バイオレンス性に定評のある北野作品の中でも毛色の異なるコメディ作品。終始笑いが脈絡なく流れ、笑いで全体が覆われている。
自分には北野のお笑いが肌に合わなかった。意図的に笑いを取ろうとするその考え>>続きを読む
聴覚に障害を持つ者同士の純愛なラブストーリー。二人は耳が聞こえないため、表情や身振りを介して、意思疎通を図るところは、チャップリンのサイレント手法と通じるところがある。言葉は喜怒哀楽を表現する最も簡>>続きを読む
北野の自殺願望は、既にこの作品から窺い知ることができる。デビュー作からこれほど残虐性溢れる作品を作ることに、驚嘆の念を示さずにはいられない。先行きの見えない展開の中で、不意に残虐シーンが画面に飛び込>>続きを読む
子供の頃の青春の思い出は、永遠に自分の記憶として残り続ける。歳をとるにつれて、青春時代の儚さ、もどかしさを思い出して、前に進んでいく。それが大人になるということである。
終始ノスタルジーに浸って>>続きを読む
ジョーカー。それはトランプの世界で最も強い力を持つカード。ジョーカーカードには、社会的弱者が社会的強者を打ち負かすという下克上の直喩が含まれる。
主人公はコメディアンでありながら、社会の底辺として生>>続きを読む
主人公の男の背中には、孤独の苦悩が滲み出ている。妻と一心同体の日常。その幸福に満ちたに日常は音を立てて崩れ去る。
最後の銃声は、夫婦が情死したことを意味するものであったと解釈した。妻のために生きて>>続きを読む
北野作品を観たのは今作が初めて。今年観た映画の中で一番印象に残った映画であるかもしれない。
終始緊迫した状況が続き、それは休まることなく、最後に爆発する形で消失する。鑑賞後はしばらく言葉を失い、茫>>続きを読む
今、国民の関心を集めているLGBTを主題にした作品。LGBTのワードは浸透してきているが、まだ広くは理解されていない。ストレートに表現するだけでは重苦しく捉えられるので、笑いに交えて表現するしか国民>>続きを読む
兄弟同士であってもお互いの気持ちを全て理解することは難しい。バンドを結成して、功成り名遂げるまでには、複雑な人間関係や様々な葛藤に苛まされて身動き一つ取れない時間が存在する。このバンドもそうで、順風満>>続きを読む
これまでアメリカ国内の様々な問題に焦点を当てて、斬新な切り口で批判のメッセージを投げかけていたムーアが、遂にアメリカの枠を飛び越えて、世界に羽ばたいた。
アメリカの格差社会の激しい不条理さを世界>>続きを読む
淡い青春時代の回想シーンから物語は始まる。冒頭部分から恋愛での三角関係のもつれから殺人事件に発展するのだろうと大凡の仮説を立ててみたのだが、どうやらそういう物語ではないことがシーンを追うごとに明らか>>続きを読む
交通事故で麻酔生活を送ることを余儀なくされた主人公ジョンの再生物語。
ある日、ジョンは交通事故に遭い、胸から下が機能不全となった。麻酔生活を送ることになり、自分の境遇を酷く嘆いては人生に絶望を抱>>続きを読む
世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルであるフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。
アーティストは基本的に孤独だ。表現するには孤独と向き合うことを避けては通れない。
バンド仲間と>>続きを読む
いつも通りアポなしで取材する制作手法はご健在。ムーアは、アメリカ社会に鋭くメスを入れ、一石を投じている。「他者への思い」、この一点だけを持って孤独の旅を続ける。
彼は他のドキュメンタリストと異なり>>続きを読む
37歳の中年男性が過去にタイムスリップして少年時代に戻る話。
いくら過去に戻っても中身は子供のままの状態は、誰にでも当てはまるものである。バスケに打ち込み、時にはバカなこともする。過去を追憶するのは>>続きを読む
クラファンで資金を集め、300万円で製作した映画。
撮影が始まったら、カメラを止めることはできない。ゾンビもので、撮影は一度きりが制作条件。
みんな面白いと絶賛していたので、期待して見に行っ>>続きを読む
恐竜の動きや主人公をはじめとする登場人物の演技にリアリティが伝わった。迫力満載で飽きない2時間。最後はハッピーエンドで終わったので良かった!しかし、物語の序盤あたりで結末をある程度予測できたので面白>>続きを読む
ドラマを見ておらず、いきなり映画から鑑賞。医療映画というより、医療を通して人と人とのつながりの大切さを感じることができる。自分以外の誰かのために生きることが生きることである。人間関係を通して成長する>>続きを読む
2人の出会いまでのシーンに胸がキュンとした。お互い似た者同士で、自分の気持ちを伝えるのが苦手。相手を前にすると緊張して強がってしまう。
三人の家族愛もピュアに描かれていてよかった。松谷卓さんのいま>>続きを読む