女工をやっている三原順子(じゅん子)が今大臣なんだからすごく変な感じ。
専修大学が製作母体なのだが、ストレートにその明治の創立者たちを主人公に据えたドラマ。ずいぶんあちこちのアメリカの大学を転々としているのだなと思うし、土台日本語が使われていなかった法律用の英語を日本語に>>続きを読む
団地を舞台にして、公安二人組がテロ対策で盗聴を行うが、よがり声が録音されているばかり。まぐわっている姿がカラーになり日米の国旗が翻るのがだぶる。
やりまっていた男がラストでテロに出かけるのが暗示されて>>続きを読む
しかしジェニファー・ジェイソン・リーっていつもむくれているみたいな顔してるなあ。
旧家のロケ映像に厚みがあってかなり堂々たる作り。ピンク映画というより時代劇、ヤクザ映画に近い。
暴行殺人を犯しては洞窟と行き来する繰り返し。
ほぼ全編白黒画面だが洞窟だけパートカラー。
なんと、ピンク映画の予算で時代劇。日本人の呪われた血というモチーフで冗談みたいだけれど今井正監督「武士道残酷物語」ともつながってくる。
新旧左翼同志には違いない。
パートカラーで、フィルムは傷だらけ。
この頃の不良って、ネクタイ締めているんだな。
仲代達矢主演、小林正樹監督の「切腹」が街の映画館にかかっている。
役者はほとんど二人、芝居で見せるタイプの映画。最後の方でわけがわからないわりに底が割れた感じになる。
渥美清と倍賞千恵子が「寅さん」より前に初共演した映画。
渥美がかたぎではない役なのはともかく、倍賞が出てくるなり万引きするのには驚いた。
監督 木下恵介、脚本 黒澤明という同じ年(1943)にデビューし、かなり長いことライバル視されたふたりが唯一組んだ映画。ずっとあと「四騎の会」で市川崑・小林正樹と組んだが、はかばかしい成果をあげられず>>続きを読む
1962年製作。この頃の映画は白黒とカラーが混在していて、これは白黒。シネマスコープサイズ(1:2.35)。
似た題名のカラーの木下恵介作品「喜びも悲しみも幾年月」の方が古い(1957)のでなんだか混>>続きを読む
夢の中でヒロインを追ってくる男、なんだかレイ(モンド)・ラブロックに似ているなあ。
女の子たちがレオタードを着て踊るのが見せ場になっているのは「フラッシュダンス」をマネたかと思って調べたら、「フラッシ>>続きを読む
偏見か知らないが、イランでも「セールスマンの死」を上演しているのかというのが、かなり新鮮な驚き。
ファルファディ自身、イランの土着から出てきたわけではなく、かなり良くも悪くも欧米流に洗練された作風であ>>続きを読む
昔だったら王侯貴族でもなければできなかった耳と目の贅沢をしているのだなあと、列挙されるジョン・ウィリアムスと特にスピルバーグとのコラボを見聞きして思った。
オープニング間もない飛行機の編隊が次々と滑走離陸していくのを捉えたカメラが凄い。
クライマックスのテロを阻止するセリフなしの場面は一応見せるが、ブライアン・デ・パルマの過去作のなぞりの感が強い。
おそろしく淡々と映像記録だけを提出していて基本的には退屈きわまるのだが、粛清自体がモチーフになっているので、一歩でも主観が入るような描き方をしたら映画の作り手自身が粛清されてしまうような微妙な緊張感は>>続きを読む
古い映画なのでかなり画質が悪く、マーヴィン・ルロイ監督とは名コンビのジョセフ・ルッテンバーグのアカデミー賞にノミネートされた撮影がかなりボケた調子になっているのは残念。
きれいごとになってはいるのだろ>>続きを読む
韓国って犬食べる国じゃないのと思ったら、そんなことはおくびにも出さずに愛犬家だけ出してきた。
法的に禁止されたのは今年の1月だからそんなに経ってない。
村上春樹の「ノルウェイの森」とか浦沢直樹「20世紀少年」といった本が韓国でも流行っているのがわかる。
本棚を表に出さないで扉の中に隠しておくのがオシャレかつキザ。
西田敏行追悼で続けて放映されたせいもあって、植村さんって案外「釣りバカ日誌」のハマちゃんと似たキャラだなと思った。およそ自分が「役に立たない」ことを気にしないというか。
吉田喜重というと白っぽい画面の印象が強いが、これは黒っぽい画面が前面に出ている。
バイクが同じところをぐるぐる回っているサーキット場のシーンが同じことをずらしながら重ねる吉田流美学を象徴しているよう。