なつさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

なつ

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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.7

これ、オードリーヘプバーン好きなおかんと年始に行こうと温存してた。
おかん、『もう昔の映画観たくないわ、新作行こ。』やって。ビックリ!
てな訳で映画納めしたんだけど…
一人でゆっくり観る事に。
美の象
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.7

ホロコーストの生き残りのユダヤ人が、助けてくれた友人に会いに、ポーランドへ。
道中クスクス笑える、特にマドリッドでのやり取りが好き。
セニョリータ(未婚女性への敬称)って…
いやいや相当年よ。微妙な女
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.6

ベタ中のベタですよね、何回もリメイクされてるし…
本作を観る前から、音楽はダウンロードして何回も聴きましたわ。
スーパーの前で冷凍豆を巻き付けて、アカペラで歌うシーンが一番好きだな。
後半につれ、ガガ
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共犯者たち(2017年製作の映画)

4.0

“記者が黙ると国が壊れる”
お隣、韓国のジャーナリスト達の闘い。
チェ・スンホ監督がマイケルムーアばりに、主犯(李明博と朴槿恵元大統領)やその共犯者たちに、斬り込んでいくスタイル。
盧武鉉政権後、韓国
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スパイネーション/自白(2016年製作の映画)

3.7

KCIAから国家情報院へーーー
40年間にわたる“北朝鮮スパイ捏造”の真相(フライヤーより)
“共犯者たち”と同じスタッフによる制作。
本作は韓国では2016年10月に公開され、“ろうそく集会”が盛上
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.0

うぇーん、パッドマン凄すぎ!
彼の優しさが沁みて、何回も何回も泣いた。冒頭から泣いた(笑)
妻を妹を、地域の女性を、インドの女性達をおもんばかる姿に涙が止まらないよ。
私利私欲に走らない美しい心の持ち
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.7

このジャケ写のエルちゃんの神々しさよ、聡明で儚げでもあるけど、凜として強く美しい女性。
“フランケンシュタイン”の作者。
これが16歳~18歳までの出来事とは思えない。
フランケンシュタインが、メアリ
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ガンジスに還る(2016年製作の映画)

3.6

インドの聖地“バラナシ”を舞台に、死期を悟った父と、それを見守る家族の旅路。
日本も医学が進歩し過ぎて、普通に死ぬの大変で、簡単には死ねないらしい。
大杉漣さんが急逝してショック受けてたら、60代の仕
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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

4.0

ホゥ・シャオシェン監督のお弟子さん、ホァン監督のデビュー作。
なるほどねぇ、エドワードヤンの片鱗は感じました!
エドワードヤン監督は鋭く突き放す感じなので、ホァン監督の方が優しい印象。
コミュニケーシ
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.5

あの世にやってきた死者が、彼を案内する死神3人組と共に49日間、7つの地獄で審判を受ける。7つの審判を通過出来た者は生まれ変われるが…。
韓国でメガヒット作!
ファンタジーが苦手なのと、漫画ぽいので…
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アース:アメイジング・デイ(2017年製作の映画)

3.8

子どもパンダの可愛さにとける~。
海イグアナ赤ちゃんと、蛇との攻防が半端なくドラマチック!
ハチドリ…なんて美しいんだろ。
カゲロウ、神秘的な生命体。
キリンの誇りをかけた戦いなんて初めて見た!泣けて
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彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

4.0

同じ男性を愛したドイツ人のトーマスと、イスラエル人のアナト。
とても繊細に物語が紡がれる、言葉少なに。手に取るようにわかる彼等の感情の機微に、ぐっときた。
トーマスが寡黙に生地をこねるシーンや祖母の教
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

3.5

主要人物以外は、元囚人、ムエタイ選手…。
イギリス人のビリーがタイの刑務所に入れられて…。
タイの囚人が高速タイ語で話すんだけど、あまり翻訳されていない。
言葉がわからない不安の体感。
ビリーになった
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

ゴースト目線で描かれた不思議な映画。
子ども時代からの最大の不思議は、死んだらどうなるのか?何処に行くのか?
白いシーツ姿からかもし出す喪失感。
なんて、辛いんだ。
昨年、愛犬が死んで…時おり、気配を
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.5

完全版、日本初上映!心が踊る~。
初めっから面白い、途中でだれることなく、最後までずっと面白い。
CG違うからねぇ、それが余計に臨場感、恐怖を感じてリアルです。
有名な吊り橋シーンは、もう、声が出てし
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ムーンライティング(1982年製作の映画)

4.0

1981年、イギリスで不法就労する4人のポーランド人。
彼等は、ボスの家の改修工事に励む。
ひとり英語を話せるノヴァクだけ、祖国に厳戒令が敷かれたことを知る。
彼等は、金を稼ぐ為に、イギリスに来たんだ
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.6

前作の、息苦しさ、善悪の境界線…ずしりとする重厚感が好みだったものの。
本作は本作で面白かったと思う。
シカリオ(暗殺者)、デル・トロ。
ヤバイ、痺れっぱなし、なんて格好いいんだ、シカリオデル・トロは
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幻土(2018年製作の映画)

3.5

元気な頃の香港映画みたい、少しざらっとしてて渇いてて、好みのカットが多かったなぁ。
ウォン・カーウァイの影響受けてそう。
シンガポールは、どんどん埋立て、国土が25%増えたのだとか!
そして、埋立作業
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轢き殺された羊(2018年製作の映画)

3.6

チベットの草原を舞台に、“ジンパ”という同じ名前を持つ二人の出会いを現実と幻想を入り交えながら描く。
ウォン・カーウァイがプロデュース。
(フライヤーより)
フォロワーさんが、“そこかしこにカーウァイ
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いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

3.5

“いつだってやめられる”三部作の最終章。
イタリアの社会背景が生んだ風刺コメディ!
本作の良さは、笑えるんだけど…高学歴の彼等の不遇さが、観終えた後、心に残るところやと思うんですよね。
最終章は、普通
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アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語(2017年製作の映画)

3.5

トルストイ不朽の名作『アンナ・カレーニナ』。
19世紀後半のロシア。輝かしい未来を約束された貴族将校ヴィロンスキーと、政府高官カレーニナの妻アンナ…。
社交界の華アンナと、ヴィロンスキーの社交ダンスシ
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親密さ(2012年製作の映画)

4.5

演劇の上演からなる後半と、その過程を描いた前半の2部構成による255分。
濱口監督は、本作でまだ3本目だけど、これが一番心にしみ、忘れがたいラストシーンも相まって、大好きだ!
なんなん、あのラストシー
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ベトナムを懐う(2017年製作の映画)

2.9

ベトナム人の祖父、NYで育った孫…
祖父からしたら、孫の思想は外国人…
故郷ベトナムが大切にしている想いは、何も受け継がれていない。
このジャケ写、めちゃめちゃ綺麗。
このシーンは、良かった。
祖父の
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

あぁぁぁ痺れた…放心。
TOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン7番、外国人多目で、なんだか叫んでた人もいて(笑)
ありがとう、クイーン、フレディー!

小学校の担任の先生が大好きで!
大学出たての新
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.5

現政権をこうやって描けるアメリカを羨ましく思う。
フリントの汚染水問題と軍事演習…あれ何なん?
知事と、オバマ元大統領の姿に、反吐が出たんだけど…。
あんな腐ったことしてて、自分を嫌いにならんもんなん
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

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“新しき世界”のパク・フンジュン監督の最新作!
“新しき世界”は韓国映画でも断トツに好きな映画なので、本作への期待値が天井まで到達!
お話が漫画みたいなん…。
漫画は好きで読むけど、漫画みたいな映画は
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

なるほどねぇ、“ど根性ガエル”とは上手いこと言うねぇ🐸
ヴェノム怖くない…てか、優しいし、ちゃんとした恋愛観持ってるやんかいさ(笑)
とにかくトムハやね。
ファッション、薄汚れた感じ、生で海老食べても
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

東京国際映画祭では、15カ国、16本観賞しました。
本作もその内の一本ですが、結論、一周回って本作が一番好きです(笑)
世界各国の素晴らしい作品を沢山観て、そう思えました。
初めてのヨーロッパ旅行で大
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.7

自由に生きるダヴィッドと、親を失った姪のアマンダ…再生の物語。
フランス映画らしく洗練されているし、全体的に好きな雰囲気ではあるんだけど…。
“悲しみにこんにちは”の、フリダちゃんにやられた私には、あ
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氷の季節(2018年製作の映画)

3.9

私利私欲に走るとろくでもない。
今後の人生で彼が笑う日は来るのだろうか…。
主人公、牛のこと、あんなに慈しんでいる人なのに…
デンマークて硬質でひりひりする映画作るんだなぁ、面白かった。
デンマーク映
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

あまりにもまぶしい、好きがとまらない。
(“天国の口、終わりの楽園”より好きになってしまった)
メキシコシティのローマ地区、ある中流家庭とその家政婦に焦点があてられる。
キュアロン監督の自伝的要素が強
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堕ちた希望(2018年製作の映画)

3.7

人身売買組織の手先のヒロイン。
究極のどん底からの脱出……。
金に物を言わせて子どもを欲しがる母親も女性。
子どもを金に変える母親も女性。
こんなことが、世界の片隅で繰り広げられていると思うと絶望しか
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冷たい汗(2018年製作の映画)

4.2

女子フットサルイラン代表チーム主将のアフルーズ。
念願のアジア大会決勝の地へ向かう空港で出国出来ない事態に。
イランて、夫が妻の出国許可の権限を持つ法律があるんだとか!
悔しくて怒りに震えて涙が出なか
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靴ひも(2018年製作の映画)

3.7

元妻が急死し、発達に障害がある息子と突然暮らすことになる父親。
息子が、天使みたい。英知に富み、彼から学ばせて貰うことが多かった。
そして、この役者さんの演技が圧巻。

監督の長男は障害があるそう。
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悪魔の季節(2018年製作の映画)

4.5

“立ち去った女”の、ラヴ・ディアス監督によるアカペラロックオペラ!
1970年代後半のマルコス政権下、ある村で起きたこと。(実話含む)
未知数過ぎるロックオペラの4時間に尻込みしたものの…
心の慟哭、
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テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

4.3

パレスチナ、イスラエル、どちらにも偏らず、政治のにおいを消し、よくここまで上手く笑いに昇華させたな。
(ロシア映画の“キンザザ”的に少し後ろに隠した部分もある気がする)
監督は、テルアビブ在住のパレス
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