たむランボー怒りの脱出さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スチャラカ社員(1966年製作の映画)

2.5

ラスト10分くらいに写ってたスパゲッティがまずそうすぎる……。

光あれ(1946年製作の映画)

3.0

軍のPTSD治療施設で兵士の一人が神経症になった理由は何だと思うかと尋ねられ、みんなが競争的になってるのが良くないんじゃないかという構造的な問題(戦争に直接繋がっている)の可能性に言及したあと、両親の>>続きを読む

ゴングなき戦い(1972年製作の映画)

3.5

音楽にのせて街の風景のインサートショットをひと通り見せたあとにステイシー・キーチが起床したからやっと本編が始まるかと思いきや、次に着替え始めると今度はボーカルありの音楽が流れ始めてオープニングが2回あ>>続きを読む

リストラ・マン(1998年製作の映画)

3.5

仕事がほんとうに嫌だ。僕はもう行かない。辞めるつもり? いや、もう行かないってだけ。クビにならない? さあ。もう行かないぞ。それでどうやって生活費を払うのよ? 生活費を払うの、ほんとうはいやだったんだ>>続きを読む

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.0

後味やべー。
青年になったエドガルドが法王に突進していく場面はこの実話について何も知らなかったから完全に「刺すのか?」と思ったけど全く違った。粗相って何?単なるミスなの?あんなにも殺しそうな感じのミス
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どたんば(1957年製作の映画)

3.0

炭鉱映画。序盤はワクワク、その後失速。子供が警官を模したペラペラの人型看板に生卵をペシャっと投げつけたあと全力で田んぼを駆け抜ける一連の流れが本編と関係のない細部として良かった。

秋立ちぬ(1960年製作の映画)

4.0

79分にして高い満足感。駆け落ちした母親からのプレゼントがグローブじゃなくてバットだったとしたら不穏だなあと考えたりした。

動脈列島(1975年製作の映画)

4.0

冒頭から真っ先に新幹線騒音公害直撃家庭の惨憺たる状況からスタートし、耳をつんざくような音の苦痛にのたうち回った末に老婆が死去、次の場面ですぐ近藤正臣がニトログリセリンを使用した復讐計画をほのめかす……>>続きを読む

黄色いからす(1957年製作の映画)

4.0

初・五所平之助。ちょっとこの生々しさは何なんだろう。何かふとしたことで家庭の円満な空気がプチンと途切れて険悪になるのではないかという予感にみたされた画面。親に折檻されてる子供の泣き声もガチすぎる。母の>>続きを読む

牡丹燈籠(1968年製作の映画)

3.0

志村喬という何かありがたそうな役者を起用して南無妙法蓮華経を言わせまくっているが幽霊に全く対処できず終わるのが珍しい。ありがたそうな雰囲気のみの空虚さ。むしろ効力絶大なのは単なる御札という。御札の万能>>続きを読む

愛と希望の街(1959年製作の映画)

3.5

ハトの帰巣本能を利用して何度も同じハトを別の客に売る主人公の少年がやってることを登場人物の全員が(同情的な人も冷淡な人も等しく)詐欺行為と認定するけど正直これって明確に詐欺なのか?ハトの檻に何かしら細>>続きを読む

太陽の墓場(1960年製作の映画)

4.0

当時の釜ヶ崎の風景も凄いが音楽の使い方も凄い。前の場面で鳴ってたトラックをそのまま次の場面で鳴るトラックと同時に走らせて平然としている。ほぼ全ての場面で流れてる悲愴な雰囲気のギターの存在感が強くて音楽>>続きを読む

皇帝のいない八月(1978年製作の映画)

4.0

クーラーの効いた部屋で見る昭和の暑苦しい大作映画。尋問される鈴木瑞穂の顔だったり、高橋悦史に殴られたあとの三國連太郎をとらえたカットにしてもそうだが、殴られる人間の顔をとらえた真正面からのバストショッ>>続きを読む

真空地帯(1952年製作の映画)

3.5

原作未読。軍隊への批判が個人的なルサンチマンとしてしか描かれていないので、木村功の迫真のエモーションみたいなものは確かにあるけど、だからこそ(?)全体としてはそこはかとないしょうもなさも感じ取ってしま>>続きを読む

兵隊やくざ 殴り込み(1967年製作の映画)

3.5

久しぶりにこのシリーズ見たら勝新と田村高廣がラブラブすぎていつキスしてもおかしくないくらいでドキドキした。ホットパンツのヒラヒラの部分だけみたいになった国旗に敬礼する人々。

ブラックハット(2015年製作の映画)

3.5

ヒロインの背後で車が爆発する場面は声出るくらいビビった。このあと起こる銃撃戦はジョニー・トー『ドラッグ・ウォー 毒戦』を彷彿とさせる。

勇者の赤いバッヂ(1950年製作の映画)

4.0

恐怖で戦場から逃げ出した兵士が気まずそうにぬるっと復帰したあと急に躁状態になって打って変わってめちゃくちゃ働いたら(=一番撃たれやすい位置でめちゃくちゃイキって旗振りまくってたら)軍の上司に褒められる>>続きを読む

ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(1981年製作の映画)

4.0

金庫破りシーンの丹念な見せ方が良い。金庫破壊労働に対するリスペクトがうかがえる。頑丈でバカでかい金属がありえないくらいの光を放ちながら溶けていく映像の迫力はウヒョーって感じ。ヤケクソで自分の職場とか馴>>続きを読む

レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙/刑事グラハム 凍りついた欲望(1986年製作の映画)

4.0

撮影バキバキ。画面が良すぎる。
ラストの銃撃戦のへたうまスローモーションと若干のコマ落とし(?)もドキッとさせてくれて大好き。
犯人のキャラが強烈すぎてレクターの影が薄くなってるけど、レクターに精神汚
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危ない話(1989年製作の映画)

3.0

黒沢清「奴らは今夜もやって来た」のみ。石橋蓮司が噛みタバコみたいにコーヒーを口からビュッッって出すのが良かった。

お早よう(1959年製作の映画)

4.0

再見。子供たちのテレビ要求無言ストという「反社会性」が功を奏したのではなく、大人の無駄口として批判した挨拶やお世辞の結果=セールスマンに就職した隣人への義理としてのテレビ購入(大人の社会性)によって実>>続きを読む

季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.5

普通にストレートに面白いシュミット。子供時代の思い出って確かに思った以上に性と結びついてる。尊敬してる大人たちの醜態を見てしまうこともしばしば。最近実家が取り壊されたので色んなことを思い出しながら見た>>続きを読む

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

4.0

再見。VHSの時より画質ははっきりして何が写ってるか分かるようになってるがなぜかこれといって嬉しさはなかった。VHSで見たときの独特の怪しさがない。しかしデジャブ発生時のこの取り返しのつかなさの感覚が>>続きを読む

コッポラの胡蝶の夢(2007年製作の映画)

3.5

話の切れ目がぼんやりしてていつの間にか別の映画が始まってるような出鱈目さがすごい。ジジイが雷に打たれるタイミングが良すぎて笑けてくる。

ザ・インシデント(2011年製作の映画)

3.0

画面としては何だか景気の良いことが起こってそうなんだが全編を通してそもそもシンプルに暗くていまいち把握しづらいのがフラストレーション。思った以上にゴア描写があるがこれに関してはかえって画面の暗さが功を>>続きを読む

ディケイシャ(2002年製作の映画)

4.0

腐乱死体なのにみんな笑顔で楽しそうみたいな映像が延々と流れる。死んだあとにずっと見続けなければいけない夢にも思えてきた。本来は呪いのフィルムでも何でもない他愛のないものだったんだろうが年月を経て劣化し>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.5

戸板返し(?)と階段落ちのコラボレーションが見れるのは良かった。ただ「ミンナのウタ」とされるメロディを勝手に口ずさんでしまうという現象が繰り返されるけどなぜこんなにぼんやりとしたメロディなのか?単なる>>続きを読む

リンダとイリナ(2023年製作の映画)

3.0

大事っぽい場面でも内容に関係なくフレームインする綿毛が良い。人間の思惑を全く意に介さない存在が脈絡なく画面に登場してしまうという事実に映画を見る喜びがある。ただ一方でドキュメンタリー映画に生じる偶然性>>続きを読む

ダスク 死を呼ぶ女(2013年製作の映画)

3.0

回想シーンの挟み方とタイトルの出し方が同じだと気づいた。ただ最初は回想だとはっきり分からなくて戸惑う。『闇動画』でもおなじみ映像制作現場のハラスメント。個人的にここらへんのテーマはちゃんと処理してほし>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

4.0

黒沢清作品の「味の素」みたいな部分そのままの提供という趣き。橋のロケ地(カメラも)素晴らしい!吉岡睦雄!

21世紀の資本(2017年製作の映画)

2.0

編集がうまい。つまり編集がうざい。何でこんなにイライラするのか分からないけど、ビジネスマンの営業トークをきいてるような編集というか。(アメリカの「わかりやすい」ドキュメンタリーは基本的にこんな感じ。こ>>続きを読む

緑はよみがえる(2014年製作の映画)

2.0

76分のはずだがめちゃくちゃ長い……。家で見るもんじゃなかったかも。終盤の雪が画面に向かって吹き付けてくるカットは良かった気がする。

蛇の道(2024年製作の映画)

4.0

冒頭の道路に立ち尽くす柴咲コウの「ぬぼー」とした佇まいが良いと思う。周囲の空間の普通さに比してちょっと異様に思えるような。これが逆に監禁部屋の陽の当たらない空間にいるときだと、その「ぬぼ感」がぬぼ感と>>続きを読む

新ほんとにあった怖い話 幽玄界(1992年製作の映画)

3.5

「踊り場のともだち」が印象的だった気がする。最近読んだ『解離性障害』(ちくま新書)にリアルに幽霊が見える人は橋とか階段とかの「境界」にいると報告することが多いと書かれていた。

ほんとにあった怖い話 第二夜(1992年製作の映画)

3.5

「夏の体育館」「霊のうごめく家」はまだこの作品が視聴困難だった時代にガビガビ画質で(元々そんなに画質はよくない)見たのでほぼ再見。

ほんとにあった怖い話(1991年製作の映画)

3.0

登録されてる!一年前に見たのであんまり覚えてなかったけどスコア見る限りハマらなかったらしい。幽体飛行の話が印象に残ってる。