たばたさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.8

拷問のような映画だった。「ほつれる」と比べるとウェット過ぎて全然好きじゃないけど、とにかく才能がほとばしっている。この監督が今後どういう作品を作っていくのか気になる。
そしてこれって脚本どうなってんだ
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.9

好き。
どんな不幸が降りかかってもカウリスマキ的受け流しでやり過ごせばいいのかもしれない。

街のあかり(2006年製作の映画)

3.9

好きぃ。
ひどく悲しい話なのに全体が可笑しみに溢れていて最後はちゃんと希望がある。それもこれも観る側が想像出来る余白があるからこそなんだろうな。

主演の人ハンサム過ぎ。

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.6

まずニール・ブロムカンプが職業監督としてめちゃくちゃ優秀だったという驚き。彼の味や才能が脱臭漂白されてるというより、地肩が強過ぎて何やっても凄かったという印象。こんなのどんどんオファー来ちゃうぞ。大丈>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.7

そもそもバーンスタインの人生が、映画にするには少々ドラマチックさに欠けている気がする。運にも才能にも恵まれ、人として極端に破綻しているわけでもない。こういう人だったのか、へー…と思うしかなかった。>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

アマプラ に上がってて驚いた。劇場公開されないってこと?

ストーリーはどっかで見たことある感じだけど、とりあえず画が強いしキャスティングが強烈。ジェイコブ・エロルディとアーチー・マデクウェというライ
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.7

ゾンビ系映画の設定としてレイプといじめを加えたのは勇敢で画期的なことなんじゃないかなと思う(褒めているわけではない)。そのおかげで不快描写が続くので悪趣味で最悪なのは確かなんだけど、これは人がそもそも>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.0

観終わって、「フリーソロ」の監督チーム初の劇映画だって知ってびっくり、そして納得。アネット・ベニングが出てくる前に若い頃の本人映像を出したり、ドキュメンタリー映像の組み込み方が大胆で面白い。

とにか
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.7

撮影が素晴らしいし、何より全体のトーンが良いので退屈しない。でもひょっとしたら、ポール・シュレイダーって僕の琴線に全く触れない人なのかもしれない…。
テーマとかキャラクターとか全然嫌いじゃないけど、自
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.5

ストーリーのアイディアと見せ方はすごく良いのに詰めの甘さを感じる。
撮影/編集の感じも最初は面白いと思ったけど、観てるうちにスノッブに思えてきた。全体的にあまりにも熱が低い気がする。愛も狂気も感じられ
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.4

うーん、これはどう受け止めればいいんだろ。普通に意識高い系を嘲笑してるのか、その奥にもっと深い皮肉があるのか、読み取れなかったというのが正直なところ。

パナマで道路を封鎖していた環境活動家二人を弁護
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バビロン(2021年製作の映画)

3.7

スクリーンの中で行われてるどんちゃん騒ぎがこちらに響いてこない瞬間が多かったけど、後半はかなり良くなっていった…かと思うと映画史のアレは完全に踏み外してる感じがしたり…と、いつものことながら良いところ>>続きを読む

レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

3.8

警官ものサスペンスの超王道という感じ。無駄な凄惨さもなく、ベニチオ・デル・トロとアリシア・シルヴァーストーンの夫婦が仲睦まじかったりして、良くも悪くも安心して観られる。

売れっ子MV監督の長編デビュ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

シャマラン映画を添削した感じ。めちゃくちゃ面白いと思うんだけど。ここでの評価も微妙だし、Rotten Tomatoesの一般評価が低いのも不思議。

真相が分かるにつれてガッカリするんだろうなと覚悟し
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スマイル(2022年製作の映画)

3.3

低予算を逆手に取った系なのかと思ったら違った。昔のフィンチャーをダサくしたようなカメラワークは嫌いじゃないけど、全体的に志が低いというか、せっかくの「笑顔って見ようによっては不気味だよね」っていうポイ>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.6

俳優さんたちも良いし、映画としては面白いのだけれど、最終的に特に心に残るものは無かった。もっと社会風刺的なものを期待してしまったからかもしれない。個人的な印象としては、この由宇子という人の話だなぁとい>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

4.0

良い。「わたし達はおとな」も気になってたけど観てみよう。いろんな映画撮って欲しい。ホラーとかも。撮らないだろうけど。希望が持てる監督現る、という感じ。
音楽もめっちゃ良いし、と思ったら石橋英子だった。
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トゥルーライズ(1994年製作の映画)

3.8

当時以来の再鑑賞。
今観ると様々なところに時代を感じるけれど、そこはキャメロン。アクションシーンがアイディア満載だし、特に後半は映画のクライマックスとしてマスターピースの一つだなと思う。制作費が一億ド
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.3

脚本が問題提起とクラシック音楽のトリビアに溢れていることもあって、観ていてシンプルに楽しい。撮影は惚れ惚れするほど美しいし、ホラーとしても観られるくらい不穏な雰囲気の演出も良かった。自分にとっては想像>>続きを読む

アビス(1989年製作の映画)

3.8

当時観た時の、うーん、なんか地味?って印象が、再鑑賞してガラッと変わることはなかった。でもとにかく改めて思うのは、ジェームス・キャメロンはエモーショナルなシーンを撮るのがめっちゃ上手い!ってこと。映像>>続きを読む

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.7

キャストそれぞれの上手さと味が際立っていて良かった。不思議と西川作品って、豪華なちょい役も全然嫌味に感じないのよね。中村勘九郎(勘三郎)…もっと長生きして欲しかったなぁ。そして八千草薫!彼女を失った日>>続きを読む

シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.0

観終わってみれば、ポスターから受けるイメージに反して相当ヘビーな映画だった。優しいキャラクターとして存在していた人たちの態度がアウティングを境に豹変するのが本当に怖くて悲しい。

今作で長編デビュー作
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セクシー・ビースト(2000年製作の映画)

4.3

ずっと観たかった映画。すんごい良かった。

ベン・キングスレー演じるドンが、笑っちゃうくらいほんとにほんとにほんとに嫌な奴で、おそらく観る人みんな「こんな奴早く殺せ殺せ殺せー!」と思うことだろう。こう
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ある種のジェットコースタームービーと言いたいくらいのスピーディーな展開。主人公のネットリテラシーが高いのもあって、こちらの集中力が試されてる気分になる。

充分面白いけど、全体的に画期的だった前作と比
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.3

ストイックで冷静沈着な殺し屋のかっこよくて長い独白をぶった斬る形での失敗とか、笑いの基本中の基本みたいなことを大真面目にやる可笑しみ。強調しようと思えばいくらでも出来るところを敢えてせずに淡々と描いて>>続きを読む

リトル・ジョー(2019年製作の映画)

3.5

このリトルジョーを例えば宗教のメタファーと捉えると、すんなり理解出来る話だなぁと思う。欧米だとか、それこそパレスチナ問題を見ていると、本当の意味で宗教が根ざしてない国で生きていることを実感するし、何が>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

前半は展開が速いし、ベタなテーマながら安心して観られる良さがあった。そして戦争というものの悲惨さと虚しさが早々にちゃんと伝わってきた。このタイミングで観ると、 ほんとズシンと来ちゃうのだけれど。
でも
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.3

リメイク元ほど嫌な感じはなかったけど、もはやオットーは嫌われ者でもなんでもない。ちょっと気が短い普通に親切なおじいさんの話。
人の死まで使って、ハイッ どうぞ感動してください!みたいな実話系ですらない
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

途中、スピルバーグのノスタルジーが巨大過ぎてポカンとしてしまうこともあったけど、終わってみればめちゃくちゃ良かった。トリビアによると実際に起こったエピソードがかなり多いらしく、ソレンティーノの「The>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

前半はドニー・イェンの存在とアクション以外あまり新鮮味がなかったけど、後半はかなり良かった。やっぱりこのシリーズは絶妙なバカバカしさと、キアヌ・リーヴスという俳優の味とのマッチングが最高だと思う。>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

3.4

一人称で語られる小説で読む方がインパクトのあるストーリーなんだろうなと思う。言いたいことは分かるけど、映画として伝えようとすると矮小化されてしまう気がする。人気美形俳優を揃えたキャスティングもどうかと>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

ポール・トーマス・アンダーソンとかもそうだけど、優れた監督のストーリーが明らかに難解になっていくのを感じると寂しいものがある。前作も分かりづらかったし、この流れが続くのかなぁ。
まず、そもそも「リアル
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グッド・シリアルキラー(2018年製作の映画)

3.6

こういうストーリーでこういう結末は全然好きじゃないけど、良い瞬間はたくさんあった気がする。
ただ、ホラーとして見せたいのかそうじゃないのか、悪い意味でどっちつかずな感じがグロ描写の単調さに表れてたかな
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.4

女の子たち演技上手い。

中盤ちゃんと怖い瞬間があったので、その後を期待しちゃった。全体としては惜しいというか、自分のイメージとは違う恐怖描写になっていった。登場人物だけでどうにかして欲しかったかな。
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87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.6

ビッグプロジェクトから引っ張りだこのフロピューがプロデューサーにまで名を連ねて出演してる今作。監督/脚本のザック・ブラフとフロピューが当時付き合っていたらしい。
作品の出来としては、良くなる気配はあり
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