たむランボー怒りの脱出さんの映画レビュー・感想・評価 - 51ページ目

ドクトル・マブゼ(1922年製作の映画)

2.0

270分版…。

美術がチョーカッケえ。特に壁にでかでかと打ち付けられた血しぶき。
こんなにデカイ血しぶき…かっこよすぎる。

黒沢清的な「感染」の主題、遍在性など。

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.5

『ドライヴ』、『ブロンソン』と観てきたが、レフン作品の中ではこれが一番良かったな。

いやでもしかし、キアヌ・リーブスがモーテルの管理人してるっていうオイシイ設定をあまり掘り下げてないのはもったいない
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子どものおもちゃ(2017年製作の映画)

3.5

黒沢清、エドワード・ヤン、ブレッソン…といったシネフィル的要素が嗅ぎ取れる。

時おり現れるヘンテコな編集も良い。

ハウンド(2015年製作の映画)

2.0

『ヒッチャー』や『ジャッカー』といった大傑作を残した脚本家エリック・レッドの最新作……。

普通、こういったありがちなスリラーは若者の恋愛や家族の再生などの「付加価値」としての物語を組み合わせるのが常
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ウィッチ(2015年製作の映画)

2.9

主演の女の子が良い。
目が離れてる感じとか特に。

どうでも良いけど、この時代にニット帽ってあったのかとビックリした。

台北ストーリー(1985年製作の映画)

2.3

ショットに関してはめちゃカッチョいい部分があるけど、映画全体として観ると今まで一度も面白いと思ったことがない、エドワード・ヤンの映画…。

『恐怖分子』にしても、都市の捉え方が無気味かつ涼しげで良いな
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四川のうた(2008年製作の映画)

3.0

普通にドキュメンタリーだと思って観てしまったけど、どうやら仕掛けがあるっぽい。

インタビューされる8人のうち4人が役者。
役者が話す言葉は100人の工場労働者が監督に話したエピソードをパッチワークの
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徳川女刑罰史(1968年製作の映画)

3.7

吉田輝雄の汎用性。
常に真に迫っている顔も良い。

この当時の東映残酷映画がラストに提示する道徳的な文言に笑ってしまう。

階段通りの人々(1994年製作の映画)

2.8

階段映画。
階段という足場が定まらない場所でいかなる場所にカメラを置き、また人物はどう立ち回るのか。
というか、ついには全編階段のシーンだけで描いてしまっている。

導入のカメラワークがめちゃ良い。

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.8

マッハで飛び回るスーパーマンに付いていくカメラ凄いなと思ったのだが、もはやカメラという装置など存在していないことに気付く。

人魚姫(2016年製作の映画)

2.8

わりとサムめのギャグを結構長引かせるあたりとか、何とも言えんな。
吹替で観るからサムいのかも。

あと、全体的な色味がラッセン的なケバさ。

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.2

この過剰さを言葉にするのは野暮だと思う。

女の子全員のキャラ立ちが良いな。
クンフーが特に良い。

罪の手ざわり(2013年製作の映画)

4.1

重たい内容なのに印象的には軽い。

宣伝では4つの悲劇といった感じの惹句が使われていたが、ギリシャ悲劇的な重厚さ、運命的な悲劇ではなくて、まったく偶発的に起こる悲劇が並べられている。
だから感情移入は
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タクシーハンター(1993年製作の映画)

3.2

アンソニー・ウォンは本当に血まみれが似合うな。
血まみれでないと逆に不自然だと思う。

やくたたず(2010年製作の映画)

3.1

広い土地を利用した運動、しかもストーリーとは深い関連の無い「遊び」としての運動がある。

『Playback』のスケボーとの共通点。

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.7

暗闇の映画。

冒頭の空撮の寄っていき方、無気味で良いな。

エンジェル ウォーズ(2011年製作の映画)

3.7

監禁から脱出するために必要な4つのアイテムを盗む。

こういったサスペンスフルな部分をガン無視して、意味不明なファンタジーバトル場面を代わりに挿入し、気付いたらアイテムをゲットしているという展開に持っ
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.3

全員の人間味が壊れている。
自分の身に起こった出来事に対して、みんな普通の「反応」をしない。特にイザベル・ユペールは異常。

風呂の泡が赤く染まっていくの良かったな。

山の焚火(1985年製作の映画)

3.0

超絶重たい設定がてんこ盛りで普通ならどんよりするんだろうけど、澄みきった画面のおかげで不思議と爽やかな気持ちで観られる。

窓、高地、乾いた空気といった要素。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.5

これほどの猟奇変態映画だったとは。
「難病モノ」や「肝っ玉母ちゃんモノ」という既存のジャンルに対して中野量太の性癖が巧妙にぶちこまれている。

HiGH&LOW THE MOVIE2 / END OF SKY(2017年製作の映画)

4.0

まず顔の力が半端じゃない。カサヴェテスでしょ。
ヤカラの顔が臆面もなくどアップで映し出され、その横にはキャラクター紹介のテロップがイカついフォントでドンと出る。

自分が観てきた映画の数々からは想像も
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.1

何でこんなにも運動の面白さが少ないのか。オープニングのアクションは良かったのに。

タンジェリン(2015年製作の映画)

3.3

スマホで撮影したというのが話題になっていたが、それは実際「三脚をどう使うか/使っていないか」とか「カメラの小ささがどう作用するか」が問題だと思っていて、その点に関してはあまりよく分からなかったな。スマ>>続きを読む

カクタス・リバー(2012年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

最後、不意に挿入される静止画の間抜けさ。

ブラック・ハッカー(2014年製作の映画)

3.7

『アンフレンデッド』よりも数段複雑さが増したデスクトップ・ノワール(佐々木友輔)。

とにかく視線の誘導が凄い。もはやモンタージュがどうこうとか言ってられない気がする。編集の概念自体をアップデートしな
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.7

役者4人のアンサンブルが凄まじい。良い役者揃えすぎやろ。ヤバイな。
スティーリー・ダンのスタジオアルバムか、というツッコミが発生するくらいに緻密なシナリオと芝居が展開される。

とりわけ太賀が巧い。役
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丑三つの村(1983年製作の映画)

3.7

妙に清涼感のあるシンセが良い味出してるな。

殺戮シーンは迫力あるけど、殺し方のバリエーションが見られず残念。これだけコスチューム工夫してるんやから、殺し方も工夫すると思ってたのに。

マッキラー(1972年製作の映画)

4.2

今までに観たルチオ・フルチの中で一番良い。

殺しの長ったらしさ、陰湿さはアルジェントへと受け継がれてるのかも。
しかしラストシーンのしつこさは『サスペリア2』と並ぶ傑作っぷりやな。

座頭市あばれ火祭り(1970年製作の映画)

3.5

冒頭、野良犬に追い回される市を分割画面で見せるセンス。

撮影は宮川一夫。『用心棒』の冒頭にある「犬のパンショット」を彷彿とさせるカメラワークである。
犬をパンするのは宮川一夫の得意技なのかな。