなので観た。人間と怪物の境目、人間こそ怪物にもなり得る…というお話だったのかな。一人の男が欲望に飲み込まれ、転落していく因果応報物語。
前半やや冗長な感じで、ぼーっとして
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

2.2

ちょっと私にはどう考えていいかわからない作品だった。頭が言語思考なんだろうなあとか…。
脳内爆発音症候群、という設定なので、爆発音が急にやってきて、あれけっこう毎度びくっとして落ち着かず。途中出会った
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サッドティー(2013年製作の映画)

4.0

今泉力哉監督が、最近とても気になるので観る。やっぱりこの監督の、「好きって何よ」「恋愛当事者たちの夢中な視野狭窄感」「周りからみたら変だけど好きってそういう事」みたいな描き方センス、好きだ。そういう全>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

初・バットマンだったけれど面白く3時間見入った。バットマンて、こういう感じで普通に人間に溶け込んで、市警と捜査したりするんだー。などと新鮮な気持ち。設定の突っ込みどころは、こういうのはそういうものだと>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.2

最高!猫をおっかける映像だけでも満足。カンタ可愛すぎる…
今泉監督っぽい、恋愛の自己中心っぷりを愛おしくキュートに仕上げた作品だなーと思った。くすりと笑えるシーンも、細部にこだわって意味を含ませるシー
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セバーグ/セバーグ 素顔の彼女(2019年製作の映画)

3.3

この事件は全く知らなかったが、ブラックパンサー党を支持したセバーグが、国家レベルの監視と盗聴、印象操作にだんだん追い詰められていく様が描かれる。彼女がなぜ政治的な活動に熱心だったのか、党のリーダーと関>>続きを読む

ウィークエンド・アウェイ(2022年製作の映画)

3.3

レイトン・ミンスター目当てで観る。奔放な女友達に翻弄されるという役回り、似合う…。90分でメリハリもあり、サクッと楽しめるサスペンス。
異国の土地で失踪した友人は何者かに殺されたのか。謎を追ううちに追
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グレート・インディアン・キッチン(2021年製作の映画)

4.5

国内で大絶賛であったという意味も考えつつ、これはぜひとも観てほしい。
ジャケット写真がこれである意味もちゃんとある。車、電化製品、スマホと十分に近代化された生活の中に差し込まれる「女性たちの家事」、こ
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

とても静かで淡々と撮られ続ける映画。音楽もほぼなく、正面からの図が多いと言っていた人がいて、なるほどと思った。だから横顔が一瞬映った時にどきりとする。
冤罪サスペンスという単純な話ではない。人を裁くと
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愛なのに(2021年製作の映画)

2.0

今泉力哉監督の「街の上で」「愛がなんだ」がいい感じだったので、楽しみにしてた。…がこれは単純に個人的な好みではなかった。コメディとして観ればいいんだな、と思いながらも、誰もが自分の事しか見えておらず全>>続きを読む

ハッピーメール(2018年製作の映画)

2.8

マッチングアプリでつながる4人の男女。それぞれが孤独とコンプレックスを抱えて、誰かを探して、踏み出せない。
現代のリアルな感じ、よくわかる。メールで少しずつ気持ちが寄っていくところも。趣味が合うから合
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許されざる者(1992年製作の映画)

2.5

イーストウッド作品をランダムに見ているところ。
少しご都合主義すぎたかな…男の美学、ロマンみたいなところに焦点があたるのだろうか?個人的には主人公がなぜ殺し屋になりなぜ妻に救われ、どう変化し、友の敵討
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.3

最後はよかったかな!司会者の「本来の姿」が語る言葉が良いし、実際ああいう地に足ついた、本質的に強い男性もいるのだ。
田中みな実演じる主人公。養育環境とは思いがけずがっつり内面化されているものだから、そ
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ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

3.7

思いがけず良作発見。自閉症の妹ミュージックと暮らし始めた、依存症リハビリ中の姉。彼らを取り巻く隣人たち。ミュージックの内的世界が、ポップで現代的なコンテンポラリーダンスミュージカルで炸裂する。
人は傷
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シラノ(2021年製作の映画)

3.0

古典を、しかも戯曲を映画に仕上げるには、脚本力や解釈の膨らませ方、カメラワークとか色々な要素が融合する必要があり、まあ難しいんだなあと思う。舞台作品は舞台でこそということもあるのかな。
そういう作品な
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

続編として最高では!吹き替え版しか上映していなかったけど、結果正解でした。ゴーストバスターズの孫の活躍、(子供の冒険譚というだけでもう好き)懐かしいエピソードの使い方もくすりと笑えるし、本家もそろって>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.6

前情報は知りながら観たが圧倒的映画体験。こういう瞬間があるから映画はやめられないと思う。セルマの歌が体を支配していく。息子の目の手術のため、息子に動揺を与えぬため…その選択をなぜという人もいるかもしれ>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.5

高校生。生命力にあふれ万能感に浸ることもできれば、まだまだもろく柔らかな心を抱える揺れる時期。父のプレッシャーで孤独を募らせていくタイラー、悲劇のあとに残された家族。新たな人物との出会い、父と娘の再生>>続きを読む

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