言葉人形さんの映画レビュー・感想・評価

言葉人形

言葉人形

メシア・オブ・ザ・デッド(1973年製作の映画)

5.0

えー、めちゃくちゃ頭悪くてめちゃくちゃ最高だった。
夜が美しければ何でも良いじゃないかと言わんばかりに夜が美しい。
アメリカでゾンビ映画なのにヨーロピアンスタイルで撮られてる変な映画。もっと限定するな
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ペパーミンタ(2009年製作の映画)

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天国の映像。
センス・オブ・ワンダーにしてアート感覚に満ち満ちた驚異の小部屋。
ビビッドでカラフルな世界、変幻自在のカメラワーク、自由奔放な登場人物たちの狂乱、狂騒。
とっても可愛くて、すっごくポップ
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情痴 アヴァンチュール(2005年製作の映画)

5.0

めちゃめちゃ好きな感じの退屈な作品。オープニングからエンディングまで一部の無駄もなく好き。本当の「雰囲気映画」とはこういうことだ! 観たい映画を観るということは詰まるところ観たい映画を見たいように観る>>続きを読む

フランソワの青春(1969年製作の映画)

5.0

孤独な微熱美少年の初恋物語が何故か奇妙なサスペンス色を持って演出される美しくも謎の作品。
偽マンイーター(手に描いた落書き)がウサギを撫でる冒頭の不穏さ。青春とはただならぬ爛れた病気だね。演出に爽やか
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砂漠のシモン(1965年製作の映画)

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不信心者と無神論者は別。人間は神がいても愚かだし神がいなくても愚かであり続ける。そして馬鹿は救いようが無い。仔羊の横っ腹を蹴り上げたり、棺が自動で高速移動したり。ブニュエルって手と蟻の組み合わせ好きだ>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

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眼を潰す為の光と潰される事に因って初めて見える光。何から何まで救済。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

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人間よりも時間を描けばこうなるだろう。もの思う身体の中に椅子がある空席のまま私は続き、永遠の扉を開ける鍵として君の軀は傍にある。だとしても、この世に無数の瞼揺れ最後の夢で君に触れたい。

プライベート・パーツ(1972年製作の映画)

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変態が変態として気狂いが気狂いとしてきちんと仕事して輝いてるサイコパス映画はとっても楽しいね。空気ラブドールを水で膨らますって発想が面白い。ビニールプールを水で膨らませたら楽しそうって思いました。全く>>続きを読む

サラブレッド(2017年製作の映画)

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無機質で体温が低い感じの映画なので悪い意味ではなく皮膚をなぞるように表面的に眼で追っても成立するけど考え出すと沼みたいな孤独で底の知れ無い怖さが湧き出してくる。マインドハックというかマインドファックと>>続きを読む

プラネタリウム(2016年製作の映画)

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プラネタリウムと降霊術は似ていると思ってる部分が私にもあったので何処か納得した。この作品の場合のプラネタリウムはもっと俯瞰的に見える人生のメタファーだけど。信じたいことを信じさせ、見たいものを見せる。>>続きを読む

君と、徒然(2019年製作の映画)

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目を開けて視ていた夢に光の比喩で体内が眩しいままで眠っていける。すべて忘れていくためにあるみたいだったから記録するのかなと思った。記憶に残らない。

転がるビー玉(2019年製作の映画)

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何に或は誰になったら私は不安じゃなくなるんだろう。諦めるべきところからひしと始まりスカートの影の中なる階段を密やかな音たてて降りゆく今日も。

blue(2001年製作の映画)

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みんな違ってみんないいとは言うけれど私はただあなたが見てるあなたと同じ青が見たくて、でもあなたの眼を借りて見たとしてもきっとあなたが見てるようにあなたと同じ青を見ることは叶わない永遠に。私とあの娘の間>>続きを読む

黒蜥蜴(1962年製作の映画)

5.0

深作欣二版ではないので黒蜥蜴は美輪明宏様ではないけれど、でもこっちの方が映画として好き。
そうとうイカれてるので。
和製ロッキー・ホラー・ショーな感じのミュージカル。

妖しくジャジー&ムーディーな男
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5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

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個体と全体、支配と隷属、不純と矛盾。

リトルモアをPARCOに変換し口語と文語を同時通訳してるみたいな二重訳的な謎の齟齬がある。

遠心力だけで創られたような無重力感は変だし、プログラムピクチャー的
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玉城ティナは夢想する(2017年製作の映画)

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女の子たちのこころの集合体であるところの玉城ティナになりたGirlは結局のところ玉城ティナだけいればいいという逆説的で排他的で残酷な選別をする恐ろしい映画。

変性意識的なので夢の共感領域内に居ない人
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ロッジ 白い惨劇(2019年製作の映画)

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『グッドナイト・マミー』同様にミニマル・アートとコンセプチュアル・アートの混合というより真ん中ら辺くらいの立ち位置にある静かに狂えるホラーとしてはかなり好きな画作りだけど思わせぶりに積み上げていく構成>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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夢と現実の境界を撃ち破るのに交通事故の角度と速度は完璧。クラッシュとフェティッシュとノワール。
50's幻想と病理、その光と影というか光と闇もっと言うなら白い闇と黒い闇。昼と夜よりなお暗い。

夢の語
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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何か『聖なる飼育』に似てる。『聖なる飼育』が酷評されてた印象があるので『ミッドサマー』がこんなにウェルカムなの謎。人様のセラピーが他人事として流れていく。人間が燃える映画が好きだけど思ったほど心躍らな>>続きを読む

フッテージ(2012年製作の映画)

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オチが弱いというか狙い過ぎた時の世にも奇妙な物語みたいなので首を傾げる箇所もあるけど全体を覆ってるトーンとテンションは好き。アブストラクトな音楽を聴いた後みたいな気分になります。
家族団欒のち殺人みた
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ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

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相当ハードに気が狂い過ぎてて中々に愉しい瑕疵物件。
シャイニングを片親にしてエクソシストの親子を逆転しほんの少しのティム・バートン風味を振りまいて外部からの敵にではなく内部の者を排除する為に完全殺人ピ
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死の恋人ニーナ(2015年製作の映画)

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語りへの的を絞り切れてない雑味のあるノイジーさが編集の妙や性急と間延びを繰り返す独特な間の取り方で全体を奇妙で不可思議な領域へと持ち上げている恋愛シミュレーション破綻系ホラー。トーンを抑えた静かな色味>>続きを読む

血を吸う粘土~派生(2019年製作の映画)

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急激にお洒落度が増して魅力が半減するという謎の怪現象が起きてる。

血を吸う粘土(2017年製作の映画)

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ホラー的なことより美大系の講評会(という名のダメ出し)が最も残酷で怖い地獄で昔のこと思い出して胃が痛くなった。映画は笑えるって意味で面白い。伊藤潤二的な感じ。美少女の顔面を映したい意図は痛い程よくわか>>続きを読む

六月の蛇(2002年製作の映画)

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六月も今日で終わりなので何となく観たけど割と良かった。
塚本晋也と言えば今の朝ドラ(『おかえりモネ』)の病気のカメラマンという印象。

雨がガラスをつたうのやそれを投影してうねる影とか。
銀が残る青み
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フォクシー・ブラウン(1974年製作の映画)

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オープニングからエンディングまで無駄なく格好良いパム・グリア様に痺れて酔いしれて骨抜きにされる映画。私があまりブラックスプロイテーション映画に馴染みがないせいもあるのだろうけどカルチャー的にイカしてて>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

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三点透視図法的な美意識で遠近法的に美化される自意識。過度で華美なセルフポートレート。他人は自分を反射する鏡でしかないし鏡は増えるだけ孤独も深まる。共有や共感できるものは孤独ではないから孤独は自分を共喰>>続きを読む

愛の地獄(1994年製作の映画)

5.0

本当に愛の地獄という地獄を地獄していて地獄。
恐ろしいほど大胆に(或いは雑に)処理した時間経過も凄まじく嫉妬に至る病も省略してて普通なら説明不足で心情が判りづらいと言われそうなところもなんのそのそんな
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マシニスト(2004年製作の映画)

5.0

現実に幻想が異物として混入される恐怖というより幻想に現実が異物として混入されることの不安。
そのどちらにも現実感が乏しい。
浮上する不浄。

この空虚さを保証し補強してるのは、この状況下で、どれが現実
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

5.0

凄まじく素晴らしい頭蓋骨幻想。
退屈でつまらない映画大好きなので大好き。
あれかこれか、どれでもない子守唄ならいらないと地獄往きのメロドラマ。平たく簡素に要約すると精神分裂気味の男の瞼の娘を訪ねて三千
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アス(2019年製作の映画)

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不思議の国のUs、鏡の国のMe。
プロットこそホラーだったもののフォーマットは社会派スリラーだった前作『ゲット・アウト』より確実に格段に解離的で悪夢めいたホラーになっている。
個人的にホラーが社会派の
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時をかける少女(2006年製作の映画)

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細田守が怖くなかったことなど一度も無いけどやっぱりめちゃくちゃ怖かった。道路標識と岐路の反復はおジャ魔女どれみでもやってたような気がする。世界が優しくなくて綺麗だって事を人間が偶に思い出せるといいな。

カラフル(2010年製作の映画)

5.0

最初の幽霊みたいなのの描き方がすごい好き。
色々な事情が重なって諦めてしまった油絵をもう一度やりたくなった。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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単純にカッコいいし純粋にカッコいい。エネルギーの塊。生きてるのつらいからミヤコ教に入信したい。

破壊しに、と彼女は言う(1969年製作の映画)

5.0

何度読み返しても理解できない、理解できないことが快感のように何度も読み返してしまう素晴らしいマルグリット・デュラスの原作が好きで観たけど、流石は本人が監督しただけあって私が原作を読んで思い描いた通りの>>続きを読む

ほうきに乗った女の子(1971年製作の映画)

5.0

めっっっっっっちゃ可愛い。死ぬほど可愛い。あんまり可愛すぎるから頭がおかしくなっていく。女の子も可愛い、世界観も可愛い、お話も可愛い、衣装も可愛い。可愛いの大渋滞で大洪水。タネがわかってる手品をそれも>>続きを読む

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