bさんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

悪魔の植物人間(1973年製作の映画)

3.8

色んな方が書いておられるように、これは『フリークス』の精神的続編と言って差し支えないと思います。『フリークス』には無かったフリークス同士の差別意識を描いているのが良いです。

驚異の大日本帝国/汝の敵日本を知れ(1945年製作の映画)

3.8

外から見た日本
相当良く分析されてますね
なんなら今現在まで連綿と続く宿痾を言い表されてる気が…
日本ってほんとやんなっちゃうのが、内側からの批判を臭い物に蓋で封殺してしまうところ
だからいつまでも同
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ハッシュ!(2001年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

分かり合える人も分かり合えない人も確かに居るけどいっぺん腹を割って話たい、話を聴きたい。面倒臭いけど、判断はそこから。

愛と憎しみの伝説(1981年製作の映画)

4.2

家族という呪いものa.k.a虐待鬼畜BBA映画でありハリウッドバックステージものでもある。兎にも角にもフェイ・ダナウェイの顔が怖い。ハリウッドという度を越した競争社会が生んだ尊大で傲慢な強迫性障害的完>>続きを読む

エクストロ(1983年製作の映画)

3.8

80年代ホラーの突飛な展開やプラクティカルエフェクトが大好き。全体的に馬鹿馬鹿しいのが良い。

ザ・ウーマン 飼育された女(2011年製作の映画)

4.1

ホラー版もののけ姫的内容というか白人酋長モノにファロクラシーを絡めた作品

我輩はカモである(1933年製作の映画)

3.9

ドリフもそうだけど志村はモロパク
30年代の笑いだけど70年代以降の日本のお茶の間に通じたという意味でも強度はかなり高い

グロテスク(2008年製作の映画)

3.3

「感動したァッ!!」「WAKIGA ...?!」このワードセンスSASUGA
最後にフィクション的飛躍を見せるのは監督らしい、笑ったけど

恐怖城/ホワイト・ゾンビ/ベラ・ルゴシのホワイト・ゾンビ(1932年製作の映画)

3.7

原初のゾンビ映画。ロメロの作ったモダンゾンビとは異なる。

※以下別の話です、すいません



最近一部でソンビとアイドルを掛け合わせたアニメが流行ったが、製作者はこの映画を見てないしアイドルにも興味
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呪怨(2002年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

「Jホラー」はストーリーがつまらない。映画というより呪いのビデオの延長線に思える。
ホラー演出自体は確かに面白いが、今見るとチープに感じる。

ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

4.2

「バカ野郎死にてぇのか!?」 (劇中より引用)

有名な電飾ポール滑り落ちシーンは勿論、限界集落みたいなところを車でメチャクチャにするシーンとか傘で車に乗り込むシーンとかヤバすぎ。
ジャッキーの重力を
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ローリング・サンダー(1977年製作の映画)

3.8

クライマックスの奇襲シーンで軍服を着用しているところに批評性が込められている。やっぱりポール・シュレイダーが暴力を賛美する脚本なんて作るわけないか。全体的にPTSD患者への同情的視線を感じる。

ラブホテル(1985年製作の映画)

4.0

ロマンポルノであり石井隆脚本(クセが強い)という制約がありながらこれは間違いなく相米映画。
長回しとワンショットで見せる事にこだわったカメラワーク以外は相米節を抑えてはいるけど、冒頭とクライマックスの
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.1

男ならではの虚栄心みたいなのをひたすらバカにするブラックさ(!)かなりしつこい笑
一方女の方も女の方でかなり押し付けがましいし、あの人わざと転んだんじゃ....最後真っ先に逃げてたし。ステレオタイプな
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暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)

3.7

主観映像で事前に殺人鬼が家の中にいることを示した上で、家に殺人鬼からと思われるイタズラ電話が掛かって来るというのがキーになっている。スマホや携帯がある今では通用しないネタ。
家の中に殺人鬼が居るのに電
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手紙(2006年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

犯人を分かり易く同情の余地のある善人に描いてるのが揺さぶりが弱くてつまらない。例えば尊師の娘アーチャリー的な人物が主人公とかの方が面白そう。感動系の劇伴がクドい。お笑い関連の描写はいくらなんでもネタが>>続きを読む

ミザリー(1990年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

歪んだファン心理、一方的な好意や願望を押し付けてくるヤツほんと気持ち悪い。思わず「私が●してさしあげましょう」ってフリーザ様みたいな気分になってしまった🗿。
それにしても作家にとって自分の小説を燃やさ
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鬼の棲む館(1969年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

坊さんだったら聖人君子かというと勿論そんなこたぁないわけで、新珠三千代の圧倒的色気の前では男は無力な猿でしかない。ほんと新珠三千代エロすぎ(!)。
理性と衝動の間の揺れ動きが強ければ強いほど「エロい」
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楢山節考(1983年製作の映画)

4.4

人間の厭な部分を描いたショキングなシーンの濁流に飲みこまれ、窒息死しそうになる。
土着信仰、因習、貧困、ムラ社会。人間が「人間性」を失う要素のロイヤルストレートフラッシュ。逆に言うとこの状況さえあれば
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スパイダー・ベイビー(1968年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

悪い種子と同じで時代的な「良識」による制約からなのかスパイダーベイビーズ達が断罪されて終わるのはやっぱり不愉快だなぁ。
多分に彼らに同情的に描かれていただけに哀しい。まぁ、「THE END?」に救いが
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