hakumeiさんの映画レビュー・感想・評価

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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

映像美と不穏なBGMの相反する感じが最高にクレイジーだった。
もっと強めなサスペンス要素を期待していたからスプラッター系の描写が多くて驚き。
訳がわからないのがさらに狂気を引き立たせている感じ。

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.5

試写会にて鑑賞。
治安も環境も悪いハンターズポイントに追いやられてしまった黒人の少女が防護服を着た白人がゴミを拾う様子を見ているシーンから映画が始まる。
何気ないシーンだけどサンフランシスコの歴史的な
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.3

NHKでゾンダーコマンドについての番組を観ていたら夫が教えてくれた映画。
サウルの息子というタイトルが腑に落ちないところがリアルだ。
凄惨なシーンを背景としているのもきっと当時はこれが日常で当たり前だ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.2

第一次世界大戦の独軍と英軍のドキュメンタリーを見てしまっていたせいか
途中あまり現実味を帯びていないような気がしてしまった。
でもやっぱり臨場感や緊張感はあって最後は私までホッとした。
戦場を駆け抜け
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.7

金曜ロードショーで昔から見ていた作品を映画館で初めて観た。
物語も登場人物もみんな知っているはずなのにスクリーンに映ると別物のような感覚。
温かくてどこか懐かしいジブリのイメージとは裏腹にバイオレンス
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.8

8mmフィルムのカタカタ音と小さな画面がレトロな映像だと感じさせるのに
途中からはものすごくリアルで惨くて目を覆いたくなった。
戦争に何の疑いもなく志願できる当時の若者の性質だったり政府のプロパガンダ
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.4

ジェリーがジャネットに怒鳴り狂うシーンのジョーが切ない。
家に火を着けてしまった父を見て走り出すジョーの気持ちが何となく分かる気がした。
ジェリーが着てるシャツが素敵。
おしゃれな印象と裏腹にずっしり
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.3

銀色のウサギに世界の終わりまでのカウントダウンをされた時
地球滅亡とかそんな領域の終わりを想像していたけれど
見終わってドニーの世界の終末だったんだと思った。
精神を病んでいる設定だったから虚妄がオチ
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.5

鞭を打たれるシーンは思わず拳を握ってしまうほどだった。
黒人の人たちは何度絶望したのだろう。
プラントが本当の自分になれる瞬間を喜びたいと思ったけれど
パッツィと別れるシーンがあまりにも現実味を帯びて
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.9

どんな問題があってもどんな形でもやっぱり家族っていいなって気持ちになった。
コメディー調なシーンやシリアスなシーンに終始魅せられていた。
押して進まなくちゃ掛からないエンジン、鳴り止まないクラクション
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.7

ムーニーが泣いてしまうところで今までのおませなムーニーの描写を思い出して苦しくなった。
本当はもっと子どもらしくいたかったんじゃないかなって。
人々がハネムーンや旅行で訪れるフロリダのイメージとは全く
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

3.4

ラストシーンの前に、ジョーが僕の小さな罪を許してくれないかって言っていたのが重要な言葉に感じていたからキャスリーンの反応に少し驚いたけれど
キャスリーンにとってのジョーがそれほど大きな存在になったって
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.2

前に喫茶店で読んだ雑誌に載っていた映画でウィノナライダーがボーイッシュな格好をしていたからずっと気になっていた。
5つの都市の同時刻のタクシードライバーの話。
何か繋がりがあるのかなって思っていたけれ
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.3

初めはベッドで本を朗読するロマンティックな関係だと思って見ていた。
だから後半の重く暗いテーマが心にずしんときた。
ハンナの表情や感情が読み取れなくて、それが非識字者だからなのかハンナの感情そのものな
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.4

YouTubeの予告で気になって英語版のDVDを購入して鑑賞。
90年代のカルチャーが詰まっていた。
スティーヴィーが幼く見えるから余計に大人になりきれていない子ども感を強く感じた。
貧困や薬物依存な
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.3

綺麗という表現がぴったりな映画。
色彩も登場人物の気持ちを反映しているようでセンセーショナルな内容の話なのに芸術的というか美しい。
ただベッドシーンは長くて長くてオタオタしてしまったよ。

マイ・マザー(2009年製作の映画)

2.9

親子で頻繁に愛していると口にしていたけれど、愛されたいが正解なんだろうな。
それが叶わないと酷く自尊心を傷つけられた気分になって攻撃的になる。
子どもは親を選べない。同じように親も子どもを選べない。
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.0

デクスターのお母さんの痛々しいほどの強さと優しさに苦しくなった。
薬草やキャンディーで治療を試みるエリックの純粋な気持ちも2人の友情も、全部全部切なく感じた。
だけど悲しい映画だとは思わない。
温かく
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

3.0

ただひたすらに長い。
長くて長くてそれが本当にしんどい。
泣いている声、ママを呼ぶ声、何もかもがリアルで怖くて胸が締め付けられた。
可哀想でしょう?悲しいでしょう?でも貴方には助けられない。って言われ
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.8

家族だから思い合うのは当然かもしれないけれど、疎ましく思うのもまた当然。
アーニーの無邪気さとは対照的なギルバートが少しかわいそうに思えた。
家を燃やすシーンはどんな気持ちだったのだろうといつも考える
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