Alighieriさんの映画レビュー・感想・評価

Alighieri

Alighieri

映画(627)
ドラマ(78)
アニメ(0)

ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

アメリカでの成功を夢見る韓国系の移民の家族の物語。劇中では彼らの日常が淡々と描かれているが、とても丁寧に描写されているので一喜一憂しながら見入ってしまった。アメリカで植えられた韓国のミナリ(せり)のよ>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.8

前作では「初の」女性監督の「初の」女性アメコミヒーロー映画という立ち位置だったのが、この3年の間に映画における固定観念も少しずつ変わっていって、結果としてWW84が生み出されたことに物凄く感謝をしたく>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「シラノ・ド・ベルジュラック」(2019年製作の映画)

4.0

“主人公”になれなかった主人公の悲しい愛の物語をジェームズマカヴォイが熱演。鏡と向き合うシーンが多かったのが印象的で、鏡は自身の顔を写し出してくれるが自身の内面は全く見えない。その内面こそがこの物語の>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

これはfemale gaze(女性の視点)の物語。女たちが交わす視線の先に映るもの。誰かの“妻”にならないと生きていけない女、望まぬ妊娠で中絶せざるを得なくなった女、そして目を逸らす女に、彼女は「見つ>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.4

さすがロアルド・ダールと言わんばかりのダークファンタジー。幼少期に観てたらトラウマになっていたであろうアンハサウェイの怪演ぶりがとても良い。展開が意外だけど、その人にとってそれが幸せなら、そのまま幸せ>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

色んなヨーロッパの言語が飛び出してくる辺りも楽しすぎるし、安定のカタルシスの極みだった。クリストフ・ヴァルツのヴィランぶりが凄まじい。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

20世紀初頭のアメリカを舞台に、執念を燃やしながら石油の採掘をする男の壮大な叙事詩。物語の中では石油が主人公の命運を分けるものとして存在しているけど、この映画はタイトルの通りblood(血)の話だった>>続きを読む

未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.9

アマプラで今日までの配信だったので大慌てで…という流れだったけど、ここ最近観た中でもかなり力強い作品で圧倒された。過去の彼女たちがいたから、今の私たちがいる。「母たちよ、娘たちよ、反逆者たちよ」という>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.0

アイルランドの伝説を基にしたアニメーション作品。人間対オオカミ、そして壊されていく自然という描写に、抑圧されてきた者たちとその魂の開放というメッセージも込められている。そしてとにかく画が美しくて涙が出>>続きを読む

ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.8

これは凄い…。ドラマ『ザ・ボーイズ』のような勢いとメッセージ性もあり、そしてとてもタイムリーな作品。劇中で主人公がウサギとカメの「その後」の話をするが、上流階級と下流階級の溝を皮肉的に絡ませていてその>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「プレゼント・ラフター」(2019年製作の映画)

3.9

スター俳優のギャリーが海外公演に旅立つ前に起きた騒動を描くドタバタコメディ。わがままで自由奔放で自分に人気があるかどうかしか気にしてないギャリーだけど、心の奥底では「どうしようもない孤独感」を抱いてい>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.6

デンゼル・ワシントンがかっこよすぎた。フークア監督はデンゼル・ワシントンをかっこよく撮るのが上手い。

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.8

こういう暗いミステリーが好き。ミカエルとリスベットがどう絡んでいくのか気になる展開も面白い。ハッピーセットを頼みたくなった。

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.8

大富豪一家に嫁いだ花嫁のグレース。挙式をあげた日の夜、彼女は一家の伝統儀式であるおぞましい「ゲーム」に参加することになる…
家族なんてクソ、結婚なんてクソ、古めかしい伝統なんてクソ。花嫁衣装の裾を引き
>>続きを読む

レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.9

ミッドサマーや若草物語のフローレンス・ピューの原点にして真骨頂。所有される女は所有する女へと変貌していく。狂気さとどこか憎めない愛らしさが混同するピューちゃんの怪物ぶりよ。古典から生み出される現代的フ>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.3

久しぶりにこんな胸熱な作品を観た気分。グイグイ引き込まれていく裁判と人間ドラマ。法とは何か、正義とは何か、そして何の為に闘っているのか。ラストシーンに提示されるものはシンプルながらも「彼らを突き動かす>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.7

正直どうなのかと半信半疑だったが描かれるテーマが良かった。

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.9

オンライン試写にて鑑賞。変わりゆく街の中で、唯一変わらない思い出の家。過去に一度手離してしまったこの家こそ自分の価値であり、自分の全てだと思うジミー。でも本当の「自分の価値」とは何なのか。ジミーとモン>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.9

やはり私の脳みそでは理解出来ないことが多かったけど、よく分からなくてもめちゃくちゃ面白いのがノーランの凄さだし、作品の深みにハマって考察とか調べて「なるほどそういうことか!よしもう一回観に行こ!」って>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.0

心が完全に持って行かれた。幼馴染への感情が交互に映し出され、互いにくすぶっていた気持ちが一つになる瞬間の美しさ。すれ違う悲しみも痛みも感じながら、心が少しずつ柔らかく暖かくなっていくCMBYNやGOC>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.9

溢れるような思考の渦が全て視覚化されたかのような、脳がグチャグチャする作品。なのに映像、音楽、展開全てに惹きつけられるので目が離せなくなる。色んな意味で耐え難いのにまたあのゾワゾワ感にもう一度浸りたく>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

無声から現代までの映画の歴史を辿りながら、サウンド技術がいかに変貌を遂げて行ったのかというメイキング作品。すっごく面白かった。「いる意味がよくわからない」と存在を蔑ろにされることも多かったと語るが、映>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.2

なんて最高な青春ムービー。「個性」があるから「多様性」がある。そしてそれを誰も否定しないし、自分自身でも否定しない。私は私。あなたはあなた。あなたも私もいつだって最高なんだというスタンスの主人公2人が>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2016「ハムレット」(2015年製作の映画)

4.0

「ハムレットを演じるのは気が重い。ある程度キャリアも積み重ねてきたからやっと演じれた」とインタビューで語るベネさんだが、見事に演じ切っている。ハムレットが今尚人気を誇っているのはやはり血生臭い人間らし>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.8

まさに今起きているコロナ禍を見ているかのよう。いつどこで感染するかわからない恐怖、本当か嘘かわからない情報で人々を扇動するマスコミ、危険と隣り合わせで戦う医療従事者。あらゆる人々の目線から淡々と物語が>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2016「夜中に犬に起こった奇妙な事件」(2012年製作の映画)

4.5

近所の犬が殺される事件をきっかけに、自閉症スペクトラムの少年の冒険が始まる。少年の思考や世界の見え方が斬新なアイディアで演出されており凄く面白い。そんな中で親が抱える複雑な悩みや苦しみも伝わってくる。>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「アマデウス」(2017年製作の映画)

3.9

バカバカしくて下品なモーツァルトに嫌悪感を抱きながらも、彼の音楽の才能に狂おしいほどに魅了されてしまうサリエリ。憧れと嫉妬心が入り混じったサリエリの「彼は普通から伝説を生み出したが、私は伝説から普通し>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライヴ 2020 「真夏の夜の夢」(2019年製作の映画)

4.0

シェイクスピアの有名な喜劇を“セリフを言うキャラクターをちょっと変えた”だけでこんなにも大胆かつ現代的にアレンジできてしまった傑作。ずっと爆笑してしまったし大円団!ハッピー!って感じでめちゃくちゃ楽し>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.3

これはまさに秀作ホラー。姿が見えないという恐怖をDV被害の女性のPTSDに重ねて表現するという技法が見事。それを決して娯楽的に描かないところも良いし、「加害者を絶対に許さない」という強い意志が感じられ>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.3

アメコミ原作かつアクション映画というこれまで数え切れないほど作られてきたジャンルなのに全然観たことないものばかりで良い時代突入しちまった…ってなった。他の作品でさえソロリソロリ…と寄せて行ったものを軽>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

イギリスの小さな街で暮らす移民のジャベド。冴えない暮らしを送る主人公が音楽に出会って人生が変わるという王道の物語にも見えるが、移民問題や社会情勢、更には家父長制にもフォーカスされた作品でもある。全体的>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.7

主人公が殺人を犯す様子がただ淡々と流される。彼は恐怖で狼狽えたかと思えば、殺人の快楽に身震いする。「計画がある」と言いつつ、行き当たりばったりにしか見えないところも妙にリアル過ぎる。具合が悪くなりそう>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.6

幼い頃から人種差別団体に所属する男が更生し、全身に施された差別的な意味を持つタトゥーを全て除去した実話を基に作られた半伝記映画。個人的には短編のSKINの方が衝撃的だったけど、「人は何歳になっても意識>>続きを読む

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.5

泥沼の企業バトルと豪華な出演陣がとにかく凄い作品。「交流電流はいかに危険か」というネガティブキャンペーンで使われた動物の感電死実験が、後に人間を処刑する為の電気椅子になるという流れは興味深いながらも恐>>続きを読む

>|