たむランボー怒りの脱出さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

夜よ、こんにちは(2003年製作の映画)

4.0

狭い部屋に閉じ込められたアルド・モロの、本当にこの人が一国の首相なのかと疑いそうになるくらい衰弱したような弱々しい体と、現実に起こった出来事とは異なるラストシーンの、心地よい疲労のような清々しさをまと>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.0

初期たけしっぽい!たけしの初期作全部見たなー他にもみたいなーみたいなときにはコレがあれば大丈夫!もちろん黒沢清に期待しうるものもふんだんに配合。死にかけの人間の顔の怖さったらない。死にかけのダンカンっ>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

4.0

再見。導入の省略具合にハッとさせられる。凄いのは多分何も省略されていないということなのだが。それでも何かがもうすでに始まってしまっているという感覚。ぬるっとした前のめりのイントロ。車がすでに何かただな>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

2.5

収容所のユダヤ人を音のみに閉じ込めることでかえって(?)強く表現しているのだとしたら、ナチ家族の癖強めの画に存在感で勝たなければ浮かばれないと思うが、別にそこまで画に勝っている感じもしない。音に対する>>続きを読む

中国女(1967年製作の映画)

3.0

多分10年以上ぶりの再見。部屋でマオマオ言ってる印象だけ残ってたけど、今回面白かったのは終盤の列車のシーン。ここだけ80年代のゴダール(『右側に気をつけろ』等)を思わせる落ち着いた色調と光の具合。爆弾>>続きを読む

コワイ女(2006年製作の映画)

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雨宮慶太「カタカタ」
やりたいことは分かるんやけどこの過剰さはちょっとノレない。

鈴木卓爾「鋼」
撮影が良い!雨のしずく。

すみません、三話目は見れてないです……。複数の監督が作るオムニバス映画を
>>続きを読む

山谷 やられたらやり返せ(1986年製作の映画)

3.5

この映画を見た人の感想ブログを見かけたけどそこに「搾取する暴力団や警察、病院がひどいのは言うまでもないですが、山谷の労働者の側にも精神的な弱さがあったのだと思います」みたいなことが書いてあって驚愕した>>続きを読む

スランバー・パーティー大虐殺(1982年製作の映画)

3.5

殺人鬼の顔を最初から隠すことなく見せてるのが良い。かえって怖い。目がギンギンなのが怖いとかではなくて、顔出しで普通にドリル持ってるやつがノコノコ歩いてるのが怖すぎる。映画を見る身としてではなくあくまで>>続きを読む

ニッポン無責任野郎(1962年製作の映画)

3.0

他人の家の庭の木を勝手に切り倒して駐車場に改造した植木等が隠居モードに入ろうとしてたおばあちゃんを駐車場の管理人につかせ労働社会にダイブさせる。この時代はギャグだったのかもしれないけど、普通にいまこん>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

絶対に起こらないことが条件を満たしたときだけ例外的に起こってしまう、最初は訳の分からないことに思え、狂ったかと、でもその例外的な動作自体もあらかじめプログラムされていて、おこなった本人の意思とは関係な>>続きを読む

そして、神はカインに語った(1970年製作の映画)

3.0

クラウス・キンスキーが引退したジャニーズ(老ジャニ?)に見えてきた!ずっと風吹いてて良いね。

天使の復讐(1981年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ良い!!ゾー・ルンドの迷いのない発砲、しかも全部唐突!かつ過剰な量撃つ!ラストのたっぷり尺スローモーションが贅沢すぎる。音楽の鳴らし方も絶妙にイヤぁな感じなのが最高にイカしてる!こういうの>>続きを読む

東京自転車節(2021年製作の映画)

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道玄坂をピュンピュンと虫のように下っていくウーバー配達員たちの映像が面白い。この時期東京いなかったから「ほーー」という感じで見てた。

罪と罰(1983年製作の映画)

3.5

人間が路面電車に轢かれる映像が見れるのはカウリスマキだけ!という感じがするが映画表現の広い世界をもっと見ていけば全然そんなことはないんだとは思うがそのくらいこの展開がよくあるイメージ。なんせデビュー作>>続きを読む

ほんとにあった!呪いのビデオ39(2010年製作の映画)

4.0

最後の見た人を呪い殺すビデオが怖すぎる…!押し入れを写しただけの映像の段階でまず怖かった(単に何かを写しただけで怖いのは『リング』の井戸とかもそうだが)けど、その後の人の足のような何かが見え始め、それ>>続きを読む

封印映像 呪われた森(2009年製作の映画)

1.5

最初の鏡のやつが一番いいかなあ。あとはちょっと雑で長く思える。四つん這い女が出る!ということで引っ張っておきながら結局四つん這いが部屋の中なのは驚きに欠けるし。「壊死ですか…」で終わるのは凄かった。

ヒトコワ3-ほんとに怖いのは人間-(2013年製作の映画)

3.0

「赤い服の女の子」以外は全部ビミョーだったがこのエピソードだけは怖すぎる。何かこういう手口ありそうでヒンヤリする。国道沿いとか微妙に田舎なのもリアル。そもそもこれを特別「怖すぎる」と思うのは、これと似>>続きを読む

ヒトコワ2 -ほんとに怖いのは人間-(2013年製作の映画)

3.5

例外もあるが基本的には「おまえもかい!」というテーマでまとまってる。しかしこれはラストで落とすための意外性ゆえにこれまで集中して見ていたストーリーからズレた点に着地してしまった感が否めなくてちょっとし>>続きを読む

ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間-(2012年製作の映画)

4.0

落ちてた携帯を拾ってかかってきた電話に出て文句を言いながらもそいつに言われるがまま指定されたアパートに行き出てきたおばさんに電話を渡し「あんたの息子からだけど」みたいなことを平然と言う人物の行動力のグ>>続きを読む

猛獣大脱走(1983年製作の映画)

4.0

再見。動物たちが大都市の人間を食い殺す!ほんまそれだけの話。話すらもないといえる。終わり方の投げやり感。素晴らしい。チーターや象がショーウィンドウの前でのそのそと歩いてる映像のインパクト!中々のもの。>>続きを読む

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

座って会話してるシーンとかはまあまあビローンとしてるけど銃撃戦になると途端にバキバキになる!離婚寸前の妻との会話シーンがダルいなあと思って筋トレしながら見てたら突然チンピラが家に侵入しあっという間に妻>>続きを読む

26世紀青年(2006年製作の映画)

3.5

馬鹿すぎる500年後の世界。水がすべてゲータレードになってたり映画からストーリーが消えてケツの映像が延々と続くだけの作品がアカデミー賞取ったりしてる。スターバックスがピンサロになった経緯を知りたい。で>>続きを読む

縮みゆく人間(1957年製作の映画)

3.5

縮んでしまった男が普通サイズの妻と同一画面におさまったときに感じるこのドキドキする感情は何なのか!ついにマッチ棒よりも小さくなった男が身体全体で一本のマッチを抱えこみやっとのことで床を(走りながら)引>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

1.0

びっくりするくらい退屈だった!!!記憶に残るようなショットが一切なく何を見せたいのか全く分からない相変わらずのズタズタ編集で、延々と流れ続ける音楽でかろうじて連続性を感じるようになってるけど、時々その>>続きを読む

ヒドゥン(1987年製作の映画)

5.0

死ぬほど面白い!!!家で一人で見ててもナチュラルに拍手が出てしまった。侵略系SFだとそれこそ『ボディ・スナッチャー』とかはエイリアン=共産主義というのが典型的なメタファーになってるけど、この映画ではエ>>続きを読む

アルゴ探検隊の大冒険(1963年製作の映画)

3.5

笑っちゃうくらいでかい巨像と豆粒みたいな人間を同じ画面におさめたロングショットがシンプルだが確かな迫力をもつ。現代のVFXの主流は現実世界との違和感を減らしていき現実と見分けがつかない映像を目指すべく>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.5

最初の死体発見のシーンにあまりにも驚きがなくヌルッと見せていて心配になった。カメラワークにしても下手ウマなのか単に下手なのか分からない…。驚きがないといえば全体的にそうで、意図的に抑制しているという感>>続きを読む

ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

確かにこりゃおもろい!!これだけ色々見せてくれて93分なのも素晴らしい。人間の落下→その死体の上にトラックの落下という二度おいしいサービス精神の塊。

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

4.0

前作より断然面白い。口の聞けない女の子とオランウータンが出会う静かなシーンが良かった。オランウータンの顔にあたる夕陽が良い仕事してる。ナイトシーンが多かった前作と比べて昼の明かりの元で撮影されている場>>続きを読む

猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

3.5

正直話に関して持てる興味は前作までで終わってしまってて一応最後まで見てもまあそうなるだろうなという印象しか残さないが、それでもタカ派のチンパンジーが人間たちに戦争を仕掛ける場面は前作のクライマックスを>>続きを読む

猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

4.0

ずっと面白い!導入の手際の良さから既に期待値爆上がりだったが最後まで高いテンションを維持し続ける。娯楽映画としてかなりの水準。なぜ今まで見なかったのか。大量の猿がウワーっと押し寄せる画がたくさん見れて>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

初見。確かに感情を揺さぶられたがそれはショックなことが画面で起こってるから生理的な反応に近い。音楽が唯一の拠り所と取れる話の展開なのに結局ダメだったのが可哀想すぎる!最後の方で市原隼人がピアノの椅子の>>続きを読む

札幌・横浜・名古屋・雄琴・博多 トルコ渡り鳥(1975年製作の映画)

3.5

アパート二階野ションで始まり電車爆走野ションで終わる芹明香がアナーキーで良い。(室内から外に放尿した場合野ションなのか分からないが)「雄琴のトルコ嬢の9割はペットを飼っている」そうだったのか!当時のソ>>続きを読む

トルコ行進曲 夢の城(1983年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ地元映画。国道161号線の片側一方が田んぼでもう一方がソープランドという異様な光景が広がるのが雄琴のちんちろ村と呼ばれるエリア、らしいけど、そのちろりん村という呼び名はこの映画を見るまで知>>続きを読む

天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、男同士のキスは結構救いかもしれない!

アドレナリン(2006年製作の映画)

3.5

ジェイソン・ステイサムがギンギンに勃起しながらメンチを切るという異常行動後、警官から拳銃をパクり白バイを強奪、公道を手放し運転で爆走する……なんだこれは。でも実際はこのいま文章で書いてる程のインパクト>>続きを読む