Chinatsuさんの映画レビュー・感想・評価

Chinatsu

Chinatsu

映画(210)
ドラマ(0)
アニメ(0)

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

一言だけ。
最低でも3回はみないと理解できない。
もう一言…
さすがクリストファーノーラン監督。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

クラシックとタイムリーの融合ミステリー。

描いている世界や設定はとてもタイムリーで新しいにも関わらず、ストーリー全体に漂うクラシカルな雰囲気がとてもマッチしている。だからこそ、少し大胆に思える展開も
>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8


早すぎないストーリー展開、詰め込みすぎていないストーリー、にも関わらずわずか100分程度の映画。見事。
騙しはもちろんのこと、時間軸の交差や登場人物のキャラクターが映画を鮮やかに彩る。

脚本を作る
>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0


善と悪の根底は同じなのかもしれない。そう感じさせられる映画だった。
善と悪の2つに共通することは、何かをよくしようとすること。その人にとって、良い生活、もとの生活を送るために一生懸命になる。それが、
>>続きを読む

プロジェクト・パワー(2020年製作の映画)

3.6


限りのあるスーパーパワー。能力、効力ともに制限がある。限りのあるパワーだからこそ、考える。むやみやたらに使おうとしない。そして、自分がどのようなパワーを発揮するか分からないから、怖い。しかしまた興味
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

音楽ありきの映画とはこの映画をいう。

ミュージカル映画ではないのだけれど、音楽が映画に影響を与えるというのはこの映画を見れば一目瞭然である。
冒頭から最後まで爽快な音楽が彩り、ストーリー、キャラクタ
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.8

この映画が、アカデミー賞作品賞を受賞した意味を今一度考えたくなる。

テーマは混み合っている。本当にたくさんの社会的問題点が扱われている。しかし、この映画の最大のテーマは、主人公シャロンではないか。彼
>>続きを読む

STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

3.8


ドラえもんの泣ける話シリーズ。
のび太のおばあちゃんが出てくる話に間違いはない。
伏線の回収も見事だった。ひみつ道具の特徴を軸としたストーリーの構成が非常に良かった。どんなに便利な道具でも、使い方に
>>続きを読む

ムーラン(2020年製作の映画)

3.2

原作と比べることがいいのか、どうかはさておいて、まずこの作品を単体の作品としてみた感想として欲しい。

「鑑賞者任せ」の一言。見る人によって捉え方、解釈が分かれそう。伝えたいメッセージ性は明確なのだが
>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

心が苦しくなるが、それ以上に暖かさがある作品。

2020年になった今、同性愛については慎重に扱われるべき問題とされ、ジェンダーに関しての理解は深まりつつある。しかし、まだまだであることに変わりはない
>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

4.2

死刑囚が死刑執行前に過ごす監獄。それを聞いただけでは、この映画はなんだか難しそうというイメージを抱くだろう。しかしこの映画は違う。人が死を前にした時、誰もが自分が犯してきた罪を後悔する。それが極悪非道>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.9

破壊は再生へ向けてのスタート。
再生は破壊がなければ始まらない。
破壊は再生があるから行われる。
だから主人公は破壊した。片っ端から。気になったものは全て。そして、再生へ向けての準備を整えた。壊すだけ
>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

4.2

ドラえもん映画の恐竜作品は、節目で訪れる。だからこそ、なみなみならぬ思いがあり、メッセージがある。今回の作品は、一見軽いようだが、とても重く、重厚感のある映画だと感じた。

のび太の他の人にない優しさ
>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.3

人間には、まだまだわからない力が隠されている。脳が100%の力を発揮していないという話はよくある。日本で言うと、「SPEC」というドラマが挙げられる。
ただ、この映画は情報化社会への訴えのようにも感じ
>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.9

ストーリーの展開はよくありがちなのかなと思う。しかし、その単純なストーリーの中に散りばめられたコメディ要素がこの作品をぐっといいものへと押し上げている。

嘘をつけないことが、人間にとってどれだけハン
>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.2

人間を所有物とする。言葉で表すだけでもゾッとするが、映像として表れるとゾッとするだけではなく、吐き気さえする。
日本も人種差別に縁がないわけではない。遡るが、江戸時代にはひどい差別もあった。今もそれが
>>続きを読む

バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.6

様々なストーリーが絡み合う、ラブコメディ。
それぞれのバレンタインデーを切り取り、それぞれのストーリーが不思議と繋がっていく。その繋がりが無理に作られている感じがなく、見ていてワクワクする。アメリカの
>>続きを読む

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

2.8

終着点があやふやだったのではという印象を抱いた。
命の選択、大切さが根底にあるのは確かなのだが、いまいちそのメッセージ性が伝わってこない。おそらく謎解きのストーリーが強いからだと思う。
堤幸彦監督作品
>>続きを読む

[リミット](2010年製作の映画)

3.4

ライアン・レイノルズだから成り立った映画なのではと思う。
90分、映像としては同じ状態が続いているのだけど、しっかりストーリーは進んでいく。ストーリーが進んでいるからこそ、進展のない状況が腹立たしい。
>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.8

難しかった。何かとんでもなく深いことを言っている映画なのだろうかとものすごく考えた。おそらく、そうではない気がする。

生きたいように生きて、人間の自然な摂理につべこべ言うことは無理がある。単純にこう
>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.4

今なお続く社会問題が、これでもかと詰め込まれている。
にも関わらず、くどいこともなく、中途半端でもない。非常にバランスがとれている作品という印象だった。

これが実話であることが、この映画を唯一無二の
>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

4.2

どんな理由があろうと人を殺してはいけない。

 それは確かなことであるけれども、時として、正当化された殺人もあるのではと考えてしまう。ニュースとして知らされるのは、誰が誰をどのように殺したという事実だ
>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.8

人は助け合って生きていくということを、改めて考え出させてくれる作品。
主人公がただ恵まれていただけ、奇跡だ、で済ませることは簡単。しかし、この作品自体が実話であり、現にこの世界で起こったことなのである
>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.6

人は一度貴族的な世界へ足を踏み入れてしまうと、その世界でしか生きられなくなるのかもしれない。だからこそ快楽たるものが倫理を脱してしまう。名刺一つとってもそれがその人の価値を示すものであり、負けてはなら>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

こんなにも小さい頃から人は葛藤して生きているということを改めて実感する。それはいい意味でも悪い意味でもある。ただ、それが人の楽しさでもある。
誰かに好かれたい、嫌われるのが怖い。こういった思いは当たり
>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.3

ウイルスも怖いけど、それ以上に人間や情報の怖さを知る。今日、コロナウイルスが流行しているからこそ、この未知のウイルスが生み出す真の恐怖が何かリアルに伝わる。
もしかしたら、まだまだ甘く考えすぎているの
>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

4.6

辞書のすばらしさが凝縮されている。今や電子辞書が主流の時代。重くて、持ち運びも不便で、調べるのにも時間がかかる。だが、そこには編集者たちの血の滲むような努力がある。それを忘れてはならない。
今日、言葉
>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

鑑賞前にある程度あらすじを知っておくことをおすすめする。でないと、最初はどういったことなのか疑問だらけで進んでしまう。ただ、所々に現れる伏線はクスッと笑えて、意味深い。
現代にもかなり繋がる作品ではな
>>続きを読む

キューティ・バニー(2008年製作の映画)

3.6

人は外見で判断されがち。まさにそれを表す映画。ただ、それだけでは終わらない。外見をきれいにしようとすれば、自然と内面も変化していく。その変化がとてもコミカルかつ美しく描かれている。
深く考えず、ただ笑
>>続きを読む

ダンス・レボリューション(2003年製作の映画)

3.7

子供達にとって、何か夢中になれるものがあるという環境がこれほどまでに大切だと教えてくれる作品は珍しい。
ストーリーとしては至って単純。成功を夢見る振付師が、あることを転機に、成功していく。その中で大切
>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.8

動物たちのかわいさ、そして身勝手な人間、はたまた身勝手な動物、これらのバランスが非常によくとれた作品。原作をきちんと知らない身からすると、「あれ?これってこういう設定なの?」となったりする部分が多々あ>>続きを読む

ポリスアカデミー(1984年製作の映画)

3.8

ストーリーも作りも雑。なのに、見終わった後に残る感情は「おもしろい」や「最高」。登場するキャラクター全てが濃く、その濃さが全く嫌にならない。これぞ黄金比と思わせる程だ。
長さも映画にしては短い。それが
>>続きを読む

>|