デパルマさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

2.5

怪獣映画×POV。街に出現する巨大怪獣の絵面やクリーチャーに襲われる主観映像は迫力満点でmiletが就寝前に観るのも納得。とくに怪獣が街をぶっ壊すのをヘリから見るシーンがカッコ良かった。でもそこまでし>>続きを読む

アンフレンデッド(2015年製作の映画)

2.0

友達とスカイプしてたらイジメで自殺した同級生の霊が復讐に来るホラー。画面上が沢山のファイルで埋め尽くされてパニックになったり画面がフリーズしてる時に物音だけがするのが、案外怖かった。だけど誰と誰がヤっ>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

3.0

人間の老いをテーマにしたシャラマン監督のPOV映画。なるほどmiletの言う通り「シャラマン独特のユーモアセンスというかネタっぽい描写」が面白くて笑えるけどしっかり怖いやん。おけつ事件、おむつ攻撃、弟>>続きを読む

召使(1963年製作の映画)

3.0

中盤までめちゃくちゃパラサイトでびっくり。鏡や影を使った演出や、召使が「そっち(上)の方が位置的に有利だ」と言ったあと階段を登り上下関係を反転させる芝居もお見事。なんとその後のカードのシーンでは完全に>>続きを読む

危険がいっぱい(1964年製作の映画)

3.0

ジェーン・フォンダのドレスが「アズカバンの囚人」のハーマイオニーくらいえっち。モテる男には危険がいっぱい。ギャングの女に手を出して追われる身のアラン・ドロンが潜伏先のセクシー姉さんとキュート姉ちゃんに>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

3.0

部屋の鏡に大きく書かれた「7月23日」の文字とそこかしこに張り巡らされた死亡記事の切り抜きで、主人公が自殺を計画していることを示唆する演出いいね。私も昔の友達に会ったら陰で「昔は陽気だったのに。声も変>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

世界観も俳優も終わり方も最高だったけど、155分間じゃ物足りない!!!あと3時間でも4時間でも座ってられるからもっと見せてくれ!!続きはよ!!って感じ。ナウシカの世界でマイケル・コルレオーネがアラビア>>続きを読む

ダイナマイト諜報機関/クレオパトラ危機突破(1973年製作の映画)

2.5

コメディ映画風の邦題だが、女性の捜査官クレオパトラ・ジョーンズが活躍する立派なブラック・スプロイテーション映画。女性を主人公にした反薬物映画という点でも「コフィー」の原型であり、肉弾戦(カンフー)にカ>>続きを読む

女ガンマン・皆殺しのメロディ(1971年製作の映画)

2.5

セクシーお姉さんがガンマン修行して悪党共に復讐する「キル・ビル」の元ネタ。友情、努力、勝利の三本柱と、健全なお色気と、コミカルな敵キャラと、師匠との修行編とかが一昔前の王道ジャンプ漫画みがある。師匠が>>続きを読む

トランザム7000(1977年製作の映画)

3.0

28時間以内にビール400箱をテキサスまで運べ!!90分間ほぼノンストップで楽しい。各地に仲間がいて助けてくれたり裏切られたりするのもワクワクするし、逃亡中の花嫁とだんだん惹かれていくのも微笑ましい。>>続きを読む

翼よ!あれが巴里の灯だ(1957年製作の映画)

2.0

ニューヨーク〜パリ間の大西洋横断飛行を成功させた飛行機乗りリンドバーグの伝記映画。スポンサー探しと飛行機開発で1時間、後半は狭い操縦席でのステュアートの一人芝居。小道具として一匹の蝿を同乗させるなどワ>>続きを読む

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.0

時代遅れのおっさんがGoogleに入社するぜ!主人公たちが超良い奴の好感度オバケなので、人生の先輩面して若者に説教したがる中年のモラハラ感はほぼなく、ご都合主義な展開ものほほんと見られた。ハリーポッタ>>続きを読む

ブラジルから来た少年(1978年製作の映画)

2.5

旧ナチス党員の殺人計画を知ってしまったおじいちゃんナチ・ハンターの探偵モノ。公開年の78年にはイギリスで世界初の体外受精児が誕生したほか、ルパンvs複製人間が公開されており当時の旬のテーマだったことが>>続きを読む

紳士協定(1947年製作の映画)

3.5

反ユダヤ主義を取材するためにルポライターがユダヤ人を装って生活する、サシャ・バロン・コーエンのコメディをシリアスにしたような社会派ドラマ。私が性的少数者や在日外国人だと思われたとして(真偽はどうあれ)>>続きを読む

斬る(1962年製作の映画)

2.0

相変わらず雷蔵はカッコ良くないが、妹(渚まゆみ)が美少女すぎて殺された時観るのやめようか思った。試合に勝った兄貴に抱きついた上にお姫様抱っこされててお前は宮崎アニメのヒロインか!三隅研次、天地茂、万里>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.5

小川淳也さん、当選したやん!おめでとう!たとえ主義主張を横に置いたとしても選挙の内実を垣間見える優れた映画だと思う。国際社会の経済/社会構造を反映した感染症の伝播、温暖化、貧富の差、それらを包括的に統>>続きを読む

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.0

2051年に起こる戦争のためにクリス・プラットが娘を置いて未来に行って戦うというノーランが2、3時間で書き上げたみたいなお話。マイケル・ケインの代わりにJ・K・シモンズが出てる。民間人が何の訓練もなし>>続きを読む

邪願霊(1988年製作の映画)

2.0

せっかく現実と虚構が曖昧なフェイクドキュメンタリーなのに、クライマックスの大袈裟なドンガラガッシャーンと幽霊側のカメラ映像のせいで一気に嘘っぽくなっているよ。テレビの怖い放送事故を見てるような緊張感が>>続きを読む

日本沈没(1973年製作の映画)

2.5

いつまで経っても小栗旬が出てこないと思ったら映画版だった。日本沈没を見越してアメリカに500万人移民させるよう政府が働きかけたり、ちゃんと政治家が科学的根拠に基づいて行動してるけど、これ2021年の日>>続きを読む

チェリー(2021年製作の映画)

2.5

トム・ホランド×ルッソ兄弟。「哀しみの街かど」のような若者カップルが薬物に溺れ転落していく過程。後半は「狼たちの午後」のような銀行強盗に手を染めた人間のやり切れなさが滲む。長尺のせいもあり、やや物語の>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.0

寅さんに娘がいたら…みたいな話。ビル・マーレイの吹替を長年担当している江原正士は「ビル・マーレイは日本で言う寅さんなんですよ。あっちで言う国民俳優なんですよね」と語っていたが、まさにそういう感じ。寅さ>>続きを読む

サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

3.0

R指定バカ映画を観て禁止用語を覚えたキッズたちが、世界を混乱の渦に巻き込むミュージカル映画。言論の自由や下ネタを守ることが世界の平和に繋がるというメッセージに何の説得力もなかったけど、ハッピーエンドに>>続きを読む

ルパン三世 ワルサーP38(1997年製作の映画)

2.0

暴力的でダークな作風と絵柄のせいか、昔よく観た90年代のエロバトルアニメの趣きを感じた。ルパンたちが泥棒しておらず悪党を討つ秘密組織に見える。異色の作品だからコアなファンが沢山いるのだろう。断食してい>>続きを読む

ブラック・ジャック(1996年製作の映画)

3.0

オリンピックを沸かした超人類と呼ばれる人達の原因不明の連続死。大塚明夫の名演よ。映画版が凄いのは当然だけど最初に観たOVA(特に大塚明夫が周夫と共演した1話)がヤバすぎて。出崎演出が控えめで物足りなか>>続きを読む

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.0

映像と音楽は最高極まりないのに、あいかわらず噛み合わない声優の演技と会話がノイズになって集中できない。別々に録音した台詞を繋ぎ合わせたみたいで自然な会話の流れが一つもない。演出家仕事しろよって思った。>>続きを読む

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

3.0

冒頭の口上に、夕日の書き割りを背にスロモーションで敵を斬る富司純子、そこに現れた高倉健が刀を抜くと辺りは真っ暗に。これぞ日本映画の様式美という感じ。親分に撃たれそうになる寸前、奥から「待たんかい」って>>続きを読む

近頃なぜかチャールストン(1981年製作の映画)

2.5

批評家「岡本喜八による痛快な政治風刺喜劇である」青年「童貞は目くるめくような感動と共に捨てよ」私「大臣を名乗る老人たちが共同生活しているという謎設定の出オチ感。風刺はあくまで洒落の範囲」愛国者「とんだ>>続きを読む

肉弾(1968年製作の映画)

3.5

面白いぜ。食糧不足のため牛のように食い物を反芻し、上官には貴様は豚同然だ!裸になれ!と罵倒される青年兵も、特攻隊として海に散れば神になるんだって。戦争の狂気と滑稽さが伝わるユニークなくだりだった。両腕>>続きを読む

斬る(1968年製作の映画)

3.0

砂嵐吹き荒れる荒野に侍を辞めた男と百姓から侍を目指す男。敵味方に別れた仲代達也と岸田森が互いに「斬る!」って言い合うのカッコよかった。仲代達也は学生運動に絶望した青年のようにも見えた。「500日のサマ>>続きを読む

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

3.0

ある男の自伝小説を通して昭和のサラリーマンの生態を描く、今で言うところのOL日記。本作にも「肉弾」にも「近頃なぜかチャールストン」にも「男より女の方が平均寿命長い」ことが示される。なぜ女の方が平均寿命>>続きを読む

グレイハウンド(2020年製作の映画)

2.5

トム・ハンクスが主演脚本を務めた戦争映画。数千の兵士と救援物資を届ける言わば戦艦版プライベート・ライアン。人間が描けてない脚本のせいか、メリハリのない演出のせいか、敵との位置関係や戦艦内の動きが見えな>>続きを読む

メイフィールドの怪人たち(1989年製作の映画)

2.0

子供ならまだしもいい大人たちが、隣人は悪魔崇拝だ!殺人事件だ!と怯えていておまいら大丈夫か…と恐怖や共感より心配が勝ってしまった。陰謀論振りかざして自警団を気取るアメリカの田舎に住む純粋な人たちのこと>>続きを読む

マネー・ピット(1986年製作の映画)

3.0

トム・ハンクスの新居はタイヘン!婚約中の彼女との引越し先はオンボロ家だった!風呂は抜け、コンセントは発電!テレビは爆発!ドリフのコントばりに破壊!破壊!破壊!若きトム・ハンクスがひたすら身体を張っては>>続きを読む

馬鹿が戦車(タンク)でやって来る(1964年製作の映画)

2.5

こち亀の両津勘吉が大好きなシリーズ第三作。鈴木敏夫は尾田栄一郎との対談で本作を「無法松の一生」を引用した映画と紹介しているが前作「馬鹿まるだし」の間違い。身なりの汚いハナ肇を排除し、頭の足りない弟を笑>>続きを読む

馬鹿まるだし(1964年製作の映画)

3.0

山田洋次の馬鹿シリーズ第一作。ハナ肇扮するシベリア帰りの無鉄砲男が流れ着いた港町の親分になっていく人情喜劇。ラストで「あっしは汚れてる」無法松の愛の告白を台詞を引用するハナ肇、涙を流す桑野みゆき、しか>>続きを読む

ザ・ホワイトタイガー(2021年製作の映画)

3.0

インド版「太陽がいっぱい」とも言えるしサクセスストーリーと言うより「ジョーカー」に近い。この世界ぶっ壊そうぜ。お前もやってみろよ。って感じ。異常なカースト制度に従属しない1/100の白い虎が、インディ>>続きを読む