まさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ま

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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

3.6

一瞬冬休みの話かと錯覚させられるタイトル

創作物の中の子供って、妙に達観してたり勘が鋭かったり合理的やったりすることが多いけど、トントンは見事なまでに子ども
妹を邪険にしたり、犯人を見るなり逃げ出し
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晩春(1949年製作の映画)

3.3

擦られた正論を説教臭く語られてる感覚にちょっとなってしまった。終業式で生活指導の先生の話を聞いてる時に近い

でも画の美しさとカットの独特性ははさすが
劇中を通して常に描かれてた紀子の悲哀に対して、そ
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(1985年製作の映画)

3.5

これだけの人馬を配して撮影をする、そのスケール感に拍手

脚本はリア王に着想を得てるだけあって、だいぶ古典的。目先の私利のために姑息な手を打って大局を見失うっていう、三匹の子豚みたいな寓話っぽい話

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.8

マジックミラー越しの対話シーンは、今まで観た映画の場面で1番好きかもしれん
だいぶ掉尾な作品で中だるみした所もあるけど、そのシーンに辿り着いただけで傑作と呼ぶには充分

"Left, dad."

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.8

パッケージ勝手に黒髪の方がジェーンやと思ってたら違った

ジェーンの子どもっぽい純粋な醜さと、ブランチの飾り立ててる大人びた醜さ。そんで雀百まで踊りを忘れず、ラストのアイスを買うシーンの美しさ
実際ジ
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

大袈裟にいうとスラムダンクみたいなエモさ
古武術の栄光時代はきっとこれから

何気にリズムキープに定評のある朝倉

自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.7

面白い。自転車盗まれるだけでこんなダイハード並にハラハラできるなら、マジでどんなテーマでも映画作れる
『爪切り the movie』も『靴下に穴が開いてる the movie』も『ATM長時間操作する
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.3

最近の写実性が高いアニメ映画への反動のような、マニエリスム的誇張表現は健在。
けど物語とグルーヴの特異性は死んだ。

毎回あのポーズで現れるの笑ってまう。
ひなこの妄想説っていう視聴者の迷いを潰すため
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ポテチ(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

今村を媒介として輪郭を描き続けることで、ラスト15分しか登場しない尾崎に見事に感情移入させられる。そして黒沢さんには人の心がわからないなんて嘘

結構序盤の段階でトリック?は読めてしまうけど、それでも
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ライアーゲーム 再生(2012年製作の映画)

3.3

戦略ゲーとしては結構しっかりしてる。ただ、過度なキャラクターと演出が残念
秋山さん授業で自分の著作買わせるタイプの教授なんや

日日是好日(2018年製作の映画)

3.2

無意味な行動を馬鹿にする人もいるやろうけど、意味のある行為は身を、意味のない行為は心を豊かにしてくれる気がする

その点この映画は、キャストに人生観を語らせて牽強付会に意味を持たせようとした所と、モノ
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ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

3.0

思考放棄が過ぎる笑
小学5年生が考えた設定。6年生ならもうちょいマシに作れる
でも一周回って逆に良いし絵も好き

「ゴリラは常に2手先、3手先を考えとくもの」とかいう豆知識面白い

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.7

ピーナッツバターみたいにマイルドな映画
話のまとめ方は拙いし、回収しきれてないメッセージもあった感じあるけど、悪玉の会話の辺りとか満点やったし全く問題ない

一見タイラーはザックに与えてばっかやけど、
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真西へ(2019年製作の映画)

-

結論を言うと意外と集中して観なあかん作品やった

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

これは確実に映画館で観れば良かった!

助かるために何を落とすかってなった時に、迷わず飛び降りた旦那さんの高潔さは素敵やし、籠を落とすって発想に至る科学者の柔軟さも天晴れ

歳を取るにつれて活動領域が
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

終盤の「犯人を外したらここで働く」の下りは巧み。才能の描き方が文学的

ストーリーについてはなるほどとだけ言っとくわ

ドラえもん のび太の海底鬼岩城(1983年製作の映画)

3.1

漫画版は持ってたけど、こんな冷戦に因んだ話やったんや
さすがに藤子・F・不二雄作品だけあってSFとか科学的知識混ぜてくるの偉い

若干感動したけどBGMはクソ

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.4

教えられたことを盲信する所から、自分で経験して自分の頭で考えるようになるまでの成長譚
ずっと子どもの世界で描いてただけに、他の戦争映画と比較するとソフトなはずの戦闘シーンがめちゃくちゃ悲壮的に見えた
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.0

泣き腫らした目睨む一般家庭
綺麗事並べても結局金
小さな安定より一世一代の賭け
インド映画はガチでレベル高え

MCシェールは人としてカッコいい
サフィナはかわいいけど過激派過ぎるけどかわいい
歌詞の
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.3

端的に言うとオードリー・ヘプバーンがかわいい映画

ティファニーのショーウィンドウ前で朝食取るのは、オードリー春日のダクト飯みたいな感じか

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

人間性以外はスペック高いこの家族が職に就けてないって韓国そんな不況なん
地上、半地下、地下っていう階層構造は分かりやすくて良い

冠水時に最初に奥さんの銀メダル取りに行った所だけは共感できる感性やった
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羅生門(1950年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

馬鹿みたいに普遍的なテーマ
男らしく斬り結んだことにしたい野盗と、悲劇のヒロインでありたい女と、潔く自決したことにしたい男
際限ない見栄と保身が口を衝いて映画になった

最後、罪を犯すのはしゃーないと
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失くした体(2019年製作の映画)

3.5

ゾッとするシーンが多かった
手にも記憶と感情があるということで

失くした体ってタイトルは秀逸
手に感情移入して、無くなった体を追いかけていく。最後体に追いついた手は何を思ったのか、これからどう生きる
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.9

とんでもない
好みじゃないのにバカほどおもしろかったし、久々に終わって欲しくない方で残り時間が気になった。もう一度観たいとは思わんけど

役所広司とか竹内豊とか、紳士的なオジさんてイメージやったけど役
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

思ってたのと全然違った
叙事的作品がパニック・スリラーとしての緊迫感をもって描かれてるお見事

今の時代に1980年の民主化運動を映画にする意味は?

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

3.6

わかりやすいテーマでおもしろい
ナイトヒューリーが黒猫すぎる

東京物語(1953年製作の映画)

4.5

去る者は日日に疎し
でも生きていても時間と距離には弱い

子どもたちに対してお礼と謝罪を繰り返す笠智衆が印象的過ぎる
見終わってから各シーンを思い返した時に、人生の思い出を回想してる気分になるのが不思
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.7

ここ数年でアニメ映画は宮崎駿を目指す一神教の時代から多神教の時代に確実に変わった
何回もグランドエスケープ流れるかと思ったし、よろしくお願いしまぁぁすって言いそうやった

それはそうと、この映画は子ど
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カツベン!(2019年製作の映画)

3.8

邦画やなあって感じで良い
カツベン中に脱ぎ出すとか色目凄いとかキャラ設定の大雑把さも好き

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.3

話の展開が三幕構成でも起承転結でもなく「台風」
理解不能ってことさえ理解しとけばいい作品やけど、ケンの理解できなさだけはホンマに看過できん

昼でも夜でも近くても遠くても、一人で制約なく出歩ける年齢に
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.6

中盤まで誰の何に感情移入すればいいんか分からんかったけど、最後30分で持っていった。お見事

淡々としてるのにとんでもなく抒情的
ミチコの返答から痛いほどに伝わる感情と、「負けてよかった」と言える年寄
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