jokerさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

4.5

面白い。

逃げても逃げても誰かに追いかけられる、
不条理な悪夢を誰もが見たことはあるだろう。

この作品は、
あの特有の気持ち悪さを見事に描いている。

豪邸も病室もダンススタジオも、
映される世界
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おいしい生活(2000年製作の映画)

3.5

久しぶりのウディ・アレン。

彼のオーバーな演技が鼻につくが、
軽快でリズミカルなユーモアは健在。

ヒュー・グラントが脇を締めて、
イイ味を出している。

水道管のシーンは、
声に出して笑ってしまっ
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.5

カンヌでグランプリを受賞したということで、
興味を持ち鑑賞。

予想はしていたが、
やはり重たい作品だった。

正直で不器用な人間ほど、
世渡りが下手で誤解されやすい。

彼の理解者があまりにも少なく
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.5

素晴らしい。

厨房にフロアにバックスペースに…
次から次へとレストランでドラマが起こる。

しかもそれを90分間もの長回しという、
前代未聞の偉業を成し遂げている。

演じ続けるキャストももちろんだ
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SLAM DUNK 全国制覇だ!桜木花道(1994年製作の映画)

4.0

劇場版第2作目。

県大会ベスト8を賭けた、
古豪・津久武戦が描かれる。

原作ではたった数コマのシーンを、
一試合にまとめた作品。

宮城・三井が加わり、
ようやく湘北もベストメンバーになる。

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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

面白かった。

UFOでもなく宇宙人でもない、
未知の生物が突如現れて人間を襲う。

それを目の当たりにした1人の男が、
無謀にも立ち向かうという物語。

SF要素が満載なのに、
画面はリアリティに満
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SLAM DUNK(1994年製作の映画)

4.0

記念すべき、映画版第1作。

中学時代のライバル、
小田との試合が描かれる。

まだ初期の作品なので、
宮城も三井もいない湘北高校。

30年ほど前の作品なのに、
充分楽しめるから不思議だ。

あっと
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

4.0

とても良かった。

余命いくばくもない青年が、
かつて付き合っていた女性たちに別れを告げるため、
親友を連れて旅をするロードムービー。

コミカルに描かれる前半から、
そこから一転して胸が締め付けられ
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晩春(1949年製作の映画)

4.0

久しぶりの小津 安二郎監督の作品。

父と娘の物語。

現代ではもはや失われつつある、
人情深い人々が描かれる。

昔の俳優さんは、
佇まいから現代の俳優陣にはない気品があり、
観ていてとても清々しい
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

4.5

楽しみにしていた後編。

前編に引き続き、
興奮が止まらなかった。

前編の勝地 涼クンも良かったが、
後編の北村 匠海クンもとても良かった。

日常からすべてをボクシングに注ぎ込み、
自分を追い込み
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

沖田 修一監督ということで、
興味を持ち鑑賞。

上白石 萌歌さんの演技を、
初めてしっかり観た。

とても純粋で真っ直ぐで、
非常に好感が持てた。

豊川 悦司さんとのシーンがとても良く、
観ている
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

4.5

面白かった。

チラシを見た時から、
ずっと気になっていた作品。

森山 未來さんも勝地 涼さんも、
見事というほかない。

ストイックに自身に鞭を打ち、
殴られても殴られても立ち上がる姿は、
素直に
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静かな雨(2020年製作の映画)

4.0

良かった。

脚に障害を抱えた青年と、
街で出逢った少女との、
淡く純粋なラブストーリー。

ある日をきっかけに、
2人は二人三脚で歩み始めるが、
その日々がとても切ない。

昨日よりも今日、
今日よ
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

4.0

良かった。

すでに離婚した夫婦が、
娘の結婚のためにバリ島へ向かう。

息苦しい都会からの生活を離れ、
家族は次第に人間らしさを取り戻していく。

屈託のない笑顔を彼らが見せるたび、
こちらもつられ
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

4.5

非常に面白かった。

刑務所に服役している囚人たちが、
ふとしたきっかけで演劇を上演することになる。

演目はS・ベケットの名作、
『ゴドーを待ちながら』。

稽古をしていく過程で、
囚人たちの表情が
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オー!ファーザー(2013年製作の映画)

3.5

藤井 道人監督ということで、
興味を持ち鑑賞。

コメディ色が強く、
いつもとは違う印象だった。

父親勢が個性豊かで、
観ていて楽しかった。

肩の力を抜いて観られる作品。

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

4.0

内田 英治監督の最新作。

凶悪な事件を担当する熱血刑事が、
ある日いきなり音楽隊へ異動を命じられる。

もっとコメディ色が強いものを想像していたが、
とても温かいヒューマンドラマだった。

やりたい
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

荻上 直子監督の最新作。

『かもめ食堂』を観て以来、
ずっと彼女の世界観のファン。

独特の緩やかな雰囲気が、
なんとも言えず癒される。

ムロ ツヨシさんが非常に良く、
彼の演技に終始笑わせてもら
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

久しぶりの映画館。

穏やかなOPから一転、
瞬きすら忘れるジェットコースターだった。

次に何が起こるかわからないので、
一瞬たりとも油断できない。

ハリウッドのハチャメチャさに、
アジア系のホラ
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

4.0

良かった。

ある事件で服役していたため、
離れ離れになってしまった親娘の物語。

本当の息子に逢うことすらも、
前科があるためにままならない現実。

特別なことを望んでいるわけではないのに、
社会の
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百花(2022年製作の映画)

4.0

久しぶりの邦画。

予告編を観た時から気になっていたので、
楽しみにしていた。

記憶を失くした母親と、
それを献身的に支える息子との、
胸の奥が苦しくなるヒューマンドラマ。

菅田 将暉クンの抑えた
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソンの代表作。

ビル・マーレイが眉間にシワを寄せるたび、
不思議と可笑しさが込み上げてくる。

あんなに3枚目なウィレム・デフォーを、
初めて観たかもしれない。

生音を常に傍らに映
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ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

3.5

久しぶりのマーティン・スコセッシ。

彼にしては珍しい、
ファンタジー作品。

こういう世界観も描くのかと、
非常に新鮮だった。

あそこまで軽快なベン・キングズレーも、
初めて観たかもしれない。
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マイヤーリング(1957年製作の映画)

4.0

O・ヘプバーンの初期作品。

当時のTV映画は生放送だったというから、
本当に信じられない。

1度のミスも許されない撮影のはずなのに、
まるでそんな緊張感を感じさせない。

映画には復元不可能と言わ
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

4.0

面白かった。

ビル・マーレイもシガニー・ウィーバーも若々しく、
素敵な表情が沢山あった。

ダサいおじさんたちが懸命に戦う姿は、
何とも言えず滑稽で笑える。

ゴーストの描写はもちろんCGだが、
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トゥルー・クライム(1999年製作の映画)

4.0

久しぶりのイーストウッド。

何度見ても、
彼の作品は心が穏やかになる。

『デッドマン・ウォーキング』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』など、死刑を題材にした作品は多数ある。

今作もその重たいテーマ
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

面白かった。

この手の作品は今まで敬遠していたが、
単純に楽しかった。

子供たちが本当に笑っているのを観ると、
とても微笑ましく癒される。

昔の映画はこういう夢が沢山あり、
ワクワクする何かが詰
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

4.0

『エルヴィス』が良かったので、
バズ・ラーマンに興味を持ち鑑賞。

ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの、
ピュアで真っ直ぐなラブストーリー。

前半のコメディ部分はあまり好きになれなかったが、
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.5

ある女流作家の物語。

過去と現在を何度も行き来して、
時間軸が入り乱れるのが良い。

ところどころ官能的で、
時間が止まったような錯覚を覚える。

個人的には、
もう少し笑えるシーンが欲しかった。

サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.5

当時は真新しかったのかもしれないが、
個人的にはあまりハマらなかった。

サスペンス性が弱く、
主演女優の演技が押しが強いので、
どうしてもくどく感じてしまう。

ビリー・ワイルダーの他の作品が好きな
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シラノ(2021年製作の映画)

4.0

面白かった。

ピーター・ディンクレイジが主演の作品を初めて観たが、非常に良かった。

彼を初めて観た『スリー・ビルボード』以来、彼の演技のファン。

本作は彼の演技だけでなく、
華麗な剣捌きや唄声も
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

白石 和彌監督の最新作。

冒頭5分から、
目を覆いたくなるような陰惨な光景が続く。

ここ最近では明るい役が多かった印象の、
阿部 サダヲさんの本領が発揮されている。

ほぼ面会室という狭い空間のみ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白い。

脚本もカメラワークも音楽も、
すべてにおいて好みのド真ん中。

理不尽に誘拐されたはずなのに、
いつの間にか抱いている不思議な感情。

悪態をつき暴言を吐いているのに、
人間臭
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