小一郎さんの映画レビュー・感想・評価

小一郎

小一郎

アラフィフのおっさんです。感想・レビューは私の曲解と妄想です。スミマセン(^^;
点数は2017年5月12日アップ分より以下のようにしてみようかと。
①物語「面白さ」:5点満点x50%
②演技、演出「自然さ」:5点満点×30%
③映像、音、音楽「美しさ」:5点満点×20%
①②③の合計に、たまに「お好み加減点」を~。

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.8

YEBISU GARDEN CINEMAの特集上映「シネマ・アンシャンテ」で鑑賞。今年一番、最高に楽しかった。物語、踊り、歌、音楽、全部楽しかった。

年に一度のお祭りで賑わうロシュフォールの街で、美
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.1

YEBISU GARDEN CINEMAの特集上映「シネマ・アンシャンテ」で鑑賞。ジャック・ドゥミ監督作、“ヌーヴェル・ヴァーグの真珠”こと『ローラ』を見てググった際、後に続く『シェルブールの雨傘』『>>続きを読む

わたしたち(2016年製作の映画)

4.3

「女の子同士は大変」「女の子同士は面倒くさい」。JKの父である自分が家で良く耳にするこの言葉。

いきなりだけど、本作の女性監督のインタビュー記事からの長めの引用。自分がモヤモヤ考えていたことが端的に
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バドリナートの花嫁(2016年製作の映画)

3.2

いまいちノレず…。

ある地方のちょっとヤバい系のお金持ちの息子バドリことバドリナートが、偶然出会った他の田舎町のヴァイデヒに一目ぼれする。保守的で強権的な父のもとに育ったバドリは彼女とすぐにも結婚し
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あさがくるまえに(2016年製作の映画)

3.6

物語としての面白さは感じなかったけれど、脳死からの臓器移植の一部始終を丁寧に描写し、「あなたはどう思いますか」と問うような映画ではないかと思う。

脳死となった青年が交通事故にあうまでの様子によって彼
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.3

面白かった。引き込まれた。157分の長尺にもかかわらず、すぐに後篇を見たくなる凄い熱量を持った作品。2021年の乾いた街・新宿で、必死にもがく若者たちの物語。

幼い頃母に捨てられ、自分を裏切ったかつ
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亜人(2017年製作の映画)

3.8

劇場アニメ三部作は見ていて、亜人はもういいかなと、スルーしようと思っていたけれど、映画館のポイント消化のため鑑賞。案外、面白かった。

殺しても絶対死なない新人類「亜人」。研修医の永井圭は、交通事故で
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

劇中にも出てきたけれどスペイン映画の『エル・スール』が下敷きでしょ、これ。お陰で個人的には面白かったけれど、本作を見る人で『エル・スール』を見た人って多くないんじゃないの?(ちなみに私、『エル・スール>>続きを読む

スルターン(2016年製作の映画)

4.0

「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)2017」にて鑑賞。映画『ロッキー』を2回見たような感じ。IFFJって考えさせるような、いわゆるインド映画っぽくないインド映画も敢えて選ん>>続きを読む

野良犬(1949年製作の映画)

3.9

「午前十時の映画祭8」にて鑑賞。黒澤明監督初の犯罪サスペンス映画ということなのだけれど、ハラハラドキドキするというよりは、主人公の村上刑事(三船敏郎)の執拗さに、どうしてそこまでと圧倒され、苦しくなる>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

日本初公開は1964年。2017年9月公開のデジタルリマスター版で鑑賞。自分の教養のなさが恨めしい…。

ジャン=リュック・ゴダールが「フランスのマリリン・モンロー」ことブリジット・バルドーを主演に迎
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.1

予告映像を見て、タイトルまんまのスミス・アーミーナイフみたいな死体を利用して無人島から脱出する、くだらないギャグ炸裂しまくりの映画かと思っていた。確かにそうなのだけれど、イケてない青年が一皮むける、実>>続きを読む

デルス・ウザーラ(1975年製作の映画)

4.4

東京国立近代美術館フィルムセンター開催された、10月27日のユネスコ「世界視聴覚遺産の日」の記念特別イベント「特別上映会 甦る70mm上映『デルス・ウザーラ』」にて鑑賞。

定員310名の大ホールにて
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パンジャブ・ハイ(2016年製作の映画)

3.7

ヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)2017」オープニング作品。IFFJのタイトルは『フライング・パンジャーブ』。

私が想像するところの
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.6

評判良さげなので鑑賞。高評価なのは犬好きの人のハートをキャッチしたからかもと思っていたけれど、やっぱりそうだったという気が…。可愛いワンちゃんたちを愛でる映画で、犬を飼っている(いた)人ならば、感情移>>続きを読む

三里塚のイカロス(2017年製作の映画)

4.0

<誤解を恐れずに言うが、『三里塚のイカロス』は“あの時代”にけりをつけさせるための映画、ちゃんと死んでもらうための映画である。時代の悪霊となってこの世を彷徨うのはもうやめてくださいよという……。>(公>>続きを読む

ひかりのたび(2017年製作の映画)

3.8

テーマが難しい。わかるようでよくわからない。監督が不動産ブローカーとして働いた体験から「人間の命にはまぎれもなく価格が付いている」と実感、そのことがテーマのひとつとなっている。

ひょっとすると、これ
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追想(1975年製作の映画)

4.2

日本では1976年に公開された作品のデジタルリマスター版リバイバル公開。妻と娘をドイツ兵に惨殺されたフランス人外科医が1人で復讐する物語。リバイバルするだけあって、なるほど面白い。

1944年、ナチ
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.5

韓国ゾンビアクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の前日譚となるアニメ映画。『新感染』と同じくヨン・サンホ監督作で、監督は本作のような社会派アニメーションが本職。

『新感染』を見ていれば話
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

1962年に米国人で初めて地球周回軌道の飛行に成功した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績を影で支えた、NASAの黒人系女性スタッフ3人の実話に基づく物語。前向きでキャラが立っている3人が、差別にめげず活躍>>続きを読む

オーバーゲームズ(2015年製作の映画)

-

<精神障害を抱えた国家を治療するには?戦後ドイツにおけるテレビの娯楽番組と政治教育の関係を徹底的に検証していく大胆なドキュメンタリー>という惹句、しかも渋谷のシアター・イメージフォーラムで1回限りの上>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.4

YEBISU GARDEN CINEMAの特集上映「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!2017」で鑑賞。面白いなーと思って見ていた。そしてずっと感じていた。『8時だョ!全員集合』っぽくないですか。

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ジプシーのとき(1989年製作の映画)

4.2

YEBISU GARDEN CINEMAの特集上映「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!2017」で鑑賞。心優しいジプシーの少年が、定住社会で成長していくうちにその毒に当てられて、自分本来の「周辺人」の感>>続きを読む

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.2

最近、宮台真司先生の「クソ社会」という世界の切り取り方を知って以来、作品について考える際、そのことが浮かぶようになってしまった。"法"のもとの"定住社会"は人間の自然な感受性をスポイルする。しかし、そ>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.3

YEBISU GARDEN CINEMAの特集上映「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!2017」でエミール・クストリッツァ監督作品を初めて体験。同特集上映は2016年にもあったけれど、その時はスルーして>>続きを読む

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.7

「少女漫画原作の日本映画には、見たくないものを見てしまう現実への処方箋がない」とは社会学者の宮台真司先生が言っていたことだけれど、この映画は見たくないものを見てしまった人の物語ではないかと。

見たく
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スティールパンの惑星(2015年製作の映画)

3.7

どちらかといえば、上映後に連日開催しているスティールパンのミニライブが目当で鑑賞。プラスアルファ付きの映画鑑賞ってつい惹かれちゃう。

スティールパンは、カリブ海最南端に位置するトリニダード・トバゴ共
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米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017年製作の映画)

3.1

タイトルからするとカメジローという人の魅力が描かれている映画のように思うのだけれど、伝わってくるのは米軍基地問題をきちんと理解するためには、沖縄の戦後史を学ばなければならない、ということ。

だからか
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汚れたダイヤモンド(2016年製作の映画)

3.5

フレンチノワールということだけれど、人間ドラマがメインな感じ。鑑賞後に知ったところによれば監督自らシェークスピアの『ハムレット』を下敷きにしたと語っているとのこと。

パリで仲間と強盗に明け暮れるピエ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

<……ただし、いつになくストレートな感動が残るラストですよね。だから、そこをもって黒沢清映画っぽくない感じがして不満というか、物足りなく感じる方もいるかもしれませんが……>(「ライムスター宇多丸のウィ>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.1

やっとこさ見てきました。今のところ国内唯一3面スクリーンのスクリーンX上映の2作目となる韓国映画。平日夕方だったせいか、観客は少な目だったかな。でも面白かった。謎のウィルスに感染したゾンビに噛まれると>>続きを読む

トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)

4.0

「午前十時の映画祭8」にて鑑賞。フランスの小学校の子どもたちのアレコレ。終業後、カラフルな洋服の子どもたちが坂道を駆け降りる冒頭のシーンにまず凄い元気だな~と。

その後も小学生のみならず、2歳児の驚
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

(今回はトークショーのメモを書いたので、いつも以上に長いです。)

社会学者の宮台真司先生については、名前は知っていて、確かサブカルについて一家言あるような人という認識。著書は多分読んだことはなくて、
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春なれや(2016年製作の映画)

3.8

渋谷のユーロスペースで「映画監督外山文治短編作品集」(『此の岸のこと』『わさび』『春なれや』)というタイトルのレイトショーが3週間あり最終日に鑑賞。

吉行和子さん、村上虹郎君のブッキングだけでなく、
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わさび(2016年製作の映画)

3.9

渋谷のユーロスペースで「映画監督外山文治短編作品集」(『此の岸のこと』『わさび』『春なれや』)というタイトルのレイトショーが3週間あり最終日に鑑賞。

オジサン? おじいさん?みたいな名前の監督だけど
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此の岸のこと(2010年製作の映画)

3.8

渋谷のユーロスペースで「映画監督外山文治短編作品集」(『此の岸のこと』『わさび』『春なれや』)というタイトルのレイトショーが3週間あり最終日鑑賞。

3作ともフィルマークスの評価がまずまず高いうえ、俳
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