でぃーぷさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

非常に芸術的で哲学的な映画。本能むきだしから始まり、だんだんと理性を獲得していく様が風刺的だった。寺山修司っぽさ、手塚眞の「白痴」ぽさを感じた。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

大好きな漫画の実写化。おおむね期待を超えてきた。特に鶴見中尉、白石、尾形の再現度、演技はすごい。ただ主演の杉元が山崎賢人じゃないだろ。山崎賢人は好きなんだけど、違う。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

ウタの物語である以上、歌唱シーンが多いのは当然だがあまりに多かったように思う。あと映画オリジナルキャラのデザインが東映アニメーションだからか、なんとなくプリキュア然としていた。

ストーリーとしては、
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.0

テレビアニメ版は非常に面白く、コメディ、サスペンスのバランスに長けた良作であった。しかし劇場版である本作は、ほとんどがその繰り返しでまるでダイジェスト。正直ガッカリだった。

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

問題提起としては120点。超高齢社会を見事に風刺していて、社会の役に立つとはどういうことか、安楽死の倫理を考えさせられる。また、システムの一部として働く人が、自分のしていることの矛盾や背景に気づいてい>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

4.0

かなり昔の作品とは思えないほど、音とカメラワークが良かった。単純にかっこいい。

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

成田凌と清原果耶のコミカルなやり取りに笑ってしまう。テンポの良い作品。まともな側とまともじゃない側、それぞれの葛藤を抱えている。いやまともな人間なんていないのかもしれない。

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.0

統一教会が大きく問題として取り上げられている今、奇跡的なタイミングでの上映。監督によると、全くそういった意図はなく原作が好きだから映画化したとのこと。湿度の高い映像、エロス。

人は不安や迷いが生じた
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

5.0

これは登場人物たちが傘を見つけていく物語だ。
降りかかる雨(不幸や不条理)から守ってくれる傘のような存在に、擬似家族たちがなっていく。ウソンという赤ちゃんの発音がウサン(韓国語で傘)と似ていることを発
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

5.0

この尺だからこそ、登場人物のなだらかな心情の変化に気づき、最後の演出が最大効果を成す。長回しや長尺映画の持つ「余白」が、観客が観察と想像するための充分な時間を与える。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

なんか中途半端に感じてしまった。アクションも淡白な感じがした。特に最後の方。カメラワーク、俳優の演出も庵野秀明もどきというか、70%庵野秀明成分を抽出した映画のような感じ。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

5.0

前作が、やや任侠みがあり、死体やコロシなどを面白く見れたのに対し、こちらは目を背けたくなるようなシーンが連発だった。脚本やアクションなどでエンターテイメント性が強くなりつつも、生々しく痛々しい人間模様>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

リアリティとエンタテインメントのバランスがとてもいい。仁義なき戦いが、事実に沿って作られた作品であるのに対し、こちらは呉→呉原などのファンタジーが取り入れられている。
内容としては、毒をもって毒を制す
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.5

圧巻の映像美。バットマンなので夜のシーンが中心になってくるが、全て完璧だった。またカメラワークとしては、挑戦的なものがいくつか見受けられたが、カッコよかった。内容としては、ジョーカーと同様、社会から切>>続きを読む

テレビで会えない芸人(2021年製作の映画)

4.0

自由を求める芸人が、テレビに出るためにはそれを捨てなければならない。やはり、テレビというのは狂っている。しかし、それを見つけ放送するのもまたテレビだ。

クラム(1994年製作の映画)

4.0

綺麗事ではなく、自分の中にある差別意識や偏見と向き合うというのが正直で、清々しく感じた。彼に嫌悪感を抱く人もいると思うが、私は好きだ。

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.5

ミイラ取りがミイラになるじゃないけど、悪を取り締まってた筈が悪に染まっていく。それでも捕まった諸星は当初、北海道警察の正義を信じて疑わなかった。正義や悪なんてものに境界はなく、自分の思い込み次第でどっ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

シャレオツ系の映画かなーと思いきや、いや村上春樹原作だからまさしくオシャレなのだが、人間誰しもが抱える孤独との向き合い方を考えさせられた。演劇のセリフというものが作中を通して出てくるが、だんだん意味が>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.5

なんちゅーかこの時代の東京の雰囲気だとか好き。ポップかつどこか哀愁のあるカラーリング。時代の移り変わりに乗れない、乗ろうとしない不器用な男は、自分を貫いていてカッコいいとさえ思う。不器用な男二人と、そ>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

5.0

自社にカメラを仕掛けてドキュメンタリーを撮るという勇気、葛藤とんでもないものだった。マスコミを志望する自分にとっては、テレビを知れば知るほど怖くなってくる。ただ、それでもマスコミの役割を果たそうとする>>続きを読む

さすらい(1975年製作の映画)

4.0

ヴィムヴェンダース初めて見た。ハマった。ロードムービー面白いな。派手な展開があるわけじゃないけど、人間を丁寧に描いているし、トランジションの芸が細かくて参考になる。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

真っ直ぐすぎるこの男。俺はこんなふうに生きれないから憧れる。

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

東日本大震災がまだ終わった問題ではないということを痛感させられた。そして生活保護。比較的裕福な日本においては、あまり表にならない問題。制度から漏れた人をも救う為にはどうしたらいいのか。それは、末端の役>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

5.0

久々にとんでもない映画だった。今年で言ったら「すばらしき世界」と同じくらいかそれ以上の重み。
次々と迫られる由宇子の選択に、自分だったらどうしていただろうかなどとと考えてしまう。何が正しい選択なのか、
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ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。(2021年製作の映画)

5.0

社会の歪みを個人に押し付ける「自己責任論」。決まって犠牲となるのは市井の人々、それもより貧しい人々、苦しい状況の人々だ。家族に会う、そんな当たり前のことが当たり前にできる社会にしなければならない。
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.0

こんなに喜怒哀楽剥き出しの人間を見たことがない。自分とは正反対だ。絶対に損ばかりする生き方だけどカッコいいなぁ。

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