よるさんの映画レビュー・感想・評価

よる

よる

映画(76)
ドラマ(4)
アニメ(0)

ALONE アローン(2016年製作の映画)

2.5

地雷を踏んだ男の行く末を見守るワンシチュエーションもの。

最初のつかみは良い。地雷を踏んで、2、3アクシデントがあって…というところまでは面白かった。
問題は、中盤以降の主人公の内面を描くパート。
>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.3

往年の名作をついに鑑賞。
もちろん面白かったのだが、一度出てきたくらいのキャラの顔と名前が一致せずなかなかつらかった…
去年ヒットした「ゲゲゲの謎」がこれをオマージュしているのだが、その知識がなかった
>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

3.2

うやむやホラー。
何が起きているのか、どういう因果なのかは最後まで明確にされないので、ストーリーとしては面白くはないかな。
ただ、劇伴や効果音、あと画にとてもこだわりがあって、「なんかよくわからんけど
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

そんなに期待してなかったのだがおもしろかった!!
1部とは違い、展開がもりだくさんなので最後まで飽きずに見られる。長いは長いが。
原作は未読だが、おそらくけっこう端折られているのではないかと思う。少し
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

公開当時観に行ったが書きそこねていたので鑑賞記録として。普遍的だが人間讃歌のいい映画だった。

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

3.5

白人至上主義に傾倒した男が最後にしっぺ返しをくらう話。
名作ではあると思うが、途中の回想シーンの論理がなんだかあまり深くなくていまいち入り込めなかった。
まったくジャンルは違うが、「カッコーの巣の上で
>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.0

実在の事件ベースの映画。
なのだが、単なる事実を陳列しただけの作品になってしまったかなと思う。
脚色されていないだけに、主人公の非合理的な言動にいらいらするし、画は地味だし、ストーリーはほぼなくて冗長
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

まず、この映画はミステリーではない。宣伝文句に釣られたら、ぜんぜん違う映画でびっくりした。
こういうミスマッチは本当のターゲットを逃すし、釣られた人の心象も良くないし悪手だと思う…lambでも同じだっ
>>続きを読む

NN4444(2024年製作の映画)

3.4

短編ホラーが見たくて見てみたが、なかなか粒ぞろいだったかなと思う。
特に以下ふたつが好み。

「犬」…自分の感情を表すのが苦手な主人公が新しい生き方を見つける話。主人公にとってはきっとハッピーエンド。
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

あのアリ・アスターの最新作!という触れ込みだけで見ると火傷する映画。
ヘレディタリーやミッドサマーももちろん変わった味のする映画映画ではあったが、あくまでエンタメを貫いてある程度話の筋はわかる映画だっ
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

タイトルの通り、ループする一週間をどうやって抜けるか?というSFコメディ。
この手のジャンルはなんだか良作が多い気がする。ヨーロッパ企画の「リバー、流れないでよ」もよかったし。リバーのほうがループ時間
>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.6

同名のゲームが原作の映画。
原作ゲームは、とある店の夜間警備を、限られたバッテリーと、それによって駆動する監視カメラ、ライト、警備員室の扉を駆使して乗り切るという内容。乗り切るという言葉の通り、店のア
>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.0

ブラジルのスラムで起きるギャングの抗争の話。
重そうだなあと思って見始めたが、カットと音楽でまず惹きつけられ、登場人物の多さと名前の覚えづらさに辟易しながらも、底力を感じるおもしろさに最後まで熱中して
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

思ったよりもファンタジー要素が多かった。いや、そもそも脳の移植がどうの、という時点でファンタジーに違いはないのだが。
テーマは普遍的で、人間讃歌とフェミニズムが主題。
旅を経て「成長した」ベラの人生は
>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.7

パワハラ教師の指導に耐えた先に見えるものとは?

音楽学校に所属する主人公ニーマンは、いまいち要領の良くない、才能もそんなになさそうな茫洋とした青年。
ある日、ドラムの練習風景を学校の有名な教授フレッ
>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

3.4

冴えない大学生がとある金持ち一家を乗っ取る話。
画がいい。4:3の映像もこだわりを感じる。

ただ、長い割に犯行に周到さが足りないのと、特に驚きがないのが残念。
悪くはないし好きな雰囲気だが、テーマを
>>続きを読む

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.3

思ってた感じと違った。ネタもけっこう早めにわかってしまう。
ただ、純粋な愛を貫いた話なんだなと思うとけっこういい映画だった。

トレーラーにある「掟三箇条」みたいなのは完全にミスリードだと思う。

ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.4

胸糞が悪いという評判通りの感想。

結婚パーティーの主役として幸福の絶頂のような主人公が、かつての使用人のためにとパーティー会場を抜け出したことで悲劇が起こる…

暴動シーンはそんなに長くないのだが、
>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.5

ちょっとコメディ、基本は風刺のSF映画。
ひょんなことからとあるサングラスを手に入れた主人公がそれをかけると、街の中のあらゆる看板やら雑誌やらが「眠れ」「従え」「消費しろ」と通常とは別のプロパガンダを
>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.2

怪作。
何を模した映画なのか、というのはとてもわかりやすいのだが、主人公にいまいち共感できないまま観終わってしまった。
また、ラスト近辺の展開(共闘?)に少し無理がある印象で、「そうはならんやろ」と引
>>続きを読む

スクリーム(1996年製作の映画)

3.8

もはや古典と言える作品だと思うがいまさら鑑賞。
目新しさはないものの、十分に今の時代にも楽しめるいい映画だと思った。
最後まで真犯人をはっきりとはわからずに楽しめたし、ミステリーとしても上手い。
惜し
>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.3

安定クオリティのエンタメホラー。
似た映画(ハッピー・デス・デイなど)を見ていると新鮮さはないが、このジャンルに期待する撮れ高は十分ある。
もう少し殺人鬼の掘り下げがほしかったなと惜しい。

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.7

さんざん胸糞映画として有名なのでそこについては割愛。
思った通りのものが鑑賞できたのは良かった。
ただ、とても順当なシナリオなので、若干食傷気味ではある。
同じナチス映画としては「ジョジョ・ラビット」
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

1.5

ゴジラはかっこいい。でもそれだけだと感じる。
ドラマ部分にひねりがない上に、セリフまわしが本当に端から端までダサすぎて見てるのが苦痛だった…
一から十までセリフと映像でぜんぶ説明してしまうので想像の余
>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.9

サンクスギビングとはしごしたけど方向性が違っておもしろかった!
ドラッグのかわりに危ない心霊遊びに興じる若者たちの話。
詰めが甘いところはあるのだがネタと幽霊の不気味さがいい感じで満足。
主人公の鬱陶
>>続きを読む

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.8

こういうのが見たかった!と大満足のスプラッターホラー。さすが俺たちのイーライ・ロス。

感謝祭セールで惨劇の舞台になってしまうショッピングマート。その一年後、当時惨劇に関わった人たちが順番に殺されてい
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

卒のないエンタメホラー。
おもちゃの暴走というとチャイルドプレイが思い浮かぶが、ミーガンの終盤の容姿がチャッキー意識ぽくて笑ってしまった。

あらすじ以上のストーリーはないが、逆にあらすじから期待する
>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

事前に評判を聞いていてハードルがだいぶ上がっていたのにそれでも満足できた!
細部のこだわりが作品全体のクオリティを押し上げている。
多少先が読めはするものの、それでも画と演技の力で本当にキャラクターに
>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.4

⚠️動物が無事じゃないです⚠️

まさかのいびつな恋愛映画。
途中までそんなことまったくわかっておらずつかみかねたけど、最後(本当のラストではなくその手前)で腑に落ちた。

ベジタリアンの主人公が獣医
>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.9

悪役の手下の物語。
この物語の主人公は間違いなくディカプリオ扮するアーネストなのだが、ひとつの事件として見たとき、アーネストはまったく中心人物ではないなと鑑賞後感じた。
本物の悪役と、その被害者の間
>>続きを読む

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

宇宙の覇者の地球征服記録…ではなく、その支配権を手に入れた暴君・少女ミミの物語。
とにかくミミの破天荒さがすがすがしく、周囲の人間、それにサイコゴアマンにさえ同情してしまう。
日本の特撮を意識した要素
>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.9

デジャビュを感じながら鑑賞。たぶん前に見たことがあるのだがぜんぜん覚えていなかった。
そこからわかるように、おそらく前回鑑賞時は「最後」のしかけに気づかなかったのだろうと思う。
今から見るなら、ぜひ最
>>続きを読む

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.7

売り文句は「承認欲求」だが、実際は虚言癖とミュンヒハウゼン症候群の合わせ技。
全体的にコメディ仕立てなので、「Swallow」より気軽に見られる。その分教訓は少なめ。

シグネは、自分の助力をないもの
>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

異食症を発症した女性が主役の映画。
ツバメの雛のように、与えられたものを丸呑みしようとするも、それが大きすぎて最後は手放す話だと思う。

資産家の妻という地位はハンターには異物だった。だからそれを排除
>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.8

魔法少女もののエッセンスを抽出した陰鬱映画。
事前にファム・ファタールものという評判を見ていて、最初はどのへんが…?と思ったものの、中盤からはわかりやすく要素が出てきた。
果たしてそのファム・ファター
>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.2

「草食なら肉が美味しいはず」というアイディアだけですでに優勝。最高。

話としてはあらすじ通りで、現代版スウィーニートッドとでも言うのか。あちらと違い最初は殺意がないところが身近で、感情移入もしやすい
>>続きを読む

>|