れんじさんの映画レビュー・感想・評価

れんじ

れんじ

映画(367)
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アニメ(0)

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.0

7人の劇団員は最終オーディションとして4日間の合宿を行う

事件の手がかりの少なさからしてこういう展開よなあって感じ

絶対こんなギスギスしてる劇団でやっていけないなあ笑

天井の文字見るのとかあの3
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.3

8歳のネリーは森のなかで幼い頃の母親と出会う。

母がまだ子供だった時、祖母がいた生活
最後に救われたような気分になりグッとくる

ネリーと幼い母がただ横並びで映るカット絵力の強さ。母親だからといって
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.3

4つのカップルの恋愛模様

米や時計、マスクで時系列の変化、場面転換、それぞれの生活レベルをみせるのが上手いと思った

この登場人物とこの登場人物に昔関係があるんだっていうのを物語でみせてたから、最後
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.1

死刑か無罪か集められた12人の陪審員が事件と向き合う

面白かった。陪審員たちの話し合いで事件の内容を想像させていく構成と理路整然とした語りがきいてて気持ちよかった

2024年14作目

正欲(2023年製作の映画)

3.5

朝井リョウの原作小説を映画化

3つの物語をそれぞれ進行させ、最後1つに重なっていく展開だが
それぞれの物語の過程をもっと観たいし時間の足りてなさが気になる。(寺井だって息子のことを想ってたと思うし、
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.7

訓練生クラリスは連続殺人事件の手がかりを得るために収容されているレクターに話を聞きにいく

レクターを演じるアンソニー・ホプキンスがとんでもない迫力で画面を支配してた
後残りするラストが好み

202
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.1

売れない作家のモンクは黒人らしい物語が求められ評価されることに嫌気がさす。ある日ヤケクソで黒人小説を作り上げ偽名で出版社に持ち込むことに…

ステレオタイプな作品とそれを求める世間をシニカルに描く。
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

独身者はホテルに送られ、期限が来るまでにパートナーを見つけなければ動物に変えられてしまう。

すごい不思議な映画だった
カップルを作るための『ホテル』と独身者であることが許される『森』の2部構成。ぶっ
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.6

山王会の会長関内は池本と村瀬が懇意にしていることを良く思っておらず…

唆し合い騙し合い、人がバンバン死んでいく。野球の試合風景からの落差。
中華屋の店長がなかなか来ないところとか笑えるシーンもあって
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キッド・カディ: Entergalactic(2022年製作の映画)

3.6

人気ラッパーKid CudiによるNetflixアニメ映画
自身が声優を務めた主人公のジャバリがニューヨークにて恋愛と仕事で成功を掴む物語

ストーリーはかなりシンプルでよくある恋愛模様
アニメならで
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

キャシーはバーで酔い潰れたフリをしてお持ち帰りしようとする男に近づき制裁を与えていた。

タイトルは将来有望な若き女性という意味らしい。性加害について扱っておりその加害性、事実の証明のしづらさが伝わっ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.9

オリヴァーは大学に入学し、貴族の同級生フェリックスの住む屋敷ソルトバーンに招かれる。

観ててオェッとなる気持ち悪いシーンをじっくり見せられる笑 TikTokでリアクション動画がバズるのも分かる。
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.8

製鉄所の爆発によって時が完全に止まった街。そこで暮らす菊入正宗は佐上睦実に連れられ不思議な少女に出会う

話の内容が少し雑いのと深夜アニメの臭さはあるもののMAPPAの映像美、ド直球なセカイ系で楽しめ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.2

NYタイムズ紙の記者がハーヴェイ・ワインスタインの性加害を取り上げた実話を記録した映画

被害者を訪ねる記者たちの地道な取材活動は淡々と進み加害の邪悪さを際立たせる

権力者とそれを守る社会構造によっ
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.2

ルーシーは恋人ジェイクとの関係に終わりを感じながらも彼の実家へと2人で向かっていた

うーーん。ちょっと分からなかった

こわれゆく女、オクラホマ、その他諸々の引用作品にことごとく触れてないため会話も
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2065年。人里離れた農場で暮らす夫婦のもとに謎の男が訪ねてくる。

めちゃくちゃ好きです。
不可解なシーンや謎めいた会話が多くてやや難解に感じたが、2人が変わり果てた地球で寄り添いながら過ごす姿にグ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

マリオが映画になったってだけでテンションMAXになった。映像も素晴らしくて映画館で観とけばよかったーーー

次回作はヨッシーがメインでやるのかな?
それにしてもあの青い星みたいなのはなんだったんだ
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市子(2023年製作の映画)

4.5

「結婚しよう」と伝えた翌日恋人が姿を消した。

何層にも折り重なる社会問題、生まれ落ちた環境はどうしようもなく、市子がどのようにして生きてきたか
グチャグチャな時系列で市子の過去の断片を追いかけていく
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

小さな女の子のための人形バービーはいつしかアメリカ女性の求める理想像として受容されるように…

今年世界的に大ヒットした作品、意外と社会性のあるテーマを詰め込んでてびっくりした。風刺的で笑えるも現実世
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.5

離婚を決意した夫婦は猫をどちらが引き取るか互いに譲れず、別れられずにいた

ドロドロな関係でも笑える感じに仕上がってた

オズワルド伊藤が急に出てきたのめっちゃ笑った
4人が一同に集まった時の修羅場ト
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

フリーの写真家小山田は読者モデルの卵、田中ユカの撮影を頼まれる

よくあるエモい恋愛映画と思って観ていると…上京した女性が搾取されるグロテスクな構造が出てきてそれから観ててずっと辛かった。chapte
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.8

古本屋の店主多田は女子高生の岬に求婚されるが、忘れられない人がいて…

ガッツリ濡れ場がある今泉力哉作品。
中島歩の色気があるクズ男っぷりが最高

恋愛や結婚、不倫、それぞれの関係の中で交わされる会話
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.7

生まれながらに左頬にアザがある大学生の前田アイコは自身が書いた本の映画化を持ちかける映画監督と出会う。

多用気味だけど自然光の使い方が素敵な映画

飛坂を演じる中島歩さんの人たらしでスラッとした出立
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.2

製靴会社の専務権藤の息子と間違えられて、運転手の息子が誘拐される。
黒澤明監督作

画面の構図がバキバキにきまっててとにかく観てて楽しい。画面に映る人全員が生きてる映画

日曜劇場みたいな会社のポジシ
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.6

過眠症に悩む鬱症状の寧子は週刊誌でゴシップを担当する恋人の津奈木と同棲中

まだこの後の2人を見たいような見たくないような…

鬱への不理解、社会で生きることの難しさ。周りの接し方がリアル。過労な状
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

ヴァンで生活する主人公ファーンとノマドとして生きる人々の暮らしを描く

出会いと別れを繰り返しながら人は生きていく。ノマドの人たちはさよならと言わない。

引用したスミスの歌詞のように、心から自分の場
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.6

高校を卒業したばかりの殺し屋2人が社会に馴染もうと奮闘する物語

主演2人のデコボコな関係性、うだうだ言ってるところがすき。
冒頭の妄想のアクションシーンが1番テンション上がった

2023年205本
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.5

巨大豪華クルーズ船のバトラー冲方は殺人事件に遭遇する。
坂元裕二脚本。Netflix作品

期待していただけに… ハマれなくて残念
ドラマでお馴染みの坂元裕二らしさは薄めで恋愛×ミステリーを展開する。
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.5

ビーチで休暇を楽しむレダはそこで娘に手を焼く母親に出会い、自分の若い頃を回想し始める。

母親になった途端、良き母親であることを求め続けられる。終わり方には救いを感じるけど、急に思える。別れた後の関係
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.8

北海道警の新人刑事諸星は手柄をあげるため、裏社会に身を投じる。

のし上がって一気に落ちていく
善悪の境目がなくなり狂っていく様は痛々しくも見入ってしまう

綾野剛が夕張で落ちぶれジャンキーになってる
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.1

戦後の日本をゴジラが襲う。
無からマイナスへ。山崎貴監督・脚本

ゴジラの造形がとても良い。
海での対峙、銀座を破壊し背びれを光らせ熱線を放つ。黒煙と共に見上げるゴジラの絶望感。これが観たかった怪獣映
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生きててごめんなさい(2023年製作の映画)

3.7

出版社で働きながら小説家を目指す修一は働かず親から見放され友達もいない莉奈と同棲している。

恋愛映画のような仕事映画だった
1人で抱えきれない仕事に忙殺され小説は進まず〆切だけが迫る日々。途中から胃
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.0

望まぬ妊娠をしてしまった大学生の葛藤と悩み。
これは大学入学してすぐのオリエンテーションとかで流すべき作品。大学生になって性に対して緩くなったり、会話はほぼ恋愛についてとかこういう大学生いるよなぁって
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.7

マイケル・ファスベンダー演じる殺し屋は殺しの任務に失敗する
デヴィッド・フィンチャー作品
ブツブツセリフを繰り返しながらターゲットを一人一人片づけに行く設定がめちゃくちゃ好きなやつ
暗闇の中で繰り広げ
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8 Mile(2002年製作の映画)

4.2

エミネムの半自伝的映画
最高に良かった…当時の廃墟だらけのデトロイトとトレーラー暮らしのエミネム。鬱屈とした生活がひっくり返るバトルラップの歓声
すこし寂しくなるのは熱狂もほどほどに帰ってしまうエミネ
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カジノ(1995年製作の映画)

3.7

ロバート・デ・ニーロ演じるロススティーンはカジノのマネージャーを任される。
スコセッシ作品

妻であるジンジャーの心を振り向かせよう、繋ぎ止めようとするも関係は戻ることはない。カジノと重ねながら転落し
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