MightyNiceさんの映画レビュー・感想・評価

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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.1

テキサスではないがアメリカ在住なので、全編を通してのあるある描写が痛いほど響いた。Florida Projectなどの作品と同様にプロの役者と素人キャストの混合が生っぽさを作り出している。

主人公は
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

今作とロブスターしかまだ見てないがランティモス作品はキャスティングが上手い、と言うかキャスティングで映画を成立させているとすら感じる。

この物語の中心となる役柄で、ともすれば知的障害に感じるほど会話
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.3

いやー最高! こんなニコラス・ケイジを待っていた、ツボりまくりな作品。

落ちぶれた元スターが再起を目指すというよくある話。タランティーノの「Once Upon...」でもレオが演じてたが、こういう設
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ワンダラーズ(1979年製作の映画)

3.8

いわゆる学園ものだが日本映画と違い学校でのシーンはほんの一部で、路上が本作の舞台。

10代の行き場のない衝動や欲求が人種や地域の縄張りとして対立を生むが、60年代という時代設定がギリ牧歌的な雰囲気を
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

2.0

あんまり響かなかった。オザケン全く聞いてなかったからかな。

平凡な恋愛遍歴をフラッシュバックを織り交ぜ描いているが、2021年現在の主人公のキャラ設定が若い時代と比較して大分スレている。業界にすっか
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.2

カーペンターの傑作SF作品。日本語タイトルもかっこいい。

南極の観察基地という密室設定で、確かにパニック物ではなくスリラーですね。静寂なショットやシーンは『Alien』のそれとも通ずる。

VFXの
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

5.0

ベルモンドが亡くなったと知り追悼の意を込めて。

いろいろ意見や評価はあるだろうけど、自分にとっては満点な作品。

追記:
ゴダールも亡くなってしまった。最期はこのピエロのように。
☆☆☆☆☆

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

4.6

Olivier Assayas監督作初鑑賞。かなり好きな作品になった。

黒沢清作品にも通ずるカメラワークとショット繋ぎで不穏さを構築するのがいい。

クリスチャン・スチュワートの演技も初見だったが自
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二重生活(2016年製作の映画)

3.2

二重生活とは同一人が職業や風俗などの全く異なる二様の生活を営むこと:広辞苑より。

尾行する相手3人ともご丁寧に二重生活者だが、各ストーリーの比重を同じぐらいにした方がバランス良かった気がする。

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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

5.0

個人的な歴代最高のひとつとなりました。心のベストテン第1位はこんな映画だった。

なんだろ? こういうモンスターを描く時って逆に淡々とした普通な形式の映画の方が怖いね。鑑賞後に薄ら寒くなってくる。
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.3

普通に楽しい映画。

オリジナルと異なりスカッと爽快なリベンジもの感は増してるのかな? ブロンソン版は主人公が活躍するほど空虚さが際立つ。

やっぱブルース・ウィリスはいいね。ミスター・ガラスもよかっ
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

誤解を恐れずに言うと、予想してた以上にアート的だった。アート映画作るぞ!っと気負った感じじゃなくエンタメの枠組みでアートしました的な。

画作りもそうだけど、情緒を重視した演出がいい。最後とか主人公は
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COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

4.7

クライム物をちょいコーエン兄弟っぽい撮り方でよきと思いながら鑑賞してたら、ラストの疾走感でネクストレベルに持っていかれた。ピカレスク物のこんなエンディングいいよな〜を具現化してて羨まなシーン。

2人
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ウンギョ 青い蜜(2012年製作の映画)

3.7

少人数の出演者での長尺ドラマ好きです。

とにかく女優がいい。フェチな外国人に好まれそうな典型的アジア人な外見。お隣りは整形大国と言われアイドルはどれも似た顔が多いけど、映画はパラサイトの妹役もそうだ
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

2.3

この手のジャンル映画の佳作入りを逃した感。

配役も含め出演者はよかったが、せっかくブロスナンとブリッジス出てるから2人の絡みが見たかったのに。話も凡庸でオチのつけ方が好きじゃない。

綺麗な映像でお
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トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)

3.7

グレイ監督作初鑑賞。

ホアキンはいつも通りで、グウィネスもよかった。エンドロールで母親がロッセリーニと知ってびっくり。年取っても上品だな。

こだわった画作り自体が物語るような感じいい作品。台詞控え
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.3

うーん、完璧じゃないけど傑作の部類かな。作品を上手く表現したタイトル。

映画の冒頭わずか数分で主人公の自己紹介のみならず他の主要キャラたちとその関係性までを描写していて素晴らしいです。台詞も最小限だ
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インセプション(2010年製作の映画)

3.9

昔に一度見て、10年ぶりぐらいに再鑑賞。

うーん、楽しい映画で高評価なのも分かるけどノーランはやっぱ好みじゃないかな。映像はもちろん凄いし役者もみんな力入って頑張ってるんだけど、肝心の演出があまり上
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恋のロンドン狂騒曲(2010年製作の映画)

3.2

ウディ・アレンらしい作品。普通に面白いです。

近年はヨーロッパ舞台の作品が多い。アメリカの白人の多くがコンプレックスを抱くヨーロッパ社会の生活を今作品でも描いている。

そこで右往左往する人々をバカ
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劇場版 零 ゼロ(2014年製作の映画)

3.0

安里監督作品初鑑賞。原作のゲームや小説は未見。撮影と編集がよくて、黒沢清に師事してたと知り納得。

『櫻の園』と同じく百合要素で十代の少女たちをカメラで美しく捉えていた。女の子が同年代の同性を好きにな
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その夜の冒険(1948年製作の映画)

3.0

すみません。後半流し見してました。

池部良がイケメン。古き良きハリウッド映画な趣がいいね!

海を感じる時(2014年製作の映画)

2.1

これって時代設定70年代ごろ?

監督さんはATG作品群が好きなのかな。衣装、小道具、台詞回し、キャラ設定、話運びなど雰囲気を作り出そうと頑張ってはいるけど、現代の低予算映画にしか見えなかった。心意気
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.1

シャーリー・マクレーンのコケティッシュな魅力全開。

絶世の美女って感じじゃないけど、この可愛さにはやられる。主演のジャック・レモンも流石のコメディアンっぷりで役に厚みを増している。

昔のハリウッド
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夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.7

西川監督作品はあまり好みじゃなかったが、今作品はわりと楽しめた。

火事で店を失った主人公夫婦。唯一人生をやり直せる本当のチャンスは、映画中盤に雇われ店長として働くさえない居酒屋を繁盛させることだった
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.7

ジュブナイルな淡い恋愛ものとモンスター映画のミックスジャンル。話の進行具合と状況描写が上手いと感じた。

でも一番よかったのが美術と衣装(それに合わせた照明も)。シンプルでごく一般的な服装や家具なんだ
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

2020年一発目の鑑賞作品。本当見てよかった。

フィクションとは言え、かなり事実に基づいていると感じた。エンタメに乗っけつつも観客にもその事を伝えようとしているし、映画が持つジャーナリスティックな側
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ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)

1.2

うーん、正直つまんなかった。

いいキャストが揃い面白げな舞台設定や時代背景なのに残念。言われてるように面白いことを詰め込んでタランティーノ的なことをやろうとしてるんだろうけど、演出にその手腕が無い。
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.2

前情報一切なしで鑑賞。

最初の20分は作品とテーマともにありがちだけど、演出がいいなって思いつつ鑑賞。でも中盤ミステリー要素が出てきてからグイグイ引き込まれた。

上手い役者が揃ってるし、それを引き
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.1

アジア人キャストのエンタメ映画。eye candyな作品で映画館で見てこそ楽しめる。

今まで成功しないと言われ続けてきたアジア系主演の映画が、アメリカで大ヒットしたその背景こそ興味深い。

日本では
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