土偶さんの映画レビュー・感想・評価

土偶

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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

実際にグアンタナモでの看守による虐待報道で1番吐き気がしたのは女性看守によるレイプだという話だったが、とにかくあの拷問のシーンでの不快感がさらに高まる…。
そんな中で耐え抜いたモハメドゥにたぶん見てる
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一日だけの淑女(1933年製作の映画)

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「おとぎ話を信じるか?」
ニューヨークの街角で、ピンチに陥ったリンゴ売りのアニーを行きがかりで助けることになってしまったギャングから知事に至るまで、大勢のニューヨーカーが一致団結する(?)物語。

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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

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つい最近見かけたマイナカード申請に役所に訪れる情報弱者と呼ばれる人たちの姿が重なる…。確定申告の会場でPCに格闘する人もだし。自分の中で「マウス」がネズミじゃなくなったのはいつからだったっけと振り返る>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

3.5

70年代日活やATGの映画のような疾走するボーイミーツガールな物語の中に、時代を写すセンシティブな問題をたっぷり網羅したような青春映画だった。
主人公たちに兄弟でもいればだが、そんな時代じゃない。
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どん底(1936年製作の映画)

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この映画の男爵ルイ・ジューヴェもいいよね…。
最近たまたま見るのが、映画もドラマも借金で首が回らない人の話ばかりなんだけど(笑)
ナターシャのキャラクターも各種どん底の中でも激しい物言いを時折見せて、
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

凄惨な犯罪なんだが、凄惨に見えないマジックにかかったかのよう。
後に引けないとことん負の連鎖。
ミネソタ訛りてこんなんなのね。

普通に凍った雪道を歩くの難儀なんだが、臨月まで間近のマージ、1人で捜査
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

キンゴのマネージャーが実は最強だったりして。(違う)

昨夜、あなたが微笑んでいた(2019年製作の映画)

4.0

行ってみたい映画祭は今年も叶わず、ただプレオンラインイベントで過去の作品が配信されているので、こちらを。
2014年の夏に実際に見に行ったことのあるサンクム時代のプノンペンに建てられたアパート、通称ホ
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.5

マイヤーリンク事件と同じ年に引き起こされた実在の心中事件を元にしたという映画。カップルの出会いや出奔の原因まとめて省略してしまい、お金も底をつき行き詰まってるはずの状況から映画ははじまる。
ピアノの練
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ヒヤシンスの血(2021年製作の映画)

4.0

北欧ミステリーのひんやりとした冷たさを醸し出し、イタリアンホラーの粘っこさを併せ持った映画だった。
現在極右寄りの政権下にあるポーランドがEU内カトリックの盟主と自負しホモフォビアを隠さないというニュ
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.0

人が亡くなってるのにおもしろいと表現していいのか躊躇するが、ヘタなフィクションミステリーよりおもしろく、二転三転しながらあぁ⤵︎となるラスト。ただしこれはルーマニアで現在進行中の出来事なので再びどうな>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.5

ボスニア紛争時に引き起こされたスレブレニツァ虐殺を描いており、ボシュニャク避難民が殺到した国連基地が舞台。
UN国連平和維持軍の通訳が主人公。中立地帯が陥落目前でがむしゃらに家族を救おうと奔走する姿が
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ばちらぬん(2021年製作の映画)

3.5

走って走って飛び込んで…!
その人しか撮れないその時間、景色や空気や言葉というのはやはりある。

魚を捌く兄貴たちをはじめそのまま写しだされる与那国の姿は、なんだか力強いよなー。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

西暦1万年の物語なんだけど男女間の感性も人々の関係は妙に令和の時代よりも古めかしく、妙にリアリスト炸裂すると同じようなスターウォーズ物語で挫折した記憶が甦る。
出てくる俳優たちの重みがこの映画を引っ張
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アナタハン(1953年製作の映画)

2.5

「ONODA」が今秋公開するので、帰還した者ジャンルの一環として鑑賞。


あのスタンバーグ(Wikipediaによるとナレーションもらしい)が日本でアナタハンの女王事件(事件?とするのは釈然としない
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太陽(2005年製作の映画)

3.5

日本資本で同じような映画が出来るとは思えないが、好き嫌いが両極端に現れる(日本では)映画だろう。
終戦前から終戦後の昭和天皇を描きながら、8.15そのものは省略され彼の大きな決断(終戦と人間宣言)にフ
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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

4.0

ソクーロフで1番好きと曰う人が多いの共感出来るな。
ワンカット映像ながらワンタイムではなく、フランス人らしき謎の男(ヴォルテールかなとも思ったがそうでもないか)がエルミタージュの部屋から部屋へ巡ると、
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ウェディング・パーティー(2016年製作の映画)

3.5

「クレイジー・リッチ」的なハイソファミリーの結婚ドタバタ(こういう場ではひたすらオカンが目立つ)とボリウッド的なキラキラが合体したみたいで、初ナイジェリア映画を楽しめたかな。
昔なら民族の違いは内戦に
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スヴァネティの塩(1930年製作の映画)

4.0

「戦争と貞操」の監督がキャリア初期に故郷ジョージアで撮ったモキュメンタリーサイレント映画。この時期特有の旧体制からソビエト建設に至るシーンを描いたプロパガンダのひとつだったようだ。
舞台になるのがジョ
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

水俣病がユージン・スミスの生涯最期のテーマであったことを中心に描いているから、そうなるのか…という気持ちに。水俣病を深掘りするなら、各種ドキュメントも合わせて見たほうが良い。
ジョニー・デップがここの
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将軍たちの夜(1966年製作の映画)

3.5

子どもの頃TVで見たこの映画がただただピーター・オトゥールが怖くて(モーリス・ジャールの音楽含め)、ナチスの犯罪行為やナチス政権下の国防軍の役割も知るわけない当時はどんなストーリーか記憶していなかった>>続きを読む

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.5

人生を彩った音楽と共に描かれたのは、父のようにブルジョワのための芸術から脱しようともがいた若かりし日から、ムーミンの作家としての成功を手に入れた中年までのトーべ・ヤンソン。
若い時は父のように評価され
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

日本製コピー機GJかと思ったら…あらそうだったの。
9カ国分の翻訳者を集めてからの伏線回収のくだりに至ると、9人も必要なかったのでは?とやや疑問は残る。
ただランベール・ウィルソンの取り憑かれた男ぶり
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闘牛女子。(2021年製作の映画)

4.0

監督のひーぷーさん始め、キャストたちの大半にエンディング曲のHYまで、みな舞台となるうるま市出身。昨年他界された闘牛女子、カメラマンの久高幸枝さんをモデルに身近な方々からのエピソードを紡いで人となりや>>続きを読む

理大囲城(2020年製作の映画)

5.0

この大学封鎖のあった2ヶ月前に尖東や警察がいた場所を歩いていた。
ここまで年若い学生の警察への不信感が強いとは思わなかった。すでに2年経過し、防疫を理由に彼らの行動がさらに制限されどのように生きていく
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ウンベルトD(1951年製作の映画)

5.0

いつだって犬はけなげだ。

メルカリできっと思い出の本だかCDらしき出品の一部は、ウンベルト的な気持ちの末かもしれないのかなと、寂しくもある。
貧困は古今東西切り離せないテーマでもあるし、それが現実。
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

ラスト、ダイニングの嵐から渡し船だかに優作が乗ってるシーンを猛烈に覚えている。ダイニングで家族一同で初めて力を合わせたお片づけとか…。

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

2.5

字幕版は地元上映がなく配信待ちだった。ようやく鑑賞。
空海と白居易のバディムービーでもあるし、もののけの悲恋物語…。本当の主役は原題通りの黒猫だもんで、なんで角川はこんな邦題にしたのか未だに分からぬ。
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

血中濃度0.5%のような高揚感に覚えあり…。
人生どん底なまではないけど、なんとなく行き詰まってばかりで何だかうまくいかない時の酒の一杯って、根本解決するわけじゃないのに言い訳を考えながら飲むと少し改
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怪談(1965年製作の映画)

4.5

ネトフリ配信10日までなので急ぎ。

自分たち世代なら子どもの頃から馴染みある小泉八雲の怪談。いくつかの話はテレビドラマにもなっているけど、美しさはやはり圧勝。

「黒髪」での寂れきった廃屋の美術。
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.5

ローレンス・オリビエがカメラのCM出てたのか(笑)
子どもの時に見ただけでダンスシーンとトラボルタのポージングしか記憶がなかったけど、映し出された社会は成長や挫折、人種や世代ジェンダーの垣根まで描いて
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DAU. 退行(2020年製作の映画)

3.5

ソヴィエト叙事詩というのかこれは。

「神曲」には馴染みがないせいかあと地獄の黙示録という言葉ぐらいしか浮かばず、咀嚼し切れなかったエピソードがまだまだあり、また見る機会があれば数年後にチャレンジしよ
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それから(2017年製作の映画)

3.5

心にない男の言葉の数々にまあムカつくし呆れる第三者のアルムと観客の我々。

こっそり覗き見してる感覚が続き、かつてファミレスの隣席で延々別れ話していたカップル思い出す。横顔撮りのホン・サンス作品は常に
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初体験/リッジモント・ハイ(1982年製作の映画)

3.0

おバカさ満点で気がゆるむ。
50'sはファッションや音楽、カルチャーそのものが歴史になった感じあるけど、80'sも同様になりつつあるかもね。VANSがカッケーとなったのこの時代なのか。
ショーン・ペ
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試合(2020年製作の映画)

4.0

とあるサッカー試合の主審さんを主題にした短編ドキュメンタリー。
スポーツの試合は人の目によって審判を受けるんだな…と今さら当たり前なことを再認識させられた。
帰り道での父との会話が好き。

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