小一郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

小一郎

小一郎

会社員。オジサン。
アウトプットが遅れがち~(^-^;

映画(1076)
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

17歳のエリオが24歳のオリヴァーに初めて恋をする様子を1980年代の北イタリアの避暑地を舞台にとても美しく描いた映画。

ちょっと粗暴なオリヴァーにはじめのうちは引いていたエリオだったけれど、一緒に
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.2

イスラム過激派の武装組織イスラム国(IS)がシリア北部のラッカを制圧、爆撃により街は廃墟となり、公開処刑で市民を黙らせる。危険すぎて海外メディアが報じることのできないこの状況を国際社会へ伝えるべく、匿>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.0

仏教に近い死生観を描いた作品のような気がする。90歳にして身体に悪いところがなく一人で暮しているラッキー。現実主義者で神を信じない彼が自らの死が近づいていることを知り、それを受け止めていく物語。

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秋日和(1960年製作の映画)

4.0

神保町シアターの特集上映『生誕115年記念 映画監督 小津安二郎「をんな」たちのいる情景』にて鑑賞。本特集上映で鑑賞したのは本作『彼岸花』のほか『秋日和』『東京暮色』『晩春』の4作。

母一人、娘一人
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

3.8

1980年5月、民主化を求める市民を軍が武力弾圧した光州事件を脚色し、タクシー運転者の葛藤やドイツ人記者との友情を描いた物語。韓国で1200万人動員ということで面白いのだろうと思い鑑賞。

民主化を求
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彼岸花(1958年製作の映画)

4.3

神保町シアターの特集上映『生誕115年記念 映画監督 小津安二郎「をんな」たちのいる情景』にて鑑賞。本特集上映で鑑賞したのは本作『彼岸花』のほか『秋日和』『東京暮色』『晩春』の4作。

小津作品って
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.1

鑑賞後、面白いビデオゲームをしたような気分になり、もう1回プレイしたいと思うような映画だった。

テーマが面白くて、始めからワクワクする。その期待を裏切らない映像によって自分がゲームに入り込んでいる感
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馬を放つ(2017年製作の映画)

4.0

『サーミの血』と同じく、我々の定住・資本主義社会が“クソ社会”であることを描いた作品。キルギスという国について全く知らないので、ちょっと調べつつ感想を。

旧ソ連から独立し、資本主義とイスラム教(注:
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クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

3.8

国民的アイドルグループSMAPの元メンバーで、ジャニーズ事務所を退所した3人による映画。話題性だけで面白くないだろうと高をくくりスルーするつもりだった。しかし、動員数は目標をクリアしたというし、映画の>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

3.9

自分が鹿になって同じ夢の中で出会う男女のラブストーリー。テーマは面白いけれど、恐れず踏み出してみようみたいな世界観は普通かな。ストーリーは上手く組み立てられているのではないかと。

ブダペスト郊外の食
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.8

カタルシスという点では望んだ結果になるのだけれど、設定がリアルだからこれで良いのか?と思ってしまった映画。

ドイツのハンブルグ、トルコ移民のヌーリと結婚したカティヤは、息子のロッコと3人で幸せな家庭
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兵隊やくざ(1965年製作の映画)

3.9

角川シネマ新宿の「大映男優祭」にて鑑賞。上下関係と規律を世の中で一番重視しなければならない「兵隊」が無法者の「やくざ」で、しかも主演が勝新太郎という、観なくてもどんなキャラクターか容易に予想できてしま>>続きを読む

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.5

「爆音上映」による映画鑑賞を初めて体験したのが前作『パシフィック・リム』。大画面の映像の迫力もさることながら、体に響く音の凄さに圧倒され、自分がその場にいるかのような臨場感が凄かった。それ以来、ロボッ>>続きを読む

座頭市物語(1962年製作の映画)

-

角川シネマ新宿での「大映男優祭」にて鑑賞。本作を観ようと思ったのは、塩田明彦著『映画術』で<被写体の発見>であり<その動きの発見>である<ショットの天才>と評される三隅研次監督の件で紹介されていた作品>>続きを読む

ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.8

1977年の少年ベン、1927年の少女ローズの2つの物語が結びついていく。良い話なんだけれど、あまり意外感がないこともあってストーリーは個人的に印象薄めな感じ。映画的な演出が凝っているから、そちらの方>>続きを読む

ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.0

インド映画『バーフバリ』の絶叫上映を一番多く実施しているのは新宿ピカデリーだと思うけれど、今やネット予約で同館最大スクリーンの580席が瞬間蒸発するというプラチナチケット化にTOHOも黙っていられない>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

内向き、排他的傾向は世界の潮流だけれど、その傾向は家族でも同じかもしれない。自分の気持ち、自分の幸せが一番大切で、パートナーはもちろん、子供の気持ちすら気にとめない。そういう人達の姿をわかりやすく描い>>続きを読む

港町(2018年製作の映画)

4.0

ナレーションも音楽もない、想田和弘監督の「描写」“観察映画”の第7弾。前作の岡山県牛窓の『牡蠣工場』撮影合間に町を歩き回り、出会った人との会話と猫の様子を中心に映し出す。はじめから何が意図があって撮っ>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

「悟り」を実感したことがないのでイマイチ消化しきれていないけれど、「悟り」とは、現実に起こっていることは、例えて言えば映画の中の出来事であり、自分とは映画の観客なのだから、映画を観ている自分(認識する>>続きを読む

ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.7

フィルマークスの点数が高め(鑑賞直前は4.0かな)だったので衝動的に鑑賞。ティーン向けキラキラ映画のダークサイド版という感じ。中学生同士の復讐劇で、大人は脇役。

原作はサスペンスコミックで未読。東京
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.0

2018年3月29日にオープンしたばかりのTOHOシネマズ日比谷で、8日間の期間限定の映画興行上映「超体感シネマ 『マジジュマンジ』」で鑑賞。シーンに合わせて、触感・振動・衝撃を伝える「ハプティックベ>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.1

史実をエンタメとして上手く脚色した映画。第二次世界大戦がベースで勝者の立場からチャーチルを英雄みたいに描いている点に、直感的には嫌な印象を受けた。でもね、いったん始めた戦争を止めるのが難しいのは何故か>>続きを読む

文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)(2018年製作の映画)

3.8

久々のマモ案件(娘がファンの声優の宮野真守さんがCVを務める映画)の家族3人鑑賞。自分1人だったら絶対に観なかったであろう作品。

原作はコミックらしいけれど、もちろん未読。たしかテレビアニメも放映し
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

カナダの女性画家モード・ルイスとその夫エベレットの半生を描いた物語で、自分的苦手な概念である「愛」について考えさせられた作品。

モードは子どもの頃から重度のリウマチを患い体が不自由。両親が他界し、兄
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メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

3.8

1997年の中国返還直前の香港で、社会の底辺に生きる若者たちを取り巻く空気感を描いた映画かな。希望のない将来に対し、やり場のないエネルギーがくすぶり、ときに爆発するというような。

香港は貧富の格差が
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見栄を張る(2016年製作の映画)

3.4

葬儀で参列者の涙を誘う「泣き屋」の女性のドラマということで、齊藤工監督の『blank13』で「泣き屋」にちょっとだけ興味を持った自分にキャッチーな物語ということで期待して観たのだけれど…。

売れない
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アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.9

映画鑑賞にハマりたての頃、松居大悟監督の『私たちのハァハァ』を観て気持ち悪くなった。女子高生たちが大好きなバンドの東京ライブに行くため北九州から自転車で向かうという話自体は面白いのだけれど、彼女たちの>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

4.0

ロバン・カンピヨ監督は本作について<孤独ではなく集団の力に焦点をあてたかった>という。だからなのか、この物語はHIVに感染したショーンを主人公にしつつも、彼が所属するエイズ活動団体「ACT UP Pa>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

「ウォーターゲート事件」を描いた『ザ・シークレットマン』が“組織萌え”ならば、本作は自分大好きな新聞記者の“自分萌え”がメインになのかなと思ったけれど、新聞社の女性社主の葛藤が中心で、普遍的なテーマの>>続きを読む

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.8

米ニクソン大統領が辞任に追い込まれる引き金となった「ウォーターゲート事件」。その全容と内部告発した“ディープスロート”ことFBI副長官マーク・フェルトの実話に基づくサスペンス。

ニクソン政権下で「ウ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.8

映像は細かいところまで行き届いていてキレイだし、音楽もイイ。ストーリーは、誤解を晴らしスッキリするまでのアレコレと、先祖を大切にしましょうということだろう。

子供たちへの教訓は2つ。ひとつは、人の成
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.2

原作コミックは途中まで既読で好きだけど、この物語は知らなかった。映画は『上の句』『下の句』ともに鑑賞済みで両作とも好き。高校生の部活ものって凄い好き。

太一をカッコよく魅せる回で、周防さんもいい味だ
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太陽(2005年製作の映画)

3.6

アレクサンドル・ソクーロフ監督の「権力者4部作」の3作目(ヒトラー、レーニン、昭和天皇の順)。天皇の映画で“忖度”が働いたせいか、2006年の国内公開当時の上映館は多くなかった模様。2017年12月に>>続きを読む

リビング ザ ゲーム(2016年製作の映画)

3.8

「ストリートファイターII」という日本のカプコンが1991年に発売した対戦型格闘テレビゲームの大会が世界各地で開催されていて、そこで獲得した賞金やゲーム関連企業などのスポンサーからの収入をベースに生活>>続きを読む

かぞくへ(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。真面目な好青年が良かれと思ってとった行動が裏目、裏目へと転がり、どんどん追い詰められていく。恋愛か友情か、内か外か。誰にでも起こり得そうな選択を迫られる主人公に、観ているこちらまで苦しくな>>続きを読む

花咲くころ(2013年製作の映画)

4.2

14歳の少女と銃という似つかわしくない2つを組み合わせて、銃は問題を解決しえないこと、高ぶった感情を昇華する芸術に世界を変える可能性があることなど、とても大切なことを伝えている映画。

ソ連から独立し
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