フランス映画と言えば、ひと昔前までは美の権化みたいな存在だったけど、今では、中年腹、ハゲ、チビ等、ビジュアル的に癖のある登場人物が沢山出てくる、多様性の宝庫みたいな存在。しかも、その登場人物が、笑わせ>>続きを読む
冷戦時代のポーランドを舞台に、ピアニストの男と歌手志望の女性が、時代に翻弄されながら惹かれあっていく様子を描いた作品。全編モノクロで「ROMA」っぽい映像美が楽しめる。
もうひとつの特徴は美しい音楽>>続きを読む
スリラーの名作「ソウ」シリーズの初期作品で脚本を担当していたリー・ワネルが自らメガホンを取ったSFアクション。低予算っぽい作りだが、それを補って余りあるアイデアに満ちた作品だ。
謎の組織に襲われた夫>>続きを読む
ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズが歌った主題曲は、当時海外の音楽に興味を持ち始めたばかりの僕にとっても、非常に印象深い曲。とは言っても、ジョー・コッカーも上映当時で既に超ベテラン。映画自体も>>続きを読む
1970年代に栄華を築いた麻薬王の浮き沈みを描いた韓国映画。主演はソン・ガンホ。
実話ベースという事で、時系列を追う形で語られる構成は、やや淡泊に思えてしまうものの、貴金属の密輸→麻薬の密輸→政治家>>続きを読む
インド映画100周年を記念して作られたオムニバス「ボンベイ・トーキーズ」の続編企画。前回は「映画」を題材にした作品を集めていたが、今度は「愛とセックス」。露骨なセックスシーンもあって、インド映画として>>続きを読む
韓国の「スウィング・キッズ」に続いて、今度はインドから良質なダンス映画が登場。Netflixオリジナルとして公開が始まったばかりの作品だ。
ムンバイの貧民街で暮らす2人の少年が、厳しく偏屈なバレエ講>>続きを読む
「パラサイト」に続いて、韓国からまた傑作が誕生した。1951年、朝鮮戦争中の韓国に存在した捕虜収容所を舞台に、アメリカの下士官をリーダーとするダンスチームが結成され、北朝鮮軍人の青年を始めとするメンバ>>続きを読む
前作「X3 TOKYO DRIFT」が予想外に良かったので、間髪を入れずに次作となるこれを鑑賞。LA→東京と来て、今作から一気にワールドワイドな展開になる。目指す敵のボスキャラはメキシコの麻薬王。相変>>続きを読む
1988年の7月15日、大学の卒業式に知り合った男女の友情を、毎年2人に訪れる7月15日の様子を軸にしながら、20年に渡って描いていく映画。こう書くとプラトニックな恋愛映画に思えるが、2人はけっこうイ>>続きを読む
予告編にポスト・マローンが出てきて思わず二度見。え、ポスティーが俳優デビューするなんて全く知らなかった。さすがNetflix、目の付け所が良い。
刑務所での5年の服役から出所した正義感の強い元警官が>>続きを読む
サヴァン症候群の特徴である人並み外れた記憶力を武器に活躍する弁護士をデンゼル・ワシントンが好演。法廷の健全性を守るために司法取引の健全化に取り組む等、内容はなかなか専門的で、日本では未公開となっていた>>続きを読む
日本を舞台にした洋画を観る時に、日本人はどうしても親日度やリアリティを軸に観てしまう。ところが、本作にはそれがほぼなくて、ただ単に「日本を舞台にワイルドスピードを撮ったらかっこいい絵が撮れるんじゃね?>>続きを読む
手塚治虫が死の直前の日記に書いたアイデアをもとに映画化。数行の文章を原作として映画化しているので、中身は大幅に脚色が加えられている。遺族がこの映画をあまり気に入っていないらしく、やはり日本映画業界の原>>続きを読む
「ウソツキは結婚のはじまり」のアダム・サンドラーとジェニファー・アニストン共演による、ヨーロッパのリゾート地を舞台にしたミステリー。
ミステリーとはいっても、この2人だから全体の雰囲気はかなりコメデ>>続きを読む
姉の死をきっかけに飛び降り自殺しようと考えていた少女と、ユニークな話術で彼女を救い癒してくれた少年が恋に落ちる物語。Netflixオリジナル作品で、公開初日にさっそく鑑賞した。
主演は、子役時代に続>>続きを読む
2018年の映画なのに、映像は'70年代っぽいアナログな質感。「僕」と幼い子供の交流を軸に描いている事もあって「クレイマー、クレイマー」を思い出してしまう。そんな感じの上質な会話劇。
便利屋業として>>続きを読む
若くして夫を亡くし未亡人になった主人公。インドの封建的な土地では未亡人の再婚が許されていないらしく、彼女はメイドとして建設会社の御曹司の家で働いている。御曹司は婚約者の浮気により破談し、傷心の独身生活>>続きを読む
仕事一筋の父親が会社を辞めて、単身赴任先から突然帰ってきた。子供の頃に一緒にファミコンで遊んだきり、全然会話もしなくなった父親と、オンラインゲーム上で他人として知り合い、心の内を探るという話。
劇中>>続きを読む
劇場公開期間が極端に短く、観る事ができなかった作品がDVD化されたので、さっそく鑑賞。インドのストリートで不良仲間と遊んでいた若者が、たまたま出会ったラップの魅力に目覚め、Nasのインド公演での前座出>>続きを読む
まだこんな良作が隠れていたのか!韓国映画おそるべし!
'80年代の民主化時代に青春を過ごした中年夫婦が、各々遭遇したちょっとした運命のいたずらをきっかけに、新たな可能性に向かって挑戦していくサクセス>>続きを読む
4人のメンバーが一体となって疾走感あふれるメタルサウンドを作り出すメタリカが、実は一発録りではなく、1曲を何パートにも分けて録音しているという事実。他にもビートルズやクイーンだってそうだった。メンバー>>続きを読む
「パラサイト 半地下の家族」が各種メディアで露出している事もあって、主演のソン・ガンホが出ている映画で未鑑賞のものを探していたらこれが見つかった。1960年から1970年代、政治混乱期の韓国で大統領と>>続きを読む
僕には昔から何度も見てしまう夢がある。それは「人を殺して埋めた事がばれそうになる夢」。殺した相手は大抵知り合いで、とても気まずいムードになる。
このインド映画は、僕の悪夢そのもの。女子学生の着替えを>>続きを読む
多くの犠牲者を出した山火事を題材にした実話ベースの作品なだけに、言い辛い部分もあるのだが、Filmarksのスコアと自分の感覚に大きな隔たりを感じる。
山火事から街を守った隊員の勇気は尊敬に値する。>>続きを読む
前作のレビューでは「レゴ・ムービーなめてた!ごめんなさい!」と完全に降参状態。「トイストーリー」にも通じるメッセージ性を内包した設定とプロットがとても素晴らしかっただけに、種明かし後の続編となる本作に>>続きを読む
積極的にオリジナル作品をラインナップしているNetflixだけど、続編映画となると今まで特に無かったように記憶している。そんな中、所謂ロマコメにカテゴリーされる「好きだった君へのラブレター」の続編が登>>続きを読む
⽣まれた時にわずか37秒間呼吸が⽌まっていた事が原因で、⼿⾜が⾃由に動かない脳性⿇痺となった女性の物語。漫画のゴーストライターとして才能を発揮するも、表舞台に出ることが許されない葛藤。そしてシングルマ>>続きを読む
公開順とは逆になってしまったけれど、「ジョジョ・ラビット」を観た時に感じた違和感の正体を、本作の真摯な描写を観る事で改めて確認できた。ナチス時代から東西分断時代のドイツの複雑な情勢を描いた作品は数多く>>続きを読む
埼玉自虐は「下妻物語」風、派閥争いを学園内の縮図としてディフォルメする手法は「帝一の國」風。そのハイブリッドのようでありながら、どちらも越えられなかった印象。
僕は「パタリロ! 」を知っている世代だ>>続きを読む
監督は「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太。今回はオリジナル作品ではなく、小説の映画化となるが、脚本は氏によるもので、前作同様に人間の微妙な感情を表現する言葉選びや、伏線の配置がとても秀逸だ。
宮沢>>続きを読む
1950年代を回顧する冒頭のシーンが甘酸っぱい。アメリカのベテラン俳優が一堂に会するという事で、Filmarksのスコアも高く期待して観たたのだが、、、。
一番良かったのは冒頭の回顧シーン。以降は当>>続きを読む
弁当映画にハズレ無し。手作り弁当の文化が豊かなアジア特有のジャンルであり、特にインドでは「スタンリーのお弁当箱」等、良作が多い。日本では渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)主演の「パパの>>続きを読む
詐欺師チームの活躍を描いた作品で、ストーリーは本当に良く練られている。ドラマ版を観ていない僕でも楽しめたし、画面に映し出されるキーアイテムを多少見逃しても、台詞や後半の種明かしで全部拾ってくれる。この>>続きを読む
Netflixで過去作品が一斉にラインナップされていたので、とりあえず1作目を観たのが3週間前。そこから結構時間が経っている辺りに、僕のこのシリーズに対する熱量が微妙なのが滲み出ているかも。
前作よ>>続きを読む
20世紀終盤の終末思想や地球滅亡が割と大真面目に議論されていたムードを知っている世代と、そうじゃない世代では感じ方が違うかも。原作は1962年に刊行された三島由紀夫の小説(未読)。
地球に住む家族が>>続きを読む