梅雨前線さんの映画レビュー・感想・評価

梅雨前線

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バービー(2023年製作の映画)

3.8

結局みんながなりたい自分を見つけて近づくために自由に物事に取り組める世界が来たら良いよね!

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7

パターソン的な生活における詩的な1シーンがそれぞれ記憶に残るものの、都会の公衆トイレが資本主義的な構造の中心に位置しているようにも見えてきて何とも複雑な心中。ショットはいちいちキマッている。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

撮影がとにかく良い。窓際の光の入り方やカーテンの揺らぎなど温かみと寂しさが共存してる風景がただただ心地よい。人間模様を多くは語らず表現してくれるところがありがたい。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

とにかく体験することで世界を広げていく様子が本当に美しく、自分自身の経験ももっと増やしていくことで色んな世界を知りたいと想いやした。ファッションや絵の質感が好みすぎた。

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

最高!ビール飲んでたからあんま覚えてないけどとにかく最高に踊って楽しかった!(迷惑)

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

随分前に見た。カメラワークがだいぶよかった。ダンスシーンがずっと記憶に残ってる。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

-

久々に鑑賞。根っからの脳筋人間なのでディカプリオの演説シーンは普通に感動してしまう。ラスト喜劇のスピード感が凄まじく、長尺の緩急の付け方が最高で何度でも見たくなる。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.4

圧倒的長尺で、コレいつおわんねんという感情が湧くのも監督作品ならでは。それでも映画に向けた意識が完全に断絶されることがなく、素晴らしい映像が序盤から続く。あのオイルが噴き出る始まり方の美しさ。ひたすら>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.2

やりがい搾取とかリアルの話をすれば言いたいことは山ほどありますが、ジャンプ的世界観で言えば非常に面白く、熱中できた。時折、顔を正面から捉えるカットを効果的に差し込んできたのが印象的でよかった。まあ諸々>>続きを読む

浦安魚市場のこと(2022年製作の映画)

-

人が生きている様子がありありと映っている。どう生きるか何を生業とするのか。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

-

小気味良いリング上の音、ミットの音がだんだん音楽になって行く始まり方が美しすぎて、もうあの時点でこの映画が傑作となることは決定した。川の映画。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

-

小さな島の2人の関係性のもつれが生き方、死に方、海の向こうの内戦へと孤独な風景と音楽と共にゆっくりと盛り上がり、繋がっていく。目の前で起こることのみを映しながら物語が展開していく。会話を基調としたミニ>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

あの警官とコカイン中毒の娘が青いカーテンをバックに語り合うシーンが本当に美しすぎた。許すこと許されぬこと、過去はどこに行っても振り切れず付き纏うが私たちはそれを受け入れて、カエルが降ってきてもそれを受>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

5.0

これなんだよこれ、長回しからのスタートはめちゃくちゃ引き込まれて、デカすぎるチンコを武器に成り上がる。プールでの決別のシーンは見ていて辛くなるもの目が離せない。ローラーガールの復讐のシーンはめちゃくち>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

4.5

初めてのシアターイメージフォーラム。
ずっと行きたかったがこんなにも都会のど真ん中オシャタウンにあるとは。なんかもっとクソ田舎とかドヤ街にぽつんとあったらワクワクするのにね。

「ノマドランド」やケリ
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アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

5.0

とにかく最高だった。
何を仕事にして生きていくのか、人生に対する姿勢、人との繋がり、音楽の尊さなどフィクションでは感じ取れないドキュメンタリーならではの魅力が溢れている。音楽を好きで良かった。アニマル
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.1

襟がめちゃくちゃ高い中華服、派手色、赤いカーテンとトレンチコート

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.8

とにかく最高の映画。テンポも雰囲気も画面も最高。観ていてここまで多幸感に浸れる作品もなかなかない。喜劇的な部分も、本来は人種的,経済的にも分断されてるはずの三人が日々を過ごしていく中でその分断が薄れて>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.4

とにかくキマっている。カッコ良いカットが多すぎる。カッコ良いカットさえあればあとは何でも良い。

アントワーヌとコレット/二十歳の恋(1962年製作の映画)

4.2

二人が出会うコンサート中、視線の攻防が良き。向かいのマンションに引っ越したあとの家族との関係性も良い。通り越しの会話に思わず笑みが溢れる。

夜霧の恋⼈たち 4Kデジタルリマスター版(1968年製作の映画)

4.6

まさに人生は喜劇。悪ガキだったアントワーヌが大人と子供の狭間で仕事や恋愛を通じて自分を探している。ラストは頭抜けた美しさがあるし、なんだか心地よく見続けられる一本。

⼤⼈は判ってくれない 4Kデジタルリマスター版(1959年製作の映画)

4.8

子供を追う映画、ドキュメンタリーとフィクションの境界線がどんどんブレてきて、最終的にあの街を眺めて流す涙にひどく心を打たれてしまう。それにしても眼鏡壊されるの可哀想すぎるだろ。大人の理不尽さ、何も見え>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

5.0

青春映画は走れば走るほど良いんですよね。これはマジで鉄則です。音楽も最高だし撮り方も工夫が凝らされていて全く飽きない。エンドロールが流れ、現実へと引き戻されることが苦痛な映画はそうそうない。ハイムはと>>続きを読む

家庭 4Kデジタルリマスター版(1970年製作の映画)

4.3

コメディタッチで描かれる街角はどちらからどんな人がやってくるか分からない面白味があり、純粋に見ていて楽しい。妻にもなりたかったと微笑む彼女の美しさ。

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.1

中盤からの対話のシーンは無駄なカメラの動きもなく、非常に引き込まれる。感情のやり場がなくなっていく男と対比して重荷をおろしたかのような主人公。所々使われるズームが良いアクセントになり、ずっと見ていられ>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.4

ザクザク話が展開する気持ちよさがあり、所々に趣味の良い演出が入る。自然も街並みも華やかな舞台とは裏腹に行き詰まる人生に感じる自らの無力さを他人に当たることや他人を裏切ることで清算したり。わりと人生って>>続きを読む

私のように美しい娘(1972年製作の映画)

4.7

とてつもなく面白い。ラフォンが軽々しく飛躍していく場面展開に釘付けにさせられる。人から人へ物語が進んでいき、最終的な結末も一味違っていて小気味良い。

恋のエチュード(1971年製作の映画)

4.3

今作で抜きん出て美しいのは自然を俯瞰的に撮るショット、そしてなにより男女の別れを収めたショット。列車であれ、ボートであれ非常に美しい。机の上の青いランプ、立体的なイギリスの海岸沿い。

汚れた血(1986年製作の映画)

4.6

脚本ってわりとどうでもよくて、映像がめちゃくちゃイケてたら映画としては最高になるということをビシバシと伝えてくれる。思わず笑顔になる程、センスの良いショットがぶつ切りで立て続き、決定的な長回しに心を打>>続きを読む

夏物語(1996年製作の映画)

-

キメ過ぎないのにバッチシキマってるみたいなシーンの連続で見てて心地よい。口元が緩む。優柔不断な男の三股はもはやコメディに近い。マルゴとの散歩はずっと見てられるくらい気持ちが良い景色が続く。気負わず自然>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

5.0

撮影がとにかく最高の映画。
映画内と時間の経過を共にしていることを実感できる映画こそが至高であると改めて強く感じる四時間弱。

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

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足先をやたらと映す、わざわざ人間という生き物を強調しないカメラワークは独特で非常に心地よいものの、美しい構図にはどことなく冷たさや徹底された客観性が感じられる。淡々と進む物語の中で徐々に自死へと向かう>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.7

シリーズを通してではあるもののIIでもハレとケ、成り上がりと崩壊など徹底的に対比の構造が用いられる。多くの人をフレームに収めたカットが多く、その全てが一枚絵として成立する凄みを幾度も感じる。中でもフレ>>続きを読む

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