Hondaカットさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

80点。今更ディズニーの古典ヴィランの誕生ものか、、と舐めてたら、とても良くできたマイノリティの話。

なんと言っても60〜70年代のロンドンのファッションシーンが舞台ということで、ドラマ「クイーンズ
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.4

68点。一作目は輝く「陽」の女性ヒロイン、というのが清々しく、女性ならではの視点や暗喩が機能してるヒーロー映画だった。

ただ、そこから4年近くたち、やはり世の中の流れ上も意識的にも、あんな露出の格好
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.9

79点。コロナのせいで配信になったのだろうけど、元々はソニーが気合入れて作った(スパイダーバースの制作陣!)であろう今作は、昨今のピクサーやディズニー映画に負けず劣らずのクオリティの良作CGアニメーシ>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.1

82点。ゲーム内のモブキャラが、自分がゲーム内のモブキャラだと気づいてヒーローに憧れるお話。設定一発のおふざけ系映画かと思いきや、なんと、一級のステキSF系映画だったという嬉しい誤算。

理系プログラ
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.5

70点。007 NO TIME TO DIEとセットで観賞。やっぱり相当なプレッシャーと過酷な撮影なんだろうなと再認識。

ショーン・コネリーのボンドが大好きだった亡き父も、ダニエル・クレイグ版の最初
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.6

72点。MCUのスピンオフ的作品。キャラクター的にすでにだいぶ見慣れちゃったナターシャの話をこのタイミングで単体作品とするならば、もうちょっと捻った話が観たかった。

だってワンダビジョンとかあんなぶ
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シューマッハ(2021年製作の映画)

3.4

69点。子供の頃から父親とF1を観戦してきたファンとして、セナやシューマッハがこのあとどうなるのか…を知りながら観るこのドキュメンタリーは、観てる間中ずっと寂しさを感じてしまった。

往年の映像をみて
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空白(2021年製作の映画)

3.9

78点。万引き未遂で逃げた純朴な女の子の交通事故死を巡る、DQN系父親と、真面目無機質な店長のドラマ。吉田恵輔監督からほのぼの感を除いてみたらがっつりシリアスな人間のべっとりとした感情が浮かび上がった>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.7

94点。圧・倒・的な画ヂカラ!音の洪水!池袋のフルサイズIMAXで鑑賞したが、映画を観るというより、映像を浴びる!没入する!という感覚だった。いやぁ、凄かった。大画面のシャラメ、ゼンデイア、モモアに目>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.8

77点。史実を基にした、14世紀フランスの歴史上最後になる「決闘」と、そこに至るまでのお話。ある夫婦と、その妻を襲った男(夫の元友人)。それを男/男/女の三者の視点から、同じ事実を繰り返し描いた羅生門>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.3

86点。単体の映画としてというよりダニエル版5作まとめての点数になってしまう。単体としては明らかに脚本まとまらず撮ってる感じが(パロマの登場シーンの取ってつけ感などに)出ちゃってる。前後と絡んでない展>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.9

79点。いいシャラマン!アイデア一発のB級映画だけど、嬉々として作ってる感じもあり、ちゃんと不気味でバカで展開にニヤニヤしてしまう。

一晩で数十年経つという設定は、人生の寓話を詰め込んで描こうとして
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

89点。「物語」と「演じること」についての映画。

原作短編の骨格しか使ってないのに、3時間ずっと村上春樹っぽくて、でも小説っぽさは全くなくてちゃんと映画で、凄い。カンヌの脚本賞も納得。長いけど、村上
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.4

68点。『時かけ』『おおかみこども』『サマーウォーズ』がとても良い映画だったのは、奥寺佐渡子さんの脚本が素晴らしかったからなのかもしれない。それ以降の細田監督作品は、あまりにも脚本が杜撰過ぎる。

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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

4.0

80点。さすがはピクサー、基本に忠実ながらちゃんと面白い。「新しい世界に踏み出す怖さと素晴らしさ」をきめ細やかに描いている。特に主人公が夢想するような、高揚感を表す演出がキレもあり、うっとりするほど素>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

81点。原作漫画は既読。ヲタク漫画っぽい見た目と、タイトルでかなり損をしてる、実は、結構本格的な映画制作の裏側モノ映画。かる〜いノリのサクセスストーリーとはいえ、ハリウッドのシステムやプロデューサーや>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

79点。地味なキャストながら「舐めてた相手が殺人マシンでしたモノ」として非常に出来がいい。冒頭1分程度のモンタージュですでに編集センスが抜群で、あ、この映画大丈夫だ、って思った。

主人公の強さも控え
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.8

77点。前作鑑賞時の反省を活かしてリアリティラインを下げて臨んだ。話は無い。景気はいい。音も迫力だ。映画館で気分転換にはなる。ちゃんとチケット代ぶんの価値はある。

前作より怪獣バトルも見やすいけど、
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

83点。認知症の父と、娘の話。人間ドラマとして描かれるのが常な題材を、認知症の父目線で撮ると途端に映画のジャンルがミステリーやホラーになる、という怖さ。自分の祖父母や両親のことを考えてしまうのはもちろ>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.0

80点。前作は低予算ながらアイデアとセンス溢れるサバイバルスリラーで、今回は予算数倍にアップしたサバイバルアクション映画になっていた。ジャンルをシフトしたぶん、同じネタでも面白く観れた。

冒頭のDA
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.8

77点。劇場で見逃したので配信で。家族愛のテーマはとても良い。トータルのクオリティも、画も、小ネタも、ちょいちょい笑いも、さすがはピクサー、隙が無い。

ただ「魔法がなくなって現代化してしまった魔法の
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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.8

77点。とにかく言いたいのは、ゾンビの巣窟に突入しにいくのに、準備する時間もまあまああるのに、Tシャツで行くのやめない?ってこと。

CGや合成も多いのにこんなにクセのあるボケ足のオールドルックのレン
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ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.6

73点。すごい軽いノリの世紀末アドベンチャーもので、100%コメディ。こんな適当な題材で見たことある話を、結構なお金かけて作れるのは、配信系の予算のなせる技。そして良くも悪くも見る方もハードル低く見始>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

80点。アカデミー作品賞ノミネート。破天荒なドラマーが聴力を失って…という話。あらすじから想像する感じと違って、とても誠実に、丁寧に、聴覚障害者に寄り添っていくような静かなドラマ。

とにかく音の描写
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

76点。サンダンスで、過去最高金額でセールスされたというB級タイムループ映画。そう期待して観たぶん、まあまあ面白かったがそこまでではなかった。

主演2人もキュートな感じで、それなりにわくわくして
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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

3.5

70点。原作未読。特殊部隊ものだし、トム・クランシー原作で、テイラー・シェリダン脚本だし、マイケルBジョーダンだし、結構お金もかかってそうだし、楽しみに視聴。

確かに特殊部隊員の復讐暴走無双は楽しい>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.8

76点。この題材をループものコメディでやるからにはどういう結末を用意するんだろうと観ていた。ラストはまさかの…

いわゆる物語的な結末ではないが、だからこそ、嫌と言うほど現実を思い起こさせる。映画外に
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

80点。原作未読。予告編は詐欺と聞いていたのであまり意識せず鑑賞。職業エンターテイメント快作という感じで面白かった。基本は、ダメ部署が奮闘する出版業界内幕モノ。

テンポもいいし脇役までキャラも立って
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.5

70点(アクションだけなら90点!)。とにかくみんな歳とったな〜、、、と思ってしまった。嗚呼…年月…と。

日本ならではの高速チャンバラバトルは現代的な高みまでいっていて素晴らしい。特に新田真剣佑がキ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.6

92点。前作『ザ・ライダー』と同様、監督の演出方法はドキュメンタリー的。今回も主要な2人以外は役者ではなく実際のノマドやヒッピーを起用し、おそらく即興の演技やリアクションも多い。

ノンフィクションの
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

80点。とても地味だけどじわりとくる良作。監督の自伝的物語で、1980年代の韓国移民家族の話だけど、なるほど、アメリカという国が移民で成り立ち、多くの地域で農産業が主体だというバックボーンを考えたらこ>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.8

76点。狂ってるという前情報で期待しすぎて思ったよりも狂ってなかった、実はあるジャンルのB級映画、という感じ。しかし、ブラジルの田舎の暮らしなどに詳しくないので、今、画面に映ってるものの異常さが良く分>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.8

96点。エヴァシリーズ(TV、旧劇場版、新劇場版)すべてに対しての点数。なかなか言葉にできないが、TVシリーズのリアルタイム世代でそのまま映像業界に飛び込んだ人間としては感慨深いどころじゃない。

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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

78点。『劇場』と同じような企画意図だと思うけど、あちらのとにかく有り得ないダサさに比べて、なんと実存感あるファンタジーに仕立てていることか。エンタメ寄りに強調をしてるカップルを、ちゃんと「この二人を>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

86点。かなり盛りだくさんの要素とテーマを、軽やかに的確に端的に描ききってる西川監督はすでに巨匠の風格を漂わせている。

役所広司のいわゆるアクの強い役所広司っぽさを、ここぞという場面で引き算してみせ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

79点。前半は、想像よりもだいぶストレートでベタなヤクザ映画な印象。しかしそこは藤井監督&河村プロデューサーの企画。後半、マイノリティの描き方として秀逸だし、現代ではヤクザ者はこうなってしまうのか、と>>続きを読む