きねまっきいさんの映画レビュー・感想・評価

きねまっきい

きねまっきい

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サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

2.0

正調アベジャ「巨人の星」の世界線上に
「アパッチ野球軍」を対置して
連作延命を図るのね。
センターのフロピューが
ロバダニ程にはキャラが立たない。
だから今後が心配。
敗因は中途半端さかな、
もっと悪
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ソウルの春(2023年製作の映画)

3.0

支持。
リアル・ジョーカー。
無茶で杜撰で幼稚な悪をこそ
我々は欲し担ぐのか。
幾分は盛ったにせよ、
これが実話ベースとは。
自国の誇れぬ黒歴史を
エンタメ的自虐的露悪的に
検証する隣国。
一方で去勢
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破墓/パミョ(2022年製作の映画)

2.0

隣国でもお侍の印象はこれか。
要はコックリさん?な
韓流シン・エクソシスト。
我々の戦国武将って
教科書で暗記させられた
政治家の印象よね。
面白くはないのよ。
ゴーストバスターズでもないし。
既視感
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新幹線大爆破(2025年製作の映画)

1.0

非支持。
JR新卒社員募集ビデオ。
原典失敗の主因の
遅テンポを挽回した
終盤前迄は快作かと。
終盤の急な落ち着きと
犯人の動機と造形の圧倒的な駄目さで
一気に失速。
のんと草彅ツマラん、
森達也は唯
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

2.0

非支持。
全キャラの魅力が立ち上らぬまま、
物語だけが変に進む。
気付けば為政者に
映画史上最も大胆な謀略が
単独で出来ている。
魅力的な物語は
魅力的なキャラ在ってこそ、
と知る反面教師としては
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

1.0

当時もつまらんと感じた。
大味もっさり。
管制室の宇津井のダルさ。
起爆装置の着想と
インテリ色気の山本圭の
暗い焦りだけは良し。
俄かに名作に押し上げた感。
嘘はダメ。
新しい映画ファンの皆さん、
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

2.0

米リメイクは既見で本作初見。
幾ら何でも酷過ぎる。
そこを挽回して
見せられる物語に引き戻した
米リメイク側を再評価しよう。
こういうリメイクもあるのか。

ミッキー17(2024年製作の映画)

2.0

非支持。
記憶を引き摺る輪廻の生き地獄、
虐殺侵略、カルト教祖な為政者、
動物虐待、自然破壊、ブラック企業、
など過多な要素が悉く乖離して
物語は失速、拡散。
凡作ナウシカなんぞを下敷に、
普通に正し
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アマチュア(2025年製作の映画)

2.0

ボーンジャ・ナイデンティティ。
これもマット・デイモンでよくね?
ああ主役は女性の方が、と想う時、
ドラゴンタトゥーの男、
でもあるなこれはと。
結果、
数日で忘れるだろう映画だな、
と思いました。
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ベテラン 凶悪犯罪捜査班(2024年製作の映画)

3.0

1に及ばず。
魅力だった都市のリアルな猥雑が抜けたゆえ。
似た顔(だから物語を追えず)の美男が
SNSに紛れて仕掛る姑息な悪事は
成敗のしがいが無い。
前作の正面から露悪的だった巨悪を想う。
流石のジ
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ゴーストキラー(2024年製作の映画)

2.0

台詞過多。
この3割が適当。
だから喋らない格闘シーンは良い。
工藤、か。
薬師丸と優作
(又は声の似る世良)で観たいと想う時、
往時の角川映画の監督脚本が
丁寧優秀と気付く。
銃を構えると俄然輝く高
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(2023年製作の映画)

3.0

配信初見。
これを世に問う作り手の蛮勇を評す。
物書きでも全然言葉に出来ない
生命とは、人の世とは、見るとは、か。
輻輳するこの難題を難題のまま問うに
最善の物語の一つではあろう。
上司先輩の低レベル
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亡霊学級(1996年製作の映画)

2.0

今更初見。
秀作だがJホラー開花前夜。
96年、女優霊と同年、
この2年後にリングか。
ここで中田秀夫が鶴田法男に先んじた?
という歴史資料的価値。
修行の為に観る類い。

片思い世界(2025年製作の映画)

3.0

人物互いが影響し合うから
物語が生まれ進む。
それをこそヒネり、
ただ一つのある願いだけを語る、
その果敢な企みを評す。
ほぼ全編で三人の美を愛でつつ、
延々退屈に耐えて、
幕切れでその語りたい事に
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

初見。支持。
まず子役、
世界に10年に1人の大天才と讃える。
脅威の自然演でいて十分な感情が溢れる。
絵画的画力と何気ない可愛い日常の中に
伏線を置く手際。
この役にコワ顔デフォーを置く正しさ。
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ゼロの焦点(1961年製作の映画)

2.0

初見。
原作を省略せず早口台詞で
全部説明することを
良い脚色と称した時代か?
ならばこれで良かったのだろう。
一言も聞き逃せぬ程早い。
そもそも
久我美子目線の物語ではないだろ
と感じて幕。
崖上の
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ベイビーガール(2024年製作の映画)

2.0

及第点。これでは驚かぬ。
これ系エロ話しの映画化に
大女優が出て脱ぐ時代になりました、
だけ映画。
日活ロマポ、フランス書院界隈で
何十年も擦られたエロ話し。
ニコキドが果てる前の
野太い喘ぎ声は愉し
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デビルマン(2004年製作の映画)

1.0

映画史に残る失敗作と意識して20年、
漸く初見。
身も蓋もない露悪の極み、
故に名作たる原作を忠実になぞるも、
主役二人の絶望的な稚拙、
CGの技術的未達で不出来の極みなのは確か。
愛すべきカルト作に
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

1.0

非支持。
後編に繋ぐラストの高揚感のみ。
既視感ある薄味キャラが
衛生的なディズニーランドで
少し傷付き少し悩み
少し頑張り少し反抗する。
5分に1回は王子様とその他大勢と
歌い踊るパレード付き。
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悪い夏(2025年製作の映画)

4.0

私的年テン上位当確。
ナミビア、あん、の翌年早々に河合優実の決定打。
一瞬の目線で心情が溢れる。
それをこそ撮る為に書き演出し繋ぐ手腕。
河合のリアルな肉体、
それと対置される万理華と箭内。
絡み合い
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教皇選挙(2024年製作の映画)

2.0

スルッと観て幕。
厚顔の策略家がエグい権力闘争に耽溺するでもなく、
寧ろ遠慮がちな年寄り坊主たちの姑息なズル合戦だ。
同宗教の暗部もの「薔薇の名前」の
汚物まみれの露悪の修羅場に比して
無菌でツマラん
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.0

悪評ほどは悪くない。
美少女3人cat's-eyeの側を
主役に愛でたかったとは想う。
0年代を近過去として
先喰いで懐かしむ趣向はアリ、
世代的には乗れぬが。
トニスコとデンちゃんの
デジャブの面白
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男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(1982年製作の映画)

4.0

傑作。
かたつむり淫獣いしだあゆみ(これも代表作だろう)の
粘膜に呑まれる寸前の寅を
満男童子が奪還する。
湧き出る妖気を
吉岡が中和する闘いの一遍。
昨今の変態的に利発な子役連とは
格が違う吉岡、
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.0

泣いた。
空前の好景気に至り
終にバブルが弾ける迄の刹那の
猥雑甘美芳醇な80’sに酔った。
それを語るに最善の人物舞台物語。
芋生の亜湖なガタイと吊り目のリアリティ。
全共闘クズレが隠れ居たから
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ゆきてかへらぬ(2025年製作の映画)

2.0

潤いある画に七変化の広瀬すずを
只々愛でて幕。
物語は新味無し。
文人の色恋ものはもうイイかな。
深作火宅の人で中原中也の真田広之、
あの頃は良かったな、
今はツマランな、と思いました。
以上。

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.0

私的年テン当確。
終盤にキャラとテーマが漸く立ち昇る、
極端に重心が後ろに寄る構成に成功。
勇気あるバランスが新味。
だから、遙かなる山の呼び声、を想う。
中盤迄が凡庸冗長で只騒々しいのも策か。
皆ん
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セプテンバー5(2024年製作の映画)

4.0

私的年テン当確。
全篇緊迫感に乗った。
ネットどころかコピーも無い
72年の仕事師達。
全貌目通せぬ密室に充満する
報道の愉悦、傲慢、焦燥、恐怖、
そして使命感に酔った。
現場で銃撃の可能性あるなら
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

3.0

支持。
その美少女のガタイの良さと
カメラ目線の不気味。
幕引きのうる星2な
煙に巻くクドさは好かぬが。
確かに、下世話な胡散臭さヤバさこそが
テレビの魅力の源泉だった、かな。
理屈現実が決壊して
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DOOR III(1996年製作の映画)

3.0

U-NEXTで当時以来の再見。
96年。
翌年CUREの習作、
黒沢清の映画史資料的価値。
回路での迫り来る幽霊の異様も既に。
バブル崩壊期のOLの哀しき彷徨いが
図らずも記録された感も。
あの空前の
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プレゼンス 存在(2024年製作の映画)

2.0

家政婦は見た、VR。
幾ら何でも怖くなさ過ぎる。
白石晃士、小中千昭、高橋洋らなら、
この着想でどんな物語を
どう語りどう撮ったろう?と思う時、
我がJホラーの品質と志しの高さを実感し、
寧ろ安心した
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

2.0

丁寧で上質だが。
米国60’s歌謡史?
フェスのトリの選曲で揉めた?
って知らんがな。
主役らが上手く弾き歌ったから
良作と言われても。
我が国なら誰で撮る?
拓郎?サザン?
聖子vs明菜?おニャン子
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ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

3.0

今更初見。
地味。秀作。
青年が母を慰る頻度の少なさのリアル。
母子の情愛のベタつきを巧く回避。
サビに回想は買えぬが、
柴又ではない駅で泣かすベタは良し。
誰にもある親との世界と外の世界の往還の戸惑
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

2.0

非支持。
劇場初見。
まあそういう人もいるのかな、で幕。
序盤は静かに不敵で尊大な河合の
絶妙な巧演に乗せられたが、
中盤以降、騒ぎ暴れる度に引いた。
女優一度きりの旬ゆえ役選びを。

遺書、公開。(2025年製作の映画)

2.0

大袈裟なのに浅い。
題名の饒舌、
演者の喋り過ぎ演り過ぎに対して、
自死の動機、
その人のキャラ、
学級暗部の深み不足。
このバランス欠如ゆえ終始乗れず。
暗く静かに描かれたなら。
原型留めぬが。
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ショウタイムセブン(2025年製作の映画)

2.0

古い。
だから非支持。
昭和平成役者が演る
民放の報道倫理、
政治の茶番、
企業の保身。
んなこた百も承知だ。
サブウェイパニック的な
劇場型犯罪エンタメに特化すれば
まだ観れたろう。
終始チグハグの
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

1.0

虚栄心出世欲比較論は皆無のまま
無垢な母性本能(昭和マスコミの造語だ)だけが芽生える母像が是か。
そうは成れぬのが人だ。
それでも良いそれでも生きろと
語るのが映画だろ。
毒親を完全に毒抜き出来たら良
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