やすさんの映画レビュー・感想・評価

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辻占恋慕(2020年製作の映画)

4.5

売れないバンドのボーカルの信太とシンガーソングライターのゆべし。ゆべしの可能性を見出して信太はバンドを廃業してゆべしのマネージャーとなって売り込みをかけるも
何をやってもうまくいかず、評論家にボロカス
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.9

ドラマ版も映画も全部観てるのでどういう風に舞台設定を作って、子猫ちゃんを配し、
最終的にオサカナとボクちゃんを騙すかということはある意味大いなるマンネリなんだが
それが楽しくて見てきたわけで。なので誰
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成れの果て(2021年製作の映画)

4.4

東京で生活している小夜のもとに姉のあすみから
結婚をすると伝えられるが、その人物は自分を襲った男だった...という
ところから田舎という閉鎖された空間で安穏として暮らしてきた人たちに対する復讐劇。
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

下北沢の古着屋で働く若者が、彼女に浮気されたので逃げられたり、
学生映画の監督に映画に出てみませんかと言われて映画に出たり、
そこで知り合った女性と延々と語り合ったり、別れた彼女と出会って修羅場になっ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

キャプションでは「騙し合いバトル」とは銘打ってるけど、実際は老舗企業の中の伝統派と革新派の間の権力抗争で、その流れでの騙し合いの応酬ということになる。
ただ、最後の最後にその両派どころか会社そのものを
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.1

「サマータイムマシン・ブルース」のヨーロッパ企画が作り上げた時間SF作品。
2分前を映すモニターと2分後を映すモニターを対面させて4分後、6分後、8分後...と遠い未来を映すシチュエーションを作っても
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13月の女の子(2020年製作の映画)

4.2

よくある女子高生を集めた青春映画に見せかけて、パラレルワールドを行ったり来たりのSF作品。

一穂(小宮有紗)と巫女(秋本帆華)がストーリーの核でありながらも、そのどちらかの人格を莉音(萩原みのり)が
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

4.0

友達以上恋人未満のふたりをめぐるとっても生々しいラブストーリー。恋に対して臆病な脚本家の加藤(渡辺大知)と自由奔放な生き方をする写真家の美帆(奈緒)がまさにその通りにハマってるし、
加藤の知り合いに対
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「本物も偽物もない。信じればそれが真実」
すべては冒頭のこのセリフに収束している。(まあ、いつもその通りなんだが)

10兆の遺産を残してこの世を去った大富豪。その相続をめぐるダー子一味のコンゲームに
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ステップ(2020年製作の映画)

4.3

10年間に渡るシングルファーザーと娘の成長の物語。単に母親が亡くなってシングルファーザーに奮闘しますよという安っぽいストーリーではなく、
この親子の周りにある義実家だったり、保育園の先生だったり、小学
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美人が婚活してみたら(2018年製作の映画)

3.6

32歳になるまで恋愛は既婚者(つまり不倫)ばかりだった美人のウェブデザイナー・タカコが婚活をする話。
劇場公開時に主役の黒川芽以本人が「美人です」と言って笑いを取ってた時点で「美人設定」かなり怪しいも
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.6

友達のマンガ家のアシスタントというかゴーストライターをしているユマ。
そんな状況から脱したいのでエロマンガ雑誌に持ち込みをするも「セックスの経験がないからリアリティがない」と一蹴されることから始まった
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ハンマー 48億のブルース(2015年製作の映画)

3.3

飯塚健監督らしい会話劇なんだが、この世界観は「REPLAY&DESTROY」を知らないと理解しえないよなとも。
(角田晃広、萩原みのり、伊藤沙莉、余貴美子が出演)
なので客演状態の尾野真千子がややぎこ
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転がるビー玉(2019年製作の映画)

3.8

再開発の進む渋谷の街で契約期間の区切られたアパートでルームシェアするモデル・愛、雑誌編集者・瑞穂、ストリートミュージシャン・恵梨香の群像劇。

舞台が舞台なだけにオシャレなストーリーかと思ってたら挫折
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

高台の家に住む裕福なパク一家に半地下の貧乏なキム一家がパラサイト(寄生)する様が面白く、後半のホラー的なシーンも見応えがあるものだった。

ストーリーの重要な部分となるパク家の地下室もキム家の半地下の
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正しいバスの見分けかた(2015年製作の映画)

3.8

高校生男女4人のなにげない日常を描いた会話劇。中条あやみのものすごくナチュラルな素の関西弁がハマっているのだが、
逆説的に彼女は細かい演技をさせちゃいけない子だなとも。そんな彼女をサポートしてる親友役
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

4.0

この世の中にあるありとあらゆるクソなことに対して心にとどめずズバズバ畳みかけるように正論を吐いて、時には喧嘩腰で罵倒する「みのり」の日常の風景。

みのりの周りで展開されてる物語はそれこそどれをとって
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ダー子さん・ボクちゃん・リチャード(に加えて五十嵐)の織りなす信用詐欺師のドラマの映画化。

オサカナちゃん(ターゲット)は香港のマフィアの総帥にして「氷姫」の異名を持つラン・リウ。ところがかつてダー
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.6

前半はそこいらにあるようなB級ホラー映画。そして30分ほどあるこのホラー映画が前振りで
後半で様々ある伏線を回収するのがこの作品の肝要となる。その伏線回収が「あー、そうだったのか!!!」と
うなずくも
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榎田貿易堂(2017年製作の映画)

3.7

群馬の渋川で雑貨店を営む榎田洋二郎とその周りの人々の織りなす会話劇。
テレ東かMBSの深夜でやってそうな空気感なので万人向けではないかも。

飯塚健監督の常連となりつつある伊藤沙莉は飯塚監督の持つ空気
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

実際には血のつながりのない「家族」たちによる疑似家族の物語。

生活が苦しいから万引きや車上荒らしで食いつなぎ、果ては年金受給者である
おばあちゃんが亡くなると土に埋めてのうのうと年金を受給する姿は肯
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.4

24年間恋愛経験の無いOL・ヨシカの脳内恋愛の妄想とそこに立ちはだかる現実を描いた恋愛コメディ。

まず、この作品にて初主演となる松岡茉優に当て書きしたらものすごくストーリーが躍動しまくるし、それはそ
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昼顔(2017年製作の映画)

3.5

ドラマは未見ではあるが、見ていなくてもストーリーは追える。

ドラマから3年後で再会した紗和と裕一郎、そしてふたりの再会を知った乃里子の繰り広げるドロドロな愛憎劇。

最終的には乃里子の勝利ではあるの
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獣道(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

地方都市で生まれ育った少女・愛衣と少年・亮太の自分の居場所を求めて彷徨う話。

愛衣演ずる伊藤沙莉がやったシチュエーションが宗教施設で宗教に染まる少女、ごくふつうの中学生、ヤンキー、ふつうの少女、キャ
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

クラスで目立つ存在でいつも友達とつるんでる「はづき」といつもひとりぼっちの優等生「葵」、そしてそんなふたりを繋げる
認知症のおばあちゃん「悦子」の織りなす派手ではないけど心が落ち着くストーリー。

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ジョニーの休日(2017年製作の映画)

3.8

大学生のカノジョの家で家族にあいさつしようとする35歳フリーターが
頑固な父親に振り回されるものと思いきや、この家庭の女性たち(母、三姉妹)に
振り回されるというコメディ。
前半は完全に次女役の大塚千
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戦場へ、インターン(2017年製作の映画)

3.5

映画撮影の現場という「戦場」で撮影の環境を守ることを厳命される
インターン実習生と人生経験が少ないから監督からOKをもらえない新人女優の
心のふれあいの話。インターン実習生役の伊藤沙莉はさすがという感
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過激派オペラ(2016年製作の映画)

1.8

女たらしの演出家(女)に振り回されるアングラ演劇の話。監督がそのモデルである演出家なのでやってることは演劇そのものなんだが、
私には全く合わないな(笑)主演の早織と中村有沙の狂気はものすごく伝わるのだ
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

よくある身体入れ替わりものと思いきや、実はタイムリープものだったというこの作品。体の入れ替わった瀧と三葉の行動に笑いながらも、
ある出来事がきっかけで入れ替わりがなくなってしまい、瀧は三葉に会うために
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ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

3.9

「何もしてこなかったやつが勝てるわけがないんだよ。うすっぺらなんだよ、あんた(青山談)」と言われる田西の
どうしようもない薄っぺらさと「青山さんはケガしてないかな」と臆面もなく言い捨てるちはるのクズさ
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

原作は未見という前提で。
序盤の小学生時代の話は「聾唖者という得体の知れない存在」に対する理解のなさからくるいじめ、そしてその後の将也の人生に
影響する小学生の持つ無意識の残酷さによって引き起こされる
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.1

「スクールカースト」の生々しさを場面ごとに切り出している。生徒たちはほぼすべてオーディションで選んでることもあって
その後に活躍する俳優たちの宝庫。
ストーリーは前田と宏樹とかすみを中心に動いているが
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愛を語れば変態ですか(2015年製作の映画)

3.3

脱サラしてカレー店を開業しようとする夫婦にいろんな男が妻のあさこにちょっかいを出してきて当惑する前半と
吹っ切れたあさこが男たちを手玉に取り暴走する後半。監督が演劇の人なのでセリフの回し方が舞台っぽい
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舞妓 Haaaan!!!(2007年製作の映画)

3.6

「この映画にストーリーなんてない」というのがこの作品の最大の賛辞(笑)
京都に左遷された鬼塚がお座敷遊びをしたいがためにいろいろバカなことをするだけの映画。
ただひたすら笑うのが正しい見かた。ただ、後
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かにゴールキーパー(2006年製作の映画)

1.5

河崎監督の作品にリアリティを求めてはいけないし、キャストも大まじめにバカやってるし、はっきりいって万人には
オススメはできないけど、チケット売場で「かにゴールキーパー1枚ください」と笑いを抑えながら購
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.9

上の句の期待値が高すぎただけにややがっくり感は否めない。上の句ではあれだけ疾走しまくってた千早が
足踏みし、太一も足踏みし、新も彷徨ってる中、詩暢が性格の悪さ丸出しで目立ちきってた。
それでも「個人対
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