omochiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.1

この映画と、「誰かの生き甲斐」であるすべてのものが未来に残りますように、

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.7

昔どこかで見た記憶のある映画をB級髑髏島的演出で再見してる感覚。キャラが人も人外も魅力的で良い!

地獄の警備員(1992年製作の映画)

4.4

退勤時間になった途端、商社ビルがホーンテッドホテルみたいになるの最高

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)

4.3

抜群の邦ホラー。トークショーで監督が「リンチのロスト・ハイウェイからもろ影響を受けた」と言ってて面白かった

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

キャスティングの中に「決して消費しない」というクロエジャオの覚悟と誠実さを見る

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

東京はそれぞれの階層が交わらないようにできており、そこに安易な友情が生まれることはない。それでも橋の上で道路を挟んで手を振り合った彼女たちのように、たくさんのライトに照らされた緩やかなつながりによって>>続きを読む

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

すごい。極限まで没入感の排除された物語が大きな劇伴もアクションもなく続く中で、唯一観客が留意する「行方」が終盤の場面転換によって突如明らかになる瞬間、そしてそれがレックスも同じタイミングであるというの>>続きを読む

スポンティニアス(2020年製作の映画)

4.0

「人生、なんだって起こり得るんだぜ」をダイレクトに将来性と結び付けず、「爆発」という負の側面をガッツリ経由させることでニヒリスティックになりがちな青春の複雑性と上手くマッチさせた秀作

結局彼女らの気
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「自分には関係ないや」と「自分の話だ……」が矛盾しない映画でした

「映画とかさ、(他にも)したいことあったら言ってくれていいから」のセリフが最悪で良かったです

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.8

最高。バンでの逃走を封じてからゆっくりと車をバックさせ銃を構え直すまでの一連、その反スタイリッシュさに惚れ惚れする

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

作中で「小説家は自身の小説に登場するすべてのキャラクターにならなければならない、でもすべてが自分ではつまらない」とあって、”あ、これは映画を見ている俺のことだ”と思った。視点が様々な”目”を行き来し、>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.4

めちゃめちゃ面白かったしめちゃめちゃ寝た。経験上、妄想をするうえで最も重要なポイントは”ディテール”なので、「にしても長え」というのはこの映画にとっての鍵とすら思える。実家訪問時のホラー演出も好み💯

私をくいとめて(2020年製作の映画)

-

久しぶりに「映画」ということを無視して好きになってしまったので現時点ではスコア不可。構成よりも、シーン毎の強いメッセージに完全に心打たれたよ!最高にパーソナル、それでいてきっちり社会批評的。前作よりも>>続きを読む

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

4.2

おもしろかった!史上最も豪華なアッセンブルwith KID CUDIで送る「うちで踊ろう」ムービー。”曲”を探し続けた彼らがたどり着く答えは2020の締め括りとして完璧に近いと思う。「現実が一番幸せだ>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.4

そこまでがずっと”面白くない”のでどうなんとは思うけど、最後はかなりよかったです。母親に対する態度の解像度とかはすごくて結構キツかった

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

「愛の衝動」が、言葉としてお噺として、そして口づけ、交わりとして何度も何度も。小さな島の中で。たった十数日だけでも邪魔者のいない恋物語を映してくれて嬉しかった

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.4

オデュッセイアのごとく、非常に気持ち悪いテンポで作られたロードムービーの中のある一章のように感じた。取り込まれる過程と幻想からの目覚め。環境音と劇伴のバランスが取れたドランの演出も最高。やっぱここまで>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.9

俺にとっての冒険で、彼らにとっての郷愁って感じ。ハンスジマーの御大感に笑っちゃった

罪の声(2020年製作の映画)

3.9

それが腕であれオーダーメイドのスーツであれ、その人のために包み込んであげることの優しさの映画。お前は本当に考えているのか、あらゆる方向に問いかける野木さんの脚本がダイレクトに刺さる。正直映画としての面>>続きを読む

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

5.0

彼らの行動の経過、走り出す原理と突き放す原理、すべてが手に取るようにわかってしまい、それがずっと怖かった。なんなら『寝ても覚めても』とは逆ベクトル、昨年の『愛がなんだ』枠。2020年暫定ベスト
最も《
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.6

基本的にみーんなで楽しく考えました!みたいな映画だしオーディションでのあそこを「見せない」ってなんかダサくない?となるけど、終盤の主客転倒によって「映画」としての鈍さすらフリに使われてしまうのがズルい>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.7

すげーーー!!!ソーシャルネットワーク、スティーブ・ジョブズときて、アーロン・ソーキンの凄みを初めてリアルタイムで実感!!!(ジョブズの時は脚本家の名前まで知らなかった)
配役も抜群だなーー

降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

5.0

抜群に素晴らしい幽霊描写とはまた別に、浅はかな人間は所詮浅はかであるというのが貫かれていて良い。中盤の妻の吐露は恐ろしく、優しいはずの夫が(凶暴性も含めて)段々と無機質に見えてくる⚡️⚡️
哀川翔を見
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.7

愛と正義、これらの持つ「普遍」すら為されない時代を遠く向こうから見つめていたかった…という絶望もありつつ、あまりに高い映画としての完成度に日本映画の希望を見る。蒼井優の跳び付きと高橋一生の地に跡を残す>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.6

(コッポラの撮る)ニューヨークという街を俺はあまり好きになれないなと感じました。特段新鮮みはなくテンポ感のわりに冗長さこそあるものの、ビル・マーレイの上目遣いにクスッとしてしまうのは致し方なし。市警と>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.1

特に感情動かず
良かったのは、円卓での口調穏やかな子育て口論とお婆ちゃんが「スーパーいい人」じゃなかったとこくらいかな……

台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.7

人と人が出会い、ある種の運命論的な形で希望は手から滑り落ちる。受け手のない電話。アジンの部屋にかかるマリリンモンローが切ない。過去、旧い街に囚われることは死なのか。エドワード・ヤンの見た台北に響く笑い>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

4.1

たいへんつらい。没入感の切断にできた隙間から、美しい顔や力強い詩を割るような現実。エモーショナルなトーンポリシング。個と海。主への帰還

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

想定外のキツさ。もがけばもがくほど足首を強く掴んでくる街。振り回した腕の先には………