餃子さんの映画レビュー・感想・評価

餃子

餃子

ほら男爵の冒険(1961年製作の映画)

4.0

月からトルコへ。ワインの海を馬に乗って泳ぐ。奇想天外でユーモアもあるお伽話。古賀春江の『深海の情景』みたいな、シュールでおしゃれな画面に惚れ惚れした。

花の生涯〜梅蘭芳(メイ ラン ファン)〜(2008年製作の映画)

4.2

実在の人物の生涯をベースにした映画なので、やっぱり重みが違う。物語に登場する演目がどれも暗示的でよい。芸事に改革はやはり必要、一縷麻。こんなにも鬼気迫る演技は他で見たことがない、定軍山。

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.5

ジャングルに行く前のエピソードの方が、暗示的で緊張感があって面白かった。

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

4.1

秘密の陽射しで、密陽、secret sunshine。なんて詩的な地名なんだろう。主人公が散々な目に遭いまくるが、ちょっとでも陽が射してる限り、なんとかなりそうに感じられるあたたかい終わり方をしていて>>続きを読む

イ・チャンドン アイロニーの芸術(2022年製作の映画)

4.8

박하사탕方式に監督の創作史を遡るドキュメンタリー。時間や実在に対する監督の価値観、映画のロケ地を選定するときの監督の拘りなど、イチャンドン作品を読み解く上で貴重な視点のオンパレードだった。

ラスト、コーション(2007年製作の映画)

4.0

あああああトニーレオンにタンウェイ
目で通じ合うさまがintimateで好きですね

ブエノスアイレス 摂氏零度(1999年製作の映画)

-

本編の撮影秘話とお蔵入りシーン集
ウェットな質感と重苦しい生命感すき

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.0

失恋のあとの軽快さと虚しさと。好きなところ。みんな表情豊かで生き生きとしてるところ。パイン缶の賞味期限・飛行機・水の滴るタオルなど、情景の描写が洒脱なところ。

ルージュ(1987年製作の映画)

3.6

痛切な結末。。。
それにしても京劇/粤劇メイクを施された張國榮の化け方すごい。妙に似合うのなんなんだろう。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.6

同監督作品の『戦慄の絆』で見せた「医療×エロス」とか、『クラッシュ』で見せた「肉体改造×倒錯」あたりの血を濃く引いてる作品とみた。自分の好き嫌いで評価すると、テーマ200点・台詞70点・映像60点とい>>続きを読む

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.0

レスリー演じる蝶衣の面が良い。少年っ気を残した艶のある声が良い。そしてなんと言っても、あの婀娜たる佇まいはどこから出してるんだ。3時間近い長尺映画を、レスリーただ1人で引っ張って行ってる印象を受けた。>>続きを読む

アマデウス(1984年製作の映画)

4.5

大好きな大作
トイレのユーモアもっとちょうだい

戦慄の絆(1988年製作の映画)

3.7

子宮口が3つある話、掴みとして良いなあ。恋人に仕事へ行ってほしくなくてめそめそするジェレミーアイアンズかわいい。

エム・バタフライ(1993年製作の映画)

4.3

うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと。幻を愛し、愛した幻の中で生き続けることが出来たら万万歳だよな。同監督作品『裸のランチ』で引用されていた、”Nothing is true; Everything i>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.5

『裸のランチ』と同じ系列。エロとグロを一緒にやる演出苦手。。

地獄(1960年製作の映画)

3.6

ギャスパーノエがおすすめしてた。色彩もそうだし、吊り橋のシーンの逆さカメラワークとか特にノエ好きそうだなと思った。この映画の田村って『金閣寺』の柏木みたいな奴かと思って観ていたら、柏木なんかとは比べよ>>続きを読む

ピアニスト(2001年製作の映画)

3.5

苦しみに対して誠実すぎる中年女と、頗る伸びやかな青年の歪な精神のたわむれ。確かに情感には欠ける表現だけど、なんで"ナットとボルト"だと思っちゃったんだろうな。ダルすぎて途中で観るのやめそうになった。

怪物(2023年製作の映画)

3.5

主人公の子役から脇役まで、キャスティングがぴったりだった。全然話の内容に関係ないが野呂佳代ママかわいい。ロケ地に湖畔の街を選んだのも最高。生活の光の真ん中にドス黒い穴がぽっかりと開いてるように見える夜>>続きを読む

冷静と情熱のあいだ(2001年製作の映画)

3.0

原作読了済み。ケリーチャンとフィレンツェの街並みがきれい。

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.2

消化不良なまま終わるが、これ以上説明が欲しい訳でもない。風変わりな映画を観たな〜。ジェフェリー、ワイシャツのボタンは一番上まで留めるタイプなのに、超控えめに左耳にピアス開けててちょっと色気を感じた。

ロリータ(1962年製作の映画)

3.6

原作読了済み。ドロレスかわいすぎてひっくり返る。ハンバートのそれとは異なる方向性の、クィルティの高火力なヤバさが原作以上に強調されてた。

A2 完全版(2015年製作の映画)

-

和気藹々とした群馬県藤岡市からの、怒号飛び交うヨコハマやばすぎる

>|