シネオさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

シネオ

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僕に、会いたかった(2019年製作の映画)

3.8

‪期待してなかったけど、なかなか良作でした。美しい時間の中で、温かな離島で様々なものを背負った人々の群像劇。そこに記憶喪失の無口な漁師演じるTAKAHIROさんの、瞳で語る演技が秀悦だった。彼はハイロ>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.5

想えばこの11年、21本全てのマーベル・シネマティック・ユニバースを劇場で観てきました。総決算の今作は、キャラを大切にしながら、それを束ねるアイデアがお見事!マニアが泣ける綿密な演出もすごい。脚本の辻>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.8

悪ノリ全開の痛快なアクションものだけど、家族の絆や多様性も盛り込んで良き作品でした!ダークなイメージが強くなったDCだけど、アクアマンから少しコミカル路線になってきて嬉しいな。それでもホラー出身の監督>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

4.1

先送りにしてて、やっと観れました。争ってきた歴史へのアンチテーゼから、夢と信念で平和に向かう様が感動的。山崎賢人さん吉沢亮さんが素晴しくて、これからの見方が変わるだろうなー(笑)大沢たかおさん長澤まさ>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.8

トランスフォーマーシリーズは好きだけど、スケールがデカくなりすぎて、何体ものロボのぶつかり合いに鑑賞後の疲労感が半端なかった。けどこのスピンオフは、ティーンのヒロインが活躍する成長もので、誰もが共感で>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.8

新宿ゴールデン街にある映画バーのマスターが絶賛してたので(笑)最終日に駆け込みましたよ。心地よいテンポと次々と登場する癖のある登場人物たちに、昔好きだったアガサクリスティの映画を思い出しました。木村拓>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

ガキの頃に観て打ちのめされた、ドゥザライトシング。あれからずっと、スパイクリー監督のファンです。最新作 #ブラッククランズマン は、白人黒人のバディもの。強烈なヘイトの実話を描きながら、しっかりとエン>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.7

‪「華氏911」で暴かれたチェイニーやブッシュやラムズフェルドの悪行を、エンタメたっぷりに描いてるので軽く観れました。オスカー受賞のCベールは、20キロの増量で凄まじい。僕たちには異国の話だけど、多数>>続きを読む

ダンボ(2019年製作の映画)

3.5

‪ここ数年プーさんやメリポピなど、ディズニーの古典作品の実写化ラッシュですね。ジーニーも楽しみだし。でダンボのオリジはかなりシュールなアニメだったので、大好きなティム・バートン監督に期待大でした!けど>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.3

昔からめちゃアメコミファンです。だからずっとあの画風や色彩や吹き出しの独特な世界観を、アニメーションで表現して欲しかった。(シンシティは踏襲してたけど)そんな想いをやっと実現してくれたのは #スパイダ>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.4

名作グラントリノ以来の、88歳のイーストウッド爺が主演監督で、待ち遠しかった作品だよ。曲がった腰と刻まれた無数のシワで哀愁漂う老人に、いつものヒーローではない緊張感が支配する。‬誠実で優しいシンプルな>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.9

‪ 出張先で夜独りになって、寂しくて観ました(笑)時系列で2番目?のお話だけど、シリーズのクロス感が良かった!90年代女性が弱かった時代背景で、カートレース、野球、空軍と何度でも立ち上がる姿は爽快。あ>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

‪生まれも育ちも東京で、子供の頃はダサイタマやチバラギと確かにディスってました、すみません。。だから最初は心苦しくて、なんか辛かった。けど観てるうちに、壮絶な茶番からの自虐ネタなので、むしろ埼玉愛を感>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.5

アンドロイドのヒロインが、まっすぐ生きて傷ついて独り立ちする成長物語で、人間よりもピュアな感情に引き込まれました。ビジュアルショックの連続に震え、アニータの表情が人間よりも魅力的に見えてくる現実に、戸>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

60年代の重い人種差別を、バディものロードムービーで感動に結ぶ傑作でした!タイトルの意味を知った時は、身震いがした。様々なエピソードが共鳴しながら、お互いの立場を尊重しあっていく様が愛おしい。実話だか>>続きを読む

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.5

原作とは少し主観が違うラブストーリーだったけど、映画尺で丁寧にまとめていてラストはジーン。プロットは1つでシンプルだけど、伏線もしっかり回収されてて楽しめた。中盤までの流れに?と思うけど、ラストに重み>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.5

ミュージカルの王道で、期待を裏切らない出来栄え。ディズニーランドのショーを観ているような、幸せな2時間でした。ディズニークラシック好きには、2Dアニメも嬉しい。オマージュ満載だから、前作と「ウォルト・>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

空飛ぶタイヤに続く、池井戸作品お得意の企業隠蔽もの。お話はリアリティに欠けるけど、疾走するミステリーと企業活劇で楽しめました。野村さん香川さん及川さん等、顔技が素晴らしい役者達が集結して、その迫力にニ>>続きを読む

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.5

予告から密室バトルものと勘違いするけど、多感期の青春もの会話劇とは!ミステリーもなかなかだしエンディングも素敵で、こんな裏切られ方は嫌いじゃない(笑)
映画尺に収める台本の辛さはあるけど、日本で有数の
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

4.1

今年オスカーにノミネートの名優、Gクローズがとにかく素晴らしかった!真実を回想していく度に、揺れ動く彼女の表現が絶妙でした。
女性が認められず抑制されていた時代が悲しいけど、マイノリティが流行りのアカ
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

4.2

‪なかなか秀作でした。ヒリヒリした作風で大好きな、岡崎京子さんの原作。そして彼女の世界観には、門脇麦さんがぴったり。輝いてたはずの空っぽな時間に翻弄される若者たちの話だけど、何者なのか苦悩して毎晩ばか>>続きを読む

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.1

新年最初の劇場作になりました(笑)これね、お子様にインターネットの概念を楽しみながら理解させるられる、すごい作品ですよ。Google amazon、オークションにweb広告まで、冒険しながら仕組みが分>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.0

シリーズは全部見てますが、最新作はコアファン向けで難解でしたね(笑)兄弟げんかを長々と見せられて、魔法動物の存在もあいまいかなぁ。けど黒い魔法使いの誕生はしっかり描かれてて、JデップとJロウの演技バト>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.2

子供の頃に観たバーブラ版もよかったけど、ガガのリメイク版は楽曲が素晴らしかった!バーで歌い、ルーツ系から悩みながらポップスターになっていく様は、彼女の生き様を見ているよう。カントリーテイストなブラッド>>続きを読む

くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

4.4

物語はシンプルだけど、疾走するアトラクションのような楽しさはさすがディズニー。Mフォイの完璧なプリンセスぶりと、華麗なアートディレクションとバレエの美しさで、まるで芸術作品のようでした。脇を固める名優>>続きを読む

jam(2018年製作の映画)

2.0

ハイローが好きで観に行きました。ジャームッシュのミステリートレイン的に3つのストーリーが見事に交差するのを期待してたけど、散漫なオムニバスでちょっと拍子抜け。リアリティのなさすぎる脚本も辛い。気づけば>>続きを読む

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.9

家族の自殺という、監督の実経験に向き合ったシリアスな作品だけど、苦と笑のバランスが絶妙で、穏やかな鑑後感。ヒロインの木竜麻生さんが素晴らしいし、岸部一徳さん原日出子さんもさすが。そして少ししか出てない>>続きを読む

ハード・コア(2018年製作の映画)

3.3

コミック原作だからか、確信犯的なB級ストーリー。そこに山田孝之さん、荒川良々さんAランク名優たちの骨太演技で、奇妙な浮遊感。佐藤健さんが抜群によくて、さらに一皮向けたカンジ。シュールの中に、はみ出し者>>続きを読む

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.6

脳死か心臓死か?臓器移植の意思は?テクノロジーで幸せになれるのか?いろんなことを考える作品だった。母の行動に伏線が沢山あって、見事に回収する脚本が良かった。解釈を観客に委ねるラストも好き。坂口健太郎さ>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.3

数々の映画賞を受賞した、傑作の続編に期待大だったけど、正義と絶望の定義が緩かったかなー。前作ドゥニ監督の力量のスゴさを改めて実感です。でもデルトロ、ブローリンら名優たちの漢っぷりは健在で、男子はあんな>>続きを読む

(2018年製作の映画)

3.0

芥川賞作家の原作と、百円の恋の武正晴監督ということで鑑賞。美しい光のモノクロ映像に、村上虹郎さんの狂気が重なってよかった。けどお父さんとの共演はどうなの(笑)リリーフランキーさんはよく登場するけど、空>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

噂通りの快作だった!移民でマイノリティでゲイでエイズ。ミュージックライフ誌で知ってはいたけど、すごく苦悩してたんだねフレディ。リアルな再現で彼の生き様に震えてくる。向かい風の中、ロックスターの夢を実現>>続きを読む

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.5

名作ヒートを彷彿させる、警察対強盗のヒリヒリ感が醍醐味でした。敵対する2人の美学に、男の子は酔いしれちゃう。脚本が甘いけど、最後のどんでん返しもなかなか。宣伝もなく地味な作品だけど、思わず拾い物だった>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.4

かつてCMで国際広告賞を総なめにした関根光才監督のデビュー作だから期待大でした。本と演出と役者全てが揃った、奇跡のような傑作!クラフトのクオリティもさすが。鬼才菅田将暉さんと見事に対峙してた逸材、趣里>>続きを読む

スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)

3.2

前作以上に斬新でぶっ飛んだ設定でした!既視感が多い昨今のSFで、期待通りの見事な壊れっぷり。昭和着ぐるみ的なエイリアンも、一周回って新鮮だよ(笑)強制的に終わらせたラストのオチも、ちと乱暴だけど辻褄が>>続きを読む

億男(2018年製作の映画)

3.7

もし3億円当たったら?という誰もがする妄想を、怖いくらい体験できました。そして意外にも感動作!佐藤健さん高橋さんの安定さに、北村さん藤原さん沢尻さんの名演で見応えあり。豊かさって、わかってるつもりだけ>>続きを読む