Otunさんの映画レビュー・感想・評価

Otun

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男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.5

気づくとなんか随分とフィルマークスから離れちゃってて、そうなると、戻るタイミングってのが難しい。

映画を観ても、『ああ、最近フィルマークスに投稿してないなぁ』と後ろめたく思ったり。
そんな時でも、私
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.6

貧しく、報われない男がいた。
それでも少しの希望をすくい出し、それにすがる男。
削られ、叩きのめされ、それでも自分に残された希望を必死に掻き集めようとする。

世間、社会、同僚、家族、恋人。
彼とを結
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.5

私は、すきやばし次郎なんて高級鮨、今まで口にした事すらないですが、ミシュラン最高齢3つ星シェフ小野二郎さんの己への厳しさ、バラモン並みに己を律する覚悟に顎が外れた。
研鑽に研鑽を重ねた二郎さんの鮨、い
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火花(2017年製作の映画)

3.2

又吉直樹さんによる芥川賞受賞処女小説。
その映画化「火花」。初見。

原作を読んだ時、終盤の神谷と徳永が久しぶりに飲みに行くシーンでの
「いつの間にか、僕達は随分と遠くまでやってきた」という、一文でや
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.4

「バーフバリ2は、おそらく制作費2兆円は行ってますよ」、私のレビューでよく出てくる後輩のNやんは言いました。

制作費と言うと思い出すのは、その昔、われらが別所哲也出演の日本&ハリウッドの合作映画で「
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

1日、映画の日。
タランティーノ作は必ず映画館で、との己への不文律。
「ワンスアポンアタイムインハリウッド」。

冒頭。カーラジオから流れる曲と二人の男の後ろ姿。
ええっす!もーなんか、ここからええっ
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.3

症状は深刻だった。
先々月まで続いた馬車馬月間以降、私は映画と言うものを楽しめずにいた。
たまに観ても、いつも高得点なスコアは4,0を下回り、時間があるからとAmazonprimeで何か観ようかと思っ
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.9

にしても、最近の私はフィルマークスのおサボりが過ぎる。
得意の馬車馬仕事月間でもないのに。穏やかな日常なのに。
DIYで自作キャビネットを完成させた盆休みの最終日。反省の意を込め、飯田橋ギンレイホール
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.6

薄給なのに、彼女にダイヤモンドのアクセサリーをせがまれ困っている男子。
良いことを教えます。
この映画を二人で観れば、彼女はその望みをきっと撤回する事でしょう。

礼には及びません。
ただ。
狙いが相
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.1

今作を選んでるあたり、馬車馬明けの私の心はまだまだ荒んでいるな、と思う。
癒しを。もっと光を。

と言う訳で、私が少年だったあの頃以来の再見。
ケビン・コスナー主演「フィールドオブドリームス」。

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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.3

私の話を少々。
馬車馬。いや、馬車馬を越える馬車馬月間。
この二ヶ月、私は本当に馬車馬だった。
大袈裟でなく、1日の内の20時間くらい、日々を仕事に費やした。
時間との戦いの日々。映画鑑賞出来ないのは
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柄本家のゴドー(2018年製作の映画)

4.0

そもそもドキュメンタリー映画にはある種の渋さがあると思う。
この世には、私の知らないこんな"世界"もあるのかと、コア過ぎる人生を映画で垣間見て改めて驚いたりする。

「柄本家のゴドー」。
その渋さを感
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人生万歳!(2009年製作の映画)

4.0

ウディアレン作「人生万歳!」。
おいおい、いくら日々馬車馬だろーが、ウディアレン作ならば少しはレビューしないとね。
と、私自身の心の声。私自身の不文律。

今作は、思い出があって。
大好きだった恵比寿
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.6

本日の一言レビュー。
あ。
皆さまにこれだけは信じてもらいたい。一言レビューだと言っても、私、決して手を抜いている訳ではありません。
勿論ちゃんと作品を観て、考えて採点もして、レビューも自分なりに記し
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ロープ(1948年製作の映画)

3.9

仕事の出来ない人の口癖を私は知っています。
皆様にもお教えしましょう。
「忙しいっ」「時間がないっ」こちらの類いです。
そして次に。近頃、私が心から発したい言葉をここで紹介したいと思います。
「近頃マ
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ウディ・アレンの影と霧(1992年製作の映画)

4.3

馬車馬が続き、近頃はまたフィルマークスをおサボりさんな私ですが、そもそも私がフィルマークスで1番モチベーションにしている事は「ウディアレン作は全てレビューする」と言う事。もちろん、誰にも頼まれてない。>>続きを読む

ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

3.1

年末。私は連れ合いを真のロッキー信者にするべく、このシリーズを二人で観直すと決めた。
そして、その上で新年から劇場公開予定のクリード2をテンションMAXで一緒に観に行くんだ。そうワクワク思っていた。
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.3

スコセッシ&デ・ニーロ作品。再見。初レビュー『キングオブコメディ』。

ちっとも関係ないのですが、ここで竹原ピストルさんの歌の歌詞を紹介させて下さい。

"綴りようのない切実を切実という。
綴れる程度
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透光の樹(2004年製作の映画)

3.8

映画はもちろん好きですが、映画の話をするのがまた好きです。
私は人生で出会う人々に、機会があれば、あなたのおすすめ映画は何か、あなたが最近観て面白かった映画はどれか、あなたの人生ベスト映画はどの傑作か
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傷だらけのふたり/恋に落ちた男(2014年製作の映画)

3.7

年度末が近づき、私のこの時期の風物詩、馬車馬仕事月間に順調に差し掛かってまいりました。
映画の観れない馬車馬daysを過ごし、その日も、運転する車を停車させた車内で、己の見事な馬車馬っぷりに、「うん、
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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.5

「ロッキー4」、再見。初レビュー。
横で観る連れ合いもロッキー信者として徐々に覚醒し始めて参りました。

作品としては、そろそろネタ切れ感が否めず、米ソの冷戦絡んじゃってます。
ラストはあまりに一側面
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セプテンバー(1987年製作の映画)

4.3

私、誰にも頼まれていませんが、ウディアレン作品を全部レビューするまではフィルマークスを続けると、勝手に心に決めております。
な、「セプテンバー」、再見。初レビュー。

やられた。見事。初見の若い頃には
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.6

人の心を描ききった傑作。
青春映画の傑作と言ってもいいと思う。

全編に登場人物達の「今」が描かれる。
また、その濃厚な「今」の振り幅が尋常でなく、観ているこちらの心を引き裂く。
三時間と長尺。出征前
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ロッキー3(1982年製作の映画)

4.1

連れ合いを、どこに出しても恥ずかしくないロッキー信者にし、劇場公開のクリード2を二人で観に行き、一緒にアドレナリン出しまくって観るんだぁい!とそんな画期的な事を夢見てロッキー1、2と私、昨年末から着実>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.8

初見。「ビューティフルマインド」。

映画をどれほど観たところで、世に溢れる作品を網羅する事は当然出来ない訳で、
前にも何かのレビューで記しましたが、私、普段、友人や知り合い、また仕事の関係者等と話題
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カジノ(1995年製作の映画)

4.1

今年は、スコセッシ監督×デ・ニーロ×アルパチーノ×ハーヴェイカイテル×ジョーペシの、どんだけ「×」つけさせんだよ的、新作映画『ジ・アイリッシュマン』が公開されるらしい。
ポマードでテッカテッカなデ・ニ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.9

昨年末は猛省した。
「E,T,」に始まり、幼少の頃から何度も何度も映画館で夢見させて頂いたスピルバーグ監督。彼の事を、この10年、いや、もう20年くらいか。既に最盛期を終えたおじい監督の烙印を私は押し
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.9

2019年も気づけば着実に日を重ねております。

私、正月明けから重度のめんどくさい病を発病しまして、やれることは唯一、労働やゴロゴロをおしっこに変換する事だけだった訳ですが、それはそれで自己嫌悪に陥
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.1

うわあああっ、すいません!!
え!え!?もう年明けて1週間も経っとる!ウソ!今気づいた!経っとるやないか!
皆さま、すいません!本当に、すいません!
労働をお酒経由でおしっこに変換させてばかりの私です
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.4

こちら。私、大好きな是枝監督作にあって、劇場公開時、な~んか、あんまり気乗りしないのよ私、と観に行かなかった。そいつを初見した。
気乗りしなかった理由がわかった。観た後、もやもやした。こんなにもやもや
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.1

年末。
何かしらお仕事をする→何かしらお金を頂く→何かしらお酒を頂く→何かしらおしっこになる→何かしらお仕事をする→何かしらお金を頂く→何かしらお酒を頂く→何かしらおしっこになる、この無限ループ。
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.6

「すわしは、やっぱり混むなぁ」。
こちら、私の職場で、間もなく定年を迎えようとしている上司の言葉です。
「すわし」。
この後、二、三やり取りを交わした結果、「すわし」は「しわす=師走」を指していること
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家族はつらいよ(2016年製作の映画)

3.9

昭和の大傑作「東京物語」の平成版「東京家族」。
その「東京家族」と同キャスト、同家族編成でありながら、違う設定での新たなシリーズ作品。そのパート1『家族はつらいよ』。初見。

わはは。びっくり。東京家
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ロッキー2(1979年製作の映画)

4.4

来年頭に公開の「クリード2」に向け、ただ今連れ合いをロッキー信者にするべくマインドコントロール月間。
1に続き、こちらロッキー2。

冒頭はパート1のラストであるアポロとの死闘から始まる。
私ほどロッ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.7

出た。今年一。
劇場公開時、これだけは絶対に映画館で観よう観ようと思ってたのですが、その頃は私自身のお約束である馬車馬お仕事月間だったのでして、クフ王の墓を、切り出した石で積み上げて作るような過酷な労
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.4

あの時、ああしていれば良かった。
あの時、ああしといて、良かった。
こんな、生きていて誰もが自問自答することのある思い。その、究極系。
イーストウッド爺、作『15時17分、パリ行き』。

2015年に
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