意外とすんなり見られますが、見た後、頭でこねくり回すとすごさがにじみ出てくる。
MCUで唯一、結末まで付き合いたかったシリーズ。今回はロケットの回。各人の背負った運命の重さゆえに、大団円にならないところがとても良いと思いました。
X-MENにナチスを掛け合わせて、見世物風味と人情味をたっぷりかけまわしたら、おいしい映画になりましたって感じでした。
原作ファンと思しき若い女性が観客に多かったのが一つの高評価だと思います。
パリのタクシードライバーが遭遇する年老いた乗客の人情噺、という範疇を越えてはいないけれど、個人の救済だけで終わらないパースペクティブが学ぶ点。
ゲーム体験がそのままいい映画になってる感じ。無駄な説明が少ないのはそういうことだと思う。ギャグが滑ってないのも好感持てる。
アートの要素を断片にして組み上げていくディヴィッド・ボウイの掴みどころの無さを、そのまま映像にできていて秀逸。その上、サウンドの変遷もきちんと分からされる。さすが公式ドキュメンタリー。私の若い頃にはボ>>続きを読む
起こした奇跡は偽物かもしれないけれど、愛が深く、信心レベルは登場人物中でもダントツだったと感じさせるベネデッタさんでした。
ドタバタコメディ感があるのに、共感性羞恥を刺激されたりしてとても居心地が悪い。でもシアターの座席に自分を縛り付けてると、それがちょっと良くなる。そんな作風は前作と変わらないのかな。島に漂流してからしば>>続きを読む
ぶっ飛んだ場面展開に合わせて、ビートのきいた歌と踊り。まるで歌劇レヴューを見ているような感じでした。
映画愛に取りつかれた少年の生い立ちを追いつつ、彼が映画技術をDIY感覚で身に着けていく過程と、映画を作るためには学校の勉強ももっと学ばなければならないことを理解していく過程を、それぞれ見せていくところ>>続きを読む
チャゼル若先生の映画史講義ー初期ハリウッド篇ー、と言い切ってしまうことができないくらいにハチャメチャな絵が連続する作品。どことなく悪夢を見ている感じでちょっと疲れましたが、賛否両論のラストのアレは解放>>続きを読む
セクハラはパワハラなので、事後の隠蔽こそが醜悪さの極みとなる。そこに付き合わされたものは皆多かれ少なかれ罪障感を持たされることになるが、そこがまた隠蔽の綻びにもなることを記者たちの粘り強い調査はあきら>>続きを読む
頭を空っぽにして見られるクリスマスムービー。せめて正月のうちには見たかったですなあ。
スポーツ漫画の引き伸ばされた試合描写が、アニメ映画として効果的に再現されていると感じました。
復讐に狂ってしまった男は本当に危ないから古来物語にされ続けているのかもしれません。他には母の人物像が実に良いです。
前提が歪みまくったビジネス会議ドキュメンタリー。ナチスの基礎知識が無い人は序盤眠いかも知れないが、中盤は持ち直します。アイヒマンの有能さがよく表現されているのは現代的かも。
ヴィランが魅力的な、だいぶノワールみが強いインドのアクション映画。なんだけど、やたらグルーヴィーなサントラとか、エクストリームカバディとか、「カレーにしてやる!」とかが混ざり合って、いろんな感情を刺激>>続きを読む
新年一本目にはパニック&サスペンスの娯楽大作を楽しみました。エボラぽいウイルスの設定とか、あえて古めの777を登場させた設定とかが提示される前半は、不穏な劇伴がずっと乗っているので何が起きてもドキドキ>>続きを読む
「この設定、あのアニメの元ネタなんじゃ?」というくだりが頻発する70年代SF。007俳優の使い方が斬新だし、個々のヴィジュアルも刺激的でよかったです。
家長向きでないのに家長をやらねばならない身分制度に理不尽を覚えつつ、ルイスウェインの生き方にはらはらし通しでありました。猫ちゃんはもちろん大盛りです。ご安心ください。