Hondaカットさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.4

89点。2008年ムンバイ同時多発テロのホテルでの出来事を描いた実話系。再現もの映画って感じかなと思いきや超一級のパニックサスペンス映画で、終始続く緊張感や抑揚など唸ってしまうほどだった。

インドの
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.4


88点。ベネチアの金獅子賞。アメコミヒーローものの、いち悪役の誕生譚でありながら、現代社会(特にアメリカ)の貧富格差の問題にしか見えないリアルテイスト。善悪の見方を越えて、社会のシステム自体を糾弾す
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.7

74点。伝説の女性報道記者の半生を追った作品。なるほどドキュメンタリー畑出身の監督の視点はリアルに徹している。【重い現実】を受け止めるにはそれは必要だったのだろう。ただ、エピソードが散文化していて、ひ>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.4

89点。レバノン、シリアの貧困層の子供目線の物語。ドキュメントっぽいのかと想像するも、思ったよりもちゃんとエンターテイメント映画としての構成で、映画的カタルシスまで盛り込んでいた。

この映画が初演技
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.8

77点。IMAXにて鑑賞。『インターステラー』を期待していったら『惑星ソラリス』だった。いや、中身的には『サンシャイン2057』くらいなもんか…そんなスカされ方。大作映画ではなくインディーズ映画の印象>>続きを読む

HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.8

77点。このへんのアニメ文脈には全く知識もないのだが、地元の京都が舞台でSF、というので鑑賞。既視感ある設定の畳み掛け、ようは『マトリックス』『サマーウォーズ』『ミッション8ミニッツ』『インセプション>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.9

79点。オシャレで綺麗で鮮烈な最新ホラー映画。丁寧に撮られ、綺麗に伏線も貼ってる教科書のような作り。そのぶん、予告編の禍々しさを越えなかった。

社会派でコメディアンの監督は、現代のアメリカに対しての
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

90点。なんと映画愛に溢れた、役者やスタッフや全てのハリウッドに対しての愛が溢れた作品なんだろう。タランティーノまじ最高だわ。懐かしさ、寂しさ、温かさ、よき時代の夢。最後の読後感は何とも言えない感情に>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

4.0

81点。女の復讐劇というよりももはやホラー映画。終始流れる不穏感、恐怖と笑いの紙一重というか、そこの間の「無」みたいなものを延々と見せつけられるような映画。

役者陣のその表情の素晴しさ。いったい何を
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

3.7

75点。原作は自分で操作して物語を進めるRPG、しかもサブタイトルを踏まえると、個人的には観る前からだいたいどういう展開を入れてくるのか想像がついた。なので、激酷評されてる最後もアリ派。そうでもしなき>>続きを読む

くすぐり(2016年製作の映画)

3.7

74点。Netflixで観了。ニュージーランドのドキュメンタリー映画。ある記者が、ネット動画で男同士のくすぐりを延々とやっているサイトを見つけ、突入取材しようとしたら薄気味悪い謎の組織に訴えられて…と>>続きを読む

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.0

80点。90年代韓国と北朝鮮の政治の裏側を極上のスパイエンターテイメントにした作品。銃撃戦などがあるわけではないが、登場人物たちの心理戦など見所たっぷりで息つく暇もない。面白い!

『新聞記者』も実話
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.8

ゴールデンリバー

77点。まさかのジョンCライリーを愛でる映画。歯ブラシ初めて使うジョンCライリーかわいいとか、駄馬いたわるジョンCライリーかわいいとか、一体誰得!

フランスの名監督が撮る初の英語
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天気の子(2019年製作の映画)

4.1

82点。まずは、良くまあ、思いがけず邦画の歴史になってしまった『君の名は。』の次で、大作で、こんなに昔の新海誠節に戻したな、と、感心した。『君の〜』では、311大震災をフィクションならではの方法でやり>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.4

88点。IMAX2D字幕版にて鑑賞。『3』は個人的にオールタイムベスト映画に入ってくる100点満点の作品。何よりPixar Animation studioの大ファンで、3DCGを当時かじってた者とし>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.7

75点。トゥーユー。1に続いて同じ映画館で鑑賞。1日のタイムループものホラー映画の続編は、さらに別の視点を描いたり、その原因を突き詰めるSF映画に仕立てていた。1をまるまるフリにした、完全に『バック・>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.9

78点。2年遅れの日本公開。タイムループもの映画とホラー映画とをMIXしたB級ホラー。ようは『恋はデジャ・ヴ』の殺人鬼版。何度も同じ1日を繰り返し、何度も殺されながら犯人を探っていく。それをシリアスじ>>続きを読む

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.4

68点。シリーズのファンとしてこれで終わりというのは少しガッカリ。リブート後の『ファーストジェネレーション』『フューチャー&パスト』はアメリカ史ともからめ、差別と迫害、持つ者/持たざる者を描いた秀逸な>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

3.9

79点。新聞やメディアによる政治告発系社会派サスペンス映画というのは多々あれど、現在の安倍政権内で起こった事件をここまであからさまに題材にしているとは、その気概たるや凄まじい。これを全国150スクリー>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.4

69点。【MCUは当たり外れがある】アベ・エンドゲでテンション上がってたからそれを忘れてた…。単体でこの軽いノリは構わないのだけど、流石にあのシリアス大スペクタフル前後篇映画の後の話でこれはノレなかっ>>続きを読む

メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.5

70点。オリジナルが凄かったのは、あのコンビの絶妙な掛け合いと、設定のワクワク感、そして何よりも、一瞬観だしたら最後まで観てしまうというスピルバーグの神演出だった。

リメイク的な今作は(もうすでに忘
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.4

68点。長久監督の初長編。前作の短編が好みだったので期待して鑑賞。まずは、画のトーンや音楽、効果音、挿入されるもの、テロップ、opningCG、劇中番組、画面効果、などなどの映画のトータルのデザインセ>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.9

79点。原作は大ファン。その強烈なビジュアルイメージで描かれる、神話・生物学・海洋学・各種科学のごった煮かつハードSF。何度読んでも後半は咀嚼できないほどの傑作だと思っている。

まずは映像化において
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.8

76点。全体的にいえるのは、あ、ゴジラ映画なんだな、ってこと。予告篇から感じるリアル路線では全くなく、荒唐無稽で突っ込みどころ満載。ノリとしては『トランスフォーマー』観た時の、あ、そっちね…っていうの>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

4.2

85点。従軍慰安婦問題のドキュメンタリー。右派・左派入り乱れ、監督が日系アメリカ人の学生というのもあり、みなさん素直にいつもの論調で話している。それが編集でまとめられると浮かび上がってくるものが、、、>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

80点。実話に基づく強奪ケイパーものかと思いきや、悶々とした10代特有の想いをかかえる若者たちの苦い青春もの。そしてさらに意外な【ドキュメンタリーとの融合】の手法。こういう形でリアルの話とエンターテイ>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.8

77点。馬鹿アメリカヒーロー映画!非常〜に丁寧に「こじらせ少年がスーパーパワーを手に入れたら…」という設定を描いていて、子供としての正直なおもて面も、やんちゃな裏面も、定型ながらも真正面からやってくれ>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

4.1

82点。原作はこのために10巻ほど読了。熱さは2割り増し!キャストも良し!けど、お話はだいぶ簡略化されてドラマが薄い!群像劇に出来ないのは尺的に仕方がないか。

絵作りが今までの邦画に無いくらいリッチ
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.3

シリーズの総括点数で86点!(単体としてはインフィニティウォーやブラックパンサーやウィンターソルジャーのが高評価)22作付き合った人にはご褒美なシーン満載。でも一見さんは楽しめないかな。

恐らくは映
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バイス(2018年製作の映画)

4.1

83点。チェイニー副大統領の実話。イラク侵攻で何十万も死んだあの戦争が、誇張とはいえあれくらい軽いノリで決まっていたという事実を始め、まーこの世の中のかくも不安定で紙一重な世界情勢・・・というのに思わ>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.4

88点。70年代ブラックスプロイテーション映画のノリをまんまやるとは思わなかった!社会派であるよりも前に、快作エンターテイメント映画って感じでとても楽しめた。刑事潜入捜査もの、バディもの、サスペンス、>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.8

77点。最初の以外(マーク・ウォールバーグが主人公に変わってからは特に)のトランスフォーマーシリーズは、あまりの脚本の酷さで見限っていた。5作目とか観てない。だけど、期待してないのもあってか今作は楽し>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

81点。樹木希林さんは晩年、「人間最後はこうなるんだ」というメッセージを込めて、ご自身の老いと、死に向かって行く様を意識的にフィルムに焼き付けていらっしゃった。

イーストウッド監督も、よぼよぼの自分
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.6

73点。2D鑑賞。オトナ向けなリアルめなお話かも…と思いきや、やたら皆がサクッと宇宙人を受け入れ、事態の飲み込みが早い、悪い意味で「漫画」。フィクションラインがよくわからなくなるのはマーベル作品の中で>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.9

79点。IMAX3D鑑賞。とにかく画的なデザインは狂気の沙汰と思うくらいのこだわり&完成度。とくに3Dで観た時には新しいアニメーション表現になっている。

漫画でいうスクリーントーン、ドットレイヤーが
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

78点。とても今の時代にウェルメイドな作品。白人監督がコメディとして撮る黒人差別もの映画はどんなだろうと思ってみたけど、主人公のイタリア移民をからめ、立場の差を通して、伏線を反転して描く脚本の巧さ。T>>続きを読む