カフェオレさんの映画レビュー・感想・評価

カフェオレ

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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.3

自らの昇進と引き換えに、上司の情事(不倫)のために自分のアパートをラブホテルとして貸し出していたら、ある日自分の意中の女性も連れ込まれていて...という話。
この設定だけでいくらでも面白くできそうだな
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.5

別れてしまったカップル、照生と葉の、一年の中の特定の一日を6年分ちょっと思い出す。

そもそもジムジャームッシュ『ナイトオンザプラネット』から着想を得て作られたクリープハイプの楽曲『ナイトオンザプラネ
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.7

超王道のトレジャーハント物で、エンターテイメントど真ん中って感じ。
最近のアドベンチャー、アクション映画はユニバース化されてる作品が多いけど、そんな中で久しぶりに事前知識ゼロで観れるのも気楽で良かった
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.8

90年代前半の黒人の生活・葛藤などを扱った社会派ブラックムービー。
東の『ドゥ・ザ・ライト・シング』と西の『ボーイズ′ン・ザ・フッド』という感じ。
違うのは、『ドゥ・ザ・ライト・シング』は黒人と白人の
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.1

世界の5つの都市で同時刻に走るタクシーで起こる物語をオムニバス形式で描くという世界観が良い。

タクシー運転手×乗客という、その時タクシーを運転していなかったら、もしくはその時タクシーに乗るという選択
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裏窓(1954年製作の映画)

4.1

視点が本編通してほぼ全くと言っていいほど、療養生活を送る主人公の部屋から出ないという設定が面白い。

主人公のいる建物と隣のアパートと、それらに囲まれた中庭的な空間のみで展開されるワンシチュエーション
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.9

映画には娯楽性の高いものだったり、芸術性の高いものだったりがあるけど、この映画は後者を観るような感覚。

鑑賞中、自分にはまだ早かったか...という気持ちになりながら観ていたけど、終盤でグッと心掴まれ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

相変わらずの計算され尽くされたウェス・アンダーソン節全開の、”映え”な色彩やカメラアングルは説明不要か。
今作はモノクロ映像とカラー映像の切り替え、アニメーションまで取り入れていてさらに表現の自由度を
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

これでもかというくらい涙を搾り取られた。
映画館でこんなに泣いたのは初めてかもしれない。

主人公ルビーは家族内で唯一の健聴者であるため、家族のサポートをするという運命を背負っているが、歌うことが大好
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さがす(2022年製作の映画)

4.4

凄まじい展開やそれを裏付ける見事すぎる脚本、俳優陣の演技も光りまくりの大傑作に度肝を抜かれた。
公開初日に何の前情報も入れずに『パラサイト』を観たときの、満足感、興奮、虚無、疲労がごちゃ混ぜになり放心
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.8

夫婦の幸せだった過去と、明らかにうまくいっていない倦怠期(というかシンディが一方的にディーンを突き放している)が交互に映される。
シンディがディーンを突き放すようになった決定的な出来事とかはこれと言っ
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.7

歴の浅い映画ファンなので最近の『ベイビー・ドライバー』や『ラストナイト・イン・ソーホー』しかエドガー・ライト作品は観たことなかったけど、これらのスタイリッシュな印象とは裏腹なこんなに笑えるお馬鹿映画(>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

その名を知らない人はいないと言っても過言ではない超一流ブランド、グッチがまだグッチ家一族で経営されていた頃の栄枯盛衰が描かれている。

本作は事実を基にした作品であり、実際にあった出来事が時系列通りに
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.9

映像の色彩、装飾、カメラワーク等、いかにもウェス・アンダーソンらしい作り込みがされていてどのシーンを切り取っても美しい一枚の絵画になりそうな映画。

主人公サムとスージーの、幼いが故の思い切った行動や
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.5

2回目の鑑賞。

クラシカルでフォトジェニックな色合いの映像が綺麗で、建造物や服飾にこだわりが感じられる。

可愛らしい映像とは裏腹にビターな展開。
シュールな世界観や独特のリズムもハマる人はハマると
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.6

とにかく楽しい。これ観て楽しめない人はこの世にいないのではと思ってしまうくらい楽しいザ・エンタメ映画。

個性豊かな変わり者一家が、マシンの反乱により支配された人類を救うというストーリー。

なんと言
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『スパイダーマン:ノーウェイホーム』はMCU版の続編であることはもちろんだけど、サムライミ版の続編でもあり、アメスパ版の続編でもあると思う。

過去作5本(サムライミ版3作+アメスパ版2作)のキャラを
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.2

彗星衝突による地球の危機を訴える天文学者と、それに聞く耳を持たない政府や報道陣による笑うに笑えないブラックコメディ。

TVショーで奇人のように面白おかしく扱われたり、ミーム化されて消費される様子に呆
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.9

相変わらずのドンチャン騒ぎに頭を空っぽにしてニヤニヤできるし、今更言うことじゃないけど、ザ・こまけぇこたぁいいんだよ映画

宇宙に行くことをサラッと作戦に組み込んでるのがもう笑える

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.8

NWHに向けて久しぶりに観た。

ストーリーや脚本はまぁ...という感じだけど、アクションシーンの見せ方が最高すぎる。特に終盤のエレクトロ戦の躍動感やスリルは歴代のスパイダーマンシリーズの中でもダント
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街の上で(2019年製作の映画)

4.2

何かが起こりそうで起こらないような、痒い所に手が届かない感じが心地良い。
定点カメラでずっと同じアングルから長回しをするようなシーンを多用していて、それにより日常を切り取っている感じが増していると思う
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

映画としてはとても素晴らしかった。ただ作品の一つの出来事を登場人物3人の視点で見せていくという構成上、強姦、モラハラ、セクハラ、DVなどなど、不快に感じるシーンも繰り返されるため不快感増し増しという感>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.7

作品の持ってる全体的な雰囲気が好き。
この邦題からこのテイストは開けてびっくりという感じだったけど、鑑賞後は、荒々しくもどこか悲しげに物を破壊する主人公デイビスの"気付き"にグッときたし、優しいメッセ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

ビジュアルの暴力と言っても過言ではないほどの圧倒的映像美にやられる映画。
『メッセージ』とか『ブレードランナー2049」とか、SFの世界観を見せることでこの人の右に出る者はいないのではないかというほど
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.1

ベネディクト・カンバーバッチ主演ということで興味を持ったんだけど、役のために実際に10kg以上減量したというのはもう流石すぎる。

「キューバ危機」という言葉は聞いたことがあるけどどのような事件なのか
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

「まとも」とか「普通」とかって何だろうか。
そもそも普通の人間とはこうこうこうで〜とか定められてるわけではないし。

良くないとされていることながらもそれに目をつぶる普通の人より、そういうことに対して
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