Hondaカットさんの映画レビュー・感想・評価

Hondaカット

Hondaカット

映像制作に携わってます。3.7以上位が高評価。2013年からの新作劇場鑑賞をレビュー。2016-83本/2015-80本/2014-98本/2013-92本/(※新作配信映画(NETFLIX,Huluなど)も可にします!)

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.4

69点。傑作シリーズになるかと期待して、がっかり。前作までは「猿の覚醒」「人間の傲慢」「戦争が起こる論理」を納得できるレベルで、分かりやすく、しかも現実にも置き換えられるほど示唆的に描いてた良作だった>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.1

82点。60年代にNASAで働く黒人女性たち。実話ベースで予告のまま。それでも素直にグッとくる。人種差別の話も、押し付けたり道徳的になり過ぎないバランスとヌケ感。宇宙というロマンと映画というメディアの>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.4

69点。かなりの実験映画でカルト映画。予告編のノリではなかった。控えめに言っても狂ってる。

そのアイデアと設定だけで映画化しきった気力には賛辞しかないが、正直、長編映画として90分もってなかった。短
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.4

68点。『プロメテウス』が大好きでワクワクして大笑いしたので期待してた。ドウシチャッタノ? リドリー・スコット…。

前作より10年後設定なのに、宇宙船やもろもろの技術もルックも、人間性の質も、話そ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.4

88点。是枝監督の確かな演出力で描かれる濃厚な法廷ドラマ。人物の想いや思惑を追っているのに、それを直接はっきりと見せず、展開と、陰影のある画づくり、表情の芝居で語り続ける。なんという映画的情感に溢れる>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

91点。映画冒頭のカットの最初の編集点。もんの凄い中途半端なコマから始まる。あれがどういう事態の、どういう動作の途中だったのか、というところから、戦争の状況に唐突に放り込まれる体験は始まる。

ノーラ
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パターソン(2016年製作の映画)

3.9

79点。詩が趣味の田舎のバス運転手のたいして何も起こらない一週間の話。1日あたり15分前後で描かれていく毎日の生活が、とても愛おしく瑞々しく描かれる。

日々の些細なことを端的に美しく捉える視線という
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.7

75点。陽光を浴びたThe美人が肉体美アクションを繰り広げる画だけで観る価値がある。誤魔化しの効かないくらい肌を晒している戦闘の、力強さたるや無い。

女性監督が撮っただけあって、主人公のカットひとつ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

80点。ゾンビ映画でほぼ車内のみのシチュエーション、さて、どういう風に見せてくれるのか…と穿った見方で鑑賞したが、全く飽きずに、たいした破綻も無く、ノンストップで見せきった!お見事。予想以上に新旧ゾン>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.9

79点。バーホーベン先生の最新作。よく「映画の主人公に共感できない」という否定的意見があるが、今作は全くもってどの登場人物にも共感できず、超屈折した思考の嵐。なのに、それこそが興味深く、人間を考えさせ>>続きを読む

東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

3.7

74点。原作未読。何の知識もなかったので、どこに感情移入して観ればいいのか中盤まで全く分からなかった。アクションヒーローものとして失敗していると思う。画のルックもCGも素晴らしいし、窪田君や皆の熱演な>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.6

92点。最高かよ。逃がし屋犯罪モノっていうもろジャンル映画なんで、高尚でもないし、細かいドラマ的な食い足り無さ、話のベタさはある…が、どーでもいい!『Drive』と『レザボア』『パルプフィクション』あ>>続きを読む

スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

3.1

62点。ここ15年で3度リブートしてるシリーズ。正直もう飽きている。誕生譚を省いたのも、オタク親友設定とか若気の至り感も良い。でも(そもそもそういう話だが)終始いらいらしっぱなしだったし、何よりも、全>>続きを読む

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

3.9

78点。父と娘(38歳)の気まずい【間】を描いたヨーロッパ的コメディ。イタいのと、笑えるのの絶妙なバランスだった。そこの瞬間を切り取るかぁ、というのもフレッシュ。

裏に描かれる差別や偏見は、物語に深
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.1

82点。マクドナルド創業者のサクセスストーリー、、、という話の裏に潜むものが非常に面白かった!!創業者(と公式に名乗ってる)レイ・クロックは、田舎のマクドナルド兄弟のお店を乗っ取って巨大産業を作り上げ>>続きを読む

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

3.7

74点。字幕鑑賞。ピクサーファンとしてハードルを上げた状態で観ると、1は結構面白く。2は蛇足。3は意外な驚きがあった作品でした。(※ 1の時は『モンスターズインク』『ニモ』『Mr.インクレディブル』の>>続きを読む

パワーレンジャー(2017年製作の映画)

3.7

74点。ノーマークだったが映画通の薦めで観た。確かにちゃんと面白い。戦隊モノを、現代的に、予算を注ぎ、より大衆ウケ狙えばこうなるという見本。オリジナルにそこまで思い入れが無いので十分満足。

果たして
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

2.8

57点。前作以上に中身がなく杜撰でチグハグ。主人公が何にそんな怒ってるのかも良く分からないし、とにかく人物の感情が全く入ってこない。台詞も概ね退屈そのもの。

ジョンから逃げようと準備してる悪者がいき
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ライフ(2017年製作の映画)

3.8

76点。IMAX2D鑑賞。今年随一に怖かった!ただの未確認生命体に襲われる系映画だが、リアル設定の宇宙で、画的にも、ゼロ・グラビティ以降(というかパクリの嵐)の無重力表現/破壊表現/生命体CG、全てが>>続きを読む

マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

3.8

76点。奇才ニコラス・ウェディング・レフン監督の創作ドキュメンタリー。思った通りの人で、思った以上に『ドライヴ』の成功に悩まされてて、このクラスの天才監督がどう映画制作に向き合ってるのか裏側が観れたの>>続きを読む

(2017年製作の映画)

3.9

79点。視覚障害の話がメインかと思ったが、思った以上に「映画についての映画」。そのリンクを見つけた監督の創作動機が良く分かったし、良質な脚本だった。『あん』に続き、話も分かりやすく、河瀬監督の初期監督>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.8

77点。2時間ずっとサモハン・キンポーに似てる…と思いながら観た。狙ってると思う。もっとグエムルっぽいエグいのかと思ったら完全なコメディだし、もっと宮崎駿っぽいのかなと思ったら、ちゃんと分かりやすい(>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

81点。史実の激戦の映像化がまず凄い。戦争の痛みを想像でしか知らない多くの人にとって、体験できるようなものは凄惨であるほど意味を持つはずだ。あれがリアルなのだとしたら、どれだけ無意味な行為を人類はして>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.4

89点。さらっと傑作。ボストンマラソン爆破事件という比較的近年の出来事。とても強い実話だが、何よりその語り口の雄弁さによって、その実話に負けてない映画だった。表面上は大国寄りな思想だが、裏には別の想い>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.1

83点。最初の3カット位でこの映画は絶対面白いと確信し、最後の3カット位はとても素晴らしい余韻で終わってくれる。そういう映画的センス溢れる作品。

デジタルで撮影だろうが、瑞々しいシーンの数々が印象的
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.5

71点。中盤まではどう話が進んでいくのか全く読めない。「あの時何があったか」と「何故犯人が出てきたか」の両方の?が進むので当たり前なんだけど、派手な行動と派手な役者で翻弄されて気にならないのが巧い。>>続きを読む

ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー(2015年製作の映画)

3.6

72点。ハリウッド黄金時代に活躍していた、絵コンテライターの夫とリサーチャーの妻のドキュメンタリー。その時代のハリウッドのありようなども見てとれて非常に興味深かった。

何よりも、日本に至ってはとっく
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.4

68点。少なくとも映画シリーズは全部付き合ったくらいのファンとして、とにかく切なかった。ずっと凄惨で、ずっと哀しい。映画の出来うんぬんというより、こんな彼らは見たくなかった…。

X-MENシリーズは
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

4.2

84点。下っ端マフィアたちの負のスパイラルもの映画に、超絶身体能力を偶然身につけたゲスい主人公を配している。あくまで結果的にヒーロー映画になるという絶妙なミックス具合で、この手があったかぁ〜!と。日本>>続きを読む

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.5

70点。湯浅監督の新作!と期待したせいか、満足できない部分ばかり気になってしまった。ベースが人魚というファンタジー物語なので、いつもの荒唐無稽さも、もっともっともっとやってくれないとノレない。湯浅さん>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.7

74点。個人的にはそこまでシャマラーではないが、いわゆる The シャマラン作品は大好き。レディ・イン・ザ・ウォーターの物語論とか、サインのバットとか、メタファーと思ったらまんまかよ(笑顔)!っていう>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.1

82点。アカデミー脚本賞&主演男優賞受賞作。もっと重いトーンを想像したけど、静かな日常系映画。少しずつ浮かび上がる主人公の過去。しかし、それを話のピークにするわけではなく、微細な変化を丁寧に描いていく>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.5

90点。比較的低予算な哲学系SF。主人公と共に宇宙人とファーストコンタクトしていく巻き込まれ体験としては最高レベルにワクワクしたし、何よりその物語の構造に唸った。

ドゥニ・ビルヌーヴ監督は非常にカッ
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パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.9

79点。ポップなファッション映画っぽい感じかなと思ったら、まったく違った。流石にカンヌの監督賞受賞作。一筋縄ではいかない。制作者が狙ってジャンル自体をグレーにしている感じ。個人的には楽しめた。

ヨー
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.3

87点。2作目ならではのテンポの良さ、まさかの前作越えのグッとくる物語、楽しさしかないノリと音楽と小ネタ。Awesome! しいて言えば、2本観てこそで、単体で楽しむ映画ではないところ。

前半は、い
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.1

83点。イケてない女子高生の日常。たいして大きな事件は起こらない、自分と向き合う内省的なお話なのに、全く暗く重く痛々しくはならず、爽快で軽快で、痛々しい!

名作『JUNO』を彷彿とさせる魅力的な主人
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