デパルマさんの映画レビュー・感想・評価 - 33ページ目

ビバリーヒルズ・コップ3(1994年製作の映画)

1.5

おじいちゃんが作ったみたいにノロノロしていて、同じシリーズとは思えないほど別物感が強い。エディ・マーフィは落ち着き払ってマシンガントークはなくなってしまったし、吹替の下條アトムも全盛期のようなキレがな>>続きを読む

大逆転(1983年製作の映画)

3.0

高校時代に好きだったフジテレビ版を再鑑賞。環境によって人間はどう変わるのか…金持ちと貧乏人が入れ替ってしまうコメディ。斬新な設定、ダン・エイクロドとエディ・マーフィの安定感。パラサイトの『金持ちだから>>続きを読む

48時間PART2 帰って来たふたり(1990年製作の映画)

2.5

8年ぶりの続編。エディ・マーフィの芝居を山寺宏一が完全再現。彼は声だけじゃないんだよ。話し方も似せる。舞台経験のない40代以下の声優は向こうの俳優がどのような演技をしてどんな癖があるかなんて分からない>>続きを読む

48時間(1982年製作の映画)

3.0

80年代バディムービーの原点、「ズートピア」の48時間以内設定はここからでは。男臭い二人の喧嘩祭り。エディのスタンダップ・コメディを思わせる辛辣なジョークが思ったより少ない。「ビバリーヒルズ・コップ」>>続きを読む

ムーラン(1998年製作の映画)

3.0

結婚が女の幸せなの?って疑問持ってる若い娘が、父の代わりに男のふりして部隊に入り、「女だから」をひとつずつ乗り越えていくストーリーだが、恋愛はお飾りでほぼアクション映画。雪山でのアクションがとても迫力>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.5

何もかも紙に書かないと忘れてしまう認知症の老人が、手紙に導かれ復讐の旅に出るサスペンス。記憶は曖昧で忘れ去られていくものだし、過去と現代は地続きだ。クリストファー・プラマーの確かな演技力、そして彼の後>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

2.0

ローマの休日、オズの魔法使のパロディから、カイロの紫のバラな展開。忘れ去られていく映画をテーマにしているのだから美術セットに架空ではなくマニアックなポスター散りばめてくれれば良かったのに。海街diar>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

2.5

両親を亡くした少女が他者を癒し、死のトラウマを乗り越えていく。滅私奉公、輪廻転生、作業療法、医食同源、伝統回帰、実家最高。「千と千尋」を宮崎駿以外が作ったらこんな映画になるだろう、などと下らないことを>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.5

人権が脅かされる時、弁護士は闘う。敵味方にかかわらずスパイは捕虜であり犯罪者として扱うべきではない、とする主人公の主張は自己責任論の対極にあるだろう。敵国のスパイの人権を擁護する弁護士は売国者だと周囲>>続きを読む

宇宙戦争(2005年製作の映画)

2.5

SFパニック映画よく知らないけど、トム×スピルバーグ布陣の古典リメイクなので妙に安心感がある。「なぜ?」を考え出したらキリがないし、宇宙人どうこうより息子の行動が意味不明。安達祐実と思ったらダコタ・フ>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.5

17歳の天才詐欺師とそれを追うFBI捜査官を描いたコメディ。悪党ではなく無邪気な子供、甘いマスクで女性を騙すが決して貶めたりしないフランクの人物造形が嫌らしくなくとても痛快。馬鹿みたいなのにすごい上質>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

3.0

NARUTOの『許せサスケ、また今度だ』の元ネタここに。1100人以上のユダヤ人を救ったシンドラー、彼に憧れながらなれなかったゲートの関係性と葛藤が興味深い。シンドラーを単なるヒーローではなく謎の人物>>続きを読む

グーニーズ(1985年製作の映画)

3.0

TBS追録吹替版を鑑賞。海賊が遺した大秘宝を巡る少年たち〈グーニーズ〉の大冒険を描く。TBS版で観たにもかかわらずぽっちゃり君以外はあんまりキャラが立っていないし、展開もやや単調に感じた。配信とかで今>>続きを読む

E.T.(1982年製作の映画)

4.0

ETのビジュアルが全くかわいくない!へんな生きもの!化け物!でもみんな大好き!!!
お父さんと一緒にいたかったエリオットは、宇宙人の友達E.T.との「別れ」を受け入れる。牛乳こぼしは、母親の愛情不足を
>>続きを読む

未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

3.0

SFファンタジーと思ったら謎の光を浴びた人々が集合的無意識に導かれて宇宙人と遭遇するオカルトスピリチュアルだった。光と音だけで宇宙を感じさせる演出が凄い。デビルスタワー=巨木の化石説を思い出した。

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

4.5

スピルバーグ初劇場作品。こういう優しい世界大好き。まぬけな前科者夫婦がパトカーをカージャックして息子の元へ向かう、牧歌的で気ままなコメディロードムービー。脚本と撮影が素晴らしい。抜群に笑えて多幸感が強>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.0

ブッシュ政権下で副大統領を務めたチェイニーの悪行三昧をコミカルに描いた胸糞映画。この映画が特に優れているとは思わないが、描かれている事実の重さには言葉がない。日本にはこの手の映画がほとんどないから、や>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.0

フェミニズム的視点で15歳の少年の成長を描いているのか……中年クライシスに陥る母親、子宮頸がんと闘病するフェミニスト写真家、思春期真っ盛りの添い寝フレンド、これまたキャラの濃い登場人物たちがお互いを傷>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

2.5

オリジナルの足元にも及ばないけど、女優達の華やかさが最高なので続編がやれば是非テレビで観たい。特にケイト・ブランシェットとアン・ハサウェイの存在感が別格。こういう肩肘張らない痛快なエンタメなら日本でも>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.5

三谷幸喜作のzoom芝居はもともと舞台劇を想定して作られたせいか稽古不足のせいか全然面白くなかったけど、映画やドラマは自撮り手持ちカメラ、モンタージュなどの技術的な工夫があるので、かなり楽しく観られる>>続きを読む

他人の顔(1966年製作の映画)

3.5

顔の潰れた男が手術によって他人の顔を手に入れようとするラブストーリーだと敢えて言おう。他者に認識されて初めて自我が生まれるのなら、顔のないお前に自我はない。お前を認識する時わたしはいつも顔を見ているか>>続きを読む

砂の女(1964年製作の映画)

4.0

荒木飛呂彦やSFが好きな人にお勧め。観てるだけで唇が渇いてきそうな切迫感を煽る、気が狂いそうな不条理な密室劇、耳をつんざくような不協和音、毛穴まで捉えたクローズアップ、官能的な岸田今日子、イケメン過ぎ>>続きを読む

おとし穴(1962年製作の映画)

3.0

35分経った辺りで主人公が突然死ぬ。謎の男に刺されて人気の無い沼で死ぬ。死ぬが魂だけは存在し、幽霊となり彷徨い続ける。死して尚、彷徨い続ける魂。シュルレアリスム!悪夢か!救いか!藤子F不二雄の短編か!>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.5

何が正しいかわからない極限状態で、宗教を語る者、楽観視する者、人命を救おうとする者たち。今や我々もパニック映画の登場人物だ。それらしい言葉の奔流に惑わされ、人々は信じたいものを信じる。先の見えない霧の>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

人生は監獄のようなもので理不尽や苦しみは多いけど、それでも希望を捨てずに穴を掘りつづけたら、きっと向こう側に出られるのだ。という希望を持ちつづけるぞ。現実では現在図書館は閉まっているし、外出はしづらい>>続きを読む

美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

3.0

カニバリストとベジタリアンの恋愛を、グロテスクでポップな映像で描く。インタリアおしゃれ映画。カトリーヌ・ドヌーブが出てて腰抜かした。

私たちの愛は誰にも負けない(2018年製作の映画)

3.0

愛し合うポリーヌとノアムは、やがて引き裂かれる。二人は10歳。台詞は大人顔負けだが、足元はローラーブレード。ギャップが痛々しくも愛しい。若い二人を茶化さないで描いているのがとても好感。普遍的な恋愛映画>>続きを読む

メジャーリーグ(1989年製作の映画)

3.0

ダメダメ野球チームの奮闘記。80、90年代の少年漫画から出てきたようなチャーリー・シーンのコントロールが悪いのは視力のせい。漫画かよ。俳優が普通に野球上手いだし、観ていて楽しい王道スポーツ映画。

プラトーン(1986年製作の映画)

3.0

ベトナム戦争を新兵の目線で物語る。実際に彼らのような善悪の狭間で葛藤する者もいたのだろう。どんな戦争でも前線や安全地帯で、疑問を持つものは現れる。正義なんてどこにもなかったし立場によっても変わるから、>>続きを読む

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

3.0

ディズニーが「カリオストロの城」を撮ったら、城に囚われのお姫様を泥棒が救い出す以外にどんな設定や展開を加えるのかシュミレーションしているみたいで面白かった。中川翔子が歌ってないのかよ。一番のびっくりだ>>続きを読む

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

3.0

田舎のリア充(死語)たちがドライブしたりキスしたり、60年前の在りし青春の一夜。登場人物たちがやたらソワソワしているのは有り余る性欲の表現かと思ったら、撮影時期が冬で寒かったってだけなのね。一度くらい>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.5

冒頭30分間、全く意味がわからない。前半50分、まだわからない。観終わって、頭を抱えた。TVシリーズと比べて比較的わかりやすかった前2作と異なり、謎が鬱を呼ぶ展開が最高。松本零士が本作を『現代映像』と>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.5

ToLOVEる→村上春樹→実存主義。僕にはどうしても父親がコネで会社紹介してくれたけど、息子は別にこんな仕事したくないとわがまま言っている、そこで知り合いのお姉ちゃんやお兄ちゃんが「この仕事には意義が>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.5

TVシリーズ第1~6話の語り直し。父親から愛されず、支配からは卒業できずにいる14歳の引きこもりの少年が、エヴァに乗り込み、キレながら包丁を持って大暴れ。おれがシンジの立場でも同じように病んでキレると>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.5

スペクタクルがありあまる群像劇。消防士たちが勇敢で惚れ惚れする。リチャード・チェンバレンがかなりクズだった。BSテレ東版吹替は舞台俳優そろえて安定感抜群。

暴力脱獄(1967年製作の映画)

3.5

「ショーシャンクの空に」の元ネタであり、さよならドラえもんで、ONE PIECE。権力や暴力に支配された社会に打ち勝つための自由、冒険、脱獄。タイトルに反して暴力を振るわず、いつもニコニコしてるけど権>>続きを読む