Hondaカットさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

Hondaカット

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デッドプール(2016年製作の映画)

4.3

87点。自分が映画の主役だと認識しているヒーロー、というぶっとんだアメコミ映画。ちゃんとグロ描写・下ネタもあり(そこまキツくはない)、固有名詞やブラックジョークもばんばん出てきて劇場笑いに包まれていた>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.9

79点。いつにも増して地味なお話だが、丁寧に作られた台詞、演出、役者陣の力量で、かなりの良作。撮影が近作の瀧本幹也さんではないのはルックにはかなり影響しているが、狙いなのだろうか。とはいえ団地の狭さな>>続きを読む

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

2.8

57点。上の句がとっても素晴らしかっただけに残念。ドラマにもう一度試練と成長を与えなければいけないのは分かるけど、話のだるさだけが際だった。かるたの説明的面白さも無いし、具体的な試合描写もほぼ無い。カ>>続きを読む

太陽(2016年製作の映画)

3.7

75点。舞台が元なんだなというのが良く分かるシーンの数々。設定が設定だけに、どうしても大仰な芝居になる、本来は映画に向いてない題材だと思う。それを映画化するのであれば、もうちょっと画的に豪華な画が見た>>続きを読む

モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

3.8

76点。沖田修一映画の安定の面白さ。今回もとてもほっこりとするし、笑えるとこ多数、思わぬとこで泣かされる上質なコメディ。

同じ経験をしてるので、あの生ぬるい時間の流れ方は良〜く分かる。そこにある、人
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.3

66点。結局なんの話だったのか良く分からないくらいには脚本が破綻してる。テーマ的には原作はきっと深いのであろうか。映画に落とし込む時点で、軽い動機の、たいしたことない話になってる。

仲間割れの画を作
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.4

88点。天才たちが作った何と考え抜かれた物語!(脚本家9人のクレジットは初めて観た…)多民族国家アメリカのメタファーとか、人種差別と、決めつけ、の話とか・・・。でも深く考えなくても、とてつもなく面白か>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

86点。音圧ならぬ映像【圧】が凄かった。撮影と演技が特に圧巻!どうやって撮ったの?ってカットと、そら撮れるだろうけど大変じゃない?ってカットしかなかった。この圧を広角単焦点のみ(12mm to 21m>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.0

80点。原作ほぼ未読。邦画でここまでルックがちゃんとした【ゾンビ映画】が観れる思わなかった!そしてキャストの魅力もハマってる。嬉しい驚きでした。

ちゃんと『ウォーキングデッド』並の感じが邦画のこの規
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関西ジャニーズJr.の目指せドリームステージ!(2016年製作の映画)

3.4

ファンしか見ないであろう映画だとは思うけど、こういった規模のプログラムピクチャーがあってもいいなと思う。数が出てこそ育つ映画文化もあるはずだ。

アイドルを目指す若者たちの青春ストーリー、というのが、
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.2

85点。アカデミー賞作品賞受賞も納得。まさにアカデミー会員好きそうな社会派ネタ&役者陣のアンサンブル。

教会の暗部を暴くというから、発見→糾弾→危険や反発→押し切ってスクープ!という起承転結を勝手に
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.3

87点。圧倒的な映画力。演出・撮影・編集・音と、全てのクオリティが高すぎる。特に音響の演出は音楽と相まって凄かった。映画館で体感して良かった。ディーキンスの切り取る光と影も相変わらず最高峰(プリズナー>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.3

87点。狭い納屋に7年監禁されてる女子と、そこで産まれ部屋を出たことない男の子の物語。小説が原作。なのに実話を元にしたかと思うほどの抑制された演出、話運び、言い過ぎない台詞が素晴らしかった。静かなあっ>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.2

84点。岩井俊二監督の映画はいつも寓話だと思う。モチーフにおとぎ話を使ったり、それ自体が寓話だったり。今回の現代劇は、全てリアルで起こり得る話だけで進んでいくのに、それでも寓話的だ。観終わったあと、し>>続きを読む

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.9

78点。原作未読。競技かるたも良く知らず。青春スポ根映画としては王道でベタベタでありきたりなんだけど、非常に良く出来ていた。かるたの句とドラマを二重三重の意味で巧いことリンクさせていたのが、ドラマ『タ>>続きを読む

インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

4.1

83点。面白い−!政治と企業の不正をゴロツキや検察が利用しようとする二転三転のダマし合い。主に3サイドが描かれるが、登場人物はもっと多い。いったい誰が誰の裏をかいているのか付いていくのが大変だなと思っ>>続きを読む

エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)

2.7

54点。原作小説はかなり好きな方。

話に関しては、上下巻長編小説を無理矢理映画化したとは思えないくらい、ダルく展開遅いなぁと感じる。その割に想いの部分を浅くしか描いてないのでペラッペラ。脚本が一番問
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.8

77点。世界初の性転換手術をした画家の実話話。主人公役のエディ・レッドメインの素晴らしさは勿論、妻であるゲルタの感情の方が何倍も複雑なハズで、助演女優賞も納得の演技。こちらが主人公にも思えるくらい。幸>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.9

79点。関係作は観た上でのIMAX3Dで鑑賞。本国での評判がアレなんで期待値下げてましたが、いやいや満足しましたよ!

確かに、長いとか、完全に『マン・オブ・スティール』観てる前提やんとか、アメコミ知
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.5

90点。すごい才能の映画がきました。ニコラス・W・レフン作品(もしくは初期の北野武作品)からグロバイオレンス要素を抜いて、伊坂幸太郎&村上春樹的な展開を、日本のカルチャーを織り交ぜながら、あ・く・ま・>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.8

76点。爆発するのが分かってる時限爆弾のカウントダウンのハラハラがずっとつづく映画。終始陰鬱で、爽快感ゼロ。ダマす人もダマされる人も、仕組み分かってる人も分からない人も、儲ける人も損する人も、まんべん>>続きを読む

X-ミッション(2015年製作の映画)

3.4

68点。スタントシーンはどれも楽しい。Xスポーツのてんこ盛りが観れる映画としか期待してなかったので、エコだ仏教だ、話のトンデモ設定&大量の穴にはまあ目をつぶる。しかし役者に魅力が少ないですね。敵側がヒ>>続きを読む

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

2.9

58点。ブルックリンの老夫婦が40年住んでる部屋を売って、新しい家を買うだけの2〜3日の話。本当にただそれだけ。名優ふたりの演技が巧すぎて自然過ぎるので、余計に、ただおじいちゃんおばあちゃんが家の売買>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

80点。タランティーノやりたい放題。【映画ってこういう瞬間に高揚するんだよ!!】っていう“一般観客”と共有できる魅力をよーーーく知ってて、カットの入り方とか演技とか音楽とか全部なんだけど、そこを惜しげ>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.8

77点。毎朝おきたら顔と体型が変わってる男の恋愛物語。123人1役という設定がまず面白く、そのネタだけで半分はもつという感じ。主役は心の声だけがずっと同じで、そのモノローグでしか主役感が出せないハズだ>>続きを読む

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

3.8

76点。人は何かを乗り越えるために、誰かの【存在】が必要なのだという事を強く感じた。愛とか簡単な言葉ではない。誰かが存在することで、自分の内から新たな何かが生まれてくるのだ。

キャロル(2015年製作の映画)

3.7

75点。二人の女優力を満喫できる、凄くシンプルな話。時代感の美術やフィルム撮影の画のトーンも見事。特に16mmフィルムの切り取るボワッとした光、映り込み、が二人の心情を表すのに使われていてとても良い。>>続きを読む

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

3.6

72点。実話ベースという事で派手は見せ場とかが作れない中、あえて淡々と語る事を選んだ本作。なので実録抗争ものでは無かった。となると個々のドラマに踏み込むのかなぁと思いきや、特にメインのジョニー・デップ>>続きを読む

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.4

69点。既視感あふれる漫画的設定を、ポップにコミカルにやるのかなと思ったら意外とマジにやっていた。普通にアクションにしてた。低予算なのに立派だと思う。個人的に「実は凄かったやつ描写」は好物なので概ね楽>>続きを読む

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

4.1

82点。まず、スティーブ・ジョブズの人間性やアップル社の歴史を少しくらいは知っておかないと面白さが3分の1くらいになると断言しておきます。そうなるのが明白なのに、脚本家アーロン・ソーキン、面白いことや>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.1

83点。IMAX3D鑑賞。原作未読。オモシろーい!どうやって解決していくんだろう?という興味の持続で物語がどんどんと進む。やたら70年代80年代ベタベタノリノリ音楽と共にあっという間に観れた。

世界
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.8

77点。IMAX3Dで鑑賞。ドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』は見ていた。ゼメギス監督は【語る】というより【魅せる】映画監督だなぁと思わせる映像ギミックの数々。その手品っぽさが大道芸である綱渡り>>続きを読む

ピンクとグレー(2016年製作の映画)

2.8

56点。原作未読。【62分の衝撃】は前半にヒント無いから分かるわけはない。流石のクオリティは担保されていてるとはいえ、行定勲監督ですら撮影日数を絞られて撮らざるを得なかったのだろうと推察され、ちょっと>>続きを読む

クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.8

77点。ギレルモ・デル・トロ監督の「やりたい事をやる!」という気迫が画面の隅々までほとばしる世界観のゴシックホラー。その部分だけでも称賛に値する美術装飾の数々。見応えたっぷりで楽しめた。

お話はかな
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.5

70点。どストレートなホラー映画。新感覚というのは演出やミックス感覚の部分で、やってることはかなり王道。「タランティーノ絶賛」って基本的にあんまり信じちゃいけないと思うのだけど、これはセンスが抜群に良>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.9

78点。安定のバーグ・クオリティ。それに加え、トム・ハンクスの【確かさ】と、有名ではない役者陣の芝居も抜群。撮影・編集にも隙はない。ただ話はとても地味。すっごい地味。『リンカーン』並。それでも見せきる>>続きを読む