なんか荻上直子監督作、ここから作風変わったかな。前は癒し系っぽいのが多かったが、かなりダークになってきた。
タイトルバックがマーラーのアダージョというところで、あ、「ベニスに死す」だなと思う。
ゴダールの自作を含めてずいぶん色んな映画の引用が出てくるが、著作権どうなっているのかな。かなりメジャーな映画も含んでいるのだが。ソラリゼーションをかけてるからOKなのか、ゴダールだからOKなのか。
毎度ながらのゴダール。ゴダールでござーる。なんちゃって。
犬がずうっと出ていて、水たまりを蹴たたて走る姿などタルコフスキーの
「ストーカー」みたい。
画面・音楽は重厚なのだが、肝腎の鯨神が今見ると作りものぽいのは惜しい。特技監督=的場徹。
実写部分との組み合わせはおおむねうまくいっているが、ときどき隙間風が吹き込む。
岡田茉莉子の日傘というのは夫の吉田喜重監督作品のトレードマークだが、それが今回はビニール製の透明なものになっている。
タイトルデザインが長谷川元吉。のちの吉田作品の撮影監督。こういう具合に斜め上にキャ>>続きを読む
主人公の相棒役の少年が黒人なのはポリティカルコレクトネスでしょうね。
コンパクトにまとめたので長大な原作のプロローグのインパクトは削除されたけれど、クライマックスのドライブインシアターでの畳みかけの脚>>続きを読む
「君よ憤怒の河を渉れ」といい「デンデラ」といい、日本映画で熊は鬼門だなあと思う。
葬式というのは「主役」がいないまま儀礼だけがえんえんと続くのだからまあ退屈この上なく、カラーと白黒が混ざっているのは当時の技術的水準からいくと自然なことだったのだろうが、独特の美学的効果をもたらしたと>>続きを読む
ダークツーリズムに参加する観光客をナレーションも図解もなしに写し続けるという、おそろしくミニマルな映画。予備知識がなかったら何のことやらさっぱりわからないだろうが、現代の情報過剰社会に置かれると虚の陥>>続きを読む
チャズウィック・ボーズマン抜きでブラックパンサーを作らなくてはいけないという事情を、王が死んだ王国と重ね合わせて描くという、事実と虚構が地続きになっているのは野心的ではあるけれど、やはりカリスマがいな>>続きを読む
メモ。
フリードキンの両親はウクライナ移民。
マックス・フォン・シドーは無神論者。
ジェーソン・ミラーはもともと神学生。
言われて気づいたけれど、「LA大捜査線」で偽札印刷のプロセスを詳細に描いてい>>続きを読む
脚本にウィリアム・キャメロン・メンジーズが参加している。「風と共に去りぬ」「海外特派員」の特殊効果とか、「惑星アドベンチャー/スペース・モンスター襲来!」の監督。
カエル役がスタンリー・ホロウェイ。「>>続きを読む
本から生まれた本には大したものはないとは本多勝一の言葉で、映画から生まれた映画というのはどうだろうと考える。
タランティーノなんかもろにそうなのだが、オタクという言葉が肯定的な文脈で使われるのにどうも>>続きを読む
なんというか、思ってたのと違う。「笑ってしまう」のではなく、はっきり笑わせるつもりで作ってる。笑えるかどうかはともかく。
ピーター・ウィアー監督とすると「ピクニックatハンギングロック」「フィアレス」系列の神秘主義的な一作だが、正直どうにも回りくどい。
バンクシーはアーティストというより実業家で自分のブランドを守っているんだと思う、というインタビューが印象に残る。
先人にはディズニーやウォーホルがいるということになるか。
桃井かおりらしいというか、ぼそぼそした喋り方が全編、全出演者、全場面を覆っているみたい。
かなりの程度、侯孝賢や脚本の朱天文、その他の人々の実体験というか人生から彼らの映画が作られているのがわかる。
侯が私は(意外にも)オスの世界に憧れるというのが、カラオケで長渕剛の「乾杯」を唄うラストに>>続きを読む
なかなかエンジンがかかってこないで前半は退屈したが、集団でカブトガニが襲ってくると数は多いわ巨大化するわ青い血はふりまくわ、クライマックスは「パシフィック・リム」ばりのロボット対生身の怪獣になるわで目>>続きを読む
CSで見たのだが、馬のペニスが修正なしで写ってた。でかいね、どうも。
ラウラ・アントネッリは顔も体もいいけれど、男はジャマ。
中国とアメリカが対戦しているみたいで、二つに分かれて戦った北朝鮮と韓国は影が薄い。
チェン・カイコ―も昔は「黄色い大地」とか「大閲兵」とか共産党に批判的な映画を中国で撮ってたんですけれどね。ツイ・ハー>>続きを読む
内容自体が行き当たりばったりを画にしているわけで、あまり整理されていない印象。
槍鉋と電気鉋の削った跡を比較して見せる場面が短いが違いが一目瞭然。
最晩年の若者を指導する場面が大半を占めて、どこまで後につながるのかと半ば不安半ば安堵。
ラスト、ラビンの暗殺とネタニエフの首相就任が続けて描かれるのに暗澹たる思いになる。
「お父さんのバックドロップ」のリメイクみたい。違うのは主役が本物のプロレスラー棚橋弘至というところ。
ヒールのあり方など今のプロレスに比べてかなり古典的なキャラクター設定に思える。
高嶋政宏が当人役(みたいな役)で登場するのにびっくり。変態とも誤解されかねない役ですからね。
なんだかストーリー以前に普通に怖いとかショックを与えるとか焦らすとかいった演出がなってない。単純なゴア描写に頼り過ぎ。
プーさんといった本来かわいいキャラがグロくなるという落差が生きるわけでなし、童話>>続きを読む
任期途中で死去した元大統領候補の上院議員ジョン・マケインの演説が半ば結論のように出てくる。
エンド・タイトルが人名以外は黒塗り仕様のデザインなのが皮肉。