クリストフォルーさんの映画レビュー・感想・評価

クリストフォルー

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弁護人(2013年製作の映画)

4.0

「ザ・キング」にも採り上げられていた、韓国第16代大統領ノ・ムヒョン(盧武鉉)の弁護士時代をモデルにした法廷映画の秀作。高卒で司法試験に受かり判事になったものの、学閥社会の法曹界に嫌気がさして弁護士に>>続きを読む

ザ・キング(2017年製作の映画)

4.1

こういう年代記風の描き方は、近・現代の変遷が激しい韓国や中国映画の十八番という気がするが、六人の歴代大統領の政権交代を、主人公の人生の節目として織り込んだ語り口は、韓国民ならより身に抓まされるのだろう>>続きを読む

女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)

4.3

こんな安易な邦題を付けられたせいで、かなり損をしている気がするが、本作は“失踪(ミッシング)映画”の中でも秀作の部類だと思う。我が子が消えたことに混乱し、次々とトラブルに見舞われる母親という本線と、異>>続きを読む

息子(1991年製作の映画)

5.0

今さらという気もするが、後半の“父の上京”篇は、あきらかに「東京物語」をトレースした展開であり、山田洋次が「東京家族」の以前に意識的にチャレンジしたと思われる。リメイク作とは受け取られていないようだが>>続きを読む

陽のあたる場所(1951年製作の映画)

4.2

原作小説(セオドア・ドライサー『アメリカの悲劇』)は、1920年代当時の社会・世相にメスを入れた硬派な内容らしいが、ジョージ・スティーヴンスの手になる本作は、犯罪映画と見せかけたメロドラマであり、若き>>続きを読む

オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

4.1

劇場鑑賞以来、久々に吹替え版で観なおせた。リーアム・ニーソンの吹替えは石塚運昇で涙。主演のイ・ジョンジェは、よくハ・ジョンウとごっちゃになってしまう(共演も多い)。本作で心惹かれたチン・セヨンとは『オ>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

4.1

数年前に舞台化されたものを観たが、登場人物を減らしていることに、どうしても違和感を覚えてしまった。三谷幸喜がそういった部分に手を加えずにドラマ化したのは、賢明だったと納得した。
このルメット版は、全体
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山桜(2008年製作の映画)

3.6

映画館で観た時は、田中麗奈の小柄さだけで映画を成立させようというのはいくら何でもと思ったのだが、原作を読んでみると、“海坂藩もの”ではあるものの、『花のあと』以上に“女性映画”にするべき素材だと感じた>>続きを読む

国選弁護人ユン・ジンウォン(2015年製作の映画)

4.0

ネタ元である実際の事件(龍山惨事)を、それこそ換骨奪胎して、アンフェアな裁判を闘う新米弁護士の物語に改変しまったのが良いのかどうかは別にして、映画としては、ユン・ゲサンとユ・ヘジンのコンビにキム・オク>>続きを読む

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)

4.0

オードリーといえば、世紀を超えて、いまだファッションアイコンであり続けている、その唯一無二な美貌(コケティッシュとかファニーフェイスとも称されていますが…)が大きな武器なのに、それを捨てて、あえてスッ>>続きを読む

トランスフォーマー(2007年製作の映画)

-

“ガンプラ”が出てくる以前から変形するロボット玩具は結構あったけど、“トランスフォーマー”は発想の勝利というのか、さまざまな(はたらく)車がロボットになるというところが好きで、そこに宇宙を二分する勢力>>続きを読む

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.5

レイ・フィッシャーやガル・ガドットの告発がなくても、先に公開された「ジャスティス・リーグ」は黒歴史として忘れてしまおうと決めていたが、この「スナイダー・カット」の配信(リリース)で、ようやく、正当な作>>続きを読む

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

4.5

「ローマの休日」は、日本でも公開当時(1954年)の年間興収1位だったようで、それに続くオードリーの出演作がアメリカとほぼ同時に公開されたことでも、日本での期待の高さがうかがえる。ボギーとホールデンが>>続きを読む

エイリアン2(1986年製作の映画)

4.0

同名のアーケード・ゲームはイマイチだったけど、映画の方は嵌まりました。なにせ、傑作SFホラーである前作を、単数を複数形にすることで、まんまと前フリにしてしまっただけでなく、本格的な戦争映画に仕立てるこ>>続きを読む

パパロッティ(2012年製作の映画)

3.9

おなじ実話ベースでも、結構オペラ部分に力を入れていた「ワンチャンス」に比べると、本作は、スター俳優の組み合わせに頼った感がして、後半の展開は日活映画みたいだった。もちろん、教師と生徒の関係が「ワンドゥ>>続きを読む

アトリエの春、昼下がりの裸婦(2014年製作の映画)

4.0

監督はもと画学生で、長く美術監督を務めてきたとのこと。ヒロインの肉体美だけでなく、風景やセットの美も堪能できる。モデル役が細めの黒木華なら、彫刻家の妻役は現在の柴咲コウという感じだが、主役(彫刻家)の>>続きを読む

荒野の決闘(1946年製作の映画)

4.6

じつは多くの死が積み上げられる殺伐としたストーリーなのに、何ゆえ、こんなにも詩情豊かな映画になってしまうのか。観かえす度に、ため息ばかりが漏れる。
ポスターなどで、チワワちゃん(リンダ・ダーネル)が押
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プロジェクト・グーテンベルク 贋札王(2018年製作の映画)

4.2

あの「インファナル・アフェア」の脚本家の監督(脚本)作だというのを見逃してしまうと、世界中を舞台にひろげにひろげた大風呂敷の強引なたたみ方に戸惑うが、わざわざ、チョウ・ユンファというビッグネームを引っ>>続きを読む

おっぱいバレー(2008年製作の映画)

3.8

綾瀬はるかが、日本のエンタメ界でいまの無双状態に到るまでの曲折を観てきて、このひどいタイトルの映画が、彼女の転換点になっていたことは認めざるを得ない。もちろん、彼女の持ち味はコメディエンヌに留まらない>>続きを読む

飛べない鳥と優しいキツネ(2018年製作の映画)

4.5

ユン・ガウン監督作の「わたしたち(2015)」を観たときには、こういった題材を自然な描写で描き出す試み(数次のオーディション、ワークショップ方式のリハーサル。台本なしの即興的演技を2台のカメラで撮る等>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.3

TVで『響け』シリーズを観たこともなく、映画館に観に行く勇気も出なかったが、どこかの口コミに惹かれてBDをレンタルした。もちろん、映画 「聲の形」は観ていたので、それなりの期待はしていた。時期は、あの>>続きを読む

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

4.2

“ドラえもん”を引き合いに出すまでもなく、主人公が異界・異形の存在とあたりまえに日常を暮らす(もちろん、さまざまな事件は起きるのだが)のは、アニメ・特撮ものや児童文学の定番だ。家族やまわりの人々は、そ>>続きを読む

バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

3.5

ワル目立ちしているジム・キャリーの陰で、無駄に色気を振りまいていたキッドマンだったが、バットマンに魅かれる精神科医役は、ほとんどハーレイ・クインの前身という感じ。ハーレイ・クインがもっと有名になってい>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.8

吹替版があったので、また観てもうた(何度目だ)。初見では気づかなかったが、コン・ユとチョン・ユミ、覚醒したマブリーだけでなく、シム・ウンギョン(Bomb!)にキム・ウィソン、チェ・グィファ、あのチェ・>>続きを読む

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.7

「マトリックス」の2作目と3作目は、「アニマトリックス」も含めて“三個一”と思ったほうが解りやすいが、ウォシャオスキー兄弟(姉妹)が見せたいもの、あるいは制作当時の技術で見せられるものを全部載せした映>>続きを読む

西部の男(1940年製作の映画)

4.0

あらためて驚くのは、“Coop”ことゲーリー・クーパーが60歳で亡くなっていること。1920年代、サイレント映画のエキストラ時代から、すぐに多くの映画に出演してスターとなり、1930年の「モロッコ」を>>続きを読む

私を野球につれてって(1949年製作の映画)

3.3

題名にもなっている♪『私を野球につれてって』が生まれた年(1908年)の物語だが、選手がオフシーズンに舞台芸人をやっているなんてことはさすがにないだろう。とはいえ、MGMミュージカルではおなじみのコン>>続きを読む

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

4.1

アーカイブでも見られないが、『新・電子立国』にあった、本作で初めて用いられたデジタル・ダブル(バットマンのCGスタント)を俳優組合が問題視したなんて話題を思い出した。過渡期の時代の名作でもあるわけだが>>続きを読む

レッスル!(2017年製作の映画)

3.8

レスリングの映画というと、懐かしの「ビジョン・クエスト/青春の賭け 」、最近では「ダンガル きっと、つよくなる」なんかが記憶に残るが、本作も、コメディとはいえ、結構本格的なレスリングシーンがある。
>>続きを読む

渇き(2009年製作の映画)

4.2

これがパク・チャヌク監督作でなければ、エログロか、ただのホラーと思うところだが、ゾラの不倫小説をなぞりながら、ここまで異形な世界を構築する手腕は、もう唸るしかない。日本映画だと、鈴木清順監督の“大正浪>>続きを読む

バットマン(1989年製作の映画)

3.7

もう30年以上経つことに驚いてしまうが、男ばかりで観に行った記憶がある。日本では、まだDC(コミック)のネームバリューも響かない感じだったが、前年の「ビートル・ジュース」が好かったので、多少は期待して>>続きを読む

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション(2015年製作の映画)

4.2

前編の「:レジスタンス」との“インターミッション(二個一)作品”なので、イッキ観が正解なのだが、劇場公開時は「2」以上にブッタギリ感が凄かった。後編上映時に前作までのダイジェスト映像が流されたのも、配>>続きを読む

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.5

手帳を見ると、日本での劇場公開(2012/5)前に、当時はまだ珍しい“オンライン試写会”で観ていた。いまや、それが主流になるとはね。それはともかく、最初は期待してなかったけど、感動のあまり劇場にも幾度>>続きを読む

わたしは生きていける(2013年製作の映画)

4.0

「ハンガー・ゲーム FINAL (後編)」を観終えて、まず思い出したのがこの映画だった。心に訴えてくるものが共通しているからだ。
デビュー当初から、なぜか彷徨えるヒロイン役が多いシアーシャだが、本作
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愛を歌う花(2016年製作の映画)

4.1

日本による併合時代末期の京城府(現ソウル)を舞台に、二人の妓生(キーセン)の愛と歌声がもたらした運命を描いた映画。いかに芸妓(花街)の物語とはいえ、フュージョン時代劇を思わせる華やかで艶やかな世界が展>>続きを読む

追憶(1973年製作の映画)

4.0

初見は80年代の名画座だったが、“ツンデレ”なんて言葉もない頃でも、漫画『Peanuts』のルーシーやペパーミント・パティのおかげで、ヒロインのキャラもなんとなく呑み込めた。レンタルビデオ普及以前で、>>続きを読む

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