rosechocolatさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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Summer of 85(2020年製作の映画)

2.9

んー……と。他のオゾン作品よりは私は心は動かされなかったかな。

あくまで「ひと夏の恋」的なストーリー。冒頭でオチをセリフで言ってしまっているから、そこに行くまでのプロセスを観てね、という意図がわかっ
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.2

ソウルミュージックってそんなに詳しくないんです。そんなわたしでもとても楽しめたし、なによりもアーティストの熱ですね。そして群衆の熱狂。今のコロナ禍じゃ到底叶わないフェスの熱狂です。

フィフス・ディメ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.6

ゲームならゲームで、このくらいぶっ飛んでるのがいいですよね。

モブキャラだってちゃんとキャラ人生あっていいじゃないか! ヒーローヒロインだけがゲームじゃない! そんな叫びが聞こえてきたかも。警備員さ
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.9

まりっかがこんなに演技できる人とは思わなかったなあ。確か卒業するときはファッションのことしたいと言っていたような気がするけど、女優もしていたとは。

高校生が映画作るってキラキラしてますよね。キラキラ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

原作は未読。
ですが読みたくなりますよね。
家福の心情、映画と小説と描写を比べてみたいかも。

傷ついた時はきちんと傷ついていい、
無理に隠さなくてもいい、
そこに至るまでには長い長い旅路、長い長い出
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

誰もが誰かを演じることができるのがSNS。賞賛を得れば一躍スターになれるが、不興を買えば賞賛者たちは一瞬にして背を向ける。

現実とは違う電脳世界「U」で、思うままの自分になりたいという明確な意思もな
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犬部!(2021年製作の映画)

3.5

保護犬動画とかフォローしているので、この手の話は見ておきたかった。滑り込みで間に合いました。

実験に使われる犬までフォローしたい! という熱意。そりゃそうですよね。犬たちは何にも知らずに命を奪われて
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.7

灯台守に来た2人。しかし相性最悪なところからどんどん歪みが入っていく。

そりゃ最初からdisられたり、事実と違うことをわざと伝えられたりしたら気分よくないに決まってる。時に酒の力を借りて意気投合した
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.1

『4ヶ月、3週と2日』を思い出します。ただあの子たちと違うのは、もしバレても命までは取られないであろうということ。

政治的な背景は東欧とアメリカでは違うからと言っても、周りにバレないように、しかもお
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.4

たぶんこれ原作がめちゃ綿密な気がするんですよね。未読ですが。

なので映画で最低限わかるように脚本化するといろいろ端折る感じになる。逆回転みたいなところからが、少々ついていくのが厳しかったかも。
それ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

人によりけりだけど、わたしならここまでするかなあ。

確かに男どもはクソだし、ぶちのめしていいけど、復讐に至ったエピソードが語りでしか出てこなくて、片割れの女の子が一体どんな子だったのか浸透しづらかっ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.8

ここまで極端な例はないかもしれないけど、こういう親子はいそう。

親は自分を超えて子どもが幸せになるのが許せない。自立して欲しくない裏側にあった真実もまた極端だけど、それに付き合わされてしまった子ども
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.5

正直曲は知らないものばかりでしたが、迫力がありますよね。これだけの曲をこの形態でショーにする意義。

普通のライブみたく、楽器をセットしてそこにミュージシャンがいるのではなく、あくまでポータブルなショ
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

2.9

これ、サスペンス仕立てにしない方がよかったと思うんですよね。サスペンスにしちゃったことで、肝心の独裁主義だとか戒厳令とかの怖さの核が伝わってなかった気がする。

重くなるかもしれませんが、シリアス仕立
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.8

3組のオムニバス映画としては、どの軸もしっかり描けていてよかった。この監督のオムニバスは時々収集つかなくなることあるんだけどそこは回避してたと思いました。

ひとえに3人の女優さんの力もあるかと思いま
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.4

今までに観たボクシング映画史上、私的には最高に面白かったなあ。

ボクサーの光と影、夢と現実、男と女、汚い部分も全部混ぜ合わせてきた。

スターダムにのし上がるボクサーなんて、一体何人いるのだろうか。
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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.1

これ、ピカイチだったのは仲里依紗さん。
「目の焦点が合わない演技」が抜群です。確実に演技の幅を広げてきましたよね。

オチが明かされるところまではよかったんだけど、そのあとはそのまとめでよかったの? 
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

「錯誤」はこんなふうに起こっていく、しかもそれを当事者目線で描くことは今までなかった。そこが画期的。

普通なら次はこうなって、この人がいて
ここでこう話をして行動して、という全ての段取りが狂って行く
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ボン・ジョヴィ フロム・アンコール・ナイツ(2021年製作の映画)

4.0

ボン・ジョヴィ!
超懐かしい!

特別料金にしては割とお安めだし
(イオンシネマで観たのでポイントも使えたからラッキー!)
これはお得なんじゃないでしょうか。

彼らの全盛期に1番洋楽聴いてて、そんな
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.3

被写体であるモデルと、その子に恋をしたカメラマン。恋の始まりのハッピー過ぎる瞬間にさえも、どこか破滅の予感を漂わせるところがいい。

幸せと不幸せの転換点とはたぶん相手を信じられなくなった時から始まる
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.3

出てくることのひとつひとつが、現状の日本の最上級クラスの問題を代表しているだけに重いのだが、流石にその全部が描きたくて並べてみました感がしたかなあと思うんですよね。

なので時折「おや?」と思うことが
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.9

「もしかしたらそれが最後かもしれない」と思うことはないだろうか。

それをするのは、人生でそれが最後だよ。
そこに行くのは、人生でそれが最後だよ。
その人に会うのは、人生でそれが最後だよ。

誰もそん
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街の上で(2019年製作の映画)

3.7

『サッドティー』や『知らない、ふたり』みたいな感じですかね。
群像劇っぽいけど今回の軸は青くんで、彼を取り巻く女模様という感じ。

私的にはイハちゃんが圧倒的に面白くて。喋り方から何から。あんな風にバ
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あの頃。(2021年製作の映画)

4.2

沁みましたわ……。私オタクなので余計にですね。ハロプロも、このくらいの時期はまだよく聴いてたのですごい懐かしい。

応援もいいけど、周りの人間関係が楽しかったりするんですよね。
くっだらないこと言って
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

原作も読みました。
佐木隆三の文は正直専門用語が多めなんですね。あとはエピソードも多い。特に後半部分がわかりづらい。
その多めの原作をうまく脚本化しています。

三上が予想と現実を混ぜるシーンは、クラ
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.7

熱狂は感じるのですよ。
話も突拍子もないところがあって面白いのだけど、ここまでやってもいいんじゃない? ってところの一歩手前で、エピソードが終わる感じが続く。
カタルシスまで落とし込めない、不完全燃焼
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.1

Netflixで全話観てから鑑賞。

これ、漫画読んでない人でも、アニメ全話見ないと話が映画に繋がりませんので要注意。アニメの最終話に、無限列車への繋がりがあるので、そこまて観てから映画行きましょう!
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

グリコ森永事件、その昔本当に店頭から菓子が消えたのを思い出しました。あれもよくわからないまま解決しちゃってて不思議でしたが、当時のことを考えながら見るのもまた面白かった。

子どもの声に着目したシナリ
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天外者(2020年製作の映画)

1.9

三浦春馬くん主演ということで観てきましたが…。

五代友厚の物語でもあったわけですが、どうにも歴史的背景が薄いんです。何事にしても。ところどころ端折って「察してくれ」みたいな描き方なので興醒め。これは
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.2

誰かのことを味方だと思う。でも大抵はその誰かに嫉妬する。
その、味方である誰かでさえも疑ってしまう、自分の醜さ、情けなさが嫌い。だけどそんな自分で生きていくしかないから、どこかで腹黒さを吐き
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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.3

感想なかなか難しいんだけどね……。

とりあえず二階堂ふみさんの肢体は美しかった。

原作未読ですが、読んでいたらかなり違った見方になるであろう気もします。

退廃なことを実写で描こうとするとどうして
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.8

笑えたー! いやほんとに。クライマックスで見事に笑かしてくれました。その発想が面白い。

笑かしてくれるのと同時に、勧善懲悪もあり、ハラハラ感もあり、また最後はちょっぴり切なさもあり。

めでたしめで
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.9

うらぶれた場所には後ろ暗い人間が集まるのはどこも同じ。
その「うらぶれ具合」の描写が見事過ぎる。

わらわらとどこからともなく集まった輩が作る怪しげな市場。統一感のない海水浴客のお目当ては単に泳ぐだけ
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100日間のシンプルライフ(2018年製作の映画)

3.2

たいていの人はモノを買い、所持する。そして気が付くと部屋の中がモノで溢れている。それを手に入れるときに、「必要だから買う」と自分に言い聞かせて買ったモノだったとしても、買ってみると実は使えないもの、使>>続きを読む

オマールの父(2020年製作の映画)

3.0

イスラエルとパレスチナの宿敵の関係、そこに両地域間の医療格差がある。敵側に行けば医療が得られる皮肉、人道的措置とはいえ敵を入国させる矛盾の中で、人々は生きている。

ロードムービーの形式はいい。パレス
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二月(2020年製作の映画)

2.4

「何も起こらなさすぎて」私はちょっとこれ、ん〜と思ってしまった。人によりけりだと思いますが退屈なんですよね。お好きな方には刺さると思いますが、この手の作品は90分以内にしていただきたいです。