Dickさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

♠現役時代から培ってきた「技術屋の眼」で映画を語ります。手掛かりは、作品で描かれた事実のみ。不確実な推量は極力避けて、論理的に検証することをモットーにしています。そして、出来得れば、先輩に納得され、後>>続きを読む

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

★2004.03.20初回鑑賞時のレビュー

1.はじめに

❶1996年に出張兼観光で、旧東側だったベルリンとポツダムを訪問した。テレビ塔やベルリンの壁やブランデンブルク門等、当時見学したスポットが
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シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

3.5

【作品概要】

■原題「风中有朵雨做的云/風中有朶雨做的雲/Feng zhong you duo yu zuo de yun/風の中に雨でできた一片の雲(歌謡曲の曲名)」英題「The Shadow P
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.3

【作品概要】

■原題「The Fabelmans/フェイブルマン一家」■監督・共同脚本・共同製作:✹スティーヴン・スピルバーグSteven Spielberg(1946米生れ)/75歳、共同脚本:✹
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バビロン(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:上。
★サイレントからトーキーに至るハリウッド映画史の一大絵巻。
★映像と音楽に身を委ねるだけでも楽しい。3時間超の長編大作だが全く退屈しない。

❷時代:1926~1952(1926、192
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

❶相性:上。
★寅さんの現代女性版。

➋時代:現代、2022年。

❸舞台:漁港のある小さな地方都市であること以外特定されない。ロケ地はエンドクレジットから焼津市と静岡市。

❹考察とまとめ
①後半
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【作品概要】

■原題「The Banshees of Inisherin/イニシェリン島の精霊たち。バンシー(Banshee)はアイルランドの民話に出てくる泣き叫ぶ姿をした妖精。この原題はコルムが作
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:上。
★予定調和の世界だが実に楽しい。好みである。

❷時代:現代。スマホやPCのデジタルシネマ編集ソフトがある。

❸舞台:特定されないが、登場した電話番号(049-222)は埼玉県川越市。
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.5

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❶相性:中。
★史実に忠実な伝記映画ではない。気楽に楽しむ娯楽フィクションである。史実から大きな逸脱のない範囲で自由奔放に脚色している。

❷時代と舞台:1549年(信長15歳、濃姫14歳)の尾張国(
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.3

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1.はじめに:正義とは何か?

❶天才チャップリンは、『チャップリンの殺人狂時代(1947米)』で、痛烈な警句を発している。
「一人を殺せば殺人者だが、百万人を殺せば英雄だ。殺人は数によって神聖化させ
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REVOLUTION+1(2022年製作の映画)

3.5

1.はじめに:足立正生監督との相性

❶足立正生の監督作品は、これまでに6本が一般公開されている。
①20015年『断食芸人』104分。監督/脚本/企画/編集
②2006年『テロリスト 幽閉者』 11
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とべない風船(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:上。
➋時代:2018年から数年間。
❸舞台:瀬戸内海の島の漁村。特定されないが、車のナンバーは「広島」で、町名は「下蒲刈町(しもかまがりちょう)」となっていることから、「広島県呉市」と推定さ
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0

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❶相性:中。

➋時代:1963年。

❸舞台:フランス。パリの地域圏の都市。

❹概要:
①冒頭、原作者「アニー・エルノーの体験した事実に基づく」とのテロップが示される。
②1960年代のフランスは
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

2.0

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❶相性:下。
★本作の要である3回の「生まれ変わり」に乗れない、納得出来ない。
➋時代:1980年~2007年の27年間。
❸舞台:東京と八戸。
❹主な登場人物(◆◆◆ネタバレ注意)
①小山内堅(おさ
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:上。

➋時代:第一次世界大戦(1914-1918)~第二次世界大戦(1939-1945)の頃。
★1883年に発行されたカルロ・コッローディの原作よりも30~60年後の設定になっている。
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ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

3.0

❶相性:中。

➋時代:特定されない。

❸舞台:地球上の架空の国、アヴァロニア。

❹ワンポイント・レビュー
①不思議な世界の映像は見応えがある。
②売り物である秘境アドベンチャーとしては、新鮮味に
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

4.3

❶相性:上。
➋時代:1966~1968~1969~1972~1973~1974~1992。
❸主な登場人物

①長内みはる(Miharu (Jakkou) Osanai)(寺島しのぶ。49歳):瀬戸
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:上。
➋時代:2016年~2018年。
❸舞台:スペイン、マドリッド。
❹主な登場人物

①ジャニス(ペネロペ・クルス):主人公。成功した写真家。曾祖父がスペイン内戦で殺されていて、遺骨の発掘
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追想ジャーニー(2022年製作の映画)

4.3

❶相性:上。
★現代版『クリスマス・キャロル』。
★1時間程の小品で、少ない登場人物と室内メインの舞台は、見るからに低予算だが、脚本がしっかりしていて、説得力があり共感出来る。

➋時代:1992、1
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天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:良好。

➋時代:現代は2018年頃。

❸舞台:東北地方の太平洋に面した架空の町「三ツ瀬」と、海を見下ろす山の上に立つ老舗旅館「天間荘」。

❹主な登場人物

①小川たまえ(のん):三姉妹の
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母と暮せば(2015年製作の映画)

5.0

★2015/12/16 ミッドランドスクエアシネマで鑑賞

❶2015年、一番泣いた日本映画。2015年年度マイベスト・テン日本映画第2位。
➋最初から波長がピッタリ合った。
シンプルで短いオーソドッ
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

★2016/05/17 TOHOシネマズ・名古屋ベイシティで鑑賞

本年度日本映画ドラマ・ベスト2

❶笑って、泣いて、共感した。楽しく、満足した。
➋シナリオが素晴らしい。
①貧しい宿場町を救うため
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:下。
★ありえない偶然。

➋時代:2020年、2018年。

❸舞台:東京(特定されないが、風景等から推定)。

❹疑問点1:物語の実現性
①物語の要となるのは、4人の若い成人女性とその彼氏
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時代革命(2021年製作の映画)

5.0

❶相性:上。
★志と使命感のある香港人たちが、自由と民主主義のため、身の危険を冒して勇気を奮い起こして世界に発信した貴重な記録。本国の香港と中国では上映禁止。

➋時代:2019~2020年。

❸舞
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

●解説(出典:公式サイト他):
①本作は、世界的ベストセラーとなったジェイン・ハーパー(女性)のデビュー作「The Dry(2016)」(邦訳「渇きと偽り」ハヤカワ文庫刊)を映画化し、オーストラリアで
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1.はじめに:タナダユキ監督との相性

❶タナダユキの長編監督作品は、本作を含め13本が劇場公開されている。1~2年に1本のコンスタントな割合で、好調と言える。
❷その中で、初期の3本を除く全10作を
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:中。
★牧神パン、北欧神話、民間伝承。
➋時代:現代。
❸舞台:アイスランドの山間地。

❹主な登場人物◆◆◆ネタバレ注意
①マリア(ノオミ・ラパス):主人公。夫のイングヴァルと2人で羊飼いを
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無垢の祈り(2015年製作の映画)

1.0

★2017/01/19 シネマスコーレで鑑賞

【マイレビュー:ネタバレなし】
❶マッチング:消化不良。
➋人気ホラー作家・平山夢明の短編を亀井亨監督が、原作の過激な内容を妥協のない表現で描きたいと、
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

4.3

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1.はじめに:マチュー・アマルリック監督との相性

❶フランスの国際的俳優マチュー・アマルリックは、1990年から監督業に進出した。
❷長編ドラマは7本あり、日本では本作を含む3本が劇場公開されている
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原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち(2022年製作の映画)

5.0

❶相性:上。
★危険な原発に反対するだけでなく、それに代わる安全な再生可能エネルギー・ソーラーにより、電力と農業とを両立させる理想的な方法を開発し実行している、勇気ある「七人の戦士」の活動を描いた啓蒙
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

★日仏合作でメインスタッフに3人のフランス人がクレジットされている。内2人は女性である。
共同製作:アンヌ・ペルノ(女性)、共同編集:シルヴィー・ラジェ(女性)、音楽:オリビエ・グワナー
★本作の編集
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北のともしび(2022年製作の映画)

5.0

1.はじめに

❶今年のあいち国際女性映画祭は、例年と同様、2本の同時上映により開幕した。
❷その1本が本作で、愛知県初公開。1回限りの上映だが、来月からシネマスコーレでのロードショーが決定している。
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戦ふ兵隊(1939年製作の映画)

4.5

1.はじめに

❶概要(出典:Wikipedia)
①本作は、1937年(昭和12年)に始まる日中戦争下に戦意高揚を目的として、陸軍省報道部の後援の元、東宝映画文化映画部が企画製作した。監督に抜擢され
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ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

2.5

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1.はじめに:松本優作監督との相性

❶1992年生まれの松本優作は、ビジュアルアーツ専門学校大阪で映画制作を学び2012年に卒業。23歳の時に撮影した自主映画「Noise ノイズ(2018)」で長編
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

❶相性:上。
★上出来のハイブロウ・エンタメ。

➋時代:1961年から幕が開き、政治家キム・ウンボム(ソル・ギョング)と、影の参謀ソ・チャンデ(イ・ソンギュン)の出会いが描かれ、紆余曲折する色んな出
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1.はじめに:是枝裕和監督との相性

❶是枝裕和の監督作品中、長編劇映画は本作を含め15本ある。その内、処女作の『幻の光』以外の全作を観ているが、マイ評点は下記の通りで、相性は極めて良好。

①幻の光
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