coroさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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ヴァイラル(2016年製作の映画)

3.0

大規模なパンデミックの危機に直面しているというのに(予算のかかりそうな)政府や軍隊や医療機関はほぼ登場してこない。突っ込みどころは満載なのに意外と楽しめる、ちょっと上質なゾンビと混じりあえるB級ホラー

サイの季節(2012年製作の映画)

4.0

精なる木。冒涜された詩。偽りの訃報。祈りの荷車。零れ落ちる祈り。背徳の地に眠る墓。過去から逃れようとする主人公を、風が追い越し、水が遡り、闇が夜をも滲ませる。他人の手で汚れた血もいずれ、今は見えない光>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

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仕事に追われ自由な時間を殆ど持てないベンチャー企業の社長を演じるA・ハサウェイが、プリティ・プリンセスで初めて出会ってからもう14年も経つというのに(特にこの分野では)相変わらずキュートで、車内を自転>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

いまだにKKKでも存在しているのではないかと思うほど人種差別や白人至上主義の色濃く残る南部の田舎街。そのかたわらでブラックマンデー以来ひっそりと眠り続けていたスリービルボードが、ある事件をきっかけに蘇>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.7

何度目かのドライブ

消え残った僅かばかりの潜在意識が紡ぎ出す、最果ての夢中夢

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.4

過去鑑賞記録

ドリームポップさえもナイトメアーな香りのしてくるネオン色のデヴィッド・リンチ。

ダムランド(2002年製作の映画)

2.5

再視聴。オルタナティヴコミック系(今は亡きガロが懐かしい)のヘタウマな絵は好み。しかし、余りにもシュールすぎて何回観ても置いていかれてしまう。
こんなものが脳の片隅にでも存在している事がある意味凄い。

L♡DK(2014年製作の映画)

2.5

漫画っぽいなと思っていたら、原作が少女漫画だった。剛力彩芽はアニメっぽい演技をつくっていたとしても拙すぎて実写向きではなかったように思う(ゴメンね)。逆に山崎賢人は主人公がアニメから抜け出して実写を演>>続きを読む

あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.0

もどかしいふたり。ボストンでのワンシーンで不自然に創り出された光に頼る表現主義を揶揄するような台詞も出てくるくらい、自然光のとらえ方が美しい。主人公が最高に幸せで転機となる(はずの)場面で必ず映し出さ>>続きを読む

赤い薔薇ソースの伝説(1992年製作の映画)

3.6

過去鑑賞記録

光と陰ふたつの世界が魔法の料理で結ばれていく、愛の物語。
原作の持つ妖艶さは若干薄めに調理されている。

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.2

過去鑑賞記録

初めて出会った荻上直子作品。お洒落な料理やお洒落な背景を見ていると、生活感も名もなき毒さえそこにはなくて、まるで天国にでもいるかのように感じさせてくれる作品。
そこにほんの少しの隠し味
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にがくてあまい(2016年製作の映画)

3.2

瑞々しい野菜やレシピを覗いてみたくなる創作料理やお弁当や優しい人々に包まれた主人公の傍にいると、吹き出してしまうほど不味そうなビールでさえ幸せの香りがしてくる。

主人公のちょっぴりガサツだけれど、差
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.0

年齢は推定12歳。「ツインピークス」のキラー・ボブから名付けられた。ジェームズと出会ったのは07年。当時怪我をしていたところをジェームズに助けられたが、彼もまた傷を負っている事を知る。自分の傷よりもも>>続きを読む

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

4.1

瞬きする度、好きになっていく
好きになっていく度
幼い頃の自分を思い起こし
また、瞬きを繰り返す
そして、繰り返される瞬きが
トンネル程の長さにまで達したとき
瞬きもせず
光の射す方へと抜けていく

ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)

3.5

過去鑑賞記録

既読後でも充分に楽しめる魅力的なキャスティング。
たいへんよくできました💮

フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.0

過去鑑賞記録

奇想天外ノストラダムス
リンクとループは伊坂幸太郎の真骨頂。映画はややスピード不足。

重力ピエロ(2009年製作の映画)

3.1

過去鑑賞記録(原作既読)

対峙する倫理観
小日向文世と最強の家族

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.5

過去鑑賞記録

原作の世界観を損なわない独自の表現方法。
風に吹かれて、神さまを閉じ込めに行こう

グラスホッパー(2015年製作の映画)

2.9

生と死の狭間を漂う裏社会に生きる男たちを描いているにもかかわらず、軽妙なノリで加速していく原作に比べるとやはり物足りなさを感じる。

初期のタランティーノをもっと軽快にした感じのマリアビートルに期待

グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

3.9

再視聴

死生観の漂う作品につい惹かれてしまう。

虚構と現実の狭間を彷徨いながらも優雅な生活を送っている主人公。ある事をきっかけに、その不調和な関係に疑問を抱き始め、死を通して人生を見つめ直してみる
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後妻業の女(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

倫理のかけらもない加害者ふたりと被害者との関係性の妙を描いている。ふたりの涼しげな顔と、それを見つめる被害者側の顔が妙にシンクロしていて清々しくも感じてしまう多分賛否両論のエンディング

ソラリス(2002年製作の映画)

4.0

過去鑑賞記録

当時この作品鑑賞直後にタルコフスキー版を比べ見た。オリジナル版はリアルタイム鑑賞ではないので一概には言えないが、ソダーバーグ版の繊細でより人間的な描き方に魅力を感じた、記憶。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.6

形ある物には美しさがあるが、彼女の無機的にも有機的にも見える凛とした顔立ちや、曲線のフォルムが圧倒的に美しい。
近未来的な美しさもそうだが、孤独故に彼女の孤独を感じ、惑わされ、魂を囚われていく主人公が
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アントマン(2015年製作の映画)

3.6

「あなたが嫌いから好きになりかけている」の言葉にドキッとしたり、ひらひらと哀しげに宙を舞うアントニー(安易すぎるネーミングに笑わされたり)の片羽に涙しかけたり、巨大化するトーマスにノスタルジーを感じた>>続きを読む

サイレン(2016年製作の映画)

2.7

深夜の教会。虐殺された黒魔術信仰者らしき者たちの屍。欠落した魔法陣。結界を仕上げる呪術師のような男。調伏の輪によりその身を封じられてしまう、今しがたこの世界に産み落とされたばかりであろうと思われる少女>>続きを読む

愛犬とごちそう(2014年製作の映画)

3.9

再視聴

ほぼサイレント。言葉の代わりに伝えてくれる衣装や料理がお洒落。徐々に彼女色に染まっていき、その後カラフルに色付いていく背景もまたお洒落。その合間をかけめぐる仔犬がとにかく可愛い ♡
手作り
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蛇のひと(2010年製作の映画)

3.2

潜在意識の視点からみると人は誰もが心に蛇を抱えている。一方でそれを使いこなす事ができれば全く違った景色を見る事が出来る。
主人公の通う階段も、冒頭では蛇がトグロを巻いているように見えてしまうが、顧みる
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