小一郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

小一郎

小一郎

同じ名前でTwitter始めました。使い方が良くわからない~(^^;

ほぼ50歳のオジサン。

エル・トポ(1969年製作の映画)

4.5

「モグラは穴を掘って太陽を探している。ときに地上に辿り着くが、太陽を見た途端、目の光を失う」。本作の冒頭に示される文章にテーマが集約されている。

要するに、キルケゴール先生言うところの『死にいたる病
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フラットライナーズ(2017年製作の映画)

3.2

1990年製作の同名作のリメイクということを知らず、事前に内容を把握せず、ホラーだと思わずに鑑賞。これって登場人物を学生ではなく、いっそのこと小学生くらいの設定の方がよかったんじゃないかな?

とある
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カンフー・ヨガ(2017年製作の映画)

3.3

ヨガ要素(インド風味)に期待して見たけれど、ほぼカンフーだった。ジャッキー主演だから当たり前かもしれないけれど…。ジャッキーならではのコミカルなネタを交えつつ、カンフーを中心としたアクションを繰り広げ>>続きを読む

夜叉(1985年製作の映画)

3.7

「午前十時の映画祭8」で鑑賞。ヤクザの世界から足を洗うも、業を逃れられない男を描く。なんといっても高倉健がカッコイイ。もはやその存在だけで映画が成立しちゃう、みたいな。

徹底して無口な高倉健の前では
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彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

3.4

女性記者スザンナ・キャラハンの闘病記を映画化したドラマ。この映画のポイントは彼女(クロエちゃん)が冒されている難病の原因が何かを突き止めることだから、その点を知らない状態で見るほうが良いのではないかと>>続きを読む

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

凄い実話に映画的アレンジを施し、土屋太鳳さんの演技でグイグイ引っ張る映画かな。お話としては自分的には物足りないかも。

抗NMDA受容体脳炎とは、卵巣などに奇形種や良性の腫瘍ができた際、それを排除する
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.6

「ジブリの実写版」みたいな感想を見かけますが、ジブリ作品をほとんど見たことがない残念な自分は良くわからず…。それはさておき、まあ普通に楽しめたかな。

舞台は鎌倉で、そこでは幽霊や魔物、妖怪といった「
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

3.8

マイノリティを主人公に描く映画は実存主義的な物語になることが多いと思うけれど、本作もそう。困難と思われることを実現し、不可能を可能にしていくことにこそ価値があるということがテーマ。

脳性マヒを患う主
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.0

2017年1番ハマった映画監督ホドロフスキー。ぶっ飛んでいる映像表現も好きだけれど、人間の内面を探求する実存主義的で東洋哲学的なテーマは、自分的どストライクなもの。そんなホドロフスキーが『エル・トポ』>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.5

2017年に見た映画の感想文在庫がまだ10本以上残っている。原則、先入れ先出しで書いているのだけれど、今年最後に見た本作、これだけは言っておきたい。バーフバリはレイよりも、ルーク・スカイウォーカーより>>続きを読む

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

4.0

公式サイトにはユダヤ人300人を動物園に匿ったとあるから、そんなたくさんな人数でよく見つからなかったなあ、どうやったのだろうと思ったけれど、延べ人数なのですね。

それはさておき、第2次世界大戦、ドイ
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古都憂愁 姉いもうと(1967年製作の映画)

3.5

角川シネマ新宿の「大映女優祭」での上映。「座頭市」シリーズや「剣」三部作、「眠狂四郎」シリーズなどが代表作ということは知ってはいたけれど、三隈研次監督作が見たくて鑑賞。

構図とか陰影にこだわった映像
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羅生門(1950年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

角川シネマ新宿の「大映女優祭」での上映で、原作の芥川龍之介の『藪の中』は未読で『羅生門』は内容をだいたい覚えている状態で鑑賞。

物語は『藪の中』の部分が大半だから、鑑賞直後「紛らわしいタイトルだなあ
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.3

アガサ・クリスティーによるミステリーの古典的名作で、映画を見る人の半分以上はオチを知っているのではないかという気がする。そんな本作を知識ゼロの妻と鑑賞。

ということで想定する観客にあわせたということ
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スーサイド・ライブ(2017年製作の映画)

2.5

ヒューマントラストシネマ渋谷で「モースト・デンジャラス・シネマグランプリ2017」という過激な内容がウリの映画の特集上映があり鑑賞。自殺の瞬間を生放送するという番組の暴走を描いたサスペンススリラーとい>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5

東京・渋谷ユーロスペースで、現役日藝生の企画・運営による映画祭「映画と天皇」にて鑑賞。鈴木貫太郎内閣の無条件降伏をめぐるギリギリの駆け引きと、玉音放送を阻止しようと一部の将校が決起し皇居を占拠した「宮>>続きを読む

軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

4.2

東京・渋谷ユーロスペースで、現役日藝生の企画・運営による映画祭「映画と天皇」にて鑑賞。戦争における苛酷な現実と不条理を描き、そして天皇の戦争責任をチクリと刺す映画なのだろうか。

昭和27年、「戦没者
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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

3.7

東京・渋谷ユーロスペースで、現役日藝生の企画・運営による映画祭「映画と天皇」にて鑑賞。

1970年11月25日、東京・市谷駐屯地、自衛隊を合憲とする憲法改正のため自衛隊に決起を呼びかけたのち、割腹自
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日本春歌考(1967年製作の映画)

3.5

東京・渋谷ユーロスペースで、現役日藝生の企画・運営による映画祭「映画と天皇」にて鑑賞。本作の大島渚監督と17歳の時から30年間文通していたという映画監督・映画評論家の樋口尚文さんのトーク付き。

いろ
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ビジランテ(2017年製作の映画)

3.7

このところ鑑賞後1週間程度後になってから感想文を書くペースとなっていて、本作も初日舞台挨拶付きで見たにもかかわらず今頃に…。

んで、舞台挨拶では三郎役の桐谷健太さんと入江悠監督が「代表作になった」と
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浮草(1959年製作の映画)

4.1

小津安二郎監督作品を、角川シネマ新宿の「大映女優祭」で初鑑賞。真正面を向いた人物のバストショットがやたらに多いなあと思ったけれど、これが「小津調」と呼ばれる独特の演出・映像の一部なんですね。

「小津
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.8

実話に基づく物語。1994年、「ホロコーストはなかった」とする「ホロコースト否定論」を主張するイギリスの歴史家デビッド・アービングが、ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットを名誉棄損で訴え>>続きを読む

はじまりの街(2016年製作の映画)

3.6

退屈そうな映画だと思ったのでスルーするつもりだったけれど、「午前十時の映画祭」と岩波ホールでかかる映画はやっぱり見ようと思い直し鑑賞。

夫の家庭内暴力から逃れるため12歳の息子バレリオと2人、ローマ
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鋼の錬金術師(2017年製作の映画)

3.2

人気コミック原作の酷評案件になってしまった模様。入場者プレゼントのシネマコミック獲得のためだけに見に行くという原作ファンもいるらしい。

娘の友だちにも、絶対見たくないけど、コミックは欲しいと、ジャニ
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

5.0

鼻で笑う声が聞こえるラストシーン、賛否両論とはいえ否の方が多いのではないかという気がする。人によっては圧倒的ナニコレ感なカルト映画。自分はちょっと感動した。映画には、いやホドロフスキーには描けないもの>>続きを読む

火花(2017年製作の映画)

3.7

ご存知、お笑いコンビ「ピース」又吉直樹先生の芥川賞受賞の同名作が原作。その大半が花火になれず火花で終わる芸人賛歌かな。

芸人の物語に接した機会がないから、未知なるものへの好奇心が膨らんでいたけれど、
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

4.1

面白い、好きな感じ。札幌の歓楽街・ススキノで活躍する探偵モノのシリーズ第3作目。前2作は未鑑賞だけれど、問題ナシ。

何といっても、キャラがイイ。ポイントは、主役の探偵(大泉洋)が親しみやすいことかな
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僕はラスト・カウボーイ(2009年製作の映画)

3.7

渋谷・ユーロスペースの特集企画「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」で鑑賞。

チラシのあらすじは次の通り。<1970年代、息子が見つけたある手紙によって、絵にかいたように理想的な家庭が崩壊
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.1

フィンランドのアキ・カウリスマキ監督による「難民3部作」の『ル・アーヴルの靴みがき』に次ぐ第2作目で、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞作。

内戦が激化するシリアを追われた青年カリードが、生き
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキ監督 “港町3部作”改め“難民3部作”の第1作目。難民を排除しようとする国家権力に団結して立ち向かう人情の厚い人々を描いた物語。2017年12月現在公開中の『希望のかなた』は本作に続>>続きを読む

ラプシーとドリー(1990年製作の映画)

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ユーロスペースの特集企画「アキ・カウリスマキが愛するフィンランドの映画」で鑑賞。結構寝落ちし、感想を書くか悩むところだけれど、多分2度と見る機会はないだろうから、記録として…。

チラシのあらすじは次
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.0

俳優が演じた実写映像をもとに125名の画家たちの6万2450枚におよぶ油絵でアニメーション化したという今までになかった映画。これは1度見ておかなきゃということで鑑賞したものの、あえなく寝落ち。面白くな>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

先天的に知的水準が極めて高い、いわゆる天才児を、普通に育てるのと、英才教育を施すのとでは、どちらがその子にとって幸せか…。主人公のフランクが囚われていたこの対立軸で見てしまったためちょっとモヤモヤした>>続きを読む

(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作の三浦しをんは「日常の中に潜む暴力を描きたかった」といい(リンク先参照)、この映画もそういうことなのかなとは思うものの、キャラクターに共感できない。だから人間の内面を描いている映画を期待したらホラ>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.9

DCコミックのスーパーヒーローが結集して戦うアクション超大作ということだけれど、バットマンとワンダーウーマン、スーパーマンしか知らない状態で鑑賞。

登場するヒーローすべてについて知っておいたほうが面
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泥棒役者(2017年製作の映画)

3.8

ワンシチュエーションで舞台っぽいなー、と思ってググると、やっぱり舞台作品を映画用にリライトしたのね。

かつて金庫破りだったけれど、今は真面目に働き、恋人と同棲生活をしている主人公が、出所したばかりの
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